「ん……」

 士郎は柔らかい感触で眼が醒めた。
 身体にはふんわりと柔らかく温かい感触が纏わり付くような感触。
 そして、いつもよりも大きく感じるふかふかの布団と枕。
 もぞりと動いて寝返りを打つ。
 何か、布団が大きく、重く感じる。
 それと同時に…、

 「ん………。」

 と、声が聞こえた。しかし、士郎の耳に届いたその声は凛のものではない。
でも、士郎にとってそれはとても懐かしい声のように聞こえた。

 「ん………」

 もう一度聞こえた。
 何か…、自分の…、喉から聞こえているような気がした。
 士郎はもう一度寝返りを打つ。ごろごろ、と柔らかい布団の上を転がってみ
る。しかし、一向に端が来ない。いつもなら直ぐに布団から出てしまうのに今
日に限っては、まるでそこが大海原のように端が来ない。


 ――おかしい…


 士郎は朦朧とした意識の中でそう感じた。
 あれだけ転がったのにまだ端が来ない…。士郎は、もう少しだけ転がってみ
た。


 ドスン


 という音を立てて、士郎が掛け布団ごとベッドから落ちた。

 「あ…つ…、痛っ…」

 士郎は一緒に落ちた掛け布団から這い出る。

 「あれ…?俺、寝ちゃったのか……?」

 まだ朦朧とした頭で自分がどうしてこんな所で寝ていたのか考える士郎。


 ――


確か俺は、遠坂に呼び出されて、遠坂の家に来たんだったよな。帰った記憶が
無いから、此処は遠坂の家ということになる。
 でも…何でこんな所で、ベットの上で寝てるんだ…?
 そういえば家に来てから、遠坂に紅茶を進められたんだっけ…。
 で、それを飲んで…。
 …ん?紅茶…?
 

 「あーーーーーーーっ」
 
 そう、そうだ。
 俺は遠坂の出した紅茶を飲んで、倒れたんだ。
 というより、あの紅茶は一体なんだったんだ。


 ――


 そこで士郎の意識が急速に覚醒する。
 ぼやけていた視界。そのセカイに映えるものが、輪郭を取り戻し、その情報
を網膜へと焼き付けていく。
 眼に映る部屋の内装。それは紛れも無い、凛の部屋である。士郎は、ふと違
和感を感じて天井を見上げた。

 「…あれ?」

 士郎は首をかしげた。
 何かおかしい…。いつも見慣れた天井なのに、なにか高くなったような気が
する。それに、部屋の数々の物品も、士郎自身が包まっていた布団も何もかも
が大きく感じた。
 士郎がそんなことを考えていた刹那、士郎の目の前に誰かが現れる。その誰
かは士郎の頬に両手を当てて、

 「あ、眼が醒めたんだ、士郎。どう、大丈夫?」

と言った。言うまでも無い、目の前に居るのは凛だ。
それはもう、吐息の音が聞こえそうなぐらい近くに凛の顔がある。どくん、と
一瞬心臓が跳ねたような気がした。
凛は何故か心配そうに士郎を見ている。それはそうだ、あれだけ士郎が苦しん
でいたのだ、これで心配しないと“悪魔”以外の何者でもない。

「あ…ああ…もう、何とも無いよ」

少し間を置いて、動揺を悟られないように士郎は答えた。当の凛は、「よかっ
た」とほっと息をつく。そして、

「全く、もしあんたが死んじゃったら、どうやって隠したら良いのか考えなく
なきゃならなかったわ……」

ぶつぶつととんでもない事を口走る凛。
 そして、凛は起きた士郎をまるで鑑定でもするかのように眺めている。
 
 ――何か変だ。どうして遠坂はこんなに俺をじろじろと見ているんだ?それ
に、遠坂も何か少し大きくなっているような…?

