ある世界に居る男 第一部 "part1" M:オリキャラ 傾:前半ギャグ、後半シリアス&バトル   


メッセージ一覧

1: ん? (2004/04/05 23:09:09)[abarennjaa at yahoo.co.jp]

歩く歩く歩く歩く歩く歩く歩く
歩く歩く歩く歩く歩く歩く
歩く歩く歩く歩く歩く
歩く歩く歩く歩く
歩く歩く歩く
歩く歩く
歩く






「どこだここ?」
今僕は迷っている





ある世界に居る男 第一部 "part1"



1-1、ある少年との出会い

参った。
完璧参った。
僕は確かに方向音痴だが、それは自覚してるからいい。
でもここまでひどいとは思わなかった。
それにまわりは建物(といってもビルはない)だらけ、
地図はある。が、
僕はある大事なことを忘れていた。

     「これ、何て読むんだろう?」

そう「カンジ」が読めないのだ。
言葉はしゃべれる。まぁこれはキリツグといっしょに居たときに興味本位でなっらたもんだが。
ひらがなもカタカナもOK。だが、カンジは聞いてなかった。

やばい。カナーリやばい。
何がやばいかって?
それは、

     「うわぁ、髪がみどりだー!」

     「こら、人様に指差しちゃいけません!」

非常に、非常にここはめだってしょうがないのだ。

ここはたぶん「ショウテンガイ」という所だろう。
キリツグが、

     『ショウテンガイという所はね、人がたぁっくさん集まってて店がいーっぱいある場所なんだよ。』

と言ってたから間違いない。
まぁたぁっくさんとかいーっぱいという程人は集まってはいないが・・・

     「あんな所でなにしてるのかしらねぇ?」

     「案外自爆テロかもしれないわよ。この頃はやってる(?)らしいし」

     「ひゃー怖い、早く家に帰ってみの○もんたみましょ」

・・・・・・とにかくやばい。
しかし僕の方から話しかけると、

     「アイム、ソーリー!オブチソーリー!」

と言って離れてしまう。もう何を言っているのかわからない。
しかし、真面目に考える。
この状況はやばい。どこにいけばいいのかさえ分からない。まぁ魔術で無理やり聞くのもありなんだが・・・・さすがにそれは犯罪だな。
ぶつぶつ言いながら考えている
と、

     「おにいさんどうしたの?」

と一人の少年が聞いてきた。

その少年は

真っ直ぐとした瞳で

赤い髪をしていた。



1-2、

驚く。
今まで誰もが無視してきたのに話しかけてくれるなんて・・・
おにいさんちょっぴり泣きたくなってきた(ぇ
と、

     「だいじょうぶ?」

少年が不安そうに顔を覗いてくる。
・・・・・あぁ、何ていい子なんだろう
僕も子供が出来たらこんな子ほしいなぁ・・・
と、

     「おにいさん泣いてるの?」

む。いつの間にか感傷(?)に浸って涙が出てきてしまった。
・・・・周りの目がさっきよりひどくなってきている・・・・・
まぁ確かに無視するのは良くないので、

     「いや。おにいさんは泣いていないよ・・・ただちょっと困ってるんだ」

と返すと、
  
     「どうしたの?何か落としたの?手伝ってあげようか?」

・・・・・・ほんとにいい子だなぁ・・・・・

     「いや、違うんだ。僕ね、ちょっと道に迷ちゃったんだ。きみ・・・えーっと名前は?」

     「しろう!■■■しろうって言うんだ!よろしく!」

ぺこっ
と頭をさげる
・・・・・律儀でいい子だぁ・・・・

     「んじゃしろう君、君はキリツ・・・・・衛宮切嗣<えみや きりつぐ>って人の家知らないかなぁ?」

可能性は低いが賭けてみる。
が、
   
     「ごめん・・・・・ぼくわかんない」

しゅんっ
と俯いてしまう。
・・・・・この子かわいいなぁ・・・・・
とっ、趣旨間違えるとこだった。危ない危ない。
まぁ期待してなかったからいいんだけど。

     「いいよ。気にしないでしろう君。おにいさん自分で探してみるから。ね、だから顔あげよう?」

     「でも・・・・・」

あぁ〜いいなぁ〜ほんっと・・・・・
とっ、また趣旨間違えるとこだった。用心用心。
でもさすがに沈んだままだとカワイイ・・・じゃなくて可哀そうだし・・・
そうだ!

