シロウには明日また会う約束をして別れた。
明日はシロウの宝具を造る約束をしている。
シロウの宝具・・・そのことを考えると思わず笑みがこぼれる。
俺ははっきり言って凄い武器マニアだ。特に槍がいい。剣も捨てがたい。
シロウの魂、それをかたどった宝具の造形美、機能美を考えると心が躍る。
シロウの魂は極上だ。あんなに綺麗なものは滅多に見れないだろう。
それに気になることがある。この眼でも見ることができない部分があったのだ。
本来あり得ないことだ。たしかにこの眼を使ったのは一瞬だけだったし魔力も少ししか注
いでいない。
しかし普通の魔術師が相手なら十分過ぎるほどに魔力を注いだ。それでも見えない。
これは奇怪だが嬉しい誤算だ。
よし今日は相棒に電話したらもう寝よう。明日に備えて魔力を温存しなければ。
side 遠坂
今回の話は士郎にとってはいい機会だろう。
アイツに、あの赤い騎士にならない為の・・・・。
アイツは自分の宝具はないといっていた。
つまり、士郎が自分の宝具を手に入れれば、アイツのような結末にはならないかも知れな
い。
自分でもどうかと思う。
こんな些細なことに大きな希望を抱いている。
だが変わるのなら、少しでも可能性があるのなら。
士郎が幸せになる。
それは士郎のためだし、アイツの願い。
そしてなにより私のため、私の願いだ。
明日が待ち遠しいのでもう寝よう。
・・・・明日は晴れますように・・・・
続く
あとがき・オリキャラメインのはずが士郎メインになってきているような・・・
まぁ士郎救済のためということで・・・