 「なぁ、遠さ…」
 「それはそうと…、衛宮くん、随分と可愛くなったわね」

 士郎の言葉を遮って、凛はそんなことを言った。

 「は?何を言っているんだ遠坂…?」

 士郎は凛の言葉を理解できないのか首を傾げる。
 士郎だって、起きた時から何かおかしいって事は分かっている。でも、その
おかしい事が何であるのか理解できない。それを考えるために士郎は腕を組ん
で考えた。

 「あれ…、何か腕細くないか?」

 士郎は組んだ自分の腕を見て不思議に思う。組んでいる腕を解き、両手を見
る。士郎の芽に飛び込んできたのは「子供の手」。そう、明らかに士郎の手は
子供サイズの手だ。
 

 ――ちょ、ちょっとまて…


 士郎は布団に隠れた半身を見た。布団で隠された足。その足の隆起が布団に
浮かび上がっている。そしてそれが物語るのは――足が短くなっている。いや
いや、そんなことは無い…、と士郎は頭を振った。士郎はそれを――悪夢を振
り払うかのように意を決して布団を捲ってみた。
 …短い。
 士郎の考えていた事が、恐れていた事が、頭の中にはっきりと構築されてい
く。
 士郎は立ち上がり、部屋の隅に置かれている化粧台の鏡を覗き込む。
 そして、

 「な、なんだこりゃーーーーーーーーーーー」

 士郎は自分の姿を見て叫んだ。
 鏡に写っていた者…それは確かに士郎だ。しかし…しかし、その姿が問題だ。
士郎自身は確かにそれが自分の姿だと分かる……いや、分からないほうがおか
しい。だって、鏡に写っていたのは…、

 「な、なんで、子供になってるんだ、俺!?」

 そう、子供の姿をした士郎だった。
 士郎は鏡を両手で持ち固まっている。そんな士郎の後ろに忍び寄る凛。
 凛の姿が鏡に映った。固まっていた士郎はそれを見て振り返る。

 「ど…どうして…、遠坂……お前…何か――」

 したな、と言おうとした刹那、凛の唇が士郎の小さな唇を覆う。
 虚を突かれた士郎は、そのまま抵抗できず凛の口付けを受け入れる。
 凛は唇を重ねたまま、士郎の唇を貪るように突き出した舌で舐めまわしてい
く。
 うっすらと目を開ける凛。上気したその瞳。明らかに士郎を見る眼が違って
いる。その眼は、壊れるものを大切に扱う眼であったり、むしろ壊して自分の
モノにしたいと言った瞳。
 凛は唇を離し、士郎を見た。凛の瞳に映る小さな士郎。もう一度、凛は士郎
の頬を両手で優しく掴んだ。そして凛は…

 「あんたの子供の頃の姿を“実際”に見たいと思って、ちょっとした薬をね
…紅茶の中に混ぜてあんたに飲ませたわ。本物かどうか分からなかったけど“
本物”で良かったわ。」

 士郎が聞こうとしていた質問に答えた。
 凛はそう言うと士郎の頬に当てていた両手を離し、士郎を抱く。

 「遠坂…ちょ、ちょっと待て。こんなことして何になるんだ…」
 「言ったでしょ、“実際”に見たいって。何になるも何も私の自己満足よ」
 「そ、それは…理不尽だ。それに、この首輪は何だ!?」
 「理不尽も何も、あんたは私の使い魔よ。その首輪はその証拠。つべこべ言
わないで」

 そう言うと凛は抱き上げた士郎をベッドの上に放り投げる。

 「どわっ…」

 ぼふっと音を立てて士郎はベットの上にうつ伏せに着地し、ごろっと転がる。
凛はそんな士郎の傍に近寄り、上に跨った。

 「と…遠坂…。何をするんだ…一体…」

 士郎は背筋に空恐ろしい、並々ならぬ寒気を感じた。凛の瞳が細くなり、口
元が歪む。凛はゆっくりと士郎の顔に自らの顔を近づけて、にっこりと微笑ん
で、

 「知りたい?衛宮くん?」

 と言ってきた。
 士郎の脳裏には、“聞いては行けない”と何処からとも無く言葉が聞こえて
くる。しかし、士郎は気になっている。自分をこんな姿にして、それで自己満
足という程凛の考えは浅くない。言うなれば、マリアナ海溝ぐらいの深海に例
える事が出来る位の深い深い裏がある。

