「気持ちいいの?先輩?」
「………………」
少し間があって、先輩がこくん、とうなずいた。
「そうそう。それでいいんだよ」
うなずいてから、にやりと笑う。
「でも先輩って、神聖な教会で、イエス様に見られながらこんなことしてて、
それなのにこんなに濡らしちゃう淫乱なシスターだったんだね」
「違い、ますっ!こ、これは遠野、遠野くんにされてるから……ぅあっ!」
シエル先輩の反論は、途中で立ち消えになった。
俺が薬指も入れたせいかもしれない。
三本の指で、シエル先輩の中をかき回す。
じゅっく、じゅっく、嫌らしい音とともに、大量の愛液が溢れてくる。
それがシエル先輩の両脚を伝って滴り落ち、床に水溜りを作っている。
「あっ!…はぁ…はぁ…あぅっ!……ダ、ダメですっ……」
最後の『ダメです』は、小指を入れようとした時に発せられた声だ。
「でも、もう入っちゃったよ?」
さすがに指を四本も入れると、あまり余裕はない。
それでも、あとからあとから熱い蜜が湧いてきて次第に指がするすると滑る
ようになる。
「凄いな。四本も指入ってるのに」
「も、もう、抜いて、抜いてくださいっ!壊れちゃいますよっ……うぅっ!」
「抜けばいいの?」
軽く首を傾げながら、指を引き抜いた。
先輩の愛液にてらてらと濡れ光る指で、シエル先輩の頬を撫でる。
「それで、次はどうして欲しいの?」
「い、意地悪ですっ。遠野くん、意地悪ですっ。人をこんなにしておいて、そ、
そんなこと聞きますかっ!」
シエル先輩は、わなわな震えながら叫んだ。
「して欲しいの?」
「う…………」
先輩の顔が、みるみるうちにぼわっと赤くなる。
「……は、はい」
「そっか。して欲しいんだ、シエル先輩は。ふーん、そうなんだ。
神聖な教会の神聖な祭壇の上でイエス様に見られながらえっちしたいんだ。
淫乱シスターのシエル先輩は」
「な、何度も言わないでください。そんなことっ」
「そんないやらしいシスターには……お仕置きが必要だよね」
シエル先輩が、はっと息を呑んだ。
俺の言葉から、不吉な響きを感じ取ったのかもしれない。
先輩に法衣の裾を咥えさせると、湿ったパンティの両脇から指を差し込んで
引き下ろしにかかる。
ぐしょぐしょに濡れた股の部分が、先輩の肌に張りついてめくれ返る。
先輩が顔をしかめ、腰をよじる。
「ん……っ……」
貼りついていた部分が剥がれる。
パンティを脱がせると改めて右足に通し、太腿の半ばあたりまで持ち上げて
引っかけておく。
この、ぱんつの微妙な位置がポイントです。
「……遠野くんって……いえ。なんでもないです」
先輩が引き攣り笑いを浮かべてなにか言いかけ、思い直して口をつぐんだ。
なんだろう?
両手を使って脚を大きく開かせる。
その足元に屈み込むと、握り拳を作る。
「あっ!」
シエル先輩の顔から、ざあっと血の気が引いた。
「ま、まさか!やめて!そんな……!」
拳を先輩の股間にあてがう。
「力を抜いてた方がいいよ」
言い終わるか終わらないかのうちに、ぐぐっと拳を押し上げ始めていた。
――――ずぐっ。
「きゃあっ!」
先輩の膣口がグロテスクに歪む。
「いっ…いっ…痛……痛い…です…ぅっ…………っ!」
涙をぼろぼろ零しながら、先輩が嫌々をするように頭を振る。
構わず、拳を押し上げて行く。
めりめりっ。
限界まで広げられた裂け目をさらに押し広げるようにして腕を突き上げる。
手の甲までが、先輩の中に埋まった。
「……っ!」
もはや言葉も出ないのか、先輩は喘ぎながら口をぱくぱくさせるばかりだ。
ず……ぼっ……
手首まで、入った。
そこで手を止めて、先輩の様子を見る。
先輩は、苦しげに大きく口を開け、肩で荒い息をついている。
顔は脂汗にまみれ、乱れた髪が頬や額に張りついている。
先輩のお腹に、不気味な形の凸凹が浮き上がっている。
俺の手だ。
「凄いよ先輩。本当に入ったよ」
「……くる……し……苦しい……です……」
それはそうだろう。
でも、まだこれからだ。
「力を抜いて」
拳をさらに奥へ。
「んんんん……ぅっ!」
先輩が苦痛に顔を歪め、全身を強張らせた。
一方、先輩の中には、これまで以上に大量の愛液が溢れてくる。
もちろん、俺の拳という異物に膣を壊されないために分泌された物であって
快感とは無関係なのはわかっている。
わかっているけど、言葉で嬲られて恥辱に震えるシエル先輩が見たかった。
