それから一月が過ぎた。

 シエル先輩はいまだに遠野の屋敷に居て、琥珀さんの手伝いをしている。
最近ではメイド服姿も板についている。

 あれを最後に、例の性衝動は全くなった。
…しかし…、

──コンコン

「兄さん、そろそろ公園に行きませんか?
今日もとってもいい天気ですよ。」

 秋葉が誘いに来る。

 秋葉はあれからすっかり公園での露出プレイが気に入ってしまったらしい。
いまでは休日のたびに誘いに来る。
最近ではお日さまの下で全裸になって交わることにも抵抗を感じないらしく、
却ってわざと大きな声を出すこともある。
 公園では結界を張るのが不可欠のため、いまでは、シエル先輩ともすっかり
仲良しだ。


「遠野君、早く行きましょう〜」

 シエル先輩もあのとき以来、すっかりアナルプレイに目覚めてしまったよう
だ。
 屋敷に居る時でも露骨に、

「遠野くぅん、お尻が疼くんですぅ。慰めてくれませんか?」

と秋葉の隙を見ては甘えるようにおねだりしてくる。


 時計を見る。
…これからだと、お昼を挟んで5時間はプレイできるな。

「待って、いま行くよ。」

 俺は段ボール箱から、最近揃え始めたバイブレーターやローター、拘束具
や縄などを取り出して吟味する。
 それとも、今日は先輩に言ってわざと結界を無しにしてやろうか?

 俺はどういうふうに二人を責めてやろうかと考えながら部屋を後にした。




【あと(あ)がき】


 どうも、こんにちは。『公園で、あ・そ・ぼ』を書いた Parker と申します。

 このたびは拙文をお読みくださり、ありがとうございます。(ぺこり)

 え〜、私と【月姫】との出会いは、そのまま阿羅本さんとの出会いでもあり
まして、とあるオフ会ではじめてお会いした時に阿羅本さんと、こちらにも寄
稿なさっている からたろー さんに
 「【月姫】をプレイするのは国民の義務ですよぉ。ククククク」
と薦められてプレイしてたのがきっかけであります。
 ちなみにプレイをして気に入ったのは秋葉でした。

 今回は【裏秋葉祭り】ということで
  「秋葉でエロエロするのだぁ〜」
との指令を受けて書いたのですけれど、いかがだったでしょうか。
 最初は有馬都古ちゃんを出そうと思っていたのですが、資料があまりに少な
いためにイメージが沸かず断念。
 事前情報で阿羅本さんから
「シエル先輩を絡めたものはまだ無いよ〜」
と聞いていたので『志貴×シエル先輩+志貴×秋葉』にしてみました。


 このお話しは『秋葉トゥルーエンド後』という設定なので、秋葉はあまり
ツンケンしていません。
『ツンケン秋葉』を期待した方。ごめんなさい。
 それから志貴ちん復活とか結界の設定は適当です。
突っ込まないでください(爆)。

 では、長々とお付き合いいただきありがとうございました。



2001年8月31日

(【歌月十夜】が早く欲しい) Parker 拝

                                          《続く》