 「……ああ、聞きたい」

 士郎は誘惑に負け、そう答えた。
 凛はその言葉を聞くと、“ふっ、言ったわね、後悔するわよ”といった視線
で士郎を見て、言い放った。

 「身体検査」
 「は?」
 「だから、子供の頃のあんたの身体検査をしたくなったのよ。わかったら、
さっさと服を脱ぎなさい。全部!!」

 凛はそう叫んで士郎の服に手を掛ける。

 「し、身体検査って……、や、やめろ。遠坂!」

 しかし、子供の士郎の抵抗は凛には効かず、成す術無く士郎はシャツを凛に
剥がされた。凛は今度はズボンに手を掛ける。ベルトを外し、一気に引き抜こ
うとする。しかし、士郎は脱がされまいと両手でズボンを押さえる。凛は強く
引っ張った。それに対抗するように士郎も強く引っ張る。
 凛がより強く引けば、士郎もそれに対抗して強く引く、そんなやりとりが続
いた。凛はこのままでは…と思い、左手を離し士郎の足の裏に近づける。足の
裏を指でなぞる。くすぐったいのか士郎の足がすっと引く。刹那、士郎の押さ
え、引っ張る力が緩む。凛はその隙を突き一気に脱がす。ついでに神の如き早
業でトランクスまで引っぺがした。
 全裸になった士郎。

 「わわわわわわ………」

士郎は見られまいと、両手でペニスを隠す。
そんな士郎を凛は舐めまわす様に見る。
幼くなった士郎の顔。瞳に浮かぶ、恐れの色。
まだ、肉付きが少なくぽちゃっとした腕、足、お腹。
そして…、

 「ほら、士郎。隠していたら見えないじゃない。離しなさい。」

 無理矢理、凛は士郎の手を引き剥がそうとする。士郎は抵抗するがたいした
力も出ず、あっさりと凛に引き剥がされた。

 「……かわいい」

 士郎のペニスを見た凛は思わずそう呟いた。凛の眼に映った士郎のペニスは
いつも見ている士郎のものとは比べ物にならないほど小さかった。それはまだ
完全に剥けておらず、先端が包皮から少し見えているくらい。陰毛も全く生え
ていない。
 凛に見られた士郎は顔を真っ赤にして、凛から顔を逸らしている。
 凛は、

 「性能も検査しなきゃね…」

 と、士郎のペニスを親指と人差し指で掴み、力を込め包皮を剥く。

 「あうっ…」 

 士郎は思わず、剥かれた感覚に声を上げる。
 凛はそんな士郎の反応を楽しむようにそれを手で包み、ゆっくりと手を上下
させる。しゅっ、しゅっと優しく、強く、弱く、士郎のペニスに凛は刺激を与
える。ぴくん、と士郎のペニスが跳ねた。凛の手の中でそれはゆっくりと大き
く硬くなっていく大きくなっていく。凛は眼を見張った。それは、子供のもの
とは思えないほど大きく、小さい士郎の身体に不釣合いのものだった。
 ごくっと、と凛は生唾を飲み込んだ。
 眼の前で天を向いているものを、信じられないという表情で凛は見つめる。

 「うわぁっ…遠坂…見ないでくれ。」

 士郎はいつも見られているはずなのに恥ずかしさの余り顔を赤くしている。
覆うものを探そうとする士郎だが、凛は既にベッドの上の物はすべて床に投げ
出してある。士郎は何も無いと分かると、両手で隠そうとするが、小さい手に
それは余りにも大きく、隠すことなど出来ない。凛はそんな士郎を見て、


 ――かわいい……


 と思った。
 凛は士郎の上に覆い被さり、顔を近づける。吐息が士郎の顔にかかる。熱を
帯びたような凛の瞳。凛の下腹部には、いきり立った士郎のペニスが密着して
いる。
士郎の頬に凛は、つ…、と舌を這わした。舌の道筋に残るぬらつく唾液。今度
は唇へ。もう一度凛は士郎の唇と自分の唇を重ねる。今度は、士郎は抵抗しな
い。凛は士郎の唇をこじ開け、舌を差し込む。それに応えるように士郎の舌が
凛の舌に触れる。ぬちゃり…、とそんな音が聞こえそうなほど二人の舌はお互
いの唾液をかき混ぜる。口内に唾液が溢れる。二人とも飲み込もうとはせずに、
只ひたすら、かき混ぜる。納まり切らなくなった唾液が重なり合った口元から
溢れ、士郎の頬を伝いベッドに染みを作る。
 こくっ、凛は喉を鳴らした。かき混ぜた唾液を吸い上げ嚥下していく。