「シエル先輩、凄い濡れてるよ。俺なんてもう肘までびしょびしょだよ。
まさか先輩が、拳骨突っ込まれてこんなに感じる人だとは思わなかったよ」
「う、嘘…ですっ……そん…なの……嘘です……っ」
拳を引き戻しにかかる。
「あ……あ……あ……」
熱い肉が絡みつく感触。
抜ける寸前で手を止め、もう一度ぐっと押し込む。
膣の中に空気が入って、がぼっ、と変な音が響いた。
「ひぐ……っ!」
先輩の両手が、俺の頭を押さえた。
「も、もうダメ…ですっ!抜いてください。もう、抜いて……」
泣きじゃくりながら、俺を押しのけようとする。
それでも、もう一度だけ、奥まで。
「う、うううっ……死んじゃいますっ!死んじゃ……うぅっ!」
ぐぐぐ、と、ことさらゆっくりと拳を引き抜いて行く。
「いや、いやぁ……あぁぁぁっ!」
ごぽっと拳が引き抜かれた。
瞬間。
先輩の膝がかくんと折れ、こちらに倒れかかってきた。
とっさに抱き止めようとしたが、支え切れなかった。
先輩に押し倒される格好で床に転がった。
「先輩、大丈夫?」
「な、なにが『大丈夫?』ですかっ!」
涙と脂汗とよだれでぐしゃぐしゃの顔で、先輩が叫んだ。
「人にあれだけ鬼畜な真似しておいて、よくもいけしゃあしゃあと……っ!」
「怒った顔も可愛いよ、シエル」
「なっ!」
こんな状況でそんなことを言われて、当然ながら先輩はもっと怒った。
その隙に、下から先輩の腰を引き寄せていた。
とっくに俺自身の暴れん坊はがちがちに元気になっていた。
そのまま、すっかり準備の整っていた先輩の中に入る。
抵抗がないどころか、吸い上げられたような気がした。
「あぅっ!」
悲鳴を上げる先輩をよそに、がむしゃらに腰を突き上げる。
「はぁっ…はぁっ……はぁっ……」
最初はがくがく揺さぶられているだけだった先輩がこっちの動きに合わせて
動き出した。
「はぁ、はぁ……あっ……い、いいぃ……もっと……もっと…です……」
腰を落として俺のペニスを奥まで呑み込んだ先輩がお腹にぐっと力を入れ、
思い切り締めつけたまま、腰をゆっくりと持ち上げていく。
これはたまらない。
「うぅっ!」
今度は、俺が声を漏らす番だった。
ほとんど抜ける寸前まで腰を持ち上げると、再びゆっくりと腰を落とす。
ぐちゅう、と隙間から愛液が溢れるいやらしい音。
強烈な快感に、すぐにも逝ってしまいそうになる。
奪われかけた主導権を取り戻すため、両手で先輩のお尻を鷲掴みにする。
右手でお尻の割れ目を開き、左手の人差し指でアナルを探る。
「きゃうっ!」
小さな窄まりを探り当てると、そのまま指先をぐっと押し込む。
「そ、そこ……はっ……指、入れないでくださいっ!…ダメなのに…ぃっ!」
前と後ろがきゅっと締まった。
「さっきよりもきつくなったよ。先輩、お尻の穴をいじられて感じてるの?」
「感じてなんか、い、いませんっ。……じんじんするだけですっ」
「それを感じてるって言うんだけど」
言いながら、くいっと指を抉るように動かしてみる。
先輩が腰をがくがく震わせて泣き叫ぶ。
「あんんっ!ダメ……って……あふぅっ……ふぅっ……」
さらに指を押し込みながら、激しく腰を突き上げる。
「あ、あ、あ……あぁ……あ……」
先輩が俺の上に倒れ込み、首に腕を回してきた。
「も、もう……あ、あぁぁぁっ!」
先輩を抱いたままごろりと転がって体勢を入れ替え、俺が上になった。
首に巻きついた先輩の腕を解き、バンザイさせるように頭上に押し上げた。
そうしておいて、香油にまみれた先輩のちちにむしゃぶりつく。
ちち全体を歯型がつかない程度の力加減で甘噛みしておいてから、とどめに
乳首に歯を立てる。
こりっとした感触。
バンザイ。
「あんっ!そそそんなところ噛んじゃいやですっ!」
先輩の嬌声を聞きながら、ラストスパートに入る。
奥の奥まで入ったまま、腰を打ちつけるように前後させる。
「あたって…奥にあたってますっ……ふわぁぁ……んんんんっ……」
「あぁ…あぁぁ!と、遠野……くん……っ!あぁぁぁぁっ!」
先輩のお腹のあたりが細かく痙攣するように震える。
先輩の中は中で、細かい襞が独立した生き物みたいに蠢く。
どくん。
今度は、先輩の中に精液をぶちまけた。
「あ……っ!……熱い……遠野くん…の……」
先輩の両手が俺の頭を抱え、髪をくしゃくしゃにする。
お返しに、先輩の髪もくしゃくしゃにする。
その間にも俺の物は、びくん、びくんとなおも精液を吐き出し続けている。
