I am the bone of my Jewelry. (体は宝石で出来ている)
それは本当に魔法のように現れた
目映い光の中、それは、俺の背後から現れた。
思考が停止している。
現れたそれが、女性の姿をしていることしか判らない。
蒼き槍兵の槍を打ち弾き、土倉の外へと追いやり、
腰を落としたまま動けなかった俺にこう問い掛けた
「――聞いていいかしら?貴方が私のマスター?」
凛とした口調でそういった
Ruby is my body,and fire is my blood. (血潮はルビーで 心はダイヤ）
「待ってたわよ士郎くん。管理者から事情は聞いたかしら?」
「ああ。事情はイヤというほど思い知らされた。聖杯戦争の事もマスターの事もな」
「そう、それで、貴方は如何するつもり？。」
「・・・ああ。俺に務まるかどうかは判らないけど、マスターとして戦うって決めた。
半人前の男で悪いんだけど、俺がマスターって言うことで納得してくれるか、」
「仕方がないわね。私の目的のためにも、力を貸してあげる」
「そうか、アーチャーがそういってくれると助かる」
ほう、と軽く深呼吸し改めてアーチャーへ向き直す
「それじゃ握手しよう。これからよろしく頼むぞ」
I have created over a thousand blades. (幾たびの戦場を越えて不敗)
「あーうー。。」
「なんだ?アーチャーおまえ朝に弱いのか?」
「朝は嫌いよ･･･」
「意外にそういうところ抜けてるんだな。」
「うっさい士郎。にゅーにゅーを頂戴。。」
「はいはい。。手のかかるお嬢様で」
Unknown to Love. (ただの一度も愛されることははなく）
「うっさいわね、なんであんたにそんなこと言われなきゃいけないのよ」
「自分の未熟さを棚に挙げてよくそんなことが言えるわね」
「くっ・・」
「血に押し付けられた理想を抱いて、溺死するが良いわ」
Nor known to Life. (ただの一度も理解されない)
「やめろアーチャー」
「遠坂の魔術師であることを追及するばかりの一生だったわ」
「はっはなせ」
「私の人生は遠坂で始まり遠坂で終わる。別にそれ自体に悔いは無かったわ」
「こんなの間違ってる」
「けど、それで『遠坂』であるために多くの人を犠牲にした。。士郎。。セイバー。。桜。。
何度も何度も呼び出され、そのたびに自分の大切な人をこの手に殺めていったわ。」
「もうやめてくれ遠坂」
「だから決めたの。運命を変えるためにこの手で自分を殺すと。。」
「そんなおまえは見たくない！！」
「じっとしてて士郎。こんなでも初めてなんだから」
It is an idea about those who love.（想い人を心に抱きしめ）
「私の勝ちね」
「ええ、私の負けよ」
She was crying alone on the hill of an ore.(彼の者は常に独り 鉱石の丘で孤独に泣く)
「抱いて士郎。。私が前に進むために、そして私が私であるために」
「ああ、遠坂。俺はおまえが好きだ」
Yet,those hands will never hold anything. (故に、生涯に意味はなく｡)
「士郎。私を頼むわね」
「任せろ。遠坂、いや凛は俺が必ず世界で一番幸せにする」
「ありがとう。貴方は愛したことは間違ってなかったと心からそう思うわ」
So as I pray,limited heart Jewelry. （その体はきっと宝石で出来ていた。)
「行くわよ。セイバー。士郎」
「待ってくださいリン」
「まてってば凛」
「ぼやぼやしてるとおいてくわよ。立ち止まってるひまなんてないんだから！」
原画 武外 崇
シナリオ 奈須 きなこ
音楽 KOTE & MUMBER201
18禁サウンドノベル
Fate／Jewelry night
――limited heart Jewelry――
近日発売予定
※そんな予定はありません
あとがき
修正しながら考えたたのと寝起きのため、突込みどころばかりの作品
アーチャー＝士郎ではなく
ア―チャ―＝凛という異色の作品
凛が聖杯を求めるのは遠坂であるかぎり当然なわけで
聖杯を求めたために英霊になったというパターンです
凛の固有結界
limited heart Jewelry（有限なる心の宝石）
効果は周りにある物の流れを感じ取り、そしてその物を宝石にするという魔術で
ＵＢＷと違うところは無から生み出すのではなく元になるものが必要だということですが
元になるのは空気や水など割と何でもいいというアバウトなもの
遠坂の魔術の最大の欠点である金がかかることをなくすために辿り着いたという
ある意味執念の禁断魔術(笑）