ある世界に居る男 第一部 "part2"


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1: ん? (2004/04/09 21:12:20)[abarennjaa at yahoo.co.jp]

ギィーーン
               ガァーーーン
  キィーーーン
         ガィーーーン
    ギィーーーン

・・・・・・強い・・・・
今まで私は数々の戦場を越えてきた。
それはこの英霊という身になってからも変わりもしなかった。
だからこそ、だからこそ言える。
彼は強い。

その身のこなし

それはいくつもの「死線」を越えてきたからこそできるもの

その技術

それは血ヘドが出るほどの修行を重ねた成果

そして一撃一撃に感じる気持ち

それはどんなに「死線」を越えても
それは血ヘドが出るほどの修行を重ねても

簡単に「作る事」が出来ない気持ち

     「うおおおおぉぉぉぉぉおお!!!!」

  ガキィーーーン

      "死ねない!"





ある世界に居る男 第一部 "part2"







  1-1、相対する、最強の魔術「使い」




カァーーーン

・・・・・・・やばい・・・・・・・

     ギィーーーーン

・・・・油断をしているってわけじゃない・・・・

 キィーーーーン

・・・・・・・・・・強い・・・・・・この少女は俺の全てが上回っている・・・

         ガァーーーーン

・・・何よりこの少女は「人」を超えてる・・・・・

    ギィーーーーン

・・・・・最初の一撃でもとんでもない魔力なのに、それを連続で放ってくる・・・・これほどの魔力量は普通の人間の体では保つ事はむ――――

 ガァーーーン

・・・・・・・とにかく強い・・・・もう百合は超えているだろうか?・・・・・

         キィーーーーン

・・・・どうすれば―――――――――――

     「セイバー、」

     「はい」

と、彼女が引いてしまう。
そのせいでバランスが崩れる。
――――――――――ヤバイ!
ほんの一瞬の隙
だが、
今この場にとって、一瞬は永遠に等しいもの
――――――――――何ィ!?
いつの間にか後ろには「男」がいる!?どうやって移動した!?加速詠唱!?それとも転移魔術!?
――――――――――死ぬ!?

     カチャ

銃口を向けられる。
とんでもなくゆっくりと見える

     ガチャン

ハンマーを引く
これが死ぬ瞬間というものだろうか?

     「さよな―――――!!!!」

トリガーを引い――――――てない!
体勢は整っている。ならば、

     「はっ」

飛ぶ。
塀に飛び乗ることに成功。
一瞬キリツグの方を見て驚いたように呆けていた少女・・・・・「セイバー」がこちらを向いて、

     「逃がすか―――「セイバー、追いかけなくていい」!!??」

セイバーが目が飛び出る程驚いてる。・・・・・・おもしろい顔・・・・・・・
そして、

     「久しぶりだね。8年ぶりかな?」

と、男が
キリツグが話しかけてきた。



1-2、


     「僕が見ない間に随分強くなったね。それに体もおきっくなったねぇ〜。昔は僕より小さかったのに今は僕と同じじゃないか。ぼくは嬉しいよ。」

笑顔でしゃべる。
嬉しかった。嬉しかった。ただ嬉しかった。
キリツグが僕に向かって話しかけてくれてる。
8年ぶりに僕に向かってはなしかけてくれている。
塀を降りて走る。
キリツグ、キリツグ、キリツグキリツグキリツグキリツグキリツグ!!
あともう少しで――――――――ア

     ドクン

・・・・・・・そうだ・・・・・忘れてた・・・・・大切な事・・・・・・・目の前の事でいっぱいになって忘れた・・・僕は・・・目の前の矛盾に気づかないでいた・・・・いや、気づいてた。ただ認めたくないだけ

      ドクン

     「どうしたんだい?急に止まって?顔も俯いちゃって?お腹がへったの?」

  ドクン

セイバーという少女を見る。
あれほど激戦を繰り広げたのに、急に剣を納めた。
オカシイ
僕の挑発に軽くノッた。そこから予想して単純な性格
しかし、戦闘では敵のミスを煽り、そしてミスした瞬間そこを確実に攻めてきた斬ってきた。たぶん戦闘に関してはかなりの計算で戦っているはず。
オカシイ
今僕はキリツグに近づいていってるのに、僕に隙があったのに反応しない。

           ドクン

仲間意識があるなら攻撃してきているはず、そして今は絶好のチャンスだった。
なのに、なのに攻撃してこない。
・・・・・・何故行動を起こさないのか・・・・・・・何故斬ってこないのか・・・・可能性が一番高いのは一つしか浮かばない。

