落ち葉の降り積もった裏庭には一人の少女が佇んでいた。
胸の前にナイフを握り締めて、嗚咽を漏らしている。

「…兄さん…。」

カサッ…。

 俺が近づいていくと踏みしめられた落ち葉が音を立てる。

 うつむいていた少女はハッと顔を上げた。

「…に、兄さん!!。」

 信じられないという顔をしている。

「秋葉…。」

 俺はその場に立ち止まり、両手を拡げて待つ。
 秋葉は持っていたナイフをポロッと落とすと俺に向かって走り出す。
 驚き、喜び、そして泣き顔と目まぐるしく表情を変化させた秋葉は

「…兄さん!!!。」

と、俺の胸に飛び込んできた。

 ポスッと俺の腕の中に収まった秋葉の長い黒髪を俺はスッと梳くように撫
でる。
 あのとき、この場所で真っ赤に染まっていた秋葉の髪は今ではすっかり元ど
おりの美しい黒髪に戻っている。

「秋葉…ゴメン、心配をかけた。」

「…兄さん…兄さん…兄さん…。」

「これからはずっと一緒だよ。」

 腕の中で泣きじゃくる秋葉の背中を子供をあやすようにトントンと叩くよう
にしてやる。

 秋葉も俺の背中に腕をまわしているので俺の胸と秋葉の胸が密着するように
なっている。

──トクン、トクン、トクン

 薄い胸を通して秋葉の規則正しい鼓動が伝わってくる。

…ウスイムネ…ヒサシブリニ、アジワイタイ…

──ドクンッ

 俺の中で何かが弾ける。

「あ……きは…」

 気がつくと俺は秋葉を落ち葉の上に組み伏せていた。

「ちょ、ちょっと、兄さん…?」

 状況が飲み込めない秋葉は手足をじたばたさせて逃れようとするが、降り
積もった落ち葉は柔らかく、容易にそれをさせない。

「ん…んぷっ…ちゅばっ…」

 秋葉の頭を抱えるようにした俺は、秋葉の唇を奪い、舌を差し入れて秋葉の
口腔内を蹂躙する。
 しばらく絡みつくようなキスを繰り返していると秋葉の抵抗は弱まってきた。

 隙を見ると俺は、秋葉の制服のスカーフを抜き取り、上着とブラを一緒に
たくし上げて秋葉の胸にむしゃぶりついた。

…ちゅばっ…れろ…カリッ…

 秋葉の胸は盛り上がりが少ない分、乳首がその存在を自己主張していた。
俺は左右交互にそれを中心に吸い、舐めあげ、そして軽く噛むようにする。

「あぁ、ぁぁぁ、に、兄さん、兄さん。」

 秋葉は今や俺を受け入れ俺の頭を自分の胸にかき抱くようにして息を荒げて
いる。

 俺は秋葉の乳首を責めながら、手をスカートの下のほうからそっと差し入
れた。

──ジュッ…

下着の上からその部分を押すと既に充分に蜜をたたえていて溢れてくる。

…ジュッ…ジュッ…ジュッ…ジュッ…

「あっ…あっ…あっ…あっ…」

 規則的に押してやると、どんどん蜜が溢れだし、たちまち俺の指は秋葉の
愛液でベトベトになる。

 スカートに入れていた手を抜き出し、秋葉の口のところに持っていくと、
少し躊躇いながらも秋葉はそれをキレイに舐めとった。

…ちゅぱっ…ちゅぴっ…

 今度は秋葉の唾液でベトベトになった指を再度スカートの中に戻す。
 そして、指を二本揃えると下着の脇から秋葉の膣へと侵入させた。

──!!

 秋葉が声にならない声をあげる。
俺はかまわず、深く、浅く、秋葉の膣内を掻き回した。

…ジュップ…ジュップ…ジュップ…ジュップ…ジュップ

「あぁ、あぁぁぁぁ、に、兄さん、い…いぃ…とってもいいのぉ…」

熱に浮かされたような表情で秋葉は嬌声をあげる。

 次に俺は膣内に入れた二本の指をそのままに親指で秋葉のクリトリスを
捻り潰すようにする。

「ひ、ひぃ…ダメッ!…そこ、ダメッ!!」

…ジュップ…ジュップ…グリ…グリ…チュパッ…チュパッ…

 俺は、乳首、膣、クリトリスと三ヶ所を同時に責める。

「ひぃ、くっ…、ああぁ…い、いぃぃ」

 秋葉の目は焦点を失い、瞳孔が開き気味になっている。
 俺は頃合いを見計らってズボンと下着を脱ぐと、秋葉のスカートを捲り
上げる。
そして、横から指を入れていたために脇のゴムが少し伸び気味になった秋葉の
下着の脇から、俺は深々と侵入した。

