歩く歩く歩く歩く歩く
歩く歩く歩く歩く
歩く歩く歩く
歩く歩く
歩く
「ねぇマスター?」
歩く
歩く歩く
歩く歩く歩く
歩く歩く歩く歩く
歩く歩く歩く歩く歩く
「・・・・・あんまり聞きたくないけど・・・・・もしかして・・・・・」
・
・
・
・
・
・
「やっばいな」
・
・
・
・
・
前にもこんなことあったような・・・・・・
ある世界に居る男 第一部 "part4"
1-1、征服王<イスカンダル>の力<帝國軍>
っと言っても今は夜。しかも月は真上にいる。
さすがにこんな時間にしろう君が歩いてるはずないか・・・・・・・
でも、
後ろを向く。
そこは全然知らない土地
そう彼らは迷っている
と、
「どうするの?ホテルに戻る?」
何?
「え?分かるの?」
「あったりまえよ。私たち忍者は一回通った所なら忘れないわ、それが森であろうと野原であろうとね」
・・・・・・・忍者ってすごいのかも
しかし、今戻るわけにはいかない。
なんせまだ何も見つけていないのだから
「いや、何か魔力の「流れ」を見つけるまでは・・・・・・」
「でも、何も見つかんないじゃない。もしかして「視えない」とか?」
「うっ」
・・・・・・いやっ、視えないと言う訳じゃない。
ここは霊地の所為か魔力が濃くて「視えにくい」のだ。
しかも今は聖杯戦争、
僕の「目」はまるで霧の中を潜って歩いてる感じに視える。
「流れ」を視るというより「流されてる」気分
・・・・・・今日中に見つかるかなぁ?
「まぁいいわ。どうせやる事ないしね」
・・・・・・・ホントにスミマセン・・・・・・・
「どうしたの?暗くなっちゃって?」
「いやいいんだ・・・・・とにかく進もう」
と、
彼女の顔が強張る。
もしかして・・・・・・・
「サーヴァントよ。」
やっぱり。ん?でもあまり強い魔力は視えない・・・
「しかもとんでもない魔力・・・・・・勝てるかしら?」
え?
「嘘だろ?僕の目には反応してないぞ?」
「・・・・・・たぶん「目」の許容量をこえてるんでしょ?早く言えば脳が受け付けてないってとこ。「視る」んじゃなくて「感じ」てみたら?」
・・・・・・確かにとんでもない魔力
ヒカリからも強い魔力を感じる。が、
それの十倍強はあるかと言う感じ
「やば・・・・・・い、かな?」
「かなりね」
と、
「お二人さん、お散歩かい?」
ドクン
やばい。絶対にやばい。
唯声をかけられただけ、唯殺気を感じただけなのに・・・・・・
なのに、
何故か絶対絶命と感じてしまう
第六感がニゲロと告げる
だが、体は動かない。
「・・・・・まぁそんなもんよ。それより貴方は何をしているの?そんな処に呆けっと立ってて」
馬鹿野郎!!!!
と叫びたい所だが口さえも動かない。
クソッ!
魔法使いと遇った時だってこんな事はあった、けど動けない事は無かった!
ヤバイヤバイヤバイヤバイ!!!
「フフッ・・・・月を視ていたんだよ・・・・・」
瞬間、
殺気が治まる
ガクッと膝を折ってしまう
・・・・・何か情けないなぁ、僕って・・・・・・
「君達も視てみなさい・・・・・・・今日は満月だ。しかも紅い・・・・・・・綺麗じゃないか。これほど綺麗な月は生前は視た事がない」
・・・・・・本当に月を視ていたのか?こんな時に?
「ふーん。あ、っそ。んじゃ私達も其処に行っていいかしら?」
・・・・・・・・エ?今コイツはナントイッタ?
アソコに行く?アイツの隣に?
な、
「馬鹿かお前は!!」
と小声で喋っている自分。
・・・・・・・・泣きたくなってきた・・・・・・
(バースは黙ってて、私が何とかするから)
と、彼女が返してくれた。
何か考えがあるのだろうか?意外に策士家なのか?
「あぁいいよ。隣にどうぞ」
・・・・・・・・・どう見たって罠だよな
うん。行かない方がいい。
のに、ヒカリに腕を掴まれる
・・・・・・はぁ
「わかった、行くよ」
「うん。それでいい!」
そして彼女は男のいる場所に行ってしまう。
・・・・・・・本当に大丈夫だろうか?
まぁいい。自分の身は自分で守るだろうし
マジック スタート ブースト
「魔術 開始 & 強化」
足を強化する。
そして男のいる場所、ビルを視る。
10Mぐらいかな?
