「凛、やはり聖杯を求めると云うのか?」
目の前には衛宮士郎。五年ぶりに会った彼に、かつての面影は微塵もない。
赤い外套を纏ったその姿は確かにアーチャー。
どんな魔術を行使したのか髪の色素は抜け落ち、肌の色さえ変わっていた。
「ええ、アレがどんなものかは前回の聖杯戦争で判ってるけどね。遠坂の魔術師の悲願達成も悪くないでしょう?」
これは言い訳だ。そんなことは判っている。気づいている。
前回の聖杯戦争は、VSバーサーカーでアーチャーが敗北。
わたしも綺麗の不意打ちで退場した。
だからこそ知っている。聖杯が<聖杯>などではないことを。
「そうか」
士郎のその一言で公園の気配が変わる。
殺気などではなく、プレッシャーが充満しだす。
それは職業的殺人者特有のプレッシャー。
息をするように、歩いたときに手が前後に動くように、自然に人を殺せるものが出せるプレッシャー。
「なら、凛。俺はおまえを殺す。聖杯は俺が破壊する。アルトリアの為にも」
「ええ、構わない。返り討ちにしてあげる」
距離は三十メートル強。
夜だからだろう。こんなに離れていても、はっきりと声が届くのは。
「それで聞くわ。アインツベルンを皆殺しにしたのは士郎、貴方なの?」
「当然だ。イリヤの二の舞は踏まない。アインツベルンさえ居なくなれば、第二のイリヤは生まれない。それに聖杯の依り代がなければ、聖杯戦争がもう起きないと判断したからな。
結果として聖杯戦争は起こったが、コレの決着をつけ次第、聖杯の依り代を作った奴を殺す。それで終わりだ。二度とココで聖杯戦争は起きない」
腕には夫婦剣。獲物を貫く裸眼には、確かに遠坂凛。
聖杯戦争は未だ起きず。残っているサーヴァントはキャスターとアーチャー。
そして、最良のサーヴァントであるセイバーは背後に。
「行くぞ。死んでもらう、遠坂凛」
士郎のその言葉が合図となった。
振りかぶった腕から放たれる夫婦剣はブーメラン。
人なら止められるはずもないそれを、
「セイバー!!」
人ならざるサーヴァントが防いだ。
「マスター。命令を」
目の前に立つセイバー。
多国籍風の外套は、まるで不釣合いなコントラスト。
それを頼りに思う。士郎が投げ続ける夫婦剣は既に二十を越すと云うのに、セイバーは危なげなく防ぎ続けている。
――剣、つまりは宝具さえ使わずに。
「あの莫迦の目を覚まさせてあげて」
「了解した。マスター」
セイバーが掻き消える。
否。速すぎるだけだ。士郎の夫婦剣を防ぎながらの失速はせず。
刹那。
「ちぃ」
士郎の舌打ちを合図として、甲高い音が発生した。
セイバーの曲線を基本とした打ち合いに、夫婦剣を砕かれながら応戦する士郎。
最初は三撃まで受けきった夫婦剣も、一撃で壊れ始める。
前回の聖杯戦争。ランサー対アーチャー。
それでさえ弾き飛ばされていたと云うのに。士郎の夫婦剣は弾き飛ばさせるまでもなく。
「さすが、最良のサーヴァント」
腹への一撃をわざと受けたのか。夫婦剣を犠牲にして取った距離は十メートル。
けれど、たった十メートル。セイバーにとって、こんな距離あってないようなモノ。
「お褒めに預かり光栄だ。マスターから君の目を覚ませ、と云われていてね。
殺しても良いのだが、それでは現世の目が覚めるだけだろう?