──ずにゅぅぅ…

「くぁっ…兄さん、兄さん、兄さん…。」

 久しぶりの感覚に秋葉が呻く。

…ズップ…ズップ…ズップ…ズップ…ズップ…ズップ…

 俺は抜けそうなくらい引いて、子宮を貫くくらい押し込む深いストロークを
繰り返す。

もともとイキそうだった秋葉はたちまち登りつめる。

「ぁぁぁ、兄さん、いっしょに…いっしょに…」

「く、秋葉、秋葉、秋葉…」

俺もそろそろ限界だ。

「秋葉!」

「兄さん!」

 身体の揺れに合わせて宙を彷徨っていた秋葉の足の指がクッと反り返る。

──ドピュッ…ドピュッ…ドピュッ…

 凄まじい勢いで秋葉の中に俺の精液が吐き出された。

「はぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁ…」

 秋葉は息も絶え絶えという感じで落ち葉の上に横たわっている。
 捲くれあがったスカートから伸びた白い足が艶めかしい。

 まだ、膣の収縮が続いているのか、俺が引き抜くとゴプッと言う音がして
膣から精液が溢れ出し、元に戻った秋葉の下着から染み出してきた。

──マダマダダ。

 なんだか精力がみなぎっている。何十回でもやれそうな気がする。
その証拠に俺のモノは出す前と全く変わらずそそり立っていた。

 俺は消耗して動けない秋葉を裏返して、四つん這いような格好をさせると
愛液と精液でグショグショになった下着を取り去り、後ろから貫いた。

「くぁっ!」

 朦朧としている秋葉にとっては完全に不意打ちだったようだ。
ガクンと腕の力が抜け、イスラムの神に礼拝するような格好になってしまう。

 俺は構わず腰を打ちつけ続けた。

パンッ、パンッ、パンッ、パンッ、パンッ…

 この体位でそのまま5回くらい秋葉の中に果てた。

「に、兄さん…もう許して…」

 7回目のときにとうとう秋葉が音を上げる。

パンッ、パンッ、パンッ、パンッ、パンッ…

 10回目に再び正常位で交わる頃には秋葉は失神していた。

秋葉が失神してしまったことで急激に頭が冷えて理性が戻ってくる。

── 俺は一体なんてことを ──!

 またやってしまった。

 ぐったりして横たわる秋葉を見ると、ソコは精液にまみれ、散々擦れたせい
で赤く腫れぼったいような感じになっていた。

罪悪感がこみあげてくる。

 呆然としていると、傍らでカサッと落ち葉を踏む音が聞こえた。

「…シエル先輩…。」

「久しぶりの再会だと思って、気を利かしてあげましたけど………遠野君って
まるで、おサルさんですね〜。」

 あきれ顔のシエル先輩が立っていた。
 一体、いつから見ていたんだろうか。視線が痛い。

「…まぁ、詳しくお話しする手間が省けましたし…良しとしましょうか。
とりあえず、秋葉さんを屋敷の中に運びましょう。
このままだと風邪を引きますし。」

 そう言うシエル先輩は秋葉の衣服を整えて後始末をし、秋葉を屋敷のほう
へ抱えていってくれた。

 俺も屋敷に戻ろうと下着を穿こうとしてあることに気づく。
そこにはまだ、最初と変わらず隆々とそそり立つ俺のモノがあった。





 自分の部屋に戻ってきた。

 感覚的にずいぶんと留守にしていたような気がする。
 俺の部屋は俺が居なくなった時と変わらずキレイに片づけられていた。
 たぶん、翡翠がやってくれていたのだろう。

──ポフッ

 ふかふかのベッドの上に倒れ込む。
 息を吸い込むとかすかに秋葉の香りがした。
ひょっとして俺がいない間に秋葉がここで寝ていたのだろうか?

