注意1:この作品の弓さんはアーチャーではないです。
注意2:これはfateもしとは一切関わりがありません。
注意3:これは電波による二次被害作品です。
fateもしを書いていて本編で使用不可な電波がきたため別の作品として誕生しました。
注意4:話が所々飛びます、これは作者が本編の方と大差ないと判断した部分であります。
なので行き成り次の日になってたりしますが仕様です。
以上を踏まえた上で読んでやってもよいという奇特なかたは下へどうぞです。
それは有り得たかもしれない物語 そのじゅう
side by 凛
放課後、桜を待ってから食材を買って衛宮家に帰宅する。
どうやら士郎は言いつけを守って家に帰ってきているようだ。
感心感心。
さて夕食でも作りますか。
さすがにバトラーを越えるのは不可能だが、
昨日のお昼の士郎の料理の味になら勝てるだろう。
料理の支度をしていると、
バトラーがさも家にいましたと言った感じで奥から出てくる。
「お帰りなさいませ、凛様、桜様。
よろしければ紅茶を淹れますが、どうなされますか?」
こいつの敬語はやはり薄ら寒い。
もともとの話し方を知っている私や士郎にはかなりくるものがある。
セイバーは特に気にしたようではないけど。
「私はいいわ、今から夕食を作るから。
桜達に淹れてあげて」
「お願いしても良いですか?
バトラーさんの淹れるお紅茶ってとってもおいしいですから」
「かしこまりました。
居間にお座りになって少々お待ち下さい」
そう言って私のいる台所に来てバトラーが準備をする。
……アレ?
昨日から使っているけど士郎の家にあんなティーセットはあっただろうか?
「バトラー、昨日からそのティーセット使ってるけど、
それどうしたの?」
「これか? これは最初の主人に頂いたものだ。
愛着があるのでな、紅茶を淹れる時はこれを使っている」
そう言って慣れた手つきで用意し終え居間に持っていく。
……あのティーセットかなりのアンティークものだ。
おそらく数万円程度の値段じゃないだろう。
もしかしてバトラーって結構すごいとこで働いてたのかも。
おっといけないいけない、今は夕食の準備をしなければ。
side by エミヤ
「あーおいしかった。
余は満足である」
どうやら満腹になって虎はご満悦のようだ。
「大河様、食後に紅茶を如何ですか?」
「あー欲しい欲しい」
「私にも頂けるかしらバトラー」
そう言う藤ねえと遠坂。
ふむ、なら全員分淹れてくるか。
紅茶を持って居間に戻ると、
「そういえばバトラーさんって私たちのことを名前に様付けで呼びますよね
どうしてなんですか?」
桜がそう言ってきた。
「それは執事としては当然です、
と言いたいところですがこれは個人によって違いますね。
敬称を様付け以外にするなど執事によっては変わってきます」
我が師匠は殿をつけて呼ぶことがあったな。
その後、時間も遅くなってきたので藤ねえが桜を送っていくことになった。
そう言えば執事になってから藤ねえにあったのは初めてだった、
前は目線がほぼ同じくらいだったが今は背が高くなった分とても小さく感じる。
遠坂に言って、彼女達を送るぐらいさせてもらうか。
side by 凛
ふー、やっぱり進展しないか。
現在昼休み屋上にて朝登校してる時士郎に言ったように
遠坂凛は昼食を抜いて結界を張った犯人について調べてます。
って誰に説明してんのよ。
「凛、空腹では思わぬ失態をしでかしてしまうかもしれん、
昼食はしっかりとるべきだ」
私の執事殿は意外とこういうことに細かい。
「お昼ご飯って言っても今からじゃ購買にろくなのがないし、
食堂は好きじゃないのよね」
そう、どの道昼食にはありつけそうもないのだ。
「いや、ここに私が用意した弁当があるのだが」
……は?
「お弁当があるなら最初から言いなさいよ!」
「ああ、すまない忘れていた」
こいつ全然反省してないじゃない、
そう思いながら渡されたお弁当を食べる。
バトラーを見ると何時の間にかお茶の準備をしている。
どっからだしたのよそれは?
まーそのお弁当はおいしかったことをここに記録しておく。
side by 士郎
「と、言うことはシロウの友人が結界を張らせたマスターということですね」
藤ねえと桜が食事を終えて帰宅、バトラーは一応二人について行った。
それでオレが午後から学校をさぼって慎二とライダーに会って来た事を話すと
セイバーはそう言ってきた。
「え? なんでさ?
慎二の他にももう一人マスターがいるってことなんだから半々だろ?」
オレがそういうと遠坂もセイバーも「はー」っと溜息をつく。
むむ、オレ何か変なこと言ったか?
「士郎、あんたバトラーが言ったことをもう忘れたの?
あいつが言ってたことが正しいならライダーがあの結界を張ったってことでしょ」
ライダーが結界を張った、慎二はライダーのマスター。
つまり、
「ってことはあいつ嘘ついてたのか」
まー半分ぐらい嘘だとは思っていたけど。
「そう言う事。でもどうするの?
士郎の話だとライダー自体はそこまで強くないみたいだけど」
「慎二とライダーについては結界をどうにかしなきゃならないからな、
最悪話し合いで駄目なら戦うしかない。
……そう言えばもう一つ、柳洞寺にもマスターがいるらしい」
「柳洞寺ね、確かにあそこはキャスターが陣取ってるからそうなるわね」
何ですと?
「ちょ、ちょっと待て遠坂!
どう言うことだよキャスターって!?」
オレは聞いていませんよ。
「……言ってなかったかしら?
最近の昏睡事件、アレはキャスターの仕業よ」
言ってないし、聞いてない。
「それ、ものすごく重要なことじゃないか。
だって一般人を巻き込んでるんだろ?
そっちを先にどうにかしないと」
「そうでもないわ。
確かにキャスターの力が増えるのは痛いけど
こっちには対魔力が化け物じみたセイバーがいるんだし。
それに昏睡してるだけで命に別状はないんだから。
そこのところを考えると学校の結界のほうが危険ね」
ぬぬ、確かに学校のほうを優先させるべきだろう。
「リン、サーヴァントがいるのが解っているなら攻めるべきではないですか?」
セイバーが言ってくる、
セイバーからすれば敵の居場所が解っているというのに、
戦いに行かないのは歯痒いことなのだろう。
「そうね、でも私としてはバトラーの意見も聞いておきたいわね」
あのサーヴァントは何ていうか本気で得体が知れない。
セイバーもそう言っていたし、オレもそう思う。
あいつならキャスターについても何か知っているかもしれない。
そろそろ帰ってきてもいいころだし意見を聞いてからでも遅くは無いだろう。
「解りました、彼の意見を聞いた後に方針を決めましょう」
どうやらセイバーもそのことには異論はないようだ。
そして執事が帰宅した。
「すまない、ライダーと世間話をしていて遅れた」
なんてほざきやがりましたよ。
ふぃん
あとがき
どうも久遠です。
変なところで引いてしまいました。
今日はヒマと電波が無かった為fateもしを書ききれませんでした、すみません。
……なのにこっちは書いてる。
どうか笑って、もしくは見なかったことにして見逃してくれると助かりますです。
以下ネタに使用した作品
>我が師匠は殿をつけて呼ぶことがあったな
魔術師オー○ェン キー○、黒魔術師殿