どうしようかと悩んでいる所なのだよ」
「それでその実力か。セイバーの称号も伊達じゃないんだな。
剣も出さないでよくやる。まあいい。おまえは倒せないが、勝つことは出来る」
我が骨子 は 捻 じれ 狂う
「――――I am the bone of my sword」
カラドボルク
「―――“偽・螺旋剣”」
「避けてみろ。避けたら背後の凛が死ぬだろうけどな」
士郎が構えるのは見たことも無い弓。
直線上、それで気づいた。
士郎が投げていた夫婦剣。わざと受け、距離を取ったという事実。
――全てが、この為の誘い。ブラフ。
動けない。セイバーの背後。ココが一番の安全地帯。
もしも左右に逃げようものなら、その瞬間にわたしはあの矢に貫かれ死んでいる。
それが判ってしまう。簡易礼装如きであの矢は防げない。
「撃って見ろ。避けはせんが、防いでやろう」
“偽・螺旋剣”が放たれる。
空間を巻き込みながら進む“偽・螺旋剣”は、それだけで台風じみている。
自然の脅威に人が抗えないように、この矢も抗うことができない。
――はず、だった。
「ぬるいな。この程度なんとでもなろう。
……少し買いかぶっていたようだ。そろそろ決着をつけさせてもらおう」
“偽・螺旋剣”を片手で掴むセイバー。危なげなく出された腕に抱きとめられた“偽・螺旋剣”はセイバーにかすり傷ひとつ付けられないままに、その使命を終え。
セイバーが剣を構えることもなかった。
――何故か、違和感を覚えるのは…………
「そうだな。確かに決着をつけたほうが良い」
「なっ!」
背後からの声。
それだけで全てを理解し、
「―――――Anfang……!」
「Ein KOrper ist ein KOrper―――!」
背後にいる士郎へ、宝石を叩きつけた。
それで終わったなど安心できようか。士郎はあの“偽・螺旋剣”でさえブラフに使った。
つまり、行動全てがブラフ。それなら、これでさえブラフでしかない――!
「Funf,Drei,Vier……!
Der Riese und brennt das ein Ende――――!」
煙が晴れていないのを無視して、連続で叩きつける。
けれど、それでも、
「無駄だ」
首を掴まれ、持ち上げられた。
「マスター!」
「くうう、ああああああああああああああああああああああああああああ!」
痛い! 痛い!! 痛い!!! 痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い!!!!
「動くなよ? 俺が少し力を入れれば首の骨が折れる。
言っただろう? おまえは倒せないが、勝つことは出来る、と。
油断したな。騎士精神なぞ持ち合わせていないんだよ」
「どうするつもりだ?」
何も考えられない。酸素が足りない。
苦しい。苦しい。苦しい。
「どうするも何も、ココで凛は殺す。そう宣言しただろう?」
「なら、何故殺さない? ここで宝具を開放した場合、マスターを救えたとしたらどうする?」
「それは無いな。可能性を考慮しても非効率だろう?」
目の――前――が、暗――く――な――る。
「そうか、だったら――」
「――――――――――」
「――――――――――」
「――――――――――」
「――――――――――」
「――――――――――」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
―――――――――――――――――――暗転―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
あとがき
まず、すみません。本当に_| ̄|○
えっとですね、ハードディスクがお亡くなりになったというか、そんな感じで書いてた物全部なくなっちゃいました。本当に。
マジ凹み。土曜に不貞寝して、少し回復しました。
そんなわけで新作――!(嘘)
