《後書き》

 どうも、阿羅本です。
 ずいぶんと長いSSになりましたが、ここまでご覧戴きどうもお疲れさまで
した。原稿用紙で250枚ちょい、という、自分で書いていて何でこんなにな
るんじゃー、と言うほどでしたので、皆様もここまでおつきあいいただきまこ
とに有り難うございます。

 このSSですが、書き始めたのは一つのきっかけがありました。

 次はシエル先輩でいこー!と決めていたのですが、いざ考えてみるとシエル
先輩というのは存外に難しい。それは、先輩活躍=埋葬機関の登場になるので、
設定の分からない(書き始めたときには設定資料集が未入手でしたので)教会関
連の面子をオリジナルで出すのはためらわれたのでした。

 しばらく悩んでいたのですが、ここでコロンブス的展開が訪れました。
 月姫フェスティバルに投稿されていた、TAZOさんのSSを読んでいると、
先輩が教会を離れて生活を満喫、の一節が目に入ったのです。

 ――じゃぁ、先輩を教会から辞めさせてみたら?
 その一点の踏切が出来てから、一気呵成にこのお話の骨組みは出来たのでした。
TAZOさんには感謝でございます。

 でも、最後が乱交なのは……その……あーう(笑)
 いや、ヘタレてしまってすいません……これには理由があるんですぅ〜

 当初の計画では、秋葉の発作を前に覚悟した志貴が偽って戦う振りをして自分
の魂を吸わせてしまって、その結果死線を彷徨う志貴に……という展開だったん
ですよ、ええ、でも、秋葉の対峙の一節を書き始めていた当たりで、そんなにバ
トル・対決・解説・シリアスばっかりやったらみんな疲れるでしょー、とも思っ
たんですね。

 で、その瞬間に阿羅本の耳に琥珀さんが囁きかけてきたのです……

「あはは、阿羅本さん、困ってらっしゃいますね。
 だから、秋葉さまとかシエルさんとか、シリアスすぎる人たちばっかりだと
みんな疲れちゃいますよー、だから、私が志貴さまとしちゃえば、乱交状態に
なってしまえばみんな幸せに……それに、読者サービスも満点ですね」


 マンマミーヤ!すごいよ琥珀さん!さすが、月姫の策士孔明
呼ばれただけあるよ!

 と言うわけで、急遽乱交路線に琥珀さんの進言によって変更となったのです。

 ……すまん、シエル先輩……第七聖典だけは勘弁して下さい(笑)。

 えーっと、とにかく、皆様どうもお読みいただき有り難うございました。
 今回はこのような作品でしたが、お楽しみ頂ければ幸いと存じます。

 でわでわ!!