後書き

どうも、阿羅本です。ずいぶんと長いSSとなりましたが、お読みいただき
まことに有り難うございます。今回はサービスシーンは極小ですが、その代わ
り全編バトル漬けにして見ました(笑)。

 さて、今回の『戦士の帰還』を書くきっかけをば少々……

 まず、第一にあったのは「志貴に会わなかったアルクェイドはどうなるのか
?」を比較的正確に書いてみよう
、と言う所でした。あのアルクェイドののほ
ほーん、とした性格は志貴に「壊された」副作用であり、そうでないパーフェ
クト・アルクェイドは純粋な吸血殲鬼というのが「正しい」見解なそうです。

 ですが『柔らかな終末』で、そう言う設定をさくーっ、と破ってしまってい
るもので……まぁ、「正しい」アルクェイドは書いても楽しくないんですよね、
これが(笑)
 そこで、今回は「正しい」アルクェイドを書くために、アルクェイドは思いっ
きり無機質的な描き方になりました……お陰で、出番もちこっとだけになりま
した(爆)

 その二、「秋葉に頼らない」(笑)
 阿羅本はどうも秋葉主役でSSやるのは苦手でも、秋葉が脇で出てくるとつ
い美味しい役をやらせてしまうので、今回はそれを戒めるために、秋葉はネロ
先生の中に留まって貰いました……全裸になって出て来たりましますが、出番
はきわめて少なく……(爆)

 その三、「エロに逃げない」(爆)
 『半月』反省と言うか何というか、まぁ、今回は読者サービス無しだっ、
がうー!とか叫んで書き始めたのですが、あれですな、読者サービスは読者以
上に、作者の心のオアシスだとようやく分かりました(笑)

 その四、「バトル盛りだくさんで志貴を格好良く」
 どうも情けない役回りが多い(笑)志貴ですが、これを格好良く書いてバトル
を大盛りにしよう、と言うのが考えていました……その結果、最終決戦の志貴
は書きながら「こんなのオシリスキー中出しスキーの変態の志貴ちんぢゃな
いよっ!」など呟いておりました(爆)

 と、そう言う方針を己に課して書き始めたのが、この『戦士の帰還』なのでした。

 個人的には、結構お気に入りのお話になりました。ここまでお話に全力投球
できるとむしろ爽快であります……途中、シエル先輩の自宅あたりで異常にダ
ルかったんですけども、最終決戦あたりはむしろ楽しんで掛けました。

 今回もみなさん、お楽しみ頂けましたでしょうか?
 それでは、これからも何卒よろしくお願いいたします。

                            2001/06/10 阿羅本 拝