「ぅぁああ……もっと、秋葉、琥珀……」
琥珀さんは手を縛られて口だけで俺の股間に吸い付いているだけなので、あ
のめくるめくような美舌技は発揮できないみたいだった。それでも、喉の奥ま
で俺のペニスを飲み込んで、ディープスロートで俺に口舌奉仕してくる。
いつもの琥珀さんに翻弄されるみたいなのもわるくはなかったが、今日の琥
珀さんはまたたどたどしくありながら大胆で、それだけでも達してしまいそう
な程の。
俺は琥珀さんに舐められながらも、秋葉の髪を指に絡めながらキスをしてい
る。俺の視界は秋葉の陶然とした顔で占められて、股間に震えが走るような快
感がまるで別の世界から差し込まれる強烈な快感となって。
今にも俺は琥珀さんの口の中に射精してしまいそうだった。
腰の奥から沸き上がるリビドーを吹き出しそうになりながら、俺はそれから
逃げるかのように秋葉の唇に溺れた。唾液を混ぜ合いながら俺と秋葉は、舌を
絡ませ淫らな兄妹の痴戯に耽る。
ぴちゃぴちゃ、くちゃくちゃと唇達の立てる音だけが部屋を支配する。
俺は琥珀さんに股間を、秋葉に身体に乗られて身動きできない恰好で、ただ
快感の波濤に翻弄される小舟のように……
「秋葉……」
「兄さん……兄さんも、私のあそこを触って下さい……」
俺が秋葉の薄い胸に宛おうとした手を、秋葉はとって身体の下に導く。俺の
手は秋葉に誘われるままに、秋葉のショーツの中に……
シルクのショーツはべっとりと愛液に濡れていた。秋葉と二人でかき回した
琥珀さんのあそこにも劣らないほど、内太股に垂れてくるぐらいに。俺の指は
シルクの重い手触りと陰毛の感触を、そしてその先に秋葉の秘肉を指先で――
ぐにゅり、と秋葉の秘唇の中に、俺は指を曲げいれる。
秋葉の蹂躙されたことのない処女地は、俺の指で――歓びに震えた。
「あああんっ!兄さんの指が……」
「秋葉……ああ、秋葉!」
俺はその官能にしばし酔いしれた。
秋葉の唇と秘華、その二つの粘膜に触れた刺激が俺の仲を駆り立てて……俺
の中の雄を解放する。熱い、苦しい、早く何とかしないと……どうやって?
わからない。ただ……
「ううぉぉぁあああ!」
「―――!!」
俺の亀頭が、爆ぜた。
どっくどっくと熱い男の樹液を琥珀さんの口の中にぶちまけていた。
さっきは琥珀さんの潮を飲んだけども、今度は俺の精液を琥珀さんが口で…
…と考えるでもなく思う。でも、その間もどくどくと俺は射精を続けていた。
琥珀さんは、漏らしたりこぼしたりすることもなく、俺の精を口に受けてい
た。
俺の肉棒が、琥珀さんの口の中で唾液と精液のプールに浮かんでいるような
気がした。
「ふふふ……兄さん、我慢できなくて射精されたんですね……」
秋葉は俺の叫びを聞いてそんな言葉を漏らす。
俺は秋葉のぐっしょりと濡れた秘部から指を離しながら、頷いて体を起こそ
うと思った。琥珀さんがどうしているかが気になったからだったけども、俺よ
りも早く秋葉が動いていた。
肘で身体を起こすと、秋葉は股間にうずくまってまだ俺の肉棒をくわえてい
る琥珀さんに振り返っていた。
「琥珀……ちゃんと我慢出来ているようね。さぁ……」
秋葉が妖しく囁くと、琥珀さんはゆっくりと俺のペニスから口を離す。
でも、口をすぼめるようにしてまるで俺の精液を口の中に溜め込んでいるか
のような仕草だった。琥珀さんは俺の股間から口を抜いて身体を起こすと、ま
るでえづくように肩を振るわせる。
琥珀さんは、口一杯に俺の精液を溜め込んで、起きあがる。
一体何を……と思うまでもなく、秋葉はそんな琥珀さんに吸い寄せられるよ
うに近寄っていく。秋葉は琥珀さんの肩に手を据え、まるで親愛の情を示すか
のような姿勢になっている。
秋葉は琥珀さんに目を閉じ、まるでキスするみたいに――
