後ろから遠坂を抱きしめる。手が宛われるのは、遠坂の乳房。
 ほどよい張りと綺麗な上向きの形の乳房が手に触れる。いつもはその柔らか
さと、指にしっとりと吸い付く感じを愉しむんだけど、今は違っていた。

 ぬた、と。

 そう、俺の指にまみれるのは、あのどろりとした粘度の高い蜜だった、遠坂
の胸の谷間を溢れるほどに汚している蜜は、俺の指にも容赦なく絡みつく。ベ
タベタとしていて、舌で舐め取ったときは甘くもあったが、指にあるそれはそ
の甘さが我慢できないほどに淫らがましかった。

 その蜜を指にたっぷりとまみれさせると、俺は遠坂の胸に塗りたくる。
 乳房の麓からその頂の尖りまで、両手で両胸を、ぬたりぬたりと、ぐちゅり
ちゅりと音を立てながら。セイバーの舌の立てるくちゅくちゅという音を、俺
の手と遠坂の胸が立てる粘り着く音で掻き消してやろうというほどに――

「やっ、はぁ……んっ、あっ、くすぐったい、士郎……ああっ、ん……」
「くすぐったいだけじゃないからな、遠坂……ほら、こうして……」

 両手をすぼませて、遠坂の胸を麓から絞り上げる。
 きゅうっと、ぬるっと胸が俺の手で形を変えていく。絞り上げられる遠坂の
胸、そしてその乳からまるで母乳が滴るように、指の間に蜜が溢れてきて……

 気持ちいいのか、遠坂の腰が逃げる。でも後ろに腰が引けると、俺の身体に
より一層密着するようになる。お尻が腰にぶつかり、俺もびくんと股間を震わ
せる。
 その上の腰に回したセイバーの手が俺の腹に挟まれていた。ほんのりと温か
い遠坂の身体に比べると、セイバーの腕はひやりと冷たい。

「やん、は、あん……」
「まるで遠坂の胸から出てるみたいだな、この蜜が……おっぱいみたいにん…
…」

 そんな言葉を掛けて、遠坂の首筋にキスをする。
 ここはまだ濡れていないけど、じんわりと遠坂の汗の薫りがする。それはそ
れで、濡れた肌や粘膜とは違ったいとおしさがある。遠坂の声が、熱い。

「や、やだ、そんなこと……言わないで……馬鹿……」
「ふふ、ほら……気持ちいい?遠坂……こうして……」 

 蜜に濡れそぼった手をこね回す。遠坂の胸がにゅるりとくねる。
 遠坂の髪が頬に当たる。抱きしめた背中が胸に辺り、ひたっとくっつよくよ
う感じた。乾いた肌は肌触りの良い皮のように感じるが、俺が手を繰っている
手の感触とあまりに異なっている。ぬるりと手は伝い、遠坂の胸をきゅっとも
み上げる。

 胸はほどよく柔らかく、掌の中でまるでチョコをまみれさせたマシュマロみ
たいに感じる。ふにゅふにゅと揉んでいる指触りが心地よく、そのまま揉み溶
かしてしまいたいほどだった。

「あ……ん、士郎……やあ……あん、ん……そんなに強く、したら……はぁ…
…」
「いい、遠坂……遠坂の胸がぬるぬるに……先、こんなにして」
「ひゃっ!」

 つん、と指で乳首をつまみ上げる。柔らかい胸の上にある小さな突起は尖っ
てきていて、俺の指の腹にこりこりと当たる。それを指に挟んで僅かに動かし
ただけで遠坂が――

「んっ、や……士郎、胸……胸を……んっ、そこ、弱いし……はぁ……」
「だんだん勃ってきたか?遠坂の乳首……こりこり立てていいんだぞ?そうす
れば可愛がってやるから……こんな風に……」

 乳首をつまんで、乳房を揉む。ぷちゃり、ぴちゃりと音が立つ
 遠坂の身体が震える。敏感なこの胸をこんな風に刺激されるのは堪えるのか、
それとも……

「凛……はぁ……ああ……ちゅむ……んん……」

 お腹の上に舌を這わせるセイバーの刺激に身を捩っているのか。
 前からセイバーに腰を抱かれ、後ろに俺から抱かれて胸を揉まれている遠坂。
そして胸とお腹をあの蜜にまみれさせ、ぬたぬたとその粘液で汚されながら―
―その遠坂の身体を感じていると、俺の心は舞い上がりそうになる。でも、こ
の薄暗い玄室の中では、舞い上がった心はすぐに天井にぶつかってしまいそう
だった。