──ビクンッ

即座に俺のモノが反応する。

「秋葉……。」

 やっぱり、俺はここに戻らずにシエル先輩のところにいたほうがよかったの
だろうか?
 しかし、いくら仕方がないとはいえ秋葉以外の女性と肌を合わせるのは少し
抵抗があるし、先輩にも申し訳ない。
 かといって、ここにいて秋葉ばかりを求め続けたら、秋葉の身が保たない
だろう。
 どうしたらいいんだろう。

 考えがぐるぐる回っているうちに俺はいつの間にか眠ってしまっていた。



──コンコン

 ノックの音で目が覚めた。もう夕方だ。

「志貴さま。居間にお集まりください。」

 扉の向こうから翡翠の声がする。

「ああ、わかったすぐ行く。」

 短く返事をすると俺は寝ぼけた頭をひと振りして居間へと降りていった。



 居間に行くと、シエル先輩がソファに腰かけて紅茶をすすっていた。
秋葉はまだいないようだ。

「どうぞ。」

 翡翠が紅茶を淹れてくれる。
 俺も紅茶を一口すすると、琥珀さんに支えられるようにして秋葉が入って
きてよろけるようにソファに腰かけた。
 まだ、腰に力が入らないようだ。

「…秋葉。ゴメン。」

と謝ると、秋葉は裏庭での情事を思い出したのか顔を真っ赤にしてソッポを
向いてしまった。


「さて、皆さん揃いましたね。」

 カップをテーブルに置くとシエル先輩は一同を見まわした。

「それでは遠野君の状況についてご説明します。
まず、遠野君の身体についてですが、こちらのほうはもう心配ありません。
以前のように貧血のような症状で倒れることはもうないでしょう。」

「…一体、どうやって…」

 秋葉が呟く。

「方法については聞かないでください。
問題は元気になった副作用として一時的にですが、遠野君がものすごく
エッチになっちゃったってことです。
特に、以前は半分の生命力であれだけ動けたわけですから、体力的に2倍に
なった今は殆ど底なしという訳で…。」

 『エッチ』『底なし』と聞いて、秋葉と翡翠が顔を真っ赤にしてうつむく。
 俺はちょっと情けなくなってポリポリと頭を掻いた。

「ですが、それもあと数日のことだと思います。
数日を乗り切れば今まで通りの生活が送れるでしょう。」

 それを聞いて秋葉の顔がパァッと明るくなる。
やはり、秋葉なりに不安だったのだろう。

「で、ご相談なんですけれど、とりあえず1週間、私に遠野君のお世話をさせ
てください。」

 明るくなっていた秋葉の表情がにわかに曇る。

「そ、それって…その…発情した兄さんのお相手をシエルさんがするっていう
ことですか?」

 表情が固い。

「えぇ。」

 短く答えるシエル先輩。

「だ、ダメです!。
そ、そんな、兄さんが他の女性とするなんて絶対許しません!!!」

 秋葉はソファから立ち上がってまくしたてる。
 しかし、シエル先輩は全く動じない。

「でも、先程は秋葉さん、気絶してしまいましたよね。
あのときはあれで終ったから良いようなものの、もしあれで遠野君が治まらず
に翡翠さんか琥珀さんに襲いかかっていたら、どうするつもりだったんですか?
これからも上手くいくとは限らないんですよ。」

 グッと言葉に詰まる秋葉。
…そうか、さっきの裏庭でシエル先輩が俺のことを最後まで放っておいたのは
そういうことか。
 更に先輩は、たたみかける。

「それに私が居ないで何か不測の事態になった時に対処できますか?
遠野君の蘇生を行った私ならばなんとかできるかもしれませんが、秋葉さん、
あなたにできますか?」

…これは先輩の勝ちだな。

 秋葉は仕方なく妥協する。

「…わかりました。不本意ですがあなたを受け入れましょう。
ですが、兄さんの相手はあくまで私です!!。
私が対処しきれなかったときだけ、あなたにお任せします。
それでよろしいですね。」

「構わないですけど、遠野君が私に欲情しちゃった場合は仕方ないですよね?」

 ニヤッと先輩が挑戦的に笑う。

 『…私ってあきらめの悪い女なんです…』
…って、まさかね。

 両者とも立ち上がって、

──バチ、バチッ…

と火花が散りそうな雰囲気だ。


 そんな中。『ぐぅ〜〜〜ーっ』と俺の腹が呑気な音を立てた。

「あ、もうこんな時間ですね。急いでお夕飯の支度をしなくちゃ。」

 琥珀さんがあわてて厨房に行こうとする。

「あ、お手伝いします〜。」

 それまでの険悪の雰囲気から一転してニコニコしながらシエル先輩は琥珀さん
の後をついて行った。

「あ、私もお掃除がまだでした。」

 翡翠もパタパタと居間を出ていった。

 静かになった居間に残される俺と秋葉。
 ふと、そういえば秋葉にはまだ言っていない言葉があることに気がついた。

 俺は改めて秋葉に向き直って、

「ただいま、秋葉。」

と言った。
 一瞬、秋葉は「ハッ」とした後、

「おかえりなさい、兄さん。」

と、笑顔で答えてくれた。

 俺達はどちらからともなく『チュッ』と短いキスを交わし合った。




                                          《続く》