なにをするのか、わからない。
「さぁ、琥珀……兄さんの精液を飲ませて……」
「――え?」
俺がその言葉に驚いて秋葉を、琥珀さんを凝視する。
琥珀さんの噤んだ口に、先ほどまで俺と共に奔放なほどの愛撫に耽った秋葉
の唇が触れる。そして、琥珀さんの口がすっと動くと
「…………!」
どろり、と白い精液が秋葉の口に注がれた。
琥珀さんの口から俺の精液が溢れ、白い筋になって落ちる。琥珀さんも秋葉
も眼を閉じ、琥珀さんの口の中に一杯出した精液を口移しにしていた。秋葉は
俺の精液を……まるで口移しにミルクを飲まされるみたいにこくこくと、喉を
鳴らして飲み干す。
「はぁ……美味しい……兄さんの精液……」
「秋葉さま……言いつけ通りに志貴さんの精を……はぁぅ……」
俺の目の前で、琥珀さんと秋葉が俺の精液に口と舌を汚しながら、キスし始
めた。
白いローションみたいな精液を絡めながら、まるで水飴を練るみたいに舌と
舌が絡み合って俺の精液を唾液に混ぜて泡立てていく。琥珀さんも秋葉も、顔
を俺の精液で汚しながら……
一回出した筈の股間が、まだまだ熱く疼き出す。
燃え盛る情念の炎が、射精によって下火に成ったはずだった。だが、こんな
痴態を目の前に見せられれば……堪らない。それも俺の精液を琥珀さんも秋葉
もあんなに美味しそうに……
わからない。
わからない。体と心がバラバラになってしまいそうだった。
熾火となった俺の仲の炎が、鞴に噴かれたように火をあげる。
俺は固さを取り戻してきた逸物を握りながら、身体を起こした。
そして、俺は琥珀さんの背中に回る。琥珀さんの背中に、青いリボンで縛り
付けられた手首が見える。俺はそんな琥珀さんの手首を知らずに握る。
「ひゃっ……志貴さん!」
「琥珀さん……琥珀さん!」
俺は吼えると、琥珀さんを後ろから押し倒した。
むっちりとした琥珀さんのお尻と、足の間に覗いた濡れる秘唇。俺は亀頭を
琥珀さんの中心に宛うと、そのまま腰をずぷり、進める。
琥珀さんの膣口は、滑るように俺の逸物を飲み込んで……
「はぁぁぁぁ!志貴さん!」
「はっ、はぁっ、はぁっ!」
俺は琥珀さんの柔らかい胸を揉みしだきながら、腰を打ち付けるように進め
る。
ぱつんぱつんと、琥珀さんの腰と俺の腰が音を立てる。俺は琥珀さんの動き
に合わせるようで、それでいて自分の思うがままのペースで琥珀さんを背中か
ら――犯した。
セックスする、というより犯す、陵辱する、という言葉が似合うような。
俺が背中を抱き込んで琥珀さんを貫く。俺は琥珀さんの肩越しに秋葉をふと
見つめる。
秋葉は俺に貫かれる琥珀さんを見ながら、物惜しげな表情になっていた。秋
葉は腰を上げるとその濡れたショーツを脱ぎ捨て、俺と琥珀さんにまたを広げ
たはしたない恰好で……
「はぁん!はぁ!ふぁぁぁ!志貴さんっ!」
「琥珀……琥珀ばっかりしてもらってずるいわ……兄さんにされているように、
私のここに……して」
秋葉は俺の目の前に、その細い身体を足を開いていた。
その足の付け根に、かすかに恥毛に彩られた、すんなりとした形のピンクの
秘唇が宿っていた。琥珀さんの秘裂が豊満な椿の花だとすると、秋葉の処女の
割れ目は百合か水仙か。
だけども、それもまた男を誘う女そのものだった。
俺は琥珀さんの背中を押し込み、その頭を秋葉の股に宛う。そして、俺は琥
珀さんの胸から手を離し、腰を抱き込むようにして琥珀さんを貫くことに専念
する。
琥珀さんの頭が秋葉の股間におしあてられたように見えると、一声高く――
「はぁぁぁぁん!」
ぱしんぱしん、と言う俺が琥珀さんを貫く音に、秋葉の声が和する。
琥珀さんは嫌らしげに音を立てながら秋葉の秘部を舐めている。秋葉は片手
で琥珀さんの髪を自分に押しつけ、その豊かな髪を身体にまとわりつかせなが