     「ねぇ、しろう君。ちょっとあそこで休もうか?」

そこはショウテンガイにぽつんとある公園だった。

     「うん・・・・わかった」

いっしょに手を繋いで歩く。
・・・・てがやわらかい・・・・・・ハァハァ
おっと、また変なところに逝くとこだった。
でもこうやって手を繋いで歩く何て「あの」町を出て以来ないなぁ・・・・





1-3、

とりあえずベンチに座らせる。
まだ俯いてしまっている。
ん〜さすがにここまで落ち込むなんて・・・・・カワイイ・・・
じゃなくて、

     「ホラ、そんな落ち込まなくていいよ。君のせいじゃないんだし。ね?」

なんとか元気をださせようと頑張ってみる。
が、
  
     「うん・・・・・」

だめ・・・か。
まぁ、そりゃそうだ。
でも、どこの誰かも分からない人にこんなにおちこんでくれるなんて・・・・
ほんとに純粋で、いい子だなぁ・・・・・よし!

     「ねぇ。しろう君」

     「うん?」
  
     「ちょっとこの手をみてて」
  
     「・・・・?」

     「よーっくみててよぉー・・・・・・そりゃ!」

瞬間、

     「わぁ!」

僕の手のひらには本物のナイフ。
・・・・・そう、これは「僕」がキリツグがと初めて出会った時に見せてもらった魔術<マジック>。
それは僕にとってかけがえのない遠い思い出。
かれにとってはちょっとした出会い頭に見せた挨拶代わりかもしれない・・・・・
でも、でも、僕にとっては・・・・・

     「ねぇねぇ!今のどうやったの!?」

お、いつの間にか元気になっちゃってる。
やっぱ子供は単純だなぁ。
それに笑顔が・・・・・・・・ハァハァ・・・・

     「?どうしたの?怖い顔して?」

・・・・・やばいな、何とか抑えないと・・・・・

     「いや、大丈夫だよ・・・・今のは魔法<マジック>・・・・
      お兄さんね。奇術師<マジシャン>だから今のはお知えられないんだ・・・・ごめんね」

・・・・まぁ実際の事教えてもわからんと思うが、

     「いいよ。・・・・・でも、今度、今度また会ったらもう一回みせて!」

太陽のような
純粋で、
力強い笑顔
こんな笑顔みたら

     「うん!いいよ!今度またあったらもう一回みせてやる!」


1-3

その後一時間ぐらい無駄話をしていた。
無駄話・・・・でも僕にとっては貴重だった。
僕が無駄話するなんて機会はそうないし・・・・

その後母親がむかいにきた。
母親も律儀に僕にあいさつしてくれた。
母親・・・・・か・・・・


自分にとってどれだけ大きい存在か・・・・僕は旅立ったあとにわかった。
母の言っていた事はもう思い出せない。いや、思い出したくないんだ。
誓った。
あの日
あの町の入り口で
絶対に振り返らないと
絶対に後ろを向かないと
だが、いや。だからこそ恋しくなる故郷、母、父、友達、となりのおばさん、牧場のおじいさん、犬のワァン
弱い、僕はまだ弱い。いらない、こんな感情はいらない。
必要なのは死なない意志
必要なのは戦うための腕
必要なのは生き延びるための技術

   そして敵なるものを殺す技術

キリツグが言っていたのを思い出す。
『敵となるもの全てを殺すんだ。戦場という場所は『イノチ』というカードを賭けて戦う賭博場<カジノ>と同じなんだ。
 そう、それが神であろうと、悪魔であろうと、子供であろうと、女の子であろうと、
 そして賭けに勝ったものが生き残り、賭けに負けたものが死んでいく。
 それは、全てのこの世界に生きるものに言えることであり、全ての生物に与えられる平等な権利なんだよ』
・・・・今思えば彼がこのことを喋っている時の目がとても悲しそうだった気がする・・・・・

結局、母親とも立ち話をしてしまったためまた一時間ぐらい無駄で貴重な時間を過ごした。

      「また会おうねぇ!」

・・・・・・・・ほんとにカワイイなぁ・・・・・・



2-1、あの男との出会い。そして・・・・

今僕はおっきな「オヤシキ」の前にいる。
大変だった・・・・・
どこにどういけばいいのか全然わからなかった。
の・で、
路地裏にいた変わった格好の青年達にちょっと魔術を使って道を教えてもらおうとしたら、
さっき僕を自爆テロと言っていたおばさんに見つかって、
テロリスト!テロリスト!
と、叫んできたため。おばさんにも魔術をかけてしまうはめになり・・・・・

    ダァーーーン

銃声!?
どこから!?
何で!?
周りを見る。
人は誰もいない。
おかしい。
今の銃声なら絶対に周りに聞こえるはずなのにどこの家も反応がない。
おかしい。
今の音ならこの近くのはず、なのにどこの家も悲鳴が聞こえない。

   ドクン

あぁ・・・・そうだ。
これは「あのとき」と同じ状況。
誰も周りにいなくて
誰も銃声に気づかない
そして、その銃声は「あの男」の家からだ。

   ドクン

前を見る。
そこはおっきなオヤシキ。
そしてあの男の家。

   ドクン

落ち着け。
もう僕は「昔の僕」じゃない。

       マジック  スタート     ブースト
    「 魔術   開始  &  強化 」

まず服を出来る限り強化する。
これで貫通弾でも10発程は耐え切れる。
次に頭、頭は一撃の可能性がある。丹念に丹念に
最後に手足、フェザー級並に。力強く力強く

      マジック   フィニッシュ
    「 魔術    完了  」

よし!後は突入するのみ!
玄関からは無し、真正面からはさすがに危険。
塀を越えるのも無し、着地音が聞こえる可能性が高い。
あとは庭からか・・・・・てかそれしかないか
音をださず、ゆっくりそれでいて早足で
庭には誰かが立っている。目を強化(あまり魔力を出さないようにして)しなきゃ見えない。

そこには3・・・いや4人いる。
倒れているのは・・・・・首が無い!?しかも透けてきてる!?

