あとがき

止まらない、ということはこういうことなのでしょうか。
 とにかく締め切りですから、いったん区切りをつけてアップしました。
 一人称はダメですねー。そのまま思考の迷路へと入っていってしまいます。
 だから終わらない。
 書いていてすんごく楽しいですけど、終わらない。
 シエル先輩が書きづらいというわけでなく、ただ終わらない。

セブンさんとシエル先輩と交互に書くとおもしろそうだな、と思って書いてみたのが運の尽き。
……運の尽きって表現、多くありません、わたしって?
 なんかどつぼに、蟻地獄にはまってくようで(笑)、あんまりヤです。
 だからまだ続けられてしまうのがネックで。
 オチがなくて、うーんうーんと苦しみました。
 まぁそれっぽいところがちょうどきたので、いったん終わらせて。
 まとめてみたわけです。

 シエル先輩ってたぶんそのまま大学に行ったんでしょうね。
 この街で残っていて、遠野くんと乾くんと一緒に日常を楽しむためには、たぶん。
 あとは就職が考えられるんですけど、そうすると、夜の巡回が難しいので。
 だから大学にはいったものとして書いています。
 県にある適当な大学に潜り込んでいると考えています。県越えすると通学時間にとられてバイトや巡礼ができませんからね。

 あ、あと、埋葬機関の枢機卿としての地位、外交特権うんぬんは瑞香の創作です。TYPE-MOONさんの公式な設定ではありません。
 ただそれっくらいの権力が付加されてないといけないだろうな、と思てまして。
 そうじゃないと銃刀法違反でしょう、とか。規制がかからないように外交官特権とか使うっているんでしょうね、と考えまして。
 第七聖典をどうやってバチカンから日本へ持ち込んだのか、とか考えると、たぶんこのあたりが妥当でして。
 もしかして密輸、あとは本に戻してパーツはバラバラにして!? それじゃスパイもの、ハードボイルドもののノリでして――。
 それにシエル先輩にはあの素晴らしい一言「乱用しないで何の特権ですか」 ――あぁそのとおりでございます(笑)
 というわけで乱用できる特権がシエル先輩らしいかな、と思いまして――。
 そういう設定を加味したわけです、はい。


 この作品は瑞香にとって難産でした。
 だって終わりがないから。
3月30日から書いて4月8日ですよ。最長です。記録です。ビックリです。
 ともかくこれだけ長くかかったSSゆえに、みなさんに気に入ってもらえたらなぁ、と思ってまして。

 ではまた別のSSで。
8th. April. 2002
#013


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