ら快感に震えていた。
俺は琥珀さんの背中を、そして琥珀さんに責められる秋葉の身体を見つめ、
秋葉の喜悦に酔いしれた顔を眼にして……ただ猛烈に、琥珀さんを責め抜く。
ペニスは琥珀さんの膣道に絞り込まれ、ぐにぐにと周りからも締め付けられ
る。俺の亀頭の先は、少しくつろいだ琥珀さんの奥底の、子宮の入り口まで責
める。
「うあっ、琥珀さん……はっ、はっ、はっ!」
「ひゃぁん……兄さん……琥珀……はぁふぅぁ……あああん!」
「秋葉さま……はうぁ!志貴さぁん……!」
俺の、秋葉の、琥珀さんの言葉が乱れる。
それも、身体が立てる淫らな音に紛れながら。俺は腰を押し込むようにして、
琥珀さんの身体を波打たせながら、絶頂へと上り詰めていく。
二度目の射精の前の高ぶりの中で、俺より先に秋葉の方が首を仰け反らせて
始めた。両腿で琥珀さんの頭を締め付けて、まるで狂ったように震えながら―
―
「兄さんっ、いっちゃう……ひゃぁああああん!」
秋葉が顎を突っ張らせて、喘ぐようにしてオルガイスムに達していた。
俺も、そんな興奮の坩堝の中で……抱き締めた腰を振るわせて……
「琥珀さん!うぁぁ!」
「………――!……はぁぁ……」
また、どくんどくんと俺は琥珀さんの中に発射していた。
琥珀さんの中に、熱い精液をぶちまける。足腰が攣ってどうにかなってしま
いそうな狂った快感。俺もまた身体を反らせながら、この真っ白になるような
快感と、達成感に打ち震えていた。
「……ぁぁう……ぉぉふ……」
「志貴……さん……また沢山……私の中に……」
俺は琥珀さんの中から、肉棒を抜いた。
ごぽり、と琥珀さんの割れ目から俺の精液が溢れる。それが雫となって、琥
珀さんの秘唇を濡らして垂れ落ちていく。二度目だというのにこんなに、溢れ
るほどに……
俺は、ばったりと仰向けにベッドに倒れた。
二度の射精と快感の余韻が、俺を浸している。それは酒のようで、またター
ルのように重い液体で、俺はその中に絡め取られて。
俺は足元に、もぞもぞと誰かが乗っかっているのを感じていた。物憂げに俺
が顔を上げるの同時に、二度目の射精の後で痛いほど敏感になった俺のペニス
を舐められるのを感じた。
「んぅ………ぉあ……こはく、さん……」
「志貴さん……んぷちゅ……はぁ……」
あれほど激しく貫かれた琥珀さんは、健気にも俺の精液と愛液に濡れた肉棒
に舌を沿わせている。そして、その向こうには俺の腰に跨った秋葉の姿が。
秋葉もふらふらと頼りない腰つきだったけども、俺の腹に手を突いて身体を
跨いでいた。そして、琥珀さんの口元からペニスを奪うと……肉付きの浅い太
股の付け根に宛う。
「兄さん……琥珀だけでなく、私にも……」
「秋葉……や……ほぅああああ!」
ず、ずずず、と固い感触で俺は、秋葉が俺に腰を下ろすのを感じた。まだ固
さの残った肉棒を膣口の上に据えて、体重を掛けるように。亀頭が肉にめり込
み、噛まれるかのような感触に俺は思わず呻き声をあげていた。
俺がかろうじて首をあげると、俺と秋葉の接合部を琥珀さんが舐めていて…
…
「ああっ、兄さんのが……兄さんのが私の中に……うぁああああ!」
「おぉぅ……秋葉……琥珀さん……」
「秋葉さまのあそこが志貴さんをくわえ込んで……どうですか、秋葉さま、志
貴さんの味は……」
みりみりという肉を裂くような感覚。それが秋葉の破瓜の感覚なのか。
妹を犯しているという禁断の快楽が俺を酔わせる。俺の中から意識を柱がぐ
らつきだして、傾ぎ倒れる斜塔のように、俺の身体に浸っている疲労と官能の
海の中に、波を立てて――
(To Be Continued....)
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