青春の味 〜夏祭りの一幕〜 ( M:美綴綾子 傾:ギャグ未満


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1: 真琴 (2004/04/12 19:48:10)[paradise-lost at 25cent.net]


「っ!」

「やっぱレモンの味なんてしなかったな」

「なっ、なっ、いきなり何するんだ美綴っ!」

「いやなに、そんな訳無いと思っても気になってな。だから確かめたんだ」

「………まさかアレか。キスはレモンの味でした、とかいう今時少女漫画でもありえないことを

 おまえは確かめようとしたのか」

「別に減るもんじゃないしいいじゃん。かたいこと言うなよ」

「女の子がそういうこと言うなよな………」

「おっ、衛宮あたしのこと女の子だと思っててくれたんだ。へぇ、そうかそうか。

 この浴衣もまんざら無駄にはならなかったみたいだな」

「な、なんだよ………?」

「いんやぁ、べつになにも。あ、そういえば減るもんじゃないって言ったけど、

 あたしアレが初めてだったんだよね。こりゃ減ったわ。衛宮責任とってよ」

「なに取り返しの付かないことしてんだっ! しかもおれだって初めてだったんだぞ!

 だいたい責任ってなんだよ!」

「そうかそうか、衛宮も初めてだったか。いや、嬉しいねぇ」

「そうじゃないだろ! だから責任ってなんだ!?」

「いやだね衛宮は。女の子に言わすのかい? ほんとにしょうがないなこの鈍感は」

「なんでみんな鈍感とか唐変木とかいうのさ。さっぱりわからないんだけど。

 だからあと責任ってなにさ」

「だから鈍感って言われるんだろ………。はぁ、もういいや。また明日、じゃな」

「あ、待て待て美綴。さすがに俺だってわかるよ、今回は」

「………ほんとか? なぁ、期待してもいいのか?」

「ああ。ようするに美綴はレモン味のかき氷を奢ってもらいたいんだろ?」

「衛宮。明日の朝は病院で迎えてくれ」

「ぐぁっ!?」


それは、なんてことのない日常。

2: 真琴 (2004/04/12 19:51:32)[paradise-lost at 25cent.net]

友人とのメールのやり取りのあいだに出来た意味の無い掌編です。
時期的には一年のころかな?
お目汚しでした。


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