バーサーカーの日常 (M:バーサーカー? 傾:ほのぼの


メッセージ一覧

1: ユウキ (2004/03/15 05:41:34)

バーサーカーの日常






いい天気だ

洗濯物がよく乾くだろう

サクラの花が一枚、風に乗り私の腕に降りた

風流である

私は暖かい春の庭にいた






此処は衛宮士郎の屋敷

私のマスターがお世話になっているところだ

私は庭の中、彫刻のようにたたずんでいた。

私の身体は大きい、家の中では狭いのだ

それゆえ家にいるときは庭にいるのが私の日課となった



「バーサーカー、昼ご飯が出来たぞ」



屋敷の主である衛宮士郎が昼食を告げた



「■■■■■■」



私のクラスはバーサーカーだ

いくら感謝の意を述べたくても述べようがない

一言、言葉でない言葉を発し礼を述べた



なんとか家にあがり居間に入る

今日の昼食は

シャケの塩焼き、ご飯、味噌汁、漬物、卵豆腐である

私がテーブルに着いた頃にはもう、昼食は始まっていた

少し淋しい



セイバーと藤村は競うようにおかわりを求め、

私の主はおかわりに夢中になっている藤村のおかずを、こっそりと盗っていた

―――実に嘆かわしい

私はこっそり藤村に自分のおかずを入れておいた

私は体の割に小食なのだ



昼食が終わり、また庭へ出た

春の暖かい日差しが私を照らした






家を出た

衛宮士郎の家から歩いて数分の所に公園がある

公園の中に入る



「あっ!筋肉おじちゃんだ!」



私を見つけた子供たちが寄って来る

正直その名前は止めて欲しいが、言えない

その無垢な瞳を見ると言えなくなる

どっちにしろ言えないのだが



「■■■■■■」



最初は私を怖がっていたが、今では皆慣れてしまった

私は面倒見が良いので子供に好かれる

最近では親も買い物に行く時など私に子供を預けていく

託児所ではないのだが



「ねー、今日は何して遊んでくれるの?」



私は毎日この公園に来ている

正直遊ぶネタも尽きた



「■■■■■■」

「そっかー、じゃあかくれんぼしようっ!
 みんなもそれでいいよね?」

「さんせーいっ!じゃあ筋肉おじちゃんが鬼ね!百秒数えてね!」



子供達はさわぎながら散っていった

ふむ、私が鬼とはハマリ役だな、姿とか

私は百秒数え、探しにでかけた



―――五人見つけた

しかし残りの一人が見つからない

ふむ、どうしたものか



「クスクス」

「アハハハッ」



五人の子供達は笑っている

どうやら隠れ場所を知っているようだ

困った、どこを探してもいないのだ



「■■■■■■」



私は降参の意味で言葉を発した

その瞬間耳もとで



「ここだよ!おじちゃん!」



と聞こえた



なにぬねの!?

子供達は全員笑っている



「あははっ!最初からおじちゃんの頭の上にいるのに
 全然気付かないんだもん!」



私は恥ずかしくなってその子を地面に降ろした

顔が熱い、どうやら赤くなっているようだ

私は別に鈍感なわけではない

きっとこの子にアサシンのスキルが備わっていただけだ

きっと、そうだ



夕方になった

あれから私も色々隠れたが、この体だ

一分も隠れていることができなかった

私は暗くなる前に子供達を帰らせた



「バイバーーーーイ!また明日ね!」

「明日は鬼ごっこしような!」

「■■■■■■」



私は家路についた

夕方の風は寒く感じた






「バーサーカー、夜ご飯はまだだから少し待っててくれ」



衛宮士郎の言葉に従い、庭にでた

今日も楽しかった

明日もきっと楽しいだろう



夕食を食べ、また庭にでる



私は寝床につく

庭にそのまま寝るのだ

私は別に寒くはないが衛宮士郎が毛布をくれた

かたじけない






寝る前に子供達の笑顔を思い浮かべる

みんな可愛い子供達だ

この笑顔を曇らさぬようにしなくてはな



「■■■■■■」



皆おやすみ、また明日だ



私は少し幸せになって眠りについた






後書き

はじめましてユウキと申します

何故かこんなバーサーカーを書いてしまいました

設定も滅茶苦茶ですがそこのところは見逃してください

感想、非難、誤字脱字、など聞かせてもらえば幸いです

では、このへんで


記事一覧へ戻る(I)