それは有り得たかもしれない物語 そのろく (傾 ほのぼの?


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1: 久遠 (2004/03/15 22:05:58)

  
 注意1:この作品の弓さんはアーチャーではないです。

 注意2:これはfateもしとは一切関わりがありません。

 注意3:これは電波による二次被害作品です。

     fateもしを書いていて本編で使用不可な電波がきたため別の作品として誕生しました。


 以上を踏まえた上で読んでやってもよいという奇特なかたは下へどうぞです。





    











 



 

        それは有り得たかもしれない物語 そのろく







 side by エミヤ


 今オレの状況を端的に表すとすると、
 
 ライブでピンチだ。

 しかたがなかったとはいえあの投影をしたのはまずかったか?


 ヘラクレス戦後衛宮士郎の家、まーオレの家と言ってもいいのだが。

 に着いて紅茶を飲んで一息ついたと思った、

 ちなみに執事として当然オレが淹れた。

 皆に好評であり衛宮士郎もオレに淹れかたを聞いたりしたほどだ。

 ほのぼのとしたまま終われると思った、

 だが今回の我が主人も甘くはなかった。


 「それじゃあ、バトラー。

  きりきり話をしてもらいましょうか?」


 ぬぬ、どうしよう。



 side by 凛


 「それじゃあ、バトラー。

  きりきり話をしてもらいましょうか?」


 紅茶で一息いれたところに切り込む。

 バトラーは表情を変化させずに、


 「この場でか? 

  そこのセイバーとそのマスターにも聞かれることになるが」


 あ、忘れてた。

 そう言えばここは衛宮君の家だった。


 「構わないわ、だって共闘することにさっきしたでしょ」


 私としても衛宮君と戦うのは避けたいのでよしとする。


 「あれは先ほどだけのつもりだったのだがな、

  まー君が良いと言うなら私は構わないが」


 「いいのか遠坂?

  なんだったらオレ達外れようか?」


 すると衛宮君が家主らしからぬことを言ってくる、


 「……はー、ここは衛宮君の家でしょ、

  それにもう同盟を組んだようなものじゃない、

  気にすることじゃないわ」


 あのアーチャーを倒すのは一筋縄ではいかないだろう、

 ならセイバーという味方を失うのは得策ではない。


 「それじゃあバトラー、

  一つ目の質問だけど、さっきのあの技は何?」

 
 嘘ついたら私の"幻の左"をお見舞いしてやるんだから。



 side by エミヤ
 

 「それじゃあバトラー、

  一つ目の質問だけど、さっきのあの技は何?」


 そこからきたか……どう説明しよう。

  
 「ナインライブズブレイドワークスのことか?」


 「ええ、そうよ。

  アーチャーの攻撃の模倣と思うんだけど、どうなの?」


 驚いた、やはり普段の遠坂は冷静で優秀だ。


 「さすが私のマスターだな、その通りだ。

  あの瞬間、奴の剣から技を解析し模倣した」


 「……本気で出鱈目ね、どうやったらそんな事が出来るのよ?」


 これは答えておいた方が良いな、


 「なに、生前執事になる前に魔術を少々齧っていてね、

  こと解析に関してはそれなりのものがある」


 嘘でもなく本当でもないことを言っておく。


 「ふーん、もっと深く聞きたいとこだけどまあいいわ、

  ならあの時一見しただけで真名と宝具を当てれたのはどういう事?」


 ぬぬ、それは知っていたからだが、言う訳にはいかないし。

 オレがどうしようか悩んでいると、  

  
 「私も質問をしてもいいですか?」


 セイバーがそう言ってきた、


 「いいわよ。

  バトラー、セイバーの質問に答えてあげなさい」

 
 オレは頷くことでそれに答える。


 「それでは、バトラー。

  私は貴方を知らない、

  なのに貴方は私を知っている、これはどういうことですか?」


 そんな、少し悲しいことを言われた。



 side by 凛


 「それでは、バトラー。

  私は貴方を知らない、

  なのに貴方は私を知っている、どういうことですか?」


 このことは私も気になっていた。

 バトラーが剣を出した時セイバーはその剣を知っていた。

 バトラーの言葉を信じるならあの剣は彼が私以外の主人に貰ったものである。

 そうすると彼とセイバーは会っているのだろうか?

 セイバーの雰囲気からそれはないと思うのだけど。


 そう思いバトラーを見ると一瞬悲しげな表情を浮かべた気がした、

 瞬きして再び見た表情は何時も通り、さっきのは見間違い?


 「簡単なことだ、私は君に会ったことがある。

  もっとも君は知らないだろうがな」


 やはりバトラーはセイバーを知っていた、

 
 「……そうですか、すみません。

  私は貴方に会ったことを覚えていない」


 「気にすることではない。

  ……凛、明日は休みとはいえそろそろ寝たほうがいいのではないか?」


 「そうね、私も正直そろそろ眠りたいし」


 かなり無理があるが話を終えさせる、

 バトラーもこれ以上この話をしたくないのだろう。


 さて、寝ようかなと思ったら、


 「そっかそれじゃあ遠坂、気をつけて帰れよ」


 なんて衛宮君は言ってきた。


 「何言ってるのよ、

  貴方とは同盟を組んだんだからこの家に泊めてもらうわよ」


 「……は?

  本気か遠坂?」


 「もちろんよ、

  というわけで勝手に部屋を借りるわよ」

 
 そう言って廊下を進んでいく、


 「おい! ちょっと遠坂! ―――」


 後ろから衛宮君の声が聞こえてくるが今は寝ることが先決だ。


 そんな光景を見ていたバトラーが笑っていたように感じた。
 


 ふぃん




 あとがき

 どうも久遠です。

 あれ? この話を書いてる段階でバトラーのクラスの説明があった筈なのに、

 書き終わったらそれがない、何処に言ったのでしょう?

 どうか笑って、もしくは見なかったことにして見逃してくれると助かりますです。


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