 蝋燭に照らされる、遠坂とセイバー。セイバーの金の髪は柔らかく輝き、遠
坂の黒髪は艶やかにその光を返す。肩越しに覗き込むと、セイバーもすでに長
衣を脱ぎ捨てていて、剥き出しの肩が見えた。そして、セイバーは――

「あ……はあっ」

 セイバーは、目を閉じて口をあの蜜に汚し、今もまだ舐めていた。
 唇がすくい上げ、透明な蜜を舌が飲む。こくっと嚥下する仕草も俺の眼に映
り、それは恍惚としていて、もっともっとと心が逸って……

「ああっ、士郎……はぁ……ああ……」
「セイバー……ここも舐めてくれ」

 片胸から手を離すと、胸から蜜をまみらせながら下げていく。肋骨の下を過
ぎ、セイバーの前に俺の蜜まみれの手を出す。へその辺りにある、俺の手。
 その手に、セイバーが……唇を寄せてきてくれた。指に触るセイバーの唇の
柔らかさ。

「あ……ああ、あ」

 セイバーの唇の感触は、手首の骨に伝わってびりっと肘を痺れさせ、肩まで
駆け上がる。それはキスされたのに、ハンマーで叩かれたように強い刺激を伴
っていた。セイバーが口づけするのが見えて、あの可憐な舌が俺の指を這って
いる。綺麗な唇に綺麗な舌なのに、それはどんな妖婦の唇より俺の官能を刺激
する。

「シロウ……ああ……シロウの手は……シロウの味が……」
「セイバー?これからもっと遠坂を味合わせてやるからな……」
「ん……ああ、なに……はぁ、士郎もセイバーも……ふぅん、はぁ、ああ……」

 俺はセイバーの唇を手に止まらせたまま、手を下げていく。
 お臍から下の、なだらかに下っていく遠坂の下腹部。その柔らかな肉を撫で、
手に着いた蜜で汚しながら下げていく。指に触る遠坂の恥毛の感触は、産毛が
生えたお腹とは違ってもじゃっとしていて……

「や、士郎、そこ……はぁ、あああんっ!」
「セイバー、ここが遠坂の本当の味がするんだ。俺も知ってるから……」
「は……あ、ああ……凛……」

 遠坂の女性の丘を撫でる、俺の指。
 でもその香しい丘を撫でているだけでは留まらず、俺の指はさらに下の、遠
坂のスリットの中に忍び込む。まだ蜜に濡れた人差し指と中指が、遠坂の女性
の秘所に進んでいく。感じる指の感触は、やがてくちゅりと湿った粘膜の吸い
付く感覚に変わって……

「ああんっ、ふぁ……ああああ!」

 遠坂の喘ぎ声が上がる。抱いた身体はくっと波打ち、遠坂は快感に痺れてい
るのか――指が遠坂の秘裂をかき混ぜる。胸から運んできたこの甘い蜜を、遠
坂の内側から満ちるかすかな塩味のするあの淫液と混ぜ合わせ、俺の指に遠坂
の襞がくちゃくちゃと絡みつく。

「やぁ……んっ、熱い……士郎のが、私の中っ……はぁ、あん……」
「ここですね……ああ、凛の薫りがします、はぁ……ちゅ、ああ……」

 セイバーの顔も一緒に下がって、俺の指を舐めてそのまま遠坂の太股に顔を
差し込んでいるようだった。指の甲を伝う舌が、そのまま俺の指の触れている
遠坂の秘所に進んでいった。くちゃり、と湿った舌の音が響く。

「んっ……ああ、んん!」

 遠坂の首が仰け反って、髪が俺にふさっと掛かる。それでも俺は遠坂を責め
る手を止めることはない。片手でまだぬるぬるの胸をつまんだまま、セイバー
の舌と唇、それに遠坂の女性の花弁をかき混ぜている。遠坂の股間がどうなっ
ているのかをちゃんと想像することは出来ないけども、きっとすごいことにな
っているんじゃないかと思う。

 俺の手首まで、ぐっしょりと濡れていた。
 それはあの甘く粘る蜜に、遠坂のとろりとした愛液、それにさらりとしたセ
イバーの唾液が混じり合って、こんな手から心を逸らせる味が伝ってくるみた
いだった。香しい遠坂の髪と汗、耳に聞こえるのは、俺の立てるくちゅと湿っ
た音と、それに……