続きません。セイバーとかバーサーカーとかの設定考えるの楽しすぎて、ノリで書いたものなので続きません。ノリって危険ですね。
反響あれば続くかも? でも無いだろうし。
そんなわけで続きません。
――私は夢を見ていた。
そう、夢を見ていた。
何時までも燃え続ける煉獄の世界。
右を見ても左を見ても、上を見ても下を見ても、次々と人が死んでいく。
上下左右、老若男女。平等に訪れるのは死と云う名の終わり。
周囲にはアカイ液体が流れ続け、人形は怨嗟の詩を詠う。
周囲のアカイ液体は視界を紅く染め上げ、人形の詩は聴覚を麻痺させる。
五感を犯す風景は、見ていて気が狂いそうになるほど。
ああ、まったく。ココは惚れ惚れするぐらい地獄じみていた。
そしてわたしは、この光景が何なのか解っている。
聖杯戦争で出会った私のサーヴァント――――アーチャーの記憶だ。
皮肉屋で現実主義者でありながら、子供っぽく何故か憎まめなかった赤い弓兵。アイツの記憶。
マスターは契約している英霊と霊的に繋がっているために、サーヴァントの生前の記憶を夢に見る。
おそらくこの夢は私が聖杯戦争の間に垣間見たアーチャーの記憶の一つに過ぎない。
アイツは目に映る全ての人を助けようとして、憎まれようと恨まれようと走り続けた。
裏切られても人を救い、救っては裏切られた。それでも、誰も恨む事無く満足して逝ったアイツの、心の奥底に眠っている古い風景。それが今、私の見ている煉獄の死の世界。
私はこの夢を見るのが嫌いだった。莫迦にも程がある。――味方に裏切られ、体中を剣で貫かれ死んだというのに、アイツは恨むどころか満足して死んだのだ。
だからわたしは、アイツに人並みの幸せとかを教えて、曲がった性根を直してやろうと考えていた。いざとなったら、あの広い背中を蹴り倒してでも――と思っていたのだ。
結局その機会は訪れず、わたしを逃がす為にアイツは消滅した。簡単すぎる程にあっけなく。
わたしはアイツに何もできなかった。心残りと言えばそれぐらい。
魔術師は等価交換が基本だ。与えるだけ与えて消えるなんて、遠坂凛のプライドが許さない。
だからだろうか。今回の聖杯戦争に出ようと思ったのは。
もしかしたら、またアーチャーが――――。
「……痛っ。……首痛い」
と、そこで目が覚めた。倫敦では見ていなかった夢。聖杯戦争が近いからだろうか、この夢をみたのは。懐かしくもあり、辛くもある。
五年の月日は長い。名の知らぬ赤い弓兵を、わたしはぼんやりとしか思い出せなくなっていた。過去形なのは、よく似た――士郎に会ったからだろう。
信じられないが、アーチャーは士郎の未来の形なのだろう。そう考えれば納得がいく。
投影。それだけに特化した青年は、確かに理想に辿り着いた。そう、辿りついたけれど――
「―――――って、生きてる!」
士郎対セイバー。セイバーが油断していたとはいえ、士郎は恐ろしく強くなっていた。その士郎がわたしを殺すと宣言したのだ。ならわたしは死んでいるはず。
あの士郎が情けをかけたとは考えにくい。今の士郎なら、知り合いでさえ邪魔なら躊躇せず殺すだろう。
って、考えてもしかたないか。士郎も何か考えがあってのことだろうし。
それじゃあ、まず。
体に異常がないか調べてみる。――うん、異常無し。
ココが何処なのか調べてみる。――士郎の家の離れ。わたしが前回の聖杯戦争で使った部屋だ。
「マスター。やっと起きたか」
そこまで確認したところで、実体化したセイバーが現れた。
真紅のマントを羽織り、両手には純白の手袋。流れるような金髪。
絵本から出てきた王子様。そんな表現がぴったりのセイバーは、前回とは違い男だった。
「ええ、おかげさまで」
にっこりと笑いながら答えてやる。
生きたから良いものの、油断していたセイバーのおかげで、死ぬかもしれなかったのだ。もっと反省すべきではないか。
わたしはそう思う。というか、「やっと起きたか」なんて何様のつもりだセイバー!
