「瀬尾、素敵よ‥‥‥‥」

狭く瑞々しいアヌスに包まれた秋葉もまた、
凛とした相貌を淫らに歪める。

熱湯の様に高温の肉洞、締め付ける肉環は握られるみたいだ。
それが不慣れで不規則に、しかも加減無しで肉棒を責めて来る。

どうすれば射精するのか、秋葉に実体験があれば、
寸瞬も堪え切れずに放っているところだ。

初めてと言う僥倖が、二人の性感を際限なく昂ぶらせる。

「「んぁああっ!」」

二人の嬌声が重なった。

そこにはもう、ただ純粋な肛悦しか存在しなかった。
粘ついた音がする毎に、秋葉とアキラは淫蕩な鳴咽に喉を震わせる。

「瀬尾、はふぅ」
「あはん、遠野先輩」

秋葉とアキラ、背後から貫く体勢を不自由に絡め、
互いの快楽を伝え合う様に口づける。

弄り合う二人の舌からは、唾液が泡立ちながら滴り落ちる――――。

「なんだか当初の目的からズレてるね」
「はじめから協力していたお前さんが言うなよ」

忘れられ手持ち無沙汰になった羽居と蒼香に、秋葉は漸く我に返った。

そう、目的は秋葉Aの撃退だ。
決してアキラのお尻を愉しむ事ではない。

「さ、さあ、(両方とも)逝きなさいっ!!」

内心冷汗を流しつつ、
秋葉はあらかじめ薄くしておいたゴムを思い切り引っ張る。

――――ブッツン!

アキラの内部でゴムが切れた。

「きゃ、きゃうっ‥‥お、お尻がぁ?!」
「あぁふぁ、おちん、ちぃ‥にぃ!!」

感じている場所でゴムが弾ける刺激に、
アキラと秋葉の躰が弓なりになる。

そして直に腸内に触れる秋葉A―――――。

『ふふふふ、これが瀬尾のアヌスなのね。
ピンク色で滑々で実に綺麗だわ。
壁からトロトロ粘膜が垂れて、壁が蠢いているいるのが絶妙にそそるし‥‥‥瀬尾。
ウブな顔をして、こんなアヌスを疼かせているなんて、淫乱な娘なのかしら?
ああんっ!
そんなに締めて、括れで扱いて、熱い腸液をかけてくるなんて、どう言うつもり?
ああ、いやらしいお尻で私に挑戦しているのね?
それとも私に気持ち良くして欲しいってお強請り?
良いわ、襞と襞を余すところなく味わってあげる。
どこまでも終わらない腸の奥に、私の白濁をたっぷりと吐き出してあげる。
お腹を一杯にふくらませて、最後には恥ずかしい姿を晒すがいいわっ!』
「‥‥‥‥‥」
「‥‥‥‥‥」
「‥‥‥‥‥」
「‥‥‥‥‥」

