第二次聖杯戦争4 (M:言峰 傾:バトルギャグ?)


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1: ユウキ (2004/03/22 23:52:35)[y_t_2004 at yahoo.co.jp]

第二次聖杯戦争4










紅、赤、朱、緋・・・・・・


視界は紅く染まり、大気は刺激臭を漂わせる。


耳はグツグツと何かが煮える音が聞こえ、舌は辛さを訴える。


肌はサウナに入った時のように熱くなり、痛みを感じる。










つーかさ・・・










俺もくらってんじゃん!詠唱が!!










「イタタタ!・・・アツ!、鼻イテェッ!辛ッ!」



「む?どうした衛宮士郎。」



アンタの技、俺にも効いてんだよっ!


涙で滲む視界を確かめると、ランサーは地面に倒れてのた打ち回っていた。



「フム、そういえば私の洗礼詠唱は私の周りに効くのでな。」



「言うの遅ぇよっ!」



辛(から)いぜ・・・現実には何も口にしていないのに、何故か辛さを感じる。



「ランサー、お前は私を甘くみていた。
 私を唯の料理人と愚考したのが過ちだったのだ。」



いや、料理人とは見てないんじゃないかな?



「せめて、今楽にしてやろう―――





 主は言われる、
 さあ、われわれは互いに論じよう。


 たとえあなたがたの罪は緋のようであっても、
 豆腐のように白くなるのだ。
 唐辛子のように赤くても、
 トウバンジャンのようになるのだ。


 もし、あなたがたが快く従うなら、
 地の良き物を食べることができる。
 しかし、あなたがたが拒みそむくならば、
 マーボーで滅ぼされる





 ――――”罪の赦し”(マーボー・クエ)」





その詠唱が終わると、言峰の周りが歪んだ。


そして歪みからは赤黒い触手があらわれた。



ビュォッ!    ジュワッ・・・



触手がランサーを襲う。


間一髪よけたランサーの横のアスファルトが、・・・溶けた。(;´Д`)



「クッ、まだ五感が麻痺してやがる!
 とりあえず、今回の勝負はお預けにしとくぜ。」



そう言ってランサーは闇の中駆けていった。


やけに引き際がいい気がする。















「フム・・・料理完了。」



「それは決め台詞か?」















とりあえず、家に着いた。


俺は玄関の前で非常に悩んでいる。


コイツのことどうやって説明しよ・・・



「どうした?入らないのか?」



「やかましっ、つかアンタ霊体になれないのかよ。」



「フム、それは出来ない相談だな。」



なんでさ。



「お前が未熟者だからだ。前回もそうであっただろう?」
(実は出来るが、霊体になるとマーボー食えないから騙してる)



うぐっ・・・アレ?セイバーには他に事情があったような?



「フム、先に入るぞ。・・・邪魔をする」



「コラ!勝手に入るなよ。クソッ、ただいま〜」



嗚呼、まだ言い訳考えてねぇよ。


奥から桜がやってくる。嗚呼・・・



「おかえり・・・なさ・・・い?先輩。」



「た、ただいま〜。ハハハハハ。」



「な・・・な・・・なんでこの人がいるんですかっ!」



やぁ・・・なんでだろうねぇ。



「あまり気にしないほうがいい、老いるぞ。」



「な・・・いきなり何を言うんです!?」(プチーン)



あわわわ・・・やヴぁい展開になってきましたよ。


と、思ったらいきなり桜が涙目でこっちに振り返り、俺に抱きついて、



「先輩は誰にも渡しません!」(ズギューン)



―――なんてぶちかましてくれました。


なんか勘違いしてない?



「何を考えているか知らんが、取りあえずコレでも食べて、落ち着くがいい。」



そう言って例のブツを桜に差し出す。



「ヴッ・・・何ですか、コレ?」



その反応は正しいよ。



「要らぬのか?まったく、何故、皆この素晴らしさが分からんのだ・・・」



そう言ってマーボーの攻略にかかる言峰。



「せ、先輩。説明して下さい。」



「ん・・・俺も分からん事ばかりだけど―――















「・・・じゃあまた聖杯戦争が始まるのですか?」



「いや、俺よく分かんないんだけどな。
 ただ、それ以外にサーヴァントが、確認しただけで四体も召喚される理由がないから。」



「その、戦っていたのは本当にサーヴァントなのですか?」



暗くてよくわからなかったが・・・アレは人間じゃない。



「多分そうだ。ランサーにも会ったしな。」



そう言えば、ランサーは説明してやるとか言ってたな。知っているのか?


今度会ったとき、話を聞いてみるか。


チラリと横を見ると、神父はマーボー3杯目にとりかかっていた。


よくもまぁ、あんなもん食えるもんだ。


等と、感心していると、玄関が開く音が聞こえた。



「あ、ライダーが帰ってきたみたいですね。」



と言って、玄関に出迎えに行く桜。マメだなぁ。


そうして、茶を飲んでいると桜の叫び声が聞こえた。



「なっ・・・姉さん!!なんでここにいるのですか!?それに!!?」



ブバフッ!(士郎の飲んでた茶が吹き出た音)



「汚いぞ、衛宮士郎。」



「ほ、ほっとけ!それよりも今の「アラ、久しぶりね士郎。」・・・。」



サビついたような動きで首を動かすと、そこには―――










「アラ、どうしたの?折角の再開なのに。」



そう言う、あかいあくま(ニヤリ顔)と―――















「久しぶりだね、士郎。・・・また会えて嬉しいよ。」















あの頃と、まったく変わらぬ、あの人の姿が―――










俺と言峰は、凍った。










後書き

またまたやってしまった。ユウキです。

次回はあの人が出ます。

ちなみに、この作品は桜GOODをベースにしています。

でも、ちょびちょび、ご都合主義がでるかも・・・


ところで、やはり一つのスレッドにまとめるべきでしょうか?

もしそうなら今までに皆さんに迷惑をかけたこととなりまして、

本当にすみません、としか言えません。


感想、非難、誤字脱字、など聞かせてもらえば幸いです

では、このへんで


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