「そうか。それは良かった」
皮肉が全く通用してない。
額面道理に受け取るなんてよっぽどの莫迦か天才。まぁ後者だろうけど。
狼狽ぐらいは義理でもすべきだろう。じゃないと気が晴れそうもないし。
「それで、だ。近況を簡単に説明しよう。
エミヤシロウとの戦闘で、マスターが気絶した後にエミヤシロウはマスターに剣を刺した。エミヤシロウ曰く、呪いだそうだ。
なんでも強制的なパスを作り出し、心臓に直接的な外傷を与えられる呪いだとか。かなり精巧な呪いで、残念ながら、私では癒すことが出来なかった。
それで、エミヤシロウは共闘を提案してきた。彼はキャスターに対抗手段が無いため、抗魔力に優れるセイバーを使役するマスターが必要だとか。
私では返事が出せない為にエミヤシロウの家にやって来ている。
それで今マスターが目覚めた、と云うわけだ」
なるほど。士郎が云った通り、わたしは殺されたのだろう。
共闘などと云っているが実質は奴隷。衛宮士郎のサーヴァントは遠坂凛。遠坂凛のサーヴァントはセイバーと云ったところか。
違いは令呪と呪い。
まったく、セイバーはもっと申し訳なさそうにすべきだ。
む。なんだかわたし、セイバーに文句しか思ってないっぽい。
「はぁ、最良のサーヴァントを手に入れたはずなのに、聖杯戦争開始前からこんなことになるなんて。手も当てられないってこうゆうこと言うのかしらね?」
「私に聞かれても困るな。言っておくと、私はそれほど強い英霊ではないぞ。
剣術では私より上が多く居たし、魔術でも両親に敵わなかった。
王に成れなかった時期もあったくらいだしな」
「それって卑下?」
「何を言う。現実を見ろと云った意味でしかない。
マスターに聖杯をもたらそう。これは確実だ」
自身たっぷりのセイバー。
けど、士郎に敗北しているのだが。尤もサーヴァントの真価は宝具だから、リベンジマッチがあればセイバーが勝てるだろうけど。
「ふむ。マスターも調子が出てきたようだ。
エミヤシロウが居間で待っている」
ドアを開け、居間に向かうセイバー。
ベッドから出て、セイバーを追う。
正直、まだ士郎に会う勇気が無いけれど、もしかしたら借りが返せるかもしれないと考えて。
もちろん、この借りは先払いになるだろう。
自己満足。それでも良い。魔術師としては失格だろうけど、遠坂凛としては完璧な答えに近いのだから。
★★★★★★
拍子抜け。わたしの今の心境を表すと、これが一番近いのではないだろうか。
わたしに呪いを掛けたと云う士郎。
一体どんな顔して会えば良いのか迷っていたと云うのに。
「凛。起きたか」
なんて、エプロンを着けた士郎が料理をしているんだから。
いや、確かに今は七時過ぎで、夕食を作っているのは理解できるのだけれど。
理解できるのだけれど――納得がいかない。
「座っていてくれ。簡単なのを作ってる。もう少しで出来るから、話はそれからしよう」
むー、なんか狸に化かされた気分。
なんかもやもやする。セイバーはわたしを見て苦笑しているし。
なんなんだ、この男性陣は。もしかしてわたしは男運が無いのだろうか。
考えて見ると、男運が無いというのは当たっているのではないか。
慎二は論外として、アーチャーも皮肉屋でわたしのことからかって遊んでたみたいだし、士郎はセイバー一筋だし、倫敦で寄って来た男どもは無能だったし、今回のセイバーはわたしのこと小娘扱いするし。
考えて陰鬱になって来た。深く考えるの止めよう。うん、この話題は封印指定、っと。
「凛? 何、突っ立ってるんだ? 料理出来たぞ」
「ああ、うん。ありがと」
っと、トリップしてたか。士郎の言葉で正気に戻った。やっぱり封印指定にしただけのとこはあるな、あの話題。
生返事をして座布団に座る。座布団なんて何年ぶりだろう。
「セイバーの分も作らせて貰ったけど良いよな?」
「かまわん。わざわざ作って貰ったモノだ。ありがたく頂くとしよう」
「そう言って貰えると助かる」
にこやかに笑う士郎。
笑っている。そう、士郎は笑っているはずなのに、何故か違和感を覚えた。
無理をしているような、嘘のような、疲れたような笑み。
まるで、その笑みは――――!