       ドクン

     「どうしたの?いってごらん?何でも相談に乗ってあげるよ?」

・・・・信じたい・・・・その言葉を信じたい・・・・
でも、
彼は
キリツグは
まだ銃を手に持ってるんだ

     「・・・・あぁ・・・・・そうだ・・・・・言ってた・・・・・じゃないか・・・・・」

     「・・・・・・?」

そうだ彼は言ってたじゃないか
『戦場という場所は『イノチ』というカードを賭けて戦う賭博場<カジノ>と同じなんだ』

『それが神であろうと、悪魔であろうと、子供であろうと、女の子であろうと、』

そうそこが戦場ならば
敵となったもの絶対コロス
そうそれが
神であろうと、悪魔であろうと、母であろうと、父であろうと、友達であろうと、・・・・・・・・キリツグであろうと、

         ドクン

そうだ
ここは戦場
生きるか死ぬかのギリギリの死線
そこで敵となったら

     「・・・・・・・・誰であろうと殺さなきゃならない」

     「・・・・・・・そうか。君は「こちら」側の人間でも特殊な人間だったね・・・・

笑顔が消える
   ズキン
キリツグの目に感情が無くなる・・・・・・いや、元から彼の目には「悲しみ」と「虚無感」しかない。
    ズキン
静かな殺気。感情の無い殺気。機械的な殺気。
     ズキン

      ・・・だったら騙されるはずないか・・・・・。」


     「いや、僕は騙されている。そう今も、この瞬間も・・・・」

だからこそ

ムネガイタムンダ

     「キリツグ」

     「・・・・・・・・・」

     「僕は「ホンキ」で逝く」

     「・・・・・・・・・」

     「・・・・・僕は、敵となったモノは殺さなきゃならない」

     「・・・・・・・・・」

     「それがあなたが残して、そして僕に残った唯一の「真理」なんだ」








1-3、


     「セイバー」

     「はい。分かってます」

     「僕はまだ何も言ってないが?」

     「・・・・・・はい。すみません」

     「処罰はあとだ。まずは

            殺れ」

     「はい。」

「少女」がくる。
早い

     「はぁっ!!」

首を斬ろうと「何か」を振ってくる
でも、
僕には見える

     「チッ――――!」

その瞬間に腹に蹴りを入れる

     「ガァッ!?」

吹き飛ぶ。僕の超特化<バースト>した蹴りだ、吹き飛ばない方がおかしい。

      マジック  スタート     オーヴァーバーストブレイク  ■■■ オールワンパワー
     「魔術  開始  &  身体破壊超特化  or  魔眼  全力壊放」

