「……ふふ、ふふふ、ふはぁ−−−っはっはっは。とうとう、やってきた。心機一転ズバッと解決、悩める困ったちゃんを救うコーナー。悩み解決!!タイガー道場。
司会は学校のマドンナ教師の藤村大河こと、愛の解決人タイガと」
「タイガにしょうがなく付き合ってあげている弟子一号ことイリヤでお贈りしまーす」
チュッド−−−−−−ン!!(背景爆発)
「……ふ、決まった。(キラーン)」
「師匠。やっと私たちの出番が来ましたね」
「うむ、長く苦しく雑な扱いだった。だが、こうして主役をもらったからには、バシバシ行くわよ!!
さて。早速このコーナーの主旨を説明したいと思う! 弟子一号!」
「押忍! この道場は悩みを抱えている『Fete』のメンバーを救う、いうなれば悩み相談室であります!
いわば、『Fete』の支えと言ってもカゴンではないでしょーかー!」
パチパチパチ。(拍手)
「うむ、そのとおりだ!! よく出来ました弟子一号」
「みんな、トラスタンプがないからって、この道場を忘れないでねー」
「さて。悩み相談をする前に、記念すべき第一回目の特別ゲストとして、セイバーちゃんを連れて来ましたー」
ワ−−−パチパチパチ。(拍手喝采)
「……こんにちはタイガ、イリヤスフィール」
「あれ? なんか不機嫌だねセイバー」
「どうしたの? どーん、とこのタイガに言って見なさい」
「……はい。三時のオヤツに、シロウ特製の手作りフルーツアイスチョコチップ入り(大盛り)を食べていた所を連れて来られたのです。今頃溶けているでしょう。それが無念で……」
「なに! そんなものがあったのか。この前冷蔵庫をあさった時にはなかったのに」
「そんな事してたのタイガ」
「思ったのですが。そもそも、私は必要なのですか?」
「そうだねー。たしかこの作者は、今これを書いている時は課題の期限が迫っていて、セイバーを入れる必要も余裕も無い筈……」
「どりゃぁぁぁあああ!!」
バシン!!
「いたたた……なにをするでありますか、師しょー」
「そんなこの作者の裏事情なんてどうでもいいの!
どんなに作者が過酷な状況だろうと、最高のコーナーにするために私が無理矢理入れた!」
「うっわー。タイガ……鬼?」
「本編でさくさくと、士郎を殺してた悪魔っ子に言われたくない!」
「ちがうもーん。あれは士郎に対する愛のスキンシップだもーん」
「……二人とも。争うのはいいですが、なにやら道場で人が待っている様です」
「はっ! いかんいかん。本題を忘れるところだった。
それでは弟子一号。今日の悩める相談者は?」
「押忍! 師匠。今日の相談者は冬木市柳桐寺在住、柳桐一成さん17歳(多分)でーす」
「よし、入ってきてください」
「わかりました」
道場に上がってくる一成。
「それでは、今日のご相談は?」
「はい、実は……自分は初めちゃんと出演していたのですが。そのうち出番がなくなっていき、中盤になると全く声が掛からないのです。みんなに忘れ去られているのではないでしょうか?」
「うわー。第一回目していきなりヘビーな相談」
「脇役キャラの悲しい役所ね」
「どうにかなりませんか?」
「よし! 解決策がある者」
「はーい」
「言ってみろ弟子一号」
「ハイ、師匠。私のお人形になればいいと思います。そうすれば出番も増えるし、私もシロウを脅すことが―――」
「没!!」
「ダメです!!」
「いや、それはちょっと……」
「なんでみんな否定するのー? ちゃんと喋れるようにしてあげるし、お友達もいっぱいいるよ」
「え? 弟子一号それってもしかして……」
「うん。同じ様なお人形がお城にある部屋にいっぱい。扉に耳を付けると中からすすり泣く声が……」
「怖!!」
「お人形がいやなら他にも―――」
「ええーい、黙らんか! 悪魔っ子め、そんな事しなくてよろしい!」
「はーい、師匠」
「うーむ、難しいわねー。セイバーちゃんどう?」
「そうですね。イッセイは本来、専用のルートも用意されていたキャラなのですが。やはりここはシロウと組んで出番を増やす。というのはどうでしょうか?」
「セイバーちゃん、ナイスな意見!」
「えー、それは無理じゃなーい? だってイッセイはキャスターの によって―――」
「ちぇぇぇすとぉぉぉおおお!!」
バシン!!
「あたたた……すいません。これは言ってはいけない事でした師しょー」
「分かればよろしい。それでは具体的な解決案は―――ん?」
「――――っく!」
ばた。(一成が倒れる)
「どうしたの? 過労?」
「ワタシの秘密をシル者をハッケンした時、コノ命令ガ発動する」
「きゃ−−−。操られてるぅぅぅ!?」
ナイフで切りかかる一成と竹刀で応戦するタイガ。
ギャン! ギギン!!
「イリヤスフィール。この道場では の使用は禁止されている筈ではないのですか?」
「多分イッセイに掛けられているのは、 というより催眠術や暗示に近いものなんでしょ」
「そうですか。む……もうこんな時間ですか。それでは晩御飯が近いので失礼します。―――と、イリヤスフィール今日は肉ジャガだそうです」
「やったー♪」
「早く終わらせるように」
「はーい」
とてとてと去っていくセイバー。
「それじゃあ。タイガはイッセイと仲良く教師と生徒のスキンシップを取っているようなので。これでタイガー道場を終わりまーす。みんなーまた会おうねー」
フィードアウトしていく視界。
「きゃわー。誰か助けてぇぇぇぇ!?」
……続く?
……ふう。とうとうやってしまった。
提出しなければならない課題がまだ大量にあるというのに。突如思いついてしまったネタを書いてしまうとは。これもやはりこのワタシの明細な頭脳のせいで―――
『鶴翼、欠落ヲ不ラズ(しんぎ、むけつにしてばんじゃく)』――――シュッバ−−−ン!! ぐはぁぁぁあああ!? バタリ。
みんな、こいつの戯言に付き合うなよ。―ボクゥ!
こんなものを書いている余裕があれば、私の本編をもっと書けばいいだろうに……。
む、そろそろ時間か。それではみんな、また次で。