fate もし26 聖杯戦争の終結?後編 (傾 電波


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1: 久遠 (2004/03/28 14:11:52)[kuon_kurotuki at passport.net]

  
 注意1:どうやらシリアスで前編後編構成通すのは無理があるようです。

 注意2:野郎しかほぼでてこないので当然? 修羅場はありません。

 注意3:今回もかなりオリジナルな設定等が出てきます。

 注意4:この作品が電波で出来ているため読み進めるとかなり危険です。

     何が言いたいかと言うと、

     期待した内容と違っていてもショックを受けないように。

 
  以上の注意点に気をつけ読んでもよいと思った方は下へどうぞ。






























 アレ? ここ何処だよ?

 さっきまで家にいたはずなのに……。


 「ん? 起きたか小僧」


 「あ、起きたみたいだね。

  大丈夫だった? 行き成り飲み込まれたみたいだったけど」


 その声の方を向くと、黒いコートの長身のおっさんと、

 なんか幸薄い感じのツインテールのお姉さんがいた。

 って、飲み込まれるってなんだよ?


 「ここって何処なんですか?

  それにアンタ達はいったい……」


 「しょうがない自己紹介をしてやる、ありがたく思え小僧。

  我が名ははネロ・カオス。

  666の獣の因子を内包せし混沌。

  死徒27祖の10でもある」


 「私は弓塚さつき。

  今は死徒だけどその前は女子高生だったよ。

  さつきお姉ちゃんって呼んでくれると嬉しいな。

  よろしくね」

 
 「は、初めまして。

  オレの名前は衛宮士郎っていいます」


 ……死徒ってあの死徒だよな、オレって今ライブでピンチ?


 「もう一つ質問していたな、ここはヤツの腹の中だ。

  全く信じられん、英霊とはいえ腹の中に一つの世界を作り出すなど。

  尤も私としてはここは楽園の如しだがな。

  ここは数多くの幻想種が生息、いやヤツに飲み込まれているからな」


 幻想種って竜とかだよな?

 ここって物凄くデンジャーな空間じゃないか。

 それに、
 
 
 「……ヤツの腹の中ってどういうことですか?」
 
 
 「えーと、ネロさんが言うにはアーサー王らしいよ、

  あっ、士郎君は確か外でヤツのことを」



 「アルトリアって呼んでたでしょ?」



 ――――――――――――アルトリア!!?



 「わあぁーーー!!」


 オレは飛び起き、周りを見る。

 ここって家の居間だよな……夢だったのか?  

 
 そして隣には……ラクガキなアルトリアがいる。

 うわっ! 目を開けて寝てるよ!

 ……ん? 目の中に何か……、


 「あー、おはよう士郎君。

  いいなー君は外に出れて」


 「うむ小僧、また来るといい。
 
  次回は我が秘蔵のコレクションを鑑賞させてやろう」


 ……つまりアレは夢ではなくて現実にアルトリアに食われてたって事?


 …………いやいや、これは長い夢だな〜、うんそう思おう。


















       fate/stay night もし26


 目が覚める。

 ……夢の中で寝るってどうよ?
 
 
 まーそんなことよりどうやらオレは生きてるらしい。
  
 見渡すとオレの部屋だ。

 流石に今回はやば目だったからダメかと思ったんだけどな。









 「へー、寺の下にこんな空間があったのかよ」


 洞窟を進みながら青いのが言う。


 「この先に大聖杯があるわけだが、おそらく端末がいるはずだ。

  奴等は大聖杯に力が満ちるのを待っているだろうからな」


 「と言うことはあの嬢ちゃんがアンリ・マユとか言うのを出てこれるように
  
  したのが時間稼ぎになってるってことか?」


 「そうだろうな、

  それに今回の聖杯戦争では一人もサーヴァントがやられていない。

  そのおかげで聖杯に力が注がれなかったことも時間稼ぎになっている」
 
 
 そうだな、何か四人も家にいるし、戦いなんてしてないからな。
 
 
 「だが時間の問題だろう。
  
  前回の五体の英霊は我ほどではないがかなりの力をもっていた。

  その存在が贄にされている上に聖杯を破壊してその力を使わなかったのだからな」

 
 ……なんで皆さん説明口調なのだろう?