壊放する。
細胞一つ一つに魔力を通す感覚
 
   パンッ

何かが破裂する音。

     「グアァァァァァア!!??」

細胞が破裂したような音。
そりゃそうだ。1も入らないモノに10も入れてるんだ。壊れない方が変だ
  
 パンッ
イタイ
      パンッ
     イタイ
パンッ
 イタイ

だが、

僕の体はそれに慣れている。

集中する。体の中で暴れるチカラを抑える。

そう、僕の体は「それ」のために、「強化」のために作られた突然変異の肉体。「強化」を行うために作られた特殊な魔術回路。

     「・・・・・・・そうか・・・・・「君」は「その」ために作られたモノか」

そうだ。
他の魔術は無用
普通の魔術師は大概「固有結界」を目指す。が、僕は要らない。
僕の肉体は「それ」に特化している。

                   マジック フィニッシュ
     「―――――――――――――魔術  完了」


静かだ。
全てが消えたかと錯覚するほどの静かさ。
と、

     「マスター、危険です。退いて下さい」

     「あぁ・・・・・・気をつけて、「敵」は強い」

     「はい。」

少女が消える。
風のように走ってくる。
だが、
オソイ
スベテノウゴキガミエル

     ガァーーーン

振動、

     「ナッ!!」

剣を捨てる、これはもう邪魔だ。
少女が一歩下がる。
ソノスキヲミノガスハズガナイ。

     「クゥッ!!?」

さっきと同じように蹴りを入れる。が、さっきとは確実に違う一撃。

     「ナッ!?私の鎧がっ―――――!?」

ひびが入る。
オカシイ
イマノデ「少女ヲ」壊セルと思ったのに、
だがっ、

     「次で壊す」

走る。
少女が驚いている。急に消えたかたらだろう。ミガマエル。
オソイ


     「ァグァ!?」

横からの水平蹴り
マダダ
消える

     「どこに!?」

少女が左右を見る。
バカメ
俺が今いる場所は―――――――、

     「上ッ!」

避けられた。
瞬間、
  
    轟 

大地が踊る。揺れる。笑う。世界が怒るように揺れる。

     「キリツグ!無理です!彼はもう「ヒト」の域を超えている!」

     「・・・・・・・・・・」

彼は何も喋らない。
と、

     「おもしろそうだな。我も混ぜろ」

場違いな程金ぴかの鎧を着けた男が屋根の上にいた。






2-1、英雄王との出会い、そして相棒<サーヴァント>との出会い

     「ふむ、セイバーよ。我のモノになれ」

     「ナッ!?何を言ってるのですか、あなたは?」

・・・・・・・・

     「何、簡単な事だ」

     「如何してあなたのモノにならなければならないのですか!?」

・・・・・・・・

     「愚問だな。セイバー、お前に合うものなど我以外にいなかろう?」

     「ナッ!?バッ!?馬鹿ですかあなたは!?あなたに英霊としての誇りは無いんですか!?」

・・・・・・・・終わらないな

     「おい」

     「雑種、黙ってろ。今度話しかけたら消えると思え」

     「おい」

     「雑種、今この瞬間死ななかった事を感謝しろ。我の寛大なk―――――」

     「お前が消えろ」

     「・・・・・・・ほぅ、死にたいらしいな。ならば殺しt―――――――」

     「五月蝿い」

ハシル

     「ほう、速i――――――」

腹部に水平蹴り

     「ガァァァァアッ!?」

     「・・・・・・その鎧硬いな」

だがっ、

   ピシッ

ひびが走る

     「雑種!今すぐ消えろォォォォオ!!!」

バカの後ろに5個の武具が出現したかと思えば
僕に襲いにかかる。
オソイ

     「ナニッ!?」

全て避ける。
これならまだあの少女の方がマシだ。
後ろから蹴り上げる

     「グオッ!」

     「死にたくなければ今すぐ退け」

     「・・・・・・いいだろう・・・・我に「これ」を使わせた事を誇れ雑種!!!!」

空気が凍った
バカの手には見た事の無い剣がある。・・・・いや、あれは剣か?
ヤバイ、あれはヤバイ。
が、

     「「それ」がどうした?どうってこと無いだろ?」

     「・・・・・・・消えろ」

バカが剣を振るう
瞬間、
全てが光に消えた。






2-2、

「ふん!雑種にこれを使うとはな」

「バカな!?あなたは何者ですか!?」

「いいだろうセイバー、お前にだけ教えてやる。我の名は英雄王<ギルガメッシュ>だ。よく覚えておけ」

セイバーが驚く。

「ナッ!?あの英雄王!?」

「もう邪魔者はいない、さぁ我の下に来い!」

「くっ、キリツグ!?」

英雄王がキリツグを睨みつける。
普通の人間ならこれだけで死を覚えるほどの威圧。

「ほぅ、まだいたk――――――」

「一つだけ・・・・・・一つだけ聞いていいかな?英雄王よ」

と、キリツグが聞く

「・・・・・・・・ふん!いいだろう。セイバーのマスターとして我に話しかける事を許してやろう」

「英雄王よ・・・・・お前は「ヤツ」を・・・・・・「あの男」の・・・「彼」の死ぬところを見たかい?」

英雄王が憤怒する

「何を言ってる!「あれ」を喰らって生きているモノがいるはz――――――」

「もう一度聞く・・・・・・・お前は彼の死ぬところをみたのかい?」

「・・・・・・・貴様、我を侮辱しているのか?」

「違うよ、僕は確信がほしいだけだ」

「ふん!ならば自分の目で見るがいい!!あそこにあの雑種の細切れになったくずが・・・・・・・・」

英雄王の顔が止まった。

「ナッ!・・・・・・何故貴様がそこにいる!!雑種!!!!!」

彼が見た先
そこには
体中ヒキサレナガラモ
平然と立ち上がっている男がいた





2-3、

イタイ
とにかくイタイ
死ぬほどイタイ
光に飲まれる瞬間服に極限まで魔力を通したのが正解だったか
だが、
イタイ

「そう簡単に死ねない体なんでね・・・・」

これは事実だ。だが、
イタイ

「いいだろう、確実に殺しt――――――」

「もういい、死ね」

足を二重で超特化する。
もう痛みは感じない。神経も引き千切られたのかもしれない。だが、足は動く。
消える
音速を超え、光速を超え、神速を超える。
それは人智を超えた絶対速度
人が辿り着けない音のない世界
極限までは特化したその足は「ハシル」ことだけしか覚えていないのかもしれない。
とにかく、
ハヤイ

