『王の秘密』
ふと思った・・・・
本当にどうでもいいことなんだが考えると謎な事・・・・
「なあ、セイバー・・・」
「はい、なんですか?」
とどら焼きをコクコクハムハムと食べるセイバーの姿は萌える。
「セイバーってどうやって馬に乗っていたの?」
時が止まる。
「「はい?」」
「それは・・・」
言い難そう口を紡ぐ。
「なんで?セイバーの騎乗能力は普通より上なんだから何馬鹿な事を言ってのよ?」
うん、それはそうだけど・・・・
セイバーって騎乗能力Aのわりには自転車に乗れないよね?
本当に騎乗能力があるの?
「この前、一成に聞いたんだが『154センチじゃあ馬に乗れない。』って言ってたんだ。」
正確に言えば馬に跨れない。
「そういえばそうね・・・」
と凛も納得する。
現に172センチのライダーが天馬に乗っているCGでもちょうど良いぐらいだが・・・・
セイバーは154センチ、その差18センチ、馬に跨る以前に乗れない。
「それでセイバーってどうやって乗ったんだ?」
そして思いついた解答例
1、踏み台があった。
2、踏み台になってくれる直属の部下がいた。(踏み台専用の部下達がいた。)
3、部下に持ち上げてもらった。
4、馬が小さかった。
5、実は馬に乗った事が無く魔術で幻覚を見せていた。(皆には馬に乗っている幻影を見せ実は走っていた・・・)
ああ、モードレットが見限ったのも頷ける。
だってどれも変だもん・・・・
「どれ!」
迫られるセイバー
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・2」
ボソリ、もうそれは人の耳では聞こえないほどの・・・・・
「はい?」
イマ、ナント?
「いえ!跳躍で乗りました。」
なるほどと納得する士郎だが・・・・
「本当?」
凛は迫る。
赤い悪魔に聞こえたようだ。
「本当です!」
ムキになるセイバー
ならば・・・・・
「踏み心地良かった?」
「はい、それはとても」
懐かしそうに言うセイバー
「「・・・・・・・・・」」
ピシリと世界に亀裂が走った。
「ねえ、セイバー」
さらに聞く赤い悪魔
その顔は笑顔だがかなり引きつっている。
「何か?」
「士郎とどっちが良かった?」
ハイ?
「それはシロウです。」
満面の笑みで微笑むセイバーさん
さらに遠坂の顔が引きつる。
それはもうタタリさん並に・・・・
「衛宮君?」
アカイアクマノウデガヒカル・・・・・
「ハイ?」
「死ネ」
過去最大級のガントが命中
おまけ
1の場合
「なんだこの箱は?」
と新入りの兵1が使い古された箱を持ち上げる。
「捨ててしまえよ。そんなゴミは」
と新入り兵2が言う。
「待て!」
と彼等の行動を止める者が現れた。
「ケイ様!」
「それを捨ててはいかん!」
凄い形相で迫ってくるケイ
そんなに大切な物なんですか?
「はっ?何故?」
「それは・・・・・・・それは・・・・・・・・・」
言えない・・・
だってそれは・・・・・・・
「戦に邪魔になるでしょ?」
「馬鹿者!これがなければ戦にならん!」
くわっと怒鳴る。
「それは・・・?」
「今に分かるさ・・・・・」
ケイは王を見る。
現時点で知らない彼等は幸せだ。
2の場合
「出陣するぞ!」
王が号令を出す。
「はい!」
周りの兵が活気立つ。
「馬を!」
「こちらに」
とアーサー王は兵の後に続く。
「うむ」
そこに用意されてうたのは・・・・・
「それでは私くめを踏み台に・・・・」
とベディヴィエールが四つん這いになる。
「キサマ!今日は俺の番だぞ!」
とケイがベディヴィエールに掴みかかる。
「黙れ!これだけは譲れぬ!」
「約束を破る気か!ええい!斬ってくれる!」
と本気で剣を抜く二人
「ささっと用意せよ!」
と王の一言でそれは納まった。
「こいつら絶対に変だ。」
とこの時から王を見限ろうと思い始めるモードレッドであった。
3の場合
「出陣するぞ!」
王が号令を出す。
「はい!」
「馬を!」
とランスロットが近寄る。
「では王よ、失礼します。」
「うむ」
とランスロットは王の脇に腕を入れ軽々と持ち上げる。
そして王はポスッと擬音がなる様に乗せられる。
「いくぞー!」
そして戦に行く。
4の場合
「なんだこの子馬は?」
と新入り兵1が一頭の子馬を指す。
「さあ?」
「こんな所に子馬が・・・・・」
確かに戦では成人した馬しかいないのに・・・・・
「まさか子供でも乗るのでは?」
新入り兵2が冗談を言う。
「ははははははっ!!まさか!こんな戦場に小さい奴がいるわけがないだろ?」
「そこの兵」
と新入り兵達の後ろから威圧感が感じる。
「「お、王!?」」
兵は驚く。
まさか自分らの下に王が来るとは・・・・
「今から貴様達は前線だ。」
ああ、新入り兵とっては死刑宣告だ。
「はうっ!」
そしてこれが王が初めて戦で私情を挟んだものである。
5の場合
「進め!」
王が馬に乗って前線を切って走る。
「あれ?今、王の体に矢がすり抜けなかったか?」
と一人の兵が幻(?)を見る。
「まさか!」
隣の兵が言う。
「ほら、また!」
と王の胸に命中した筈の矢がすり抜ける。
「気のせいだって!」
「うおおおおおおっ!」
そして王は敵の中を切り裂きながら走る。
「でもなあ・・・・・・・」
その実、王は馬には乗っておらず敵陣の中を走っている・・・・・・
乗っている時と乗ってない時の高さが違うから矢もすり抜けるのも頷ける。
もちろん、幻影を見せているのはマリーンだ。
やっぱり、乗れないと部下に示しがつかないからかな?
おまけのおまけ
「馬を!」
「こちらに」
と多くの兵が集まり王が馬を乗るのを待っている。
「はっ!」
とアーサーは華麗に跳躍するが・・・・
ズルリ
べチャ・・・・・・・
戦場はぬかるんでいます。
「・・・・・・・・・・」
円卓の騎士は何も言わない。
ただし、兵達にアイコンタクトを送る。
『温かく見守ろう・・・・』
「・・・・・・・・・」
王は何事もなく立ち上がる。
そして王はもう一度、挑戦する。
今度は成功
やったぞ!アーサー!とみんなが心の中でガッツポーズをする。
「いくぞ!」
剣を抜き指揮を高める。
頬には少し泥が着いているだけ・・・・
「はいっ!」
この時、皆は誓った。
俺達が踏み台になろうと・・・・・
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二ヶ月ぶり投稿です!
ついでに初のギャグ!