 「…はぁ、はぁ、はぁ、……」

 凛は口を離す。
 つつ…と唾液が橋を作る。その橋は、士郎の唇へと落ちていく。
 凛はそれを切らすまいともう一度士郎の唇に自らの唇を重ねた。

 「とお……さか…」

 凛との熱いキス。その熱に浮かされたのか、士郎の瞳の焦点は合っておらず、
ぼうっと凛を見ている。
 凛は士郎の身体を起こし、自らは後ろへと回り込む。
 後ろから、左腕で士郎を抱き、右手でペニスを握る。
 「あぅ…」と小さな士郎の声が聞こえる。
 凛はゆっくりとペニスを握った手を上下に動かす。先端を親指で弾き一気に
根元まで滑り落とす。士郎はその度に、包皮をずるりと剥かれるような感覚に
襲われる。
 凛の手の中で跳ねる士郎のペニス。
 士郎の吐く息は荒く、感じているのか顎を上げ目を閉じながら口を開け、そ
の端から涎を垂らす。
 凛が、力を込めしゅっと、先端から根元まで一気に下ろしたその刹那、

 「……!」

 びゅるっと、ペニスから白濁液が吐き出される。それは、放物線を描いて、
宙を舞い、ベッドの上へと落ちる。

 「あはっ、士郎ったら元気なんだから。こんなに一杯飛ばすなんて…」

 凛はうっとりとした表情で射精される士郎の白濁液を眺める。それが治まっ
た跡の流れ出し手についた白濁液を凛はぺろりと舐めた。
 口内に広がる、苦さと青臭い臭い。
 それは、凛を興奮させるのに十分なものだった。
 凛は士郎の熱を感じるために、再び体勢を変え、今度は士郎のペニスを咥え
た。
 士郎の味を確かめるように、凛は浅く、深くペニスを咥え、口をすぼめなが
ら先端から溢れ出す士郎の蜜を吸いだす。それは凛にとっては酷く甘く、意識
を蕩けさせるのに十分な媚薬。
 凛は一度口を離し、唾液で光る士郎のペニスに舌を這わした。
 根元から裏筋を先端まで。先端から今度は根元まで一気に舌を移動させる。
 はぁ、はぁ、と士郎の口から吐息が漏れる。
 凛の瞳に映る士郎…、それは無垢な子供が感じているように、息を吐き、瞳
を潤ませている。
 それを見た凛はより一層強く、士郎のペニスを舐め上げる。舌が走る度にぴ
くんと跳ねる。

 「…う、ああっ…。遠坂…、もうだめだ…」

 凛は士郎の言葉を無視してもう一度口に咥え、ペニスの先端を舌で突付いた。
 その刹那、びゅるっと凛の口内に生暖かく、青臭い白濁液が吐き出された。
一度吐き出すだけでは治まる筈も無く、何度も何度も凛の口内に打ち付ける。

 「…んく……ん、んん…」

 こくっと喉を鳴らし、凛はそれを嚥下していく。
 吐き出されたものだけでは物足りないのか、凛は士郎のペニスの幹に残った
粘液を搾り取るが如く、ちゅうちゅう…と吸い上げる。萎えかけていたペニス
が再び、硬さを取り戻す。
 凛は、吸い上げたそれを口の中に溜め、ペニスから口を離す。

 「ほら士郎、あんたが出したものよ。あんたも飲みなさい」

 凛はそのまま、士郎にもう一度キスをする。士郎の吐き出した粘液を、凛は
口移しで士郎の口内に流し込む。

 「う…、ぐ…、けほっ…」

 咽るような味と臭い。
 士郎は凛に言われるがまま、自分の出した粘液を飲み下す。

 「…ふふふ……いい子ね、士郎、よく出来ました。じゃぁ…、ご褒美をあげ
ないとね。」

 そう言って、凛は着ている服を脱いだ。上着も、スカートも、ブラも、ショー
ツも…凛の体を覆うものは太腿まであるニーソックスしかない。
 凛は士郎の上に馬乗りになるように、ペニスを淫水の垂れる秘裂に押し当て
る。これだけでも士郎は感じているのかペニスが跳ねる。

 「うあぁ…」
 「入れるわよ…士郎」

 凛は、はぁ、と息を吐き、ゆっくりと体重をかけ秘裂にペニスを飲み込ませ
ていく。じゅくじゅくに濡れた凛の膣内。然したる抵抗も無く、ペニスは奥に
沈んでいく。
 根元まで入った。凛の奥深くの壁を先端がノックする。その感触に凛の身体
が震える。
 腰をゆっくりと動かす。上に、下に、そして円。士郎を感じるために凛はゆ
っくりと腰を動かす。引き出すたびにカリが内壁を掻き、沈める度に抉じ開け
られる感覚に酔いしれる。秘裂からは止め処なく淫水が溢れる。それは、目の
前の――子供の姿をした――士郎を犯している悦びか、それとも、ただ士郎の
ペニスを受け入れた悦びからか…。