「どうかしたか、凛?」
「なんでも無いわ。早く食べましょう。せっかくの料理が冷めるわよ」
――アーチャーのようだ。なんて言うこと、出来るわけ無い。
士郎はむ、そうだな、なんて言いながらテーブルに炒飯と中華スープを並べた。
確かに簡単な料理だ。その分技術でかなりの差がつく料理でもある。
蓮華で一口分掬い、
「あ、美味しい」
咀嚼しながら本心を口にした。
「凛にそこまで言わせられたんだ。俺も自信持てるな」
そんなことを言いながら、士郎も炒飯を食べ始めた。
セイバーは、もう食べ終えているし。早いとかそんな次元の問題ではないだろう。もしかして、セイバーのクラスって健啖な英霊しかなれないのかも。
「ごちそうさま」
「お粗末さまでした」
終始ほのぼのとした雰囲気。けれど、これは偽りでしかないのだろう。
役者はストーリーを知っているからこそ、その役を演じられる。
ストーリーを知らない役者は道化でしかなく、決して主役になることは出来ない。
わたしと士郎は、ストーリーを知りながら道化を演じたのだ。
自分たちが主役にならないように、道化を演じることで聖杯戦争から目を逸らしていた。
けど、それも、
「凛は俺がかけた呪いのことを信じているのか?」
士郎の言葉で、舞台に引きずり出された。
「信じるも何も。コレが呪いなのかは知らないけど、実際に遠坂凛の命は衛宮士郎に握られているでしょう?
セイバーでさえ手も足でない呪い。確かにこれは一級品でしょうね」
違うの? と目線で尋ねた。
「その通りだよ。コレを解呪できるのは俺だけ。
それを考えれば、確かにコレは一級品なんだろうな」
「セイバーから聞いて大体のところは理解してるし、納得してる。
共闘するのに異論はないわ。実質逆らえることなんて出来ないんだもの」
ここで下手に反論して死ぬのは避けたい。
生きていれば、必ずチャンスはやってくるものだ。
共闘が形の上でも、本当は奴隷という立場だとしても、遠坂凛は生きる為にどんなことでもしよう。もう既に死んでいる身。なら、死は死でなく、生は生でないのだから。
「そうか――――。
凛は俺を恨んだり憎んだりしないんだな。
はっきり言っておこう、凛。俺を恨み、憎んでくれ。
じゃないとやりづらい。俺は聖杯戦争を早く終結させ、聖杯の依り代を破壊する。
そのためには邪魔になるモノは排除するし、容赦しない。凛を利用するのも躊躇ったりしない」
だからさ、と士郎は微笑を浮かべ。
「もっと、罵倒し詰ってくれ。
もう恨まれるのには慣れた。憎まれるのも慣れたよ」
全てを達観するような口調。
今にも崩れ落ちそうな微笑は、確かにあの赤い弓兵。
それを、見て。
わたしは何を勘違いしていたのだろう。
奴隷? ある意味ではその通り、だけれども、それは士郎が好んでやっているものではない。
聖杯戦争という名の殺戮ゲームを終えるための布石。
確かに士郎は、あの赤い弓兵に近づいてきている。
止めなくては、と思う。早く、止めなくては、と。
でなければ、士郎は必ずどこかで躓く。躓いても立ち上がれれば良い。
けれど、今の士郎に立ち上がることは不可能に近い。
だったら。やることは一つ。
助けなければ。わたしが、士郎を。
この間違った性根を叩き直してやらなければ。
あとがき
微妙なシリーズである今作品。
凛嬢の安否が気に掛かったのか、続きを希望される方が意外に多かったので、書いて見ました。
てゆーか、凛嬢の一人称ムズすぎ。ほかのSS作家のを読むと違和感なくて驚きまくりなんですが、これ読むと違和感バリバリという罠。
あーもう。書きにくいー!
ちなみに、セイバーの真名が判った人いますかねぇ。ヒントは大量に出ているのですが。
判った人はそっと胸に秘めておいて下さい。お願いします。
ちなみに続く予定はなかったりします。凛嬢の一人称がムズすぎで。
反響によってはまた書くかもしれません。でも今回はないだろうなぁ。
そんなわけだったりします。それでは。