聖杯戦争 もう一杯 まる5 (M ギル 桜  傾 ギャグ クロスオーバー


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1: 微妙 (2004/03/28 17:53:14)[sevenstar_2 at hotmail.com]







          聖杯戦争 もう一杯  まる5













「今日のお昼は随分手が込んでるわね士郎」

「まぁ、人が増えた分大きな物も作れるようになったしな」

「衛宮さんって料理上手なんだ」


「ところで我とお前の子供の名前はなんとする?」


「シロウ、このネバネバした料理はなんと言う名前なのですか?」

「ああ、それは納豆。食べれるか?」

「そういや納豆大丈夫なのセイバー?」

「外人は納豆駄目ってイメージがあるもんね」


「我とお前の式の場所だが今の世界でもっとも相応しい場所とはどこであろうな」


「私に食べられない物は有りません」

「おー流石セイバーだ」

「好き嫌いの無いって事は良い事ね」

「私もあんまり嫌いな物はないかなー」


「引き出物は金の延べ棒などを考えているのだが、希望があるなら意見する事を許す」


「この国の料理はとても繊細ですから、そうそう嫌いな物というのはありえませんね」

「ふーん、けど納豆まで食べられるのは凄いわよ」

「イングランドの料理は雑って言ってたけどどんな物だったんだ?」

「イングランドの料理って雑なの?」


「新婚旅行は国を制服しながら世界中巡ると言う素晴らしいものだぞ」


「雑でした。まぁ戦場で食べる事が多かったと言うのも有りましたが・・」

「そういう事聞くとアーサー王っぽいわね」

「まぁ、セイバーはセイバーだから気にしないぞ」

「セイバーさんってアーサー王なの?なんか意外だね」






昼食の時間は穏やかに過ぎた。
我も中々に溶け込んでいるな。大分騎士王とも打ち解けた。
紅茶を飲みながら皆がくつろぐ時間へと移行する。

「雑種」

雑種どもはどうやら誰を呼んだのか気付かない様だ。
全く、気の利かない雑種どもだ。

「バーサーカー、貴様の事だ」

「え、私?」

「一つ聞かせろ」

「はぁ」

バーサーカーはどうやら我に話しかけられて光栄の余り緊張しているのだろう。
間違いない。

「女という物は何を貰ったら喜ぶのだ?」

「「「は?」」」

雑種2匹と騎士王が凍り付くのも解る、我の発言が我らしくない事は百も承知だが。
ここは男としての器量の広さを見せ付けてやろう

「うーん、好きな人に貰ったものならなんでも嬉しいけど・・
 セイバーさんって何か好きな物とかある?」

うむ、このバーサーカーは中々に優秀だ、我の言いたい事を良く理解している。
先程の無礼は不問にしてやろう、むしろ奴隷にしてやってもヨイ。

「え、ライオンの子供とか好きですが・・」

「へー、セイバーさんも可愛い物好きなんだ。なんか意外だなー」

「解った。持ってこよう」

そういって我は颯爽と立ち上がり、ライオンの子供を手に入れるべくアフリカに向かう





「「「・・・・・・・・・・」」」

「ギルガメッシュさんって意外にいい人なんだ」





冬木市の商店街、マウント深山商店街に
一際目を引く金髪紅眼の女性と平々凡々黒髪の少年が仲良く歩いている

「アルクェイド、聖杯戦争ってのはまだ始まらないのか?」

「んー、サーヴァントとマスターが7人揃ってから始まるのよ。
 始まるまでまだ日数があるんだから、気にしないで遊んでよーよ」

「はぁ、聖杯戦争始まるからって言ってもう8日だぞ。
 家に帰ったら秋葉に何言われるか分かったもんじゃない・・」

真っ赤になってるんだろうなぁ、などと思う。
実際真っ赤である事は間違いないだろう、琥珀さんの実験台になるのも怖い・・。

「帰りたくないなら一緒に千年城いこっか」

「馬鹿言え、あいつの事だから千年城まで乗り込んでくるぞ」

「あはは、妹しつこいもんねー」

「全く・・、ランサーも何とか言ってくれ」

アルクェイドが召還したサーヴァント、ランサーに同意を求める。
あの面倒見のいい兄貴肌なら何か言ってくれるだろう

「ランサーならどっかにフラフラいっちゃったわよ?」

「・・・・はぁ、大体何を願うんだよお前。どうでも良い事だったら怒るからな」

「んふふ〜、それは聖杯手に入れてからのお楽しみって事で〜」

嬉しそうに笑うアルクェイド。
なんだかんだで付き合ってしまう俺も情けないが、
「吸血衝動を抑えてあげたい」と、俺も俺なりの思惑があるのも事実なんだよな
後、小遣いアップとか