「はっ」
飛ぶ。
空を飛んでる様な感じ。実際には「跳んでいる」だけど
タンッ
と着地成功。
男を視る。
男は月を見上げている
背は180cmぐらい
顔は横顔だがヨーロッパ系で凛々しい感じ。
髪型はオールバック。
服装はその辺を歩いてる一般人と同じスーツ。魔力は感じ無い。だが色は紅い。まるで血を塗りたくったように
殺気は感じない。
ただ男から出る威圧感は感じる。
・・・・・強いな。
「ね、綺麗だろう?」
彼が僕を見て笑顔で笑う。
同姓からも愛されそうな笑顔。
・・・・いやっ、別に僕はそうゆう趣味は・・・・・・・・
「確かにそうね。こんな紅い月初めて見たわ」
彼女も見とれている。
・・・・・・・ほんとに大丈夫か?
僕も月を見上げる。
確かに綺麗だ。
ちょうど真上に位置している月
「あぁ、確かに」
「だろう?」
と言って男も見上げる
しかし
何て
紅い月なんだろう
まるで紅い血で出来ているようだ
1-2、
どれほどたったろうか?
30分、いや1時間だろうか
ずぅっと月を見上げている
・・・・・・・そろそろ首が痛くなってきた・・・・・・
「ねぇ」
「なんだい?」
男が返してくる。
「あなたは何者なんだ?」
一様聞いてみる。
・・・・・まぁ相当なバカか傲慢じゃないと喋るはずが――――――
「私の名は征服王<イスカンダル>、いやアレクサンドロス3世と言った方がいいかな?」
なっ!
「なんですってぇぇぇぇ?!?!」
キィーーーーーーン
ミミガイタイ
「あなたがあの世界帝国の王?!」
まだイタイ
「あぁその通り」
鼓膜が破けたかも・・・・
「そう・・・・・だからそんなに魔力が高いのか」
渦巻き官も傷いったかも・・・・・・
「・・・・・それは関係ないと思うが・・・・それより、そこに倒れている君のマスターは放って置いていいのかね?」
「あぁ!あんた何倒れてるのよ!」
・・・・お前の所為だよ・・・・・
のろのろと立ち上がる。
「で、世界の王が何でこんな処で月を視てるんだい?」
正直他のところでもよかったと思う。
ここ以上に見晴らしのいい処はあるのだから
「いやぁね、マスターがあまりにも五月蝿いんで逃げてきたのだよ。その時ここで月を視てしまってね。あんまり綺麗で動きたく無くなってしまってね」
・・・・・・・何かなぁ・・・・・
と、
「そうだな。そろそろ動くとするか」
彼が歩き出す
「おっと、忘れていた。マスターが耳にタコが出来るほど言っていた事があったな」
瞬間、
殺気
威圧
威厳
まるで縛られたかのように動かなくなる。
「外で敵<マスター>と会ったら絶対に「コロセ」とね」
くっ、やっぱりこうなるのか?
「ふん!忘れていたですって?私がずっとクナイを投げようとしたのに一度も投げられなかった。
だって、ずっと私の事を見張っているんだもの。投げようにも確実に避けるから投げなかったのよ?!」
見張っていた?
彼は月を見上げていたはず
どうやって?
使い魔か?
「ほう。さすがは日本のアサシン<暗殺者>だ」
そして征服王は腕を上げる。
それはまるで何かを呼ぶように、求めるように。
「でわお見せしよう。・・・・・私の宝具を!!」
男が叫ぶ
「『帝國軍の絶対行進』<ファランクス・マーチ>!!!!!」
瞬間、
世界が歪んだ
1-3、
「なっ?!」
周りにいるのは重装の鎧を着た者達。ざっと30人
だが、
「AK47?!」
それだけじゃない。
彼らの手の中には
P90、AUG、M4A2、M16A1、MP5A5、Vz61、SIG550、SPUS12、M1897,
etc、etc、etc
中にはロケットランチャーまで持ってる者がいる
「これが私の能力、私は彼らと『魂の絶対契約』<スピリッツコンタクト>によって結ばれている」
「もう一つ、私の宝具は私の視た「魔力の通っていない」全長2〜3mまでの兵器なら無限に作れる」
全て最新武装の塊
よく視れば鎧は防弾チョッキのような物で出来ている。
「そして、私は呼びたいときに彼らを呼べる。これが私の宝具だ」
「それは意味の無い「モノ」よ。何も「魔力の通っていない」物が私達英霊に喰らうと思う?」
ヒカリは冷や汗をかきながら聞く
・・・・・・彼女も彼の危険性を感じているのか・・・・・
確かに
彼らはどんなにバァカでもアフォでも英霊
現代兵器などかすりもしないはず。
だが、
征服王は笑う。
本当に
楽しそうに
笑う
まるで奇術の成功した子供のように
「確かに!確かにそうだ!魔力の通っていない物は私達には喰らわない」
「しかし、これはね。特別製何だ。これは中東圏にある妖術師達が「力」の無いものでも使えるようにと作り上げた「対退魔用」の銃弾なのだよ」