アキラの腸内から、くぐもった秋葉Aの歓喜。
矢鱈オヤジ臭い響きと、粘っこい描写に一同沈黙。

アキラの中は明るいのか?と、
突っ込める余裕がある者は皆無だ。

「う、うわ〜〜〜ん、と、遠野先輩の変態!いぢめっこ!
ナイチチのアナルマニア〜〜〜〜!!」

スポンと抜くと、アキラは泣きながら裸で逃げ出した。

『せ、瀬尾?!
私の滾りを放置してどう言うつもり!
いえ、濡れ濡れのアヌスよ、待ちなさいっ!!』

虚しい秋葉Aの叫び。
大量の先走りが、見事な血涙の如し。

「お前さん、アナルマニアだったのか?」
「違うに決まっているでしょう?!」
「秋葉ちゃん、お尻嫌いなの?」
「あ、当たり前よっ!!」

蒼香と羽居の問いに秋葉が叫ぶ。

しかし、否定はしても先程の様子と、
艶やかに上気させた肌では説得力がなかった。

何はともあれアキラが逃げてしまい、
しかも秋葉Aが肛戯趣味であっては打つ手無し。

途方に暮れる秋葉。
中途に終わった秋葉Aは意気消沈。

「ふう、仕方ないわね」

どうにもならない沈黙を破り、
やがて秋葉が、何もかもを吹っ切った様子を見せる。

「瀬尾が居なくなったんだから、次は蒼香で行きましょう」
「は???」
「どんな困難も色々と試せば、何とかなるでしょう。
だから協力してちょうだい」

両手を蒼香の肩に置き、秋葉は天使の笑顔。
それは良い考えと、秋葉Aも俄然威力を取り戻す。

蒼香は顔面蒼白になった。

「ちょ、ちょっと待て!
コイツ、よろこんでるぞ?!
あたしで何かしても無駄だろ!!」
「ええ、たとえ蒼香のお尻に挿入したとしても、コレは消えはしない。
いえ、寧ろ元気になるでしょう。
でも、とことん悦ばせてみれば、満足して成仏するかもしれないわ」
「あ、本気?」
「私、冗談は嫌いよ」

秋葉は恐るべき膂力で蒼香を捕えたまま、
背後から抱き竦める体勢に移動した。

「と、遠野?!」
「蒼香‥‥‥」
「ひゃあぁっ」

足掻く蒼香へ唇を寄せ、その項の匂いを嗅ぐ秋葉。

少年と見紛うばかりの蒼香でも、その体臭は矢張り花の馨り。
金木犀の様な甘さに惹かれ、秋葉は舌で舐め上げる。

「あ、あぁ‥‥‥‥っ!」

ただそれだけで、
蒼香の躰からは、くたりと力が抜けた。

「なによ、ちょっと舐めただけで、もう抵抗出来なくなるの?」
「や、やめ‥‥‥‥んん!」
「中等部の信者達が見たら幻滅されるわよ。
あの凛々しい蒼香先輩が、こっちを責められると、てんで弱いなんて知ったら」
「そ、そんな―――し、知るか」