「士郎……ひゃ、そんなっ、セイバーまで……んっ、はぁ、ひっ、やだ、そん
なに……挟まないで、私の……んっ、んんーー!」
「ああ……これが……凛の味もします、これをいつもシロウは味わってるんで
すね……可愛いです、凛のここは」
「や、セイバー……んっ!」

 この二人の言葉で、こんなに淫らな事をお互いに漏らしている。
 あのいつも貞淑で厳粛なセイバーが肉欲に酔ったような辱めの言葉を囁き、
自信に満ちあふれた遠坂が俺に抱かれ、セイバーに舐められてまるで童女のよ
うに悲鳴を漏らす。

 体が熱い。股間が硬く佇立する。
 遠坂の裸身を抱いて、セイバーと一緒に責めている。そう思うことだけで興
奮もするが、今の俺は遠坂の胸を触れ、あの小振りで可愛いらしい遠坂の秘所
をこね回している。胸に触れる遠坂の肌と、遠坂の髪。首の細さは唇を触れる
だけで崩れ落ちてしまいそう。

 遠坂のお尻に、ぐっとペニスを押し当てる。柔らかなお尻の谷間に、挟み込
むように。

「やっ、……シロウ、当たってる……シロウの硬いおちん○んが……」

 きゅーっと手を絞り、胸をもみ上げる。
 人差し指を第一関節まで遠坂の中に入れる。入り口はきついから、これくら
い入れても壊れてしまいそうに感じる。指をゆっくりと縁に沿わせて動かすと、
中からどろっと溢れてくるのが分かる。

「もう、堪らないよ……遠坂のここをこんなにしてるんだから。ほら――」
「はぁああ……ひぃ、ああっ、そこ、そんなにしちゃだめ……セイバーも、も
っと、んん、駄目、そんな、はあは……」

 遠坂の女陰を弄んでいるのは、俺だけじゃない。むしろ舌でなめ回し、飲む
セイバーの方が俺よりも強く遠坂を快感に導いているのではないのかと思う。
なにか、そう思うと悔しい。もっと遠坂を喘がせて、この綺麗な声から恥ずか
しい声を聞きたいと考えてしまうのは……無理はないと。

「はぁ……ああ、凛、美味しいです。凛の蜜と混じり合って……もっと甘く…
…」
「や、やだ、恥ずかしい……そんなこと聞かせないで……ふぅ、ああ……ああ
んっ」

 ふるふると遠坂は頭を振る。
 でも、こんなもんじゃすまないんだからな、遠坂、と心の中で言う。もっと
遠坂の外も内側もドロドロにしてやろうと思う。それは俺だけじゃなくて、あ
の蜜と力を受けるセイバーも同じに違いない。

 そんなことを思っているのが通じたのか、遠坂の腰に回ったセイバーの手が
動いた。あ、と思うまでもなく俺の股間にそれが伸びて……

「ああっ、セイバー……」
「シロウの……シロウのおちん○んをこんなに硬くして、凛の身体に擦りつけ
てるんですね。ここもどろどろの甘い蜜をだすのですね、シロウ……」

 セイバーのあの白くたおやかな手に、俺の醜悪なペニスが握られていた。
 両手を組み合わせるようにして、軸を握るように、熱く蜜に濁った血が集ま
るこのペニスは、冷たいセイバーの手の中でビクンビクンと疼く。包皮が捲れ
上がり、遠坂のお尻に擦りつけられる俺の亀頭を、セイバーはそっとその手で
包んでくる。

 今まで遠坂を触っていたのに、セイバーに触られるとそのむらむらとしたや
り所はない被虐の心が流れ落ちて、責められる頭がぼーっとする感じが締めて
くる。
 今、セイバーは遠坂のあのクレヴァスを舐め、俺のペニスを触っている。あ
の峻厳とした鋼で出来た美術品のようなセイバーが、俺たちの恥ずかしいとこ
ろをこんなに嬉しそうに弄っているだなんて、なんて――

「ああっ、うう……」
「これも……これものみたいです、シロウの蜜を……」
「はぁ……お尻、当たってる……シロウのおちん○ん、熱いの……」

 にゅるっと、セイバーの掌が俺を包む。剥き出しの亀頭をそんな風になで回
されると、その手とお尻に真っ白な白濁液を吐き出してしまいそうだった。で
も、ここで出すのはあまりにも惜しい、花園は濡れて俺を誘っているのに、こ
こで漏らしてしまっては何もならない……