「まぁ・・・・これでも一発で殺せるとは思っていない。だが!!!」
イスカンダルは銃を持つ
こちらに向ける
そして、笑いながら問う
「100万発喰らって生きていられるかな?」
瞬間
100人程の兵士が現れる
ドクン
ヤバイな殺りゃなきゃやられる。
一歩下がって給水塔の横に隠れる。
マジック スタート フルバースト ■■■ オープニング
「魔術 開始 & 超特化 or 魔眼 解放」
戦闘の準備
冷静に
落ち着いて
マジック フィニッシュ
「魔術 終了」
そして剣を―――――――
「あーーーー!」
「どうしたのマスター?!」
「キリツグの所に剣置いて着ちゃった・・・・・・・」
そうあの時、あそこに置いたまま気絶してしまったのだ。
・・・・・・・あぁ、ほんと僕って情けない・・・・・・
と、
「これの事?」
彼女の手には俺の相棒
「何で持ってるんだ?」
「いやぁねぇ、これ敵の所有物だと思って持ってきたんだけど・・・・・・・あなたのだったとはn―――――」
ドガガガガガガガッ
多種多様な銃弾の音
撃ってきたか・・・・・・・・
「OK。ありがとう。これで戦える」
剣を握る
馴染んでくる
やっぱこれじゃないとね!(ぇ
ちゃんと特化させておく
「よし。んじゃお前は右に、僕は左に行く。集合場所はあのホテル、朝まで逃げた後集合すること」
「・・・・・あなた一人で大丈夫?」
彼女が上目遣いで聞いてくる。
くっ、こんな時に挑発スルナッ!
「・・・・大丈夫。これでもあの「少女」を押さえ込んだんだからな」
そう、いざとなれば「あれ」を使えばいい
「・・・・・分かった。んじゃ気おつけて!また会おうね、バース!」
そして彼女は走る。
それを追いかけるように重装の者達が追いかける
・・・・・何か久しぶりに名前聞いたような感じがする・・・・・
「マスターを置いて逃げるとはな」
あの男がしゃべる
それは違う
「それは違うぞ征服王<イスカンダル>よ」
「ほう、ならばどうする?」
決まってる。
勝てるはずが無いものと戦って意味が無い。
なら、道は一つ
「日本にはこんなことわざがある・・・・・」
コンクリートを踏む
前を見る
所々でヒカリが見える
準備はOK
あとは・・・・・・・
よし!
「そのことわざは・・・・・・「逃げるが勝ち」って言うんだよ!!!」
閃光弾を投げつける
瞬間的に全てがヒカリとオトに包まれる
「クッ!」
「じゃ、また会えたら」
そして逃げる。全力でハシル
「・・・・・イケ」
兵士達が追いかけてくる
だが、
「舐めてもらっちゃぁ困る」
もう一個閃光弾をプレゼント
また世界はヒカリとオトに包まれる
・・・・・・よし!
そして
僕は
闇夜の中に
消えていった。
2-1、朝明け
・
・
・
・
・
・
疲れた。はっきり言って疲れた。
あの後また兵士達が追いかけて来てめっちゃ銃弾ブチコンでくるし
何とか隠れてても魔力を察知されて見つかるし
今は公園にいる。
しろう君と一緒にいた公園だ。
さっきまで兵士達といたんだが・・・・・
朝が明けると逃げるように去っていった。
多分主に「昼間は戦うな」と言われているんだろう。
とにかく助かったってとこだ。
しかし、問題が出来てしまった。
「あそこ」にどう行けばいいのかと言う事だ。
はっきり言ってあそこはラブホテル
・・・・・・・・他人に聞けるはずがない。聞いたらその日から白い目で見られる。
・・・・自爆テロって呼ばれてるのに・・・・・
と、
「やっと見つけたぁ」
息を荒げながらこっちを睨みつけるヒカリがいた。
「お前なんでここに「探してたのよ!」
え?探してた?
「いつまで待っても来ないから探したの!あんな所で一人で何時間も待ってられないわよ!!」
・・・・・・確かに、
「しかしよく探し「街中探したの!」
・・・・・あぁだから息が荒いのか・・・
「ほんっとに心配したんだからね!!死んだと思ったんだからね!!!」
・・・・・・・・
「お前が現界してる時点で俺は生きてる事になると思うのだが・・・・・」
じゃないとお前は消えてることになるんだが・・・・・・・・
「ぁ・・・・・・・・・」
それに気づいたのか真っ赤になってそっぽを向く。
紅い髪がなびく。
「とにかく心配したんだからね!」
ぁ〜カワイイわ。
カワイすぎて笑いたくなってきた。
「クッククッ!ハハハハハハッ!そうか!・・・・うん!ありがとう!」
ヒカリの手を掴んで感謝する。
耳まで真っ赤になる彼女。
ぁ〜カワイイ
「・・・・・・・」
何も喋らなくなってしまった。
ちょっとやりすぎたかな?
