「では秋葉さん……口で志貴さまに……」
「はぁ、い……」


 熱に浮かされたような、秋葉の力のない瞳と声。
 秋葉の指が俺のペニスを摘む。そしてその手は翡翠に操られ、秋葉の口にど
んどん近づけられて……俺は、秋葉の口に触れそうで触れない肉棒の先に意識
を集中させる。

 秋葉の口が開かれ、紅い舌が差し伸べられる。
 くっと俺のペニスがその舌の上に載る。その瞬間、ぬるりと熱い肉の感触が、
俺の背筋を急上昇する。

「くっ……秋葉の舌が……」
「そうです、秋葉さん……そのまま口の中に志貴さんのモノを含んで」

 秋葉の頭が、ずず、と進んでいく。翡翠はその後ろから秋葉の口を犯す俺の
ペニスの軸を見つめている。ひどく落ち着いて見える顔色だったが、目はだけ
は興奮を殺しきれない。
 秋葉の顎は大きく開かれ、その穴を俺のペニスが挿しこまれてい……あああ……
ぬるっとした秋葉の口の粘膜と、ぐにりと動く舌と、控えめで小さく揃った歯
の感触が……

「志貴さまが満足されるように、舌と口で愛撫してください」
「そうそう、翡翠、秋葉、上出来よ」

 その声が耳元から聞こえたかと思うと、俺の肩に誰かが乗っかってくるのを
感じる。
 腕が後ろから肩に回され、琥珀さんが顔を後ろから覗かせていた。背伸びし
て俺の肩に顎を載せると、ふっと息が耳に――

「うあぁ!」
「あは、志貴さんはここも感じるんですね。で、秋葉のご奉仕は如何ですか?」

 俺は微かに顎を反らせて、秋葉の口舌愛撫を味わっていう。
 目線を下げると、秋葉の頬が窄んで俺のペニスを啜る様に味わっていた。舌
は控えめながら俺の竿の舌から亀頭の上を動き、唇全体で締め付けるように愛
撫してくる。

 秋葉は目を瞑って一毛不乱にフェラチオに没頭している。
 そしてその後ろから、翡翠が見守っている。翡翠は再び秋葉の手を動かして……

「ぉぉああぅ!」
「空いている手で、志貴さまの睾丸を刺激して……」
「ひゃい……んふっ、ああふっ、ふぁぁ……」

 右掌で俺の敏感な玉袋が弄ばれる。
 ぐっと固さを増すようにして反り返るペニスが、秋葉の上舌蓋を突く。亀頭
の先に粘膜の微突起が当たり、秋葉が咽せる。

 ぞくり、と俺は身震いする。
 
「んぐふっ……ふぁあ……志貴さまぁ……」
「歯を立てないで……頭を動かして……」

 秋葉の顎に翡翠は指を添え、グラインドさせるように動かし始める。
 じゅぽじゅぽと音立てながら、秋葉の口は俺のペニスによって貫かれる。そ
の首が動くたびにポニーテールの髪もふさふさと動き……俺はそれに目を惹か
れる。
 空いていた腕を伸ばして、その髪を……

「んぐっ!」
「ふふぅ……秋葉……」
「うふ、志貴さんも乗り気ですね……じゃぁ、翡翠?」

 俺の肩の上から、琥珀さんは呼びかける。
 回された腕はいつの間にか俺の胸の上を這っていた。
 俺は秋葉のポニーテールの髪を掴むと、その頭の動きをコントロールし始める。

「はい……琥珀さま……」
「翡翠、秋葉ちゃんの女の子のあそこが準備できているかどうか、確かめて上げて」

 琥珀さんは妖しく笑いながらそう命じていた。
 翡翠はその言葉を耳にすると、驚きを隠せない顔色で俺と琥珀さんを見上げ
る。俺が頷き、琥珀さんもまた目で命じると――翡翠も覚悟したかのようにそっ
と目を伏せた。

「それでは……秋葉さん」
「にゃにを……ひやぁん、はぁぁぁ!」

 俺から見えない秋葉の背中で、翡翠の腕が動く。
 それがなにを意味するのかが俺にも分かる。翡翠は後ろから秋葉のスカート
をめくって、その中に手を差し伸べて……

 翡翠の手が秋葉のスカートの中を蠢き、敏感な秋葉の秘所を探っているかと
思うと興奮は一方ではない。俺は荒い息を吐きながら、ただひたすら秋葉の口
を犯す。
 翡翠が目を閉じて秋葉の背中で……その度に秋葉の身体は跳ね上がるように
して……

「ねぇ、翡翠?秋葉ちゃんのあそこ、どうなってる?」
「はい……秋葉さんのあそこは……志貴さまのモノを舐めているだけで……内
側から湿ってきて……」
「聞きました?志貴さん?秋葉ちゃんはイヤらしい娘なんですよー、志貴さん
のおちんちんをくわえただけでまるで雌犬みたいに濡らしているんです」

 くすくすと笑いながら、琥珀さんは秋葉を言葉で嬲る。
 口を俺のペニスに、女裂を翡翠の指に、そして耳を琥珀さんの言葉によって
嬲られる秋葉。ただ秋葉は俺と翡翠に挟まれて、身悶えするばかりであった。

 きっと翡翠のあの細い指が、秋葉の襞の中に潜り込んでかき回しているんだろう。
 そして秋葉はそんな翡翠の指を真似るように、俺の玉袋をもみ上げている。
時には強く時には柔らかく、二つの玉を指で転がしながら……