これはキリツグじゃない

・・・・もう一人は中年ぐらいだろうか。震えている。顔は見えないは恐怖で歪んでいるのがみなくてもわかる

これ・・・・もキリツグじゃない

その男に「何か」を向けている・・・・・女の子か?150cmの少女が鎧を・・・・。普通は似合わないと思うがまるで少女の一部と思えるほどあっている。

これは絶対にキリツグじゃない

・・・・・・という事は・・・・・

奥にいるのは170cmぐらいのコートを着た男
そして
その男の目は
悲しい暗い黒い眼をしていた





2-2、

    ドクン
え?
  ドクン
何故?
      ドクン
何デ?
             ドクン
ドウシテ?
   ドクン
ドウシテソコニイルノ?

・・・・・・・・・落ち着け・・・・・落ち着くんだ・・・・・前と同じじゃないか
そう前と―――

ドクン

思い出してしまう。
頭が半分無い頭部
それがこちらを見ているような錯覚

     (うっっっ!)

吐きそうになる
「あの」事件を思い出す。
最初の頃は夢にもよくでてきた。
あれ以上にやばいものは見てきた。
なのに・・・・何故かあの死体だけは思い出しただけで吐きたくなる。
と、

     「ひっ、ヒッ、ヒギャァ―――――!!!!!」

死の恐怖に耐え切られなくなったのか男が叫びながら後ろに下がる。

     「セイバー」

感情の無い声で奥にいる男が

     「殺れ」

     「はい」

そして少女の「何か」が男の首をきれいに、すり抜けるように切断した。
男の首がこっちを向いた。
それは
「あの」男がこっちを向いているような錯覚

     (うっっっく!!)

     「―――!!誰ですか!?」

ドクン
気づかれた!?

     「セイバー、気づかなかったのか?」

     「はい。すみません」

     「セイバー、今は謝るより先に殺ることがあるだろう?」

     「はい。分かりました。」

やばい
少女がこっちにくる。
・・・・・殺るしかないか。
荷物の中の剣を取る。それはいつの時代作られたのかわからないほど古く、それは剣の類の原型と思うほど質素でそれでありながら鋭い自分のお気に入りの「ただの剣」。

      マジック   スタート     フルバースト    ■■■  オープニング
     「 魔術   開始  &  超特化  or 魔眼   開放  」

劇場の幕が開くイメージ 
眼を開ける
少女が「何か」を持って走ってくる。

   ・・・                ・・・
   見える 彼女の「何か」がどこに振るかが見える

そしてまた眼を閉じる
服を強化する
それはまるで鋼のように硬くしなやかに
体を強化する
筋肉繊維を一本一本丁寧に力強く
自分が持つ剣を強化する
この世の全てに切るぐらい硬質に鋭利に

       マジック  フィニッシュ
     「 魔術   完了 」

眼を開く
彼女が振りかぶる
だが、

         ・・・・・・
    僕はそれをワカッテイル

  ギィーーーーン

    「なっ!?受け止めた!???」
                           ・・・・・・・・   ・・・・・・・
    「そんなびっくりする事は無いんじゃないか?僕はこんな小さい少女の君がこんなに馬鹿力だとは思わなかったけど?」

                       ・・・
そう、とんでもない馬鹿力だ。強化させたのに手にきてる。
たぶんとんでもない魔力を一撃に混ぜ込んでる。

    「―――!!!!キサマァァ!」

さぁ・・・・・て
これで相手も本気でくるはず
僕も・・・・・殺るか・・・・

    「さぁ、て死合の始まりだ!」


















つづ・・・・・くよ

2: ん? (2004/04/05 23:14:43)[abarennjaa at yahoo.co.jp]

あとがき

やっと書けた・・・・・
疲れた・・・・・・
士郎ね・・・・・絶対子供の頃はショタだと思うのですよ。(あと主人公もショタコン
あとは・・・・・キリツグの家で倒れてたのはランサーです。
出たときから死んでるなんて・・・・・何か可哀そう
ちなみに真名は「原田 佐之助」です
強いんだろうけど・・・・・やっぱセイバーにゃぁ勝てませんよ。
まぁ今度は主人公も召還するんで期待しないで待っててください。
でわ


記事一覧へ戻る(I)