と、
「誰?!」
手を振り放される。
彼女は入り口の方を見る。
・・・・・ちょっと悲しい・・・・
「いるのは分かってるの!出てきなさい!」
てこてこと小さな影が現れる。
そして、
「ごめんなさい・・・・・」
と、
ツインテールの少女が現れた
2-2、
紅い服でフリフリの黒いスカートを着たツインテールの少女。
・・・・・・ゴスロリ?
「ほんとにごめんなさい・・・・・」
涙目になって今にも泣きそうになってる。
・・・・・・モエ
しかし、何でこんな朝早くから・・・・・・
「あぁ、泣かないで泣かないで。おねぇちゃんが悪かったわ」
と少女を慰めるヒカリ。
・・・・意外に絵になるなぁ
「どうしてこんな時間に歩いてるの?」
少女を慰めながら聞くヒカリ。
少女は泣き止んだのか彼女を見る
そして、
「おとうさんを探してるの」
と返してきた。
お父さんってことは・・・・・迷子?
「お父さんはどこにいるのか知らないのかい?」
聞いてみる
少女はまた泣きそうになってしまう。
・・・・・NGだったか?
「おとうさんは・・・・せんそうにいったの」
は?!
「戦争?!」
「うん・・・・・まじゅつしのセンソウ・・・・・」
ドクン
・・・・・・・・そうか・・・・・この子の父親は・・・・・
「おとうさん・・・・・・どこにいるか知らない?・・・・・・ねぇ、知らない?」
何も返せない。
ヒカリも返せない。
言葉が無い。
「ねぇ?・・・・・・何で喋らないの?・・・・・知ってるの?・・・・」
・・・・・・・・・・
「知ってるの?・・・・・・・知ってるなら教えて?・・・・・・ねぇおとうさんはどこ?ねぇ・・・どこ?」
何も返せない。
自分が殺すかもしれない
そう思うと何も返せない。
と、
「ごめんね・・・・・私達わからないの」
「・・・・・・ごめんなさい・・・・・」
あぁ、また泣きそうになってるよ。
・・・・・・・萌えカワイイ・・・・・・・
ヒカリが少女の両肩に手をやる。
「家に戻った方がいいわよ?お父さんが帰ってるかも知れないよ?」
少女が首を振る。
「ううん、おとうさんは帰らないの」
「お父さんはそういったの?」
また少女が首を振る。
「でも分かるの・・・・・」
そしてとうとう泣いてしまった。
2-3、
その後なんとか泣きやんで少女のお家まで送ってやった。
その時誰も喋らなかった。
家に着いた時は驚いた。とにかくでかかい。
・・・・・・名門処なのかも・・・・・・
送った後
「ねぇ」
「ん?」
「バースはあの子を見てどう思った?」
「・・・・・・・しょうがないと思った。戦場はこんな事は良く遇ったし」
「・・・・・・そう。」
「・・・・・・・それに」
「ん?」
「お前に言ったろ。戦場では「敵」となったものは絶対殺すって」
「・・・・・・・・」
「たぶんあの子が敵になっても殺す」
「・・・・・・・・あなたは本当にそれでいいの?」
「え?」
「あなたはそれで嬉しいの?」
「・・・・・・・・・・」
「主に意見を言うのはいけないんだけど・・・・・・」
「・・・・・・・・・・」
「あなたは戦うとき悲しい目してるわね」
「・・・・・・・・・・」
「ほんとは嫌なんでしょう?」
「・・・・・・・・・・」
「嫌ならやめればいいのに・・・・・」
「分からないんだ・・・・・」
「ん?」
「僕は何をすればいいかわからないんだ」
「何を?」
「そう、自分が何をしたいのかのか」
「・・・・・・」
「何をすれば自分は納得するのか」
「・・・・・・」
「・・・・・全然わからないんだ」
「・・・・・人形と同じね。空っぽで中身が何も無い」
「・・・・・・・かもしれないな」
空を見上げる
そこは青い青い青空
だが、
空っぽのように見える
つづくんだ
あとがき
かいちゃったよ。
マジで書いちゃったよ。
なんともいえないこの喪失感(ぇ
疲れました。んで次はちょっとばかし遅れるかもしれません。
まぁ期待しないで待っててください。
でわ