時は凛ルートのグッドエンドより一年後、士郎・凛・アルトリアの平穏な日常に再び戦禍の炎が迫りつつあった。
頻発する通り魔事件、肉片しか残らない被害者。
街中に立ち込める、瘴気に近い魔力。
柳洞寺周辺に立ち昇る、黒い気配。
そして、言峰の後任の神父より告げられる「聖杯戦争再び」の知らせ。
しかし、前々回と前回の聖杯戦争にくらべても余りにも近すぎる再戦に疑問を隠せず、動揺する３人。
日常が歪みだした士郎たちの前に現れたイリヤに瓜二つの少女イリヤ・ツヴァイ、彼女の傍に立つアーチャーそっくりの少女のサーバント。
状況に疑問を抱きつつも聖杯戦争に参加するためサーバントを召還する士郎、アーチャーを召還するつもりで触媒なしで儀式を行い、「アーチャーのクラス」のアーチャーにそっくりの英霊を呼び出してしまう。
最初は「答えを得た」ゆえの変化だろうか？と考えていたが、どうも話が噛み合わない。前回の聖杯戦争の記憶が無い様なのだ。それだけでなく、士郎の記憶をカケラも持っていないのだ。そう、別人であるなら説明がつくのだが・・・。
だが、その英霊は己の真名を確かに名乗ったのだ、「英霊エミヤ」と。
召還より数日後、突然姿を消した間桐の兄妹。通り魔に襲われたのかと街中を捜し回る士郎達の前に現れた異様な気配の老人、間桐臓硯。
彼の魔術と彼のサーバントの前に、危機に陥る士郎達。それを固有結界で救うアーチャー、しかしその魔術は「無限の剣製 アンリミテッド・ブレイドワークス」ではなかった！
彼はその名を「無限に再構成されし英霊達の軍団 アンリミテッド・リメイキング・シャイニングフォース」と呼ぶ。
それは、宝具だけにあらず その遣い手までも再構成してのける固有結界。
危機を脱した士郎達にアーチャーは告げる。自らの真名の全てと正体、すなわち「英霊エミヤ コウタロウ」つまり士郎と凛の子供なのだと。
あとがき
はじめまして、幻樹と申します。初めてこういう２次創作を書いたもので、お目汚しとは思いますがどうかお許し下さい。
後、コウタロウは漢字で書くと「鋼太郎」です。