 ぐちゅ、ぐちゅ、ぐちゅ…


 部屋の中に響き渡る粘液の混ざる音。
 その音が、凛の興奮をより一層強くさせる。

 「はっ、はあぁ……士郎…もっと、もっと感じさせて」

 凛の動きが激しくなる。縦のピストン運動で、士郎の体がベッドが沈み、凛
の奥深くに突き刺さる。凛の腰が浮き。そして沈む。刹那、士郎の身体がベッ
ドに沈んだ反動で跳ね上がる。
 ペニスの先端が凛の膣の奥深くを強く打ち付ける。
 その度に、凛の身体は震え、快感に酔いしれる。
 凛の秘裂は士郎の精を搾り取るように、きゅっと強くペニスを締め上げ、扱
く。その優しい締め上げは、士郎を絶頂まで導くのには十分だった。

 「遠坂…、俺…もう……。また、出る…」
 「出して、一番奥深いところに士郎の精液出して。熱くて、どろどろの厭ら
しい士郎の精液…。いっぱい、私の膣内に…あっ、ああああああああああああ
あああ――!」

 凛の奥を突いた刹那、びくん、と士郎のペニスが跳ね、先端から灼熱の白濁
液が膣内に撒き散らされる。三度目の射精だというのに止まらない。

 「あはっ、士郎ったら、子供になっても、何回しても出す量は変わらないん
だから。」

 凛は吐き出されるそのすべての欲望を受け止める。
 それが彼女なりの愛情表現。
 射精が止まると、凛は繋がったまま士郎の頬に軽くキスをした。
 そして、身体を離し、秘裂からペニスを引きずり出す。――そして、

 「士郎…こんどは、あんたが私を感じさせて…その、厭らしいおちんちんで
…。」

 そう言うと、凛は四つん這いになり士郎の方へ秘裂を突き出す。
 秘裂からは士郎の精液が流れ出し、太腿を伝いベッドへと落ちていく。
 その、凛の淫猥な姿を見た士郎は、身体を起こし立ち上がる。士郎は高く上
げられた凛の腰の掴み、怒張したペニスを押し当てる。

 「いくぞ、遠坂…」
 「来て…士郎…。」

 ずにゅ、と士郎は先端をゆっくりと挿入していく。カリの部分まで挿入する
と士郎はそこで止めた。

 「はぅ…んん……ああっ…」

 焦らすように挿入する士郎に凛は腰を振る。
 凛の腰の振りが強いのか、士郎のペニスが秘裂から抜ける。凛は直に士郎の
ペニスを探して腰を突き出す。

 「士郎…いれて…、お願い…。」

 凛は火照る身体を押さえきれないのか瞳を潤ませて士郎に懇願する。士郎は
そんな凛を見て、あることを思いついた。

 「駄目だな…、俺をこんなにしたんだから、それ相応の罰を受けて貰わない
とな。」

 そう言うと士郎は曝け出している凛の菊座に指を押し当てる。

 「え……?…ひやぁっ……士郎…そこは、だめぇ」

 えもいえぬ感覚に凛は腰を引く。しかし、士郎はそれをさせない為に凛の秘
裂にペニスを押し当てている。そう、“逃げたら入れない”という事を誇示し
ているかのように…。
 士郎は人差し指に唾液を垂らし濡らす。それを、凛の菊座に第一関節まで差
し込んだ。

 「あ…うう…」

 凛の口から声が漏れる、その声は力なく漏れた空気のように小さい。
 排泄器官に差し込まれる異物感に凛は耐える。士郎は指を小さく動かす。そ
の度に凛の身体は小さく跳ねる。士郎はそのままで指を動かし捏ねる。
 指をもう少し深く差し込む。指が千切れそうになるほどの圧迫感。それでも
士郎は掻き分け、奥へと入れる。