「って!何だアレ!?」

志貴の視線の先には金ぴかの鎧に身を包んだ謎の人物が商店街を堂々と歩いていた。

「サーヴァントかしら?アレ」

「どんなに馬鹿なサーヴァントだってあんな格好で町を歩いたりしないだろう
 多分コスプレ好きの変な人だろ」

「・・・・確かにあんなの襲ってくれって言っているような物だしね」

「聖杯戦争ってまだ始まっていないんだろ?」

「そうね、始まれば嫌でもぶつかるだろうし。今は志貴と一緒に遊んでたいし、ほっとこっか」

「そうしよう。お、ラーメン屋発見、昼飯はあそこにするか」

「うん、早く行こっか志貴」

腕を組んで睦まじくラーメン屋に向かう二人




「ん?参ったなジャンヌ・ダルク縁の品でなんで男のサーヴァントが出てくるんだ?」

「いきなりその言い草か、全くとんでもないマスターに当たった物だ」

赤い騎士はそう呟く

「なに、そう言うな。早速で悪いがクラス名と真名を聞かせてもらうぞ」

「真名は秘密だ。クラスは・・・今回はセイバーとして呼ばれたのか」

「ふ・・ん、複数のクラスに該当する奴か
 実力があるのなら真名はどうでもいい。私は蒼崎燈子、魔法使いだ。よろしく頼むセイバー」

タバコを灰皿に押し付けながら自己紹介をする

「アーチャーと呼んでくれ、そっちの方が慣れている」

「ん、変な奴だな。アーチャーとして呼ばれるよりセイバーとしての方が嬉しいだろうに」

「・・・・それはそうと。その人形はなんだ?」

赤い騎士は私の話も聞かずに脇に置かれた人形を苦々しげに見つめる

「これか?依頼された人形だよ。確か間桐のお嬢さんからだったかな?」

「・・・・」

「男の写真を送って人形を作れと来たもんだからな。何に使うのか分かったもんじゃない」

場を和ましてやろうとした私の気遣いに、ますます渋い顔になる赤い騎士

「平和の象徴・・か」

ボソリと呟く騎士はなんとも渋いのか虚しいのか哀しいのか良く解らない顔をしていた

「そうそう、連れて行くのが一人いるんだ。腕は私が保証する。紹介するから上へ上がるぞ」






学校が終わり。自宅に帰ると歓喜に小躍りするお爺様を目の当たりにした

「お爺様どうかなさったのですか?」

気でも狂ったのですか?と、聞きたかったがグッと我慢した。

「クカカカカ!桜!桜!また聖杯戦争が始まるぞい!」

聖杯戦争・・
また先輩と暫く会えなくなるのね。

「心配するな桜!今回はワシが現役に復帰する!サーヴァントを連れて八面六臂の大活躍じゃ!」

やたらハイテンションなジジイ、目障りだわ

「ワシがサーヴァントを呼ぶところを見たい?しょーがない孫じゃのー、ちょっとだけじゃぞ!」

ウインクしてスキップしながら虫倉へと突き進むジジイ、殺人的。

暗い虫倉でボソボソと呪文を唱えるジジイ
映像化すると犯罪レベルに凶悪だわ、この光景は心の中から消去しよう。

そういえば先輩今頃何をしているのかしら?
私がいなくて寂しいなんて考えてくれるのかな。
と、現実逃避の思考を遮ったのはジジイの召還が成功した衝撃だった。

「・・・・」

裸コートの変なおっさんが出てきた。変態?

「おおーこれがワシのサーヴァントか!真名とクラスを教えるがいい!」

「ネロ・カオス。一応キャスターとして呼ばれたらしい」

「なんと!27祖の一人ではないか、これはもう勝ったも同然じゃぞ桜!
 聖杯を手に入れたら桜を遊園地に連れて行ってやるわい!カカカカカカ!」

裸コートさんは何やら思案すると

「栄養が足りん」

と、一言言った。
次の瞬間コートが捲れ上がり巨大な口が現れるとそのままジジイを一飲みにした。
そのままネロ・カオスはどこぞへと消えてしまった。
結果オーライね。



私の目の前に魔方陣が残っている。
そういえば前は姉さんと先輩は同盟を組んでたんだっけ
私もマスターとして同盟を組むって言えば一緒にいられるかしら?

気が付けば私は召還のための呪文を口にし、
抑止力たる英霊を呼び出していた。




そして現れるのは最後のサーヴァント、




「いやぁああああああああああああ!!なんで兄さんがサーヴァントなんてやってるのおおお!!!」

「桜!おい、それどういう意味だよ!
 くそ!僕はサーヴァントになったんだぞ!衛宮なんかとは比べ物にならないんだよ!」

アサシン・慎二。

「もういい!兄さんなんかモヒカンになっちゃえ!」

礼呪を使った

「ぎゃああああああああああ!僕の頭が!頭がああああああああ!!!」

見事なモヒカンヘアーの慎二が完成した





真名    間桐 慎二
マスター  間桐 桜
クラス   アサシン

筋力   E
耐久   E
敏捷   E
運    E
魔力   ‐
宝具   E


スキル  
     ナシ
宝具   
     モヒカン 
      E 
     対人宝具
    レンジ1〜10
    
    相手を威嚇します


桜「よわああああああああああああああああああああい!!!!」

慎二「クソ!馬鹿にしやがって!お前は僕に従っていれば良いんだよ!」




シエル「ここに聖杯戦争の開始を宣言します」
セブン「誰もいないって切ないですね、マスター」
シエル「カレーがあれば十分です」

      ―――――

キャスターのネロ・カオスはビンゴでしたお見事_| ̄|  ○
アサシン慎二は誰も予想しなかったはず
もう英霊でもなんでもありません。ごめんなさい


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