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「ここに……志貴のおちんちんを……入れてください……」
「……わかった、お望みのままに、ね」

 俺は焦る手でベルトを外してズボンを下ろす。トランクスから限界と思える
ほど硬くなった肉棒を抜き出す。臍へ向けて反り返るようなモノを俺は握ると、
むき出しになったアルクェイドの花弁の、中心に宛う。
 はーはーと俺は知らずに荒い息になっていた。アルクェイドの腰を掴んで肉
棒をせり出すと、ぬるりととろけるような秘肉が俺を包み込む。

「うぁ……」
「はぁ……志貴……もっとぉ……」

 俺はアルクェイドの包み込むような媚肉の蠢きに、思わず発射してしまいそ
うになる。だがそれを堪えると、腰をグラインドさせ始めた。
 アルクェイドは自分のお尻から指を話すと、後ろから突かれる身体をさせる
ために木に縋り付いていた。俺がゆっくりと動き出すと、アルクェイドは切な
い息をもらしながら震えている。

「もっと……突いて……私の子宮の奥まで志貴のモノでえぐって……はぁあん!」
「こうか?こうされるのがいいのか?」

 俺は腰を一際深く突き入れ、亀頭のさきっぽにつるりとしたアルクェイドの
子宮口が感じられるまで押し込んだ。俺の幹をアルクェイドの膣はぎゅうぎゅ
うを噛むように締め上げ、何度交わっても感じる充足感を感じさせてくれる。
 アルクェイドの中に深く入れると、ぶるりとあいつの背筋が震える。

「そぉ……もっと志貴ぃ、私の中をぐりぐりって……」
「アルクェイド……なんか、どっちがどっちを調教してるんだか……ほら、お
望み通りに」

 おかしく思いながら俺はアルクェイドの中を貪る。深く振幅の大きいグライ
ンドで腰を動かしながら、俺はアルクェイドの細い背中に襲いかかるように被
さり、両手でたわわな両胸を揉む。 ひん、と喘ぎ声を漏らすアルクェイドで
あったが、俺が見えるのはこいつの背中だけ……

 どんな顔をこいつがしているのか、みたい。
 公園で昼間の下で、こんな風に腰を振って貫かれているアルクェイドの顔が。
 喜んでいるのか、泣いているのか――

 アルクェイドは俺の腕の中で、甘酢っぽく身悶えをしながらあられもない嬌
声を上げる。

 でも、何度も動かしていると俺の方に限界が来つつあった。
 名器というんだろう、まるで俺の股間を溶かすようなこいつの身体の味わい
と来たら……

「志貴っ、あー、いい……いっちゃう……」

 アルクェイドの身体も小刻みに震え始める。
 俺は腰に腕を上げると、ピストン運動のピッチを上げる。腰に打ち付ける肉
の音がぷちゃぷちゃと一際高くなると、そのまま――

「アルクェイド……出すぞ……うっ」
「あっ、志貴、出してっ、私の中に沢山……ああああっ!」

 アルクェイドが抱きしめた木の幹がガサリと音高く鳴る。
 俺はそんなアルクェイドのしなやかな肉体の中に精を――放った。

 放心してしまうかのような射精の快感だった。だけども、まだ……満足は出来ない。
 こいつの顔、見てないから。

「はぁ……出てるよ……びゅくんびゅくんって志貴のせーえきが……ひゃぁ?」
「今度はお前の顔を見せてくれ、アルクェイド」

 俺はアルクェイドの中に差し込んだまま、あいつの片足に腕をかける。
 そして膝を上げさせて俺の身体を跨らせて、上体を引き起こす。
 今度はアルクェイドの顔が見えるように、前から犯す姿勢になる。

 俺の目の中に入ってきたのは、アルクェイドの涙と喜悦にのぼせた顔だった。
 赤い眼をぽーっとさせたアルクェイドの顔はあまりにも愛しく、俺は顔を引
き寄せるとそのまま唇を降らせて、涙を舐め取る。

 ほんの少ししょっぱいようで……甘い涙。
 アルクェイドも俺のことを必死になって求めてきた。

「好き、志貴……ちょーきょーされてもなにされても、志貴のことが好き……」
「俺もだよ、アルクェイド……次はこのまま……」
「あ……動いてる……まだ志貴のが硬くて、ずんずんって……はあんっ!」

 アルクェイドの腰の後ろで俺は腕を組むと、今度は下から突き上げるように動く。
 アルクェイドも背中に手を回して俺の身体にしなだれかかる。身体の体温と
薫りが俺の中に溶け込んでくるみたいで、俺は狂ったように下からアルクェイ
ドを突き上げていた。

 突き上げるたびに金の髪が揺れ、アルクェイドが声高く喘ぐ。
 俺はまた硬くなった肉棒を突き入れ、二人の液体でどろどろになった秘部に
ひたすらに貪る。顔をアルクェイドの首筋に、肩に、そして柔らかい唇を求めて……

「ひゃん……はぁぁ、はっ、はっ、志貴……またいっちゃう……」
「行って良いんだぞ、アルクェイド……ほらっ、ふっ、ふっ!」
「や……また……はんっ、あっ、ああああああ……!!」

 アルクェイドの膣の肉が俺の肉棒を絞り上げる。
 アルクェイドが背筋を反らせて仰け反り、びくびくと痙攣する。
 真っ赤な舌が口から漏れたアルクェイドは一言――

「好き――志貴ぃ……」

 また、俺はアルクェイドの中に精を放っていた。
 腰が震え、自分の中の魂を溶かして流し込むような熱い射精だった。アルク
ェイドの奥に突き入れた俺の肉棒はこぼれるほどに迸る。

「……また中で……赤ちゃんできちゃうくらい……たくさん……」

 アルクェイドが俺の身体を抱き寄せ、そんなことを囁く。
 俺もまたあいつの細い身体を抱き締めてそのまま……しばらくアルクェイド
の体重を、身体をいとおしんでいた。

                                      《つづく》