「ふふ、びくんびくんしてます、シロウの……可愛いです、凛の秘密の部分と
同じくらい」
「そんな……ああっ、うう……」

 セイバーの言葉にふっと、頭の中が中断してしまいそうになる。可愛いだな
んて言われても、おれのモノは自分で見てもなにかこう、おかしな程に生々し
いのにそれが勃起しても可愛いだなんていうセイバーが、信じられない。
 セイバーの手は俺のペニスを摘んだまま、誘う。丁度それはお尻の下を通し
て、遠坂の足に俺の肉棒を挟ませるような。上に立とうとするペニスを舌に引
っ張られるので腹筋が痛くなるけど、それでもセイバーの手と触れる遠坂の太
股が温かく、それに……

 ぺにゅん、と俺の分身が、下から遠坂の身体に触れる。

「やっ、ああっ、シロウのおちん○ん、私のお○んこにあたって……硬い、シ
ロウの、硬くて熱い……はぁ、ああ……んん!」

 伸ばされたペニスの腹で、どろどろの遠坂の秘部にぺったりと触れる。
 遠坂の太股の根本に包まれ、濡れた粘膜に触れる。きゅっと遠坂のふととも
の締め付けが、まるで遠坂の足と外性器が疑似の膣になったように俺を刺激す
る。

 ああ、腰が震える。遠坂の膣と変わらないほどにこの包まれる素股は心地よ
い。

 俺のペニスを導いたセイバーは、どうしたいのか――
 ペニスに触れていた手が放たれ、今度は遠坂の腰じゃなくて俺の尻まで伸び
てくる。なにをするのか、そんな俺の尻をセイバーの触られるのはペニスより
も恥ずかしいけど。

 も
 
「あああんぅ!」
「ひゃぁぁぁ!」

 ぐっとセイバーの手が、俺を引き寄せる。
 そんなことをすると俺の腰が突き出されて、遠坂の腰を突く。腰に当ててた
手でそれを押しとどめようとするけども、両手で進めてくるセイバーの力に適
わない。ぱん、と腰がそんな肉感的な音が立ち、この玄室に木霊する。俺と遠
坂の声が和声になって、それはセイバーに……
 でも、ぐちゅりとまた違った、遠坂の素股を通り越した感触が俺を包む。駆
け上がる快感は頭蓋骨の中で爆発しそうで、頭痛になりそうだった。それほど
に、この感触は危険なほどに。

「んっ……んちゅんちゅ……」

 遠坂の素股を突き抜けた先には、セイバーの唇が待ち構えていた。遠坂の花
園を通り過ぎた後にも、俺の肉棒は休むことを許されずにセイバーの唇に包ま
れる。そんな二重の刺激は危険だった。

 でも、抜くことも出来ない。セイバーの唇から驚いて腰が引けると、また腕
が俺を押しつける。強制されるピストン運動、そして遠坂の敏感な部分を俺の
雁首の窪みで責め上げ、さんざ蜜をまとわりつかせたその先端はまたセイバー
の口に導かれる。

 それを、ちゅるっとセイバーの舌が舐め取る。身体が仰け反りそうな、あり
得ない淫らな身体の組み合わせが生む快感だった。股間はがちがちで、玉袋が
遠坂の太股に当たる。

「やっ、そんなっ、こすれてるぅ、私……シロウにこんなことされちゃって…
…やだ、変になっちゃう、まだ入ってないのに……あああん!」

 俺の雁首が、ちょうど――割れ目の中の小さな核の上を通り過ぎた。すっと
亀頭を通り過ぎたその尖りは俺にも気持ちよかったけども、遠坂はそれどころ
じゃない。
 ぎゅーっと太股が締め付けられる。膝ががっちりと擦りつけられ、身体が前
のめりに落ちようとする。

「やぁぁああ!んぁぁ!はあ!」
「当たってる、遠坂のクリトリス……硬くしてたんだ、あ、こんなの……こん
なにして……」

 遠坂の胸を支える。空気椅子みたいな格好になった遠坂を俺の腕と股間で支
えて、セイバーはそんな遠坂の腰を前から押さえ込んでいる。遠坂の身体がふ
らふらと動くのを支えるけど、遠坂の背中は湯気が立ちそうな程に、快感に痙
攣しているみたいで。