 「きついな…遠坂…」
 「いやぁ、抜いて、士郎…。私…おかしくなっちゃう。お尻なんて…」

 士郎は尚も指を深く差し込む。士郎は根元まで差し込むと、今度はそれをゆ
っくりと引き抜く。第一関節まで引き抜くと今度は一気に奥まで差し込んだ。
 さっきよりもすべりが良くなってきている。圧迫感は変わらないが、凛は感
じているのか少しづつではあるが指に感じる感触が湿って来ているように感じ
た。士郎は、それを確認すると指を引き抜いた。

 「え…?」

 凛はどうして引き抜かれたのか分からなかった。
 士郎は、その間も凛を逃がさない様に、ペニスを秘裂に擦りつけていた。
 凛の淫水で濡れぬらぬらと光る士郎のペニス。
 それを士郎は菊座へと押し当てた。
 強張る凛の身体。そして、

 「だ、だめ、士郎!そんなの、入らない。だ、だめぇ…入れない…で、く、
ああああぁっ!」

 ゆっくりと士郎は体重を前にかけ、ペニスを沈めていく。
 ――きつい。
 凛の菊座は士郎のペニスを拒むように窄まり、強烈な圧で進入を拒もうとす
る。士郎はそれでも、腰に力を込め先端を沈めていく。
 ゆっくりと先端が飲み込まれていく。凛の身体は弓なりに反り、むずむずと
した感覚に耐える。先端が全部入った。それ以降は、容易く士郎のペニスを飲
み込んでいく。

 「遠坂…、厭らしいな。こっちでも、飲み込んで離さないじゃないか…」
 「ち、違うの、士郎。これは…ちが…。お尻でなんて、感じて…あ、ああっ
…」

 士郎はゆっくりとストロークを開始する。士郎が引き抜くたびに凛の腸壁が
擦られる。そして、又一気に沈める。初めはぎこちなかったその動きも、中が
濡れてきたのか、それとも、慣れて来たのかスムースになる。
 肉の打ちつける音が部屋の中に響く。
 凛の秘裂からは止め処なく、淫水が流れる。それは感じている証拠。
 士郎の腰の動きは尚も早くなる。
 その動きに釣られるように、凛の口から漏れる声色が変わり始める。

 「あ…あああぁ……はあぁぁぁぁ……んん……」

苦痛から、快感へ。凛の口から漏れる音は嬌声。

 「良いか、遠坂」
 「ああん…ん…、き、気持ち、いい…お尻なのに…気持ちいい…士郎…もっ
と、突いて…ひゃう…ん…」

 突かれる度に込み上げて来る快感。それに、子供の姿をした士郎に犯される
という背徳感がより一層、快感を突き上げる。圧迫感と擦られる感覚に士郎は
直にでも果てそうになる。

 「あっ、ああああ…士郎…、私…子供の士郎にお尻を犯されて…イ、イっち
ゃう……」
 「遠坂、俺も…もう…くっ」
 「あ、あああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……」

 士郎のペニスが凛のお尻の奥深くで弾けた。びゅく、びゅくと白濁液が凛の
腸内へと流し込まれる。
 凛の身体が震える。
 流し込まれるという、いつもとは違う感覚と白濁液の熱さに凛は打ち震えた。
 虚ろな眼は、快感に酔い、虚空を見ている。
 士郎はペニスを引き抜いた。
 刹那、凛の身体がベッドへと落ちていく。
 ぽふっと、身体が沈み、瞼がゆっくりと落ちていく。

 「遠坂…大丈夫…か?」
 「すぅ〜、すぅ〜、すぅ〜……」

 小さな寝息が聞こえる。
 疲れたのか、凛は眠りに落ちてしまった。
 士郎はその姿を見て、やれやれという表情。仕方なく、士郎は床に落ちてい
る布団を拾い凛にかける。

 「ふわぁ〜〜。」

 士郎は大きな欠伸をした。――眠い。士郎は時計を見た。

 ――午前3時

 眠くもなるはずだ。大体、来たのは日付が変わったぐらいから、そん何時間
は経っていない。

 「さて、どうするか…。」

 このまま、帰ってもいいのだが士郎の姿は依然、子供のまま。セイバーが見
たら、又ややこしくなるだろう。

 「仕方ない…か。」

 士郎はそう言って、凛の横にころんと寝転んだ。布団がずれないように、士
郎は凛に密着した。凛に腕を回す。
 瞼を閉じる。
 暗闇の世界に聞こえるのは凛の寝息だけ。
 士郎はその音を聞きながら、眠りの世界に落ちていった。


(To Be Continued....)