先輩の膣が俺の物を奥へ奥へと呑み込もうと蠕動している。
気が遠くなりそうな射精感が続く。
全部出したところで、先輩から抜き、横に身体をずらした。
「はぁ…はぁ…はぁ……ふ――――」
ぺたんと床に座り込んで、精液で汚れた先輩の顔を眺める。
そのとたん、再びどす黒い衝動が背筋を駆け上ってくる。
メガネをしたシエル先輩を。
もっと汚したい。
もっと。
もっと……
だが、俺よりもシエル先輩の方が先に動いた。
よつんばいになると、そのままこちらに這ってくる。
法衣の胸元がぱっくり開いているので動きにつれて揺れる大ぶりなちちが、
その先端でぷっくりと勃っている乳首まで、よく見えた。
猫科の肉食獣みたいにそろそろと近づいてきた先輩はそのまま頭を低くして
俺の股間に顔を寄せた。
「あ……」
先輩が、舌を伸ばして竿から体液を舐め取り始めた。
いや。
それだけにしては、妙に、舌の這わせ方が……ねちっこい。
雁のくびれや裏筋に集中的に舐めている。
袋にまで舌を這わせてくる。
「ん……んぅっ……」
先輩が少し身体の位置を変え、大きく開けた口に亀頭を含んだ。
「先輩、まさか……まだ逝ってなかったの?」
答えのかわりに、いきなり、先輩の舌が尿道にねじ込まれた。
熱い、ねろりとした感触と、激痛。
そして、異様な快感。
「うぐぅ!」
思わず大きな声でうめいてしまう。
「…………」
シエル先輩が俺の物を咥えたまま、メガネ越しに上目遣いにこっちを見た。
その瞬間。
ぞくっと、背中に、震えが走った。
もちろん、いわゆる性的衝動の、震えが。
そして――――
先輩のメガネと先輩の中に出して少し勢いを失っていた物がこれまで以上に
怒張した。
頭に回るべき血が、全部そっちに行ってしまったような感じだった。
アルクェイドの魔眼を覗いてしまった時と同様に……
いや。それ以上に、えっちなシエル先輩を貪り尽くしたいと、思っている、
自分が、いた。
気がついたらシエル先輩の両足首を掴んで仰向けに引っくり返し、ほとんど
二つ折りに折り畳んだ格好で挿入し、垂直に突き下ろしていた。
次に気がついたら今度はシエル先輩に祭壇に両手を突いて立たせ、後ろから
スカートを捲り上げて、お尻の穴を刺し貫いていた。
右手で背後から胸を揉みしだき、左手でクリトリスをいじりながら。
括約筋のおかげで、入り口の締めつけは凄い。
奥の方は、とにかく熱い。
それらを味わいながら、ずんずんぶつかるように動き続ける。
「は、あ――――――!」
立っていられなくなったのか、先輩が祭壇に突っ伏す格好になった。
それでも、両足は爪先立って、お尻をぐっと持ち上げてくる。
「うぅぅぅ!」
もうすぐ、逝きそうだ。
「ま、まだ、まだ逝っちゃダメですっ!」
先輩が肩越しに、涙と脂汗とよだれと白濁液でぐしゃぐしゃの顔で叫んだ。
「ひ、人をこんなにしておいて、自分、だけなんて、許しません……っ!
もっと、もっとです!もっと……来て……!もっと!」
「ぐぅ……あぁぁぁっ!」
半ば無意識のまま、両手を伸ばした。
背後から、シエル先輩の首に。
そのまま、両手で、先輩の首を掴み、締め上げた。
「ぐぇ……っ!」
先輩が喉を鳴らした。
背中をのけぞらせ、俺の手を掻き毟りながら苦悶する。
「……かっ……かはっ……」
先輩の耳たぶが、酸欠で赤紫に染まる。
よほど苦しいのだろう。
頭ではそうとわかっていても、両手の力は一向に緩まなかった。
それどころか
ペニスを強烈に締めつける、先輩の断末魔の痙攣を味わう方に夢中だった。
「は……ひゅうっ……」
「く――――――!」
どくどくと、魂まで抜けそうなくらいの勢いで、精液が迸った。
どくどくと、これまでに何度も射精したというのにまだこんなに残っていた
のかと思うほど、長々と射精する。
両手から力が抜け、先輩の頭が祭壇に落ちた。
首に、くっきりと赤黒く指の跡が残っている。
先輩の膝が折れ、ずるずると床に倒れ込む。
その過程で、さすがに萎え始めたペニスがすっぽ抜けた。
上半身を祭壇に預けて床にひざまづいたシエル先輩のアナルからごぽごぽと
白濁液が溢れ出し、脚を伝って床に滴った。
それを眺めている、うちに
なんだか
視界が、狭くなって
あたりが、薄暗く、なって
やがて
真っ暗に
なった。
《続く》
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