 支えている腕で、遠坂が震える。
 腰はぐちゅぐちゅと進む。遠坂の素股に包み込まれ、粘液にまみれた俺の男
根がいきり立つ。息は荒く、ともすると遠坂の手が汗とこびり付いた蜜で滑っ
てこぼれ落ちそうになる。そして、セイバーの唇が舐めるその温かく蠢く舌が、
融けそうなほどで――

「はっ、ああ……遠坂……それにセイバーも……」
「ん、シロウの先から、はっ、ん……ちょっとづつ出て来ました、ああ……シ
ロウのおちん○んが混ぜてます、私の唾液と凛の愛液と、蜜を……はぁ、ん、
ちゅう……」

 ぬるぬると、俺の肉棒は狭い遠坂の肉の器をかき混ぜる。もう、遠坂の素股
だか膣の中に入っているのかどうかも分からない。いや、中に包まれてないの
はセイバーの唇でようやく思い出すほどで、この快感は背中におかしな回路を
ねじ込まれたように俺を駆り立てている。

 もっと、もっとと。今度は俺の白濁液を混ぜてセイバーに味合わせてやりた
い。
 それに、俺のこの肉の疼き、遠坂の身体を蜜と快感で染め上げてしまいたい。
この玄室の中、茜の灯りに照らされてまるで俺たちは熱く怪しい舞踏に、我を
忘れて耽っているような。

 いや、それ以上に熱狂的で、陶酔して、本当に我を忘れてただこの綺麗な肉
体に溺れたくなる。それでもいいけど、それでも満足できない。頭の中がおか
しくなって、遠坂の身体とセイバーの唇、足ががくがく震える快感。

「やぁ……士郎の、私の中……くちゃくちゃって……すごくいやらしい、そん
なの、こんなに私の身体……セイバー、ああ……ん……お願い、士郎……」

 支えられて、前に倒れ込んでしまいそうだった遠坂の背中が起きる。
 手が頭に回る。それはそっと髪を触り、俺の身体にもたれかかって寄せよう
とする。遠坂の喉が見える、そして綺麗な顎が、濡れた唇が囁いた。

「ねぇ……士郎、がまんできな……い……お願い……してぇ……」
「なにを、遠坂……」
「おねがい……お願いだからぁ……擦ってくれるだけじゃ、私……や、やだ、
こんなの……そんなこと士郎にお願いしなきゃイケナイだなんて、でも、はぁ
ぁっ!」

 ぐっと突いた腰が、遠坂の腰を跳ね上げる。
 ぞくぞくする遠坂の声、おねだりをしているのにいやがっていて、こんなし
なやかな遠坂が喘いでいるのは、なんてこんなに俺を揺さぶるのか……

「んふ……なにをして欲しいんですか?凛」
「せ、セイバーもそんな……欲しいの、欲しいのに……セイバーに、私の器で
……私の中に士郎のを満たして、それ、やっ、はぁ……」

 そんな遠坂の言葉が、だらりと耳に染みこむ。この手を汚している蜜よりも
濃厚で、毒の薫りがして、俺の頭の中を犯さずには居られない甘い声。ほしい
の、という台詞がリフレインする、私の中に、士郎のを満たして――なにをか、
それを遠坂の口から聞きたい。遠坂の唇がそんな言葉を形作るかと思うと、遠
坂の声色でその言葉を聞けると思うと、本能があまりに強く俺を駆り立てて―


「なにを……何を遠坂は欲しいんだい?」
「やっ、はぁ……だからぁ……ひっ、ああっ、あ……」
「そうですよ、凛。ちゃんと凛がおねだりしないと分かりませんよ……」

 セイバーまで、いつの間にか凛を責めるのに加わっている。いや、今のセイ
バーは蜜と汁に酔っていて、あのセイバーの生真面目さが嘘のように声が色っ
ぽい。そんなことを俺まで聞かされると、叫んでしまいそうで。

 ずっずっと、素股のストライドを大きくする。蜜の飛沫が飛び散り、セイバー
の顔を汚してるんじゃないかと、遠坂のお尻が腫れ上がるんじゃないかという
ほどに叩きつけて――

「あっ、あっあ……だから……士郎の、士郎の……ん……はぁ……精液、士郎
の精液を私の中っ、に――たっぷり出して、それを飲ませてぇ――」


(To Be Continued....)