fate もし14 (傾 電波的ご都合主義物語


メッセージ一覧

1: 久遠 (2004/03/13 11:51:10)

  
 注意1:解る人には解るネタがいきなりあります。嫌いな方は素通りして下さい。

 注意2:今回も進展してないのです。

 注意3:桜さんがはっちゃけてますご注意を。

 注意4:最後の方に都合が良すぎる展開がありますが無視の方向でどうか一つ。
 
  以上の注意点に気をつけ読んでもよいと思った方は下へどうぞ。























 それはある赤い騎士の一つの物語


 赤い騎士はそこに召喚された


 自身がいた世界とは異なる世界


 だが本体から切り離された赤い騎士にとってはたいした問題ではない


 どうせ自身の生き死には本体のほうに知識以外影響を及ぼさないからだ


 赤い騎士は自分を召喚した存在を見る


 そこには杖と赤い石を持った、


 赤い騎士よりも"高い目線"の少女が呆然と佇んでいた、そして――

 
 「あれ?

  やば、私失敗しちゃったかも」


 そんな、何処かで他の自分が聞いたかもしれない言葉がコダマした


 「まー過ぎたことはしょうがない。

  え〜と、初めまして、私はトリス。

  護衛獣であるあなたのマスターよ」


 瞬間、赤い騎士は英霊から護衛獣(小)にクラスチェンジした。


 その時赤い騎士の小さな背中が煤けていたのはオレの見間違いだろう。


 何故か涙がでそうなのでそういうことにしておく。


















 ……召喚事故か?













       fate/stay night もし14

 

 ぬぬ、現実逃避してたらちっちゃな赤いのが見えたような気がしたが

 ここの世界とは関係ないので無視することにした。



 とりあえず現状の把握をしよう。


 オレは布団の中、左側にはセイバー、右側にはライダー。


 そして部屋の外には桜さん、襖には何処から出したかつっかえ棒。


 この状況でオレに出来ること……オレも召喚されるか?



 ん?


 前回のひきと恐ろしく違う何かがあるような気が……ってライダー!


 「あの、ライダーさん?

  いつから僕の布団の中に入っていらっしゃったのですか?」


 小声で聞く、何故か敬語なのは動揺してるからだろう。


 「愚問ですよ士郎。

  私と貴方の関係は運命共同体、

  いえ、寧ろ一心同体と言ったほうが適切な関係ですから」

 
 そんな答えになってない答えに


 「ライダー! なにを愚かなことを言っているのです! 

  シロウとその……一緒になるのは私です!!」


 彼の騎士王は威厳有る大声でオレの生命線を絶った。


いやー真っ赤になったセイバーはかわいいからいいんだけどね



 「……先輩?


  頭から丸かじりと、


  足元からゆっくり削り取られるのと、


  内側から溶かされるのではどれが好みですか?」

 

 襖の外からでも解る黒い桜の最後通告、いや死刑宣告が聞こえる。

 
 ああ、親父。

 きっと親父はこういう場合を想定して固有時制御なんて覚えたんだね。


 オレの固有結界と交換してください、出来れば今すぐ。


 今ならもれなくセイバーの聖剣と宝石剣もつけます。


 「