「んぅ……ああ……秋葉、いいよ……このままだと……」

 お尻の穴が窄まり、股間をこみ上げる熱い官能。
 俺の息がだんだん早くなってくると、後ろから俺の背中を抱きしめている琥
珀さんは、そっと身体を離す。

 ん?と俺が何かと思う間にも琥珀さんは俺から手を離すと、しゃがみ込んで
秋葉の顔を見つめる。俺のペニスを口一杯頬張り、涙目で快感と被虐に打ち震
える秋葉の顔をじーっと見ると、何かを思いついたように笑った。

 俺が首を傾げたまま、秋葉の頭を動かして快感を貪っていると……

「ねぇね、秋葉ちゃん……志貴さまの精液をお口で受け止めたら」
「ひゃ……ひゃい……」
「お口に貯めて、私に見せて……命令よ」

 なんでそんなことを琥珀さんは言うんだろう?わからない
 でもそんなことことを考えるまでもなく、俺の股間の肉棒は今にも熱い欲望
を吐き出したがっていた。びくん、びくんと俺の尻と裏太股が痙攣する。

 秋葉の舌を押しのけ、喉の奥にぐっと差し込む。
 口腔と違った喉のぬるんとした粘膜。その妙なる感触に俺は……

 口一杯に俺のモノをくわえる秋葉は目を見開く。
 琥珀さんが興味を隠しきれない、興奮した瞳で俺を見上げる。
 翡翠は真っ赤になった顔を伏せて、指を――

 俺のリビドーは、熱い液体となって……

「うっ、ああっああああああ!!!」

 秋葉の喉に、俺は精液を吐き出した。
 どくんどくんと秋葉の口の奥、喉に吐きつける。いつのも口の中に射精する
のとは違う、まるで子宮の奥に注ぎ込む様な感触。

「うぁ……おおぅ……ふふぁ……」
「あは、志貴さんも沢山出されましたね……いつもより気持ちよさそう……」
「志貴さま……はぁ………」

 女陰を弄られ、口に注がれた秋葉よりも先に翡翠が切ない声を漏らしていた。
 肩が軽く動くと、秋葉のスカートの奥から手を離したらしい。きっと秋葉の
愛液で翡翠の手はとどに湿っているだろう。

 琥珀さんは、俺のペニスが秋葉の口から引き抜かれる様を見守っている。ま
るで秋葉の口は性器になってしまったかのように、ずるずると精液と唾液をま
とわりつかせながら俺の肉棒が抜かれる。その後にはぽっかりと空いた……

 まだ硬いペニスを抜き、俺は満足の声を漏らす。

「ふぅ……」
「さぁ、秋葉ちゃん、あーん」

 入れ替わりに指で秋葉の顎を押さえて、覗きこむ琥珀さん。
 俺の視界の中、秋葉の顔の前で琥珀さんの白いリボンが揺れる。琥珀さんは
頭を傾けて口の中を覗き込んでいたが、やがて……

「うふふふ……ねぇ、見て下さい志貴さん?」
「ん?」

 セーラー服姿の琥珀さんと、口を開けて目をとろんととろけさせているメイ
ド服の秋葉。
 琥珀さんは指を軽く秋葉の前歯に引っかけて口を開かせている。秋葉の口の
中には紅く、精液の残滓にまみれた舌と歯が……

「秋葉は、飲んだのか?俺の精液を……」
「はい、秋葉ちゃんはイヤラシイ娘ですねー、志貴さんの精液をこんなに美味
しそうに飲み込んでいるだなんて……」
「……はぁ……はぁ……」

 秋葉の口の中には、あれほど射精した精液はこびり付くほどにしか残ってい
ない。
 喉の奥に発射したから、咽せてもおかしくないのに秋葉はそのまま飲み干し
ただなんて……ざわり、と血がざわめくような興奮。
  
「秋葉ちゃん……私が志貴さんの精液をお口に溜めるように言ったのに……あ
んまりにも美味しいから我慢できなくなっちゃったみたいね」
「そんな……そんなことは……」
「ふふふ、秋葉ちゃん?主の命令の聞けない使用人にはお仕置きしなくちゃね……
ねぇ、そう思いません?志貴さん」

 琥珀さんは俺に、うっすらと笑って尋ねてくる。
 その顔には、さらに繰り広げられる痴態の予感を秘めていた。このまま琥珀
さんの言葉を聞けば、さらなる快感を味わえる……俺の本能はそう察知している。
 ならば、なにも悩むことはなく……

「……そうだな。で、どうする?琥珀さん」
「にいさ……いえ、し、志貴……さま……そんな……」
「そうですねー……じゃぁ、こうしましょう!」

 琥珀さんは少し考えていた様子だったが、すぐに掌を鳴らせて自分のアイデ
アに頷いていた。なにをするのかは分からないけども、琥珀さんの言うとおり
にさせておけば間違いはない。この場ではそう思えて鳴らなかった。

 琥珀さんが秋葉の手を引いて立ち上がる。
 床に崩れるように座っていた秋葉は、引かれるままに立ち上がり琥珀さんの後
を追い、ベッドに向かう。

 立ったままで見守る俺の元に、真っ赤な顔の翡翠が進み出てくる。

「どうしたの?翡翠?」
「その……志貴さまの……ものを……秋葉さんの後始末に……」

 小さく翡翠は囁きながら、まだ固さを失わない俺の股間に進み寄ってくる。
 翡翠は顔を伏せたまま俺のペニスをそっと掴むと、秋葉と同じように口を開
いて……

「志貴さまのものを、綺麗にして差し上げます……」
「んっ、ぉああ……」

(To Be Continued....)