「消えt―――――――」

「消えるのはお前だ」

蹴る
瞬間、

ドゴン

そして英雄王<ギルガメッシュ>は空へと消えた


ダァーーーーーーーン


え?体が斜めになる。
何で?背中に痛みが走る
どうして?体が重力に引かれて倒れる
後ろを見る
そこには
慈悲をかけるような少女の目と
銃を向ける黒いキリツグの目があった

「もう体を動かせないだろう?あんなに魔力を使ったんだ、もう雀の涙ほどもないだろうに・・・・・・」

・・・・・・・あぁそうだった。
僕は何てバカなんだろう。あの英雄王よりバカだ。
あんなに魔力使って戦うなんて・・・・・・

「・・・・・・もう休むんだ。苦しまずに、一撃で、確実に「殺」してあげるよ・・・・・」


銃口を向けられる。
とんでもなくゆっくりと見える

さっきも同じシーンが有った
いや、あの時とは違う。今は絶対に「死」ぬ

ハンマーを引く
これが死ぬ瞬間というものだろうか?

死ぬのか?僕が?ここで?何も・・・・・・何もないここで?
無意味な死?ここまできて?終わり?

「さよな―――――らだ、ばいばい。―――――、――――」

トリガーを引い――――――



何を言ってるのかわからない。
名前を言ったみたいだが僕には分からない。
シヌノカ?
いやだ
シヌノカ?
いやだ
シヌノカ?
いやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだ!!!!!!
僕は、僕はまだ生きたい

シニタクナイ



瞬間、世界は光に包まれる



2-4、


ギィーーーーーン

「何ッ!?」

「――――――、――――――」

何かが何かを喋っている
僕の前には背の高い人影

「―――――――――――!」

「――――、――――――――」

「――――――――」

「――――」

もう何も聞こえない
耳もいかれたかもしれない
と、
キィーーーーーーン
世界にひかりが走る
何も見えなくなった
これが死にいく瞬間ってやつか?
そして誰かが僕の体を持つ
あぁ、天使様が僕を天に連れて行ってくれてる。・・・・・・・どちらかというと悪魔かもしれんが―――――――

    そこで僕の意識が途絶えた

















はっ!

バサッ

「・・・・・・・・・・ここは?」

ホテル・・・・・だろう。しかもラブホだ。ちょっと赤くなってしまう
周りを見る。
窓がある。
カーテンがしてあるがうっすらと光が漏れてる
ベッドを見る。
ダブルと言うにはでかい感じがする。
そしてあることに気づく

「ハダカーーーーーーーーッ!!??」

そう真っ裸なのだ
真っ赤になる
今まで経験が無いわけじゃない。一応これでも両刀だ(ぇ
が、さすがにこんな急な事態には驚く。
てか、

「恥ずかしい・・・・・・・」

と、

「やっと起きてくれたか」

男っぽい口調で何かが喋る。
そちらを向く。

そこには
モデルみたいな体付きで
凛々しくも端整できれいな顔をした女性がいた





それが、
彼女と
僕の
最初の出会い

















つづけぇぇぇぇぇぇ!!

2: ん? (2004/04/09 21:19:48)[abarennjaa at yahoo.co.jp]

あとがきぃ

あひゃひゃひゃひゃ!!!(壊
おっとお見苦しい所をみせてすみません。
やっとできたよ・・・・・・生涯3個目
途中ギルが出たのはネタが尽きたから(ぇ
何かセイバー弱く見えちゃうかもしれないけどそうゆうわけじゃないんですよ。
むしろキリツグがマスターでライン繋がってるから士郎の時よりじぇんじぇんつよいっす。
ただ主人公がバカみたいに強いってことで。
でも主人公が「それ」を使うと異常なほど魔力を消費しちゃうからあまり使いません。
それにキリツグが気づいたからギルッチと戦わせたってわけですよ。
ぁ〜これからもっとでるの遅くなるかも(3日ぐらい?
なんせガンス○ンガーガールがあまりにも面白くて面白くて・・・・・・
また期待しないで待っててください。
では、

3: ん? (2004/04/09 21:31:00)[abarennjaa at yahoo.co.jp]

ついでに主人公の

「僕は「ホンキ」で逝く」

は誤字じゃなくてそのまんま
意味は・・・・・なんとなく(ぉ


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