 等と考えていると、


 「どうやらお出ましのようだ」


 その声に前を向くとあの時と同じ影が十三体いた。

 
 「ここは我がやってやろう。

  貴様等先に行け」


 「はん! お前一人で大丈夫かよ?」


 ギルッチなら大丈夫だ、ただ、
 

 「ギルッチ……これ以上先に進みたくないだけだろう?」


 「そ、そんな事は無いぞ雑種!

  ただこんな暗くてジメジメしたところは我に相応しくない。

  それにこれ以上先に進むと我の身に危険が迫る……」


 いや、十分そんな事あるぞギルッチ。

 それに危険って? 確かに卵は危険だけど……。


 「それでは英雄王よここはまかせたぞ」


 そう言って両手に剣をもって先に進んでいく赤いの。

 オレと青いのもそれに続く。

 当然遮るように影が動くがそれをギルッチの宝具の矢が縫い止める。


 「ありがたく思うがいい、貴様等如き下賎な存在に対して

  我が財宝を使ってやるのだからな」


 その声を聞きながら奥に進んでいく。

 ……頼むからエアをこの洞窟の中で使わないでくれよ。
 

 ギルッチと別れてからは一切の影に会わずに最奥にまでこれた。

 オレも他の二人も盛大な歓迎を予想していたのにそこにいたのは一人。


 「……遅かったな」


 長身の神父だった。


 「お前、確かコトミネとか言ったか?

  なんでこんなとこにいるんだよ」


 青いのとどうやら知り合いらしい。


 「私は聖職者なのでね、

  産まれるものを祝福するためにここにいるのだが、

  それのなにがおかしいと言うんだ?」


 「貴様、その卵がなにか知っていてそんなことを言っているのか?」


 赤いのが怒気を含んだ声で言う。



 「当然だ、


  なにしろ……マーボーの卵だからな」


 
 その瞬間空間が凍結した。


 ……マーボー?


 マーボーの卵ってなにさ?


 赤いのと青いのも唖然としている。


 「この卵は新種と言うことになるな。

  私が見つけたので言峰の卵にするか辛味の卵にするか悩んでいる」


 そんなことは聞いていない。

 
 「ちょっと待て! 赤いのはこれが絶望の卵だって言ってたぞ!」


 「ああ、トレードした」


 誰とだよ!?

 しかもさっき見つけたとか言ってたじゃないか!
 

 「……衛宮士郎。

  どのみちアレが危険なものであることは変わりない。

  いや、さらに危険になっている。

  全力で大聖杯を破壊して、アレが孵るのを阻止するぞ!」


 赤いのがかなり切羽詰った表情で言ってくる。

 オレはそれに無言で頷く。

 青いのも異論はないようだ。

 
 「敵対するか……。

  まあよかろう、だが覚悟はしておくことだ」

 
 そう言って何処からか真紅の何かを出す。


 アレは危険だ!

 ギルッチのエアや赤い髪の魔女の魔法を見たときよりも悪寒が走る。

 いや、オレは一度アレを見たことがある。

 ギルッチと初めて会った時だ……ギルッチめ知ってて逃げたな。



 その後の戦闘? については思い出したく無い。

 戦いの結果はオレ達の勝利で、大聖杯を破壊することができた。

 言峰とかいう神父はマジ泣きして悔しがっていた。

 マーボーがどうの、真の辛味の極地がどうのと逝っちゃっていた。

 帰り際にギルッチに会うと目をそらされた。

 赤いのと青いのが一緒になってボコっていた。

 流石にオレも止める力がなく傍観していると助けを求められたので、

 気力を振り絞って救助する。

 
 家に帰る前に柳洞寺の池に飛び込んだのは一成には内緒だ。

 ……それでもアレはほとんど落ちなかったが。


 そして帰宅したオレと赤いのは息も絶え絶えであり。

 怒っていた遠坂達すら青ざめる程アレに染まったオレ達の姿が、

 あの戦いの凄まじさを物語っていた。





 続く・・・のか?



 あとがき

 どうも久遠です。

 電波な作品ですから、書いている最中にギャグを受信するとこうなります。
 
 どうか笑って、もしくは見なかったことにして見逃してくれると助かりますです。

 ネタ
 >前振り
 ハレ○ゥです。


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