蒼香の怒った口調は弱々しい。

なにしろ秋葉の指摘通り、
蒼香は外見とは裏腹に一種敏感過ぎる肢体の持ち主だった。

後ろから密着されて秋葉の体温を感じるだけで、
とろ火で炙られたように躰が熱を帯びてしまう。

隠してはいたが、
秋葉とアキラの睦み合いを見ているだけで、既に股間は湿り気があったのだ。

実際に、矛先が自分に向けば言わずもがな、
淫裂は綻び、本格的な潤いを漏らしてしまう。

『こっちも見物してただけで濡らしてたんじゃない?』
「‥‥‥っっ!」

蒼香の股間へとあてがわれた秋葉Aが笑っても、
もう反論は出来なかった。

「あ、あんっ!」

耳朶を甘噛みされ蒼香の顎が上がり、甘い喘ぎが唇をついた。

「や、やあぁぁぁ〜〜!」

布越しに秋葉Aが股間を擦り、突き上げ、
堪らず普段とは異なる媚声が出る。

「まったく蒼香は、おぼこなんだから」
『でも、それが魅力的ね』

どうにかする筈だった。

なのに秋葉と秋葉Aは、流石の息が合った連携プレーで蒼香を襲う。
ねちっこく愛撫し、片時も言葉での責めを忘れない。

「ば、ばか‥‥‥‥あう、あぁぁぁぁぁっっ?!」

蒼香は、あっけなく秋葉達の手管にはまっていた。

華奢な体を目一杯震わせて、
常には忘れている様な女の部分を、ここぞとばかりに露出させる―――――。

「駄目‥‥駄目ぇ‥‥‥」
「ふふ、あの蒼香を女の娘女の娘してるって、もう最高に興奮するわ。
普段ぶっきらぼうなのに、こんな時は可愛らしいんだから、反則よ」

年端も行かぬ少年を翻弄するような妖美な心地に、
秋葉は満面の淫笑を浮かべる。

『直接じゃないのに‥‥‥火傷しそうになってるわ。
蒼香の淫乱、もう欲しくて仕様がないんでしょ?』

秋葉Aは、鋼の硬さで苛め抜く。
両者の滾りで、蒼香の股間は湯気で蒸れそうな状況だ。

「あぁっあっ〜〜」

蒼香は桃色の霞がかかってしまった。
秋葉達が自分が屈するのを期待してるのは十分に知れるが、
淫蕩な躰が絶望的に詰んでいた。

「‥‥‥‥と、遠野」
「なに?」
「!――――わかってるだろ」
『蒼香の口から聞きたいのよ?』

辱められる。
それでも尚、蒼香の欲望が勝った。

「いかせてっ!」

飾り気の無い言い方が蒼香らしかった。
だから、秋葉は肯いた。

「してあげるわ」

寝間着のズボンとショーツが膝まで下ろさた。

お尻側から見れば少年とも思える蒼香の股間。
太股の付け根にあいた隙間へと、秋葉は分身を滑り込ませる。

「蒼香、もっと肉付きを良くしないとね」
「と、遠野もたいして変わらないだろ――――うっ?!」

糸を引いていた蒼香の腺液を絡み付け、秋葉Aが素股を縦断した。

「は、はうぅ―――んんっっ!」

アキラよりも余程未発達に見える蒼香の秘裂は、しかし、
極上に甘美な快感を蒼香に齎した。

「ひ、ひやぁぁあっ!!」

平面に限りなく近い、けれど微妙な造形の蒼香自身、
それよりも遥かに凹凸のある秋葉A、両者の摩擦は蒼香の躰を蕩けさせる。

思わず爪先立ちになる程の愉悦。
濁った蜜が、まるで洪水の如く秘孔から

「蒼香は中よりも外を、こうして擦られるのが好きだものね」
「や、やうぅっ‥‥‥かふぅ〜」
『蒼香の汁、甘露と言うのがぴったりだわ』
「い、言わないでぇ!!」

淫靡な空気に包まれて、三人は快楽へと耽溺する。
周囲の事など気にもせず―――――。

「蒼ちゃん良いな。
う〜また見学なの?」
ねえ、私もいい?」
「ええ、蒼香にしてあげて」
「うん♪」

あれよあれよという間、
またも取り残され指を咥えていた羽居。

秋葉が首肯すると、えへへと蒼香の足元に跪く。

「な、なに―――は、はねっ?!」
「あん、蒼ちゃんの美味しい」

秋葉Aが顔を出し入れしているのにも躊躇わず、
羽居は湿潤な蒼香の三角地帯へと顔を埋める。

そして、昂ぶり鞘から勃起した肉の真珠を唇に食む。

「ひ、ひはぁぁぁ!!」

蒼香の躰が快楽に崩落する。
がくがく震える肢体、汗が止処なく滴り床に落ちる。

「んふ、蒼ちゃんって女の娘小さいのに、お豆は凄く大きいんだよね〜」
「ば、ばかばか!」
「えへへ、照れてるの?」
「は、羽居っ!」

恥ずかしさに顔を真っ赤にする蒼香。
しかし天然羽居には何の効力も無い。

陰核の大きさを誉めつつ、口でねぶるだけ。
蒼香は、ただただ身悶えるのみ。

「羽居、私にもして」
「うん♪」

蒼香の蕾をいらいつつ、
規則的に出現する湾曲した秋葉の先端を口に含んでやる羽居。

四つ巴。
唾液と腺液、唇と陰核、そして肉棒。
いやらしさが集中する蒼香の股間。

「あ、ああ、は、羽居、も、もっと口で啜って!」
「ひきぃっ?!
は、はね‥‥や、あ、歯が‥‥んはぁ‥‥あ、当たってるぅ!」
『で、出るわっ‥‥‥私の濃いのを受け取りなさいぃっっ!!』
「いやぁん―――秋葉ちゃんと、蒼ちゃんのお汁で一杯だよぅ〜」

ここに至っては止まらない。
少女達の饗宴は、エスカレートするだけだった――――――。



性臭が充満する部屋。
情後の気怠さに、はしたなく床に転がる三人とその他。

その中で羽居が、ふと言葉を紡ぐ。

「でもさ、秋葉Aちゃん」
『なによ?』
「いくら秋葉Aちゃんが生えても、無意味なんじゃない?」
『なんでよ?』
「お兄さん男だから子供産めないもん」
『あ゛っ?!』

―――――――――――秋葉A、消滅。


(END)