拝啓、己の命を賭け、悪を滅する人達(同一人物多数)へ、
始めまして、サーヴァントのスナイパーと言います。
本名はめんどくさいので、捨てました。
別に湯婆婆に取られたわけじゃありません。
スナイパーとして頑張るという意思表示みたいなものですから。
しかし、一人一殺・・・・・・見事なり!!
たしかに、今の日本経済を速攻で立ち直らせようとするならば、
貴方のような方法もありかもしれませんね。
しかし、不死身ってワケでもないし、俺がいっぱい要るってワケでもないですから、
俺には無理ですね、今後の活躍、期待してます。
捏造サーヴァント参上!!!
第五話
「俺は俺を認めない」
スナイパー Side
「スナイパー、手助けはしないわ。貴方の力、ここで見せて」
ふっ・・・・・・・マスターの命令なら守ってやるさ。
「・・・・・・・ふっ」
しまった、ついつい声に出てしまったようだ・・・・・・
まったく、こんな挑発でいらついてたらこの聖杯戦争は戦い抜けないぜ。
・・・・・・・・・・って、おい!?!?
なに、自然な流れで目の前の蒼い人と戦おうとしているんですか俺?
いやー、そりゃ、サーヴァントとして聖杯戦争を頑張ってこうとは昨日の夜決めてたけど・・・
もうちょっと、心構えが必要とは思わない?
「てめぇ・・・・・・・なんのサーヴァントだ?」
スナイパーですよ。
と軽く答えてみようかなと思ったけど・・・・・ちょっと、悪ふざけ。
「ふん、分からないのか・・・・・・・ランサー」
「・・・・・ちっ、さっさと武器をだしな」
うーん、武器を出せといわれてもなぁ、
こー、ビジョンみたいのはあるんだけど、それがいまいち形にならない。
形的には銃なんだけど、その名前がなぁ。
目の前の蒼い人がちょっと苛立っている。
でも、相手が武器を出すまで待つのって・・・・・・結構いい人?
まぁ、これから、死戦を繰り広げなきゃならない相手だ。
マジで行かなきゃ俺が死ぬ。
・・・・・・・・・・死んだらどうなるんだろう?
元に戻るのかな?すなわち、あの六畳一間の貧乏大学生暮らしに。
それを仕方ないと思っている俺にまたなるのかな?
・・・・・・・・・・・いやだな。
俺だって男だ。男たるもの一度は、本気で誰かと戦ってみたい。
出来ることなら、後楽園ホール地下で戦ってみたいと思ったり。
というわけで、マジバトルしてやろか!!
遠坂 Side
「この俺に武器を出させてみな」
なに考えているのこの黒マント!
変な挑発してないで、さっさと攻撃すればいいのに。
大体、スナイパーって事は遠距離攻撃を主体としたサーヴァントでしょう。
それなのに、他のサーヴァントと睨み合っている。
人間で言えば中距離、
それぐらい離れてはいるが、サーヴァントにとってその距離は十分近距離だろう。
もう一度言おう。
なに考えているのこの黒マント!
だけど、手助けしないと言っちゃったんだし。
それなりの自身があるんだろう。
しかし、結局このスナイパー、
名前もわかんなかったし、宝具だって分からなかった。
私のせいかもしれないけど・・・・・・・・色々失敗したからな、はぁ。
「ちっ・・・・・・・・死んでもしらねぇぞ!!」
つい考え込んでいたら、目の前の二人の動きがあった。
どうやら、敵のサーヴァント。槍を持っていることからランサー。
最速のサーヴァントだ。
そいつが、スナイパーに向かって突進する。
ランサーの名に恥じぬその速さ。
遠くから見ている私がやっと目で追えるスピード。
スナイパーはまったく動かない。
瞬時に間合いをつめ、その槍をスナイパーに突く。
あぁ、私の聖杯戦争はここで終わった。
スナイパーとか言うイレギュラーなサーヴァントを召喚してしまった時点で終わっていたのかも。
ダァン!
目を閉じてしまうと同時に、一発の銃声が鳴り響いた。
別に本物の銃声なんか聞いた事は無いが、恐らく銃声だろう。
恐る恐る、目を開くと、驚愕した表情のランサーと、
こちらもちょっと驚いた顔したスナイパーがいた。
スナイパー Side
「ちっ・・・・・・死んでもしらねぇぞ!!」
そのセリフと共に、目の前のランサーがこっちに向かって突っ込んできた。
げっ、それなりに距離が離れていたから大丈夫かなと思っていたけど、
非常識な!!
一瞬にして間合いを詰めてきやがった!
でも、サーヴァントとやらになったお陰か、ランサーの動きが見える。
でも、見えると反応できるは違う。
目と同様に、体も強化されているらしく、やたら強くはなっているが、
元をたどれば、ただのガンアクションの得意な貧乏学生。
槍を捌くだとか、死角に入り込むとか、カウンターかますなんて事出来ない。
見事に棒立ち状態な俺の心臓めがけてランサーの槍が迫る。
あぁ・・・・・・・俺は死ぬのか。
死んだらどうなるのかな・・・・・・・・・帰るのかな?
・・・・・・・・・帰る?
どこに?
あの部屋にか?
いや・・・・・・・・・・あの時の俺にだ。
俺は・・・・・・・・・・・・・・・・・死にたくない!
その思うと同時に、俺の右手に力が宿る。
どうやってそうしたのか、
なぜそれが出来たのか、
なんでそれを知っていたのか?
そのような疑問が浮かび、そしてすぐさま霧散する。
脊髄反射とも思えるスピードで右手が動く。
右手に持つ力を発動させ、胸に迫る槍目掛けて力を放出する。
聞きなれた音と共に、迫り来る槍が弾かれる。
辺りに漂うは硝煙の匂い。
嗅いだことは無い。
だが、どこか嗅ぎ慣れた匂いがする。
そんな矛盾めいた考えを、
一人の俺が否定し、もう一人の俺が肯定する。
どちらも俺、そして、決して相容れるのことの無い二人。
その狭間より生み出された言葉を俺は紡ぐ。
「宝具・・・・・・・・・・コンフリクト・シャドー(矛盾であり向かい合わせの魂)!!」
そこに一つの拳銃が生み出されてあった。
後書きショー
シリアスは難しいことを自覚してしまった。
後半のシーンは出来れば目をつぶってください。
一気に書いて、見直した後、赤面してしまった。
スナイパーの宝具紹介
コンフリクト・シャドー。英語で書くとConflict shadow:矛盾であり向かい合わせの魂。
形状:ヘルシング、アーカードの愛銃、ジャッカルを思い浮かべてください。
能力:魂を撃ちだす・・・・・・魂といっても魔力。掲示板で速攻でばれてしまった経歴を持つ能力。
だから、魔力がある限り、何時までも連射可能。
だからといって、調子に乗って撃ちまくったら現界出来なくなる。
ついでに言うと、溜め、すなわち魔力の量を増やすことで威力アップ可。
威力:人間から見ればおかしいの銃。サーヴァントからみれば普通の銃。
ただし、連射:EXとクイックドロー:EXとピンホールショット:Cが威力の少なさをカバー。
最低出力の魔力で可能な発射弾丸数、100万。(この数字の意味は無い)
十分撃ちまくれるじゃねぇか、というツッコミはしないで欲しいです。
ランクE〜C
こんぐらいの威力なら、連射EXでバーサーカーを蜂の巣、なんて事も出来ないな。
うん、バランスが取れた。
名前に関しては悩んだ。なんか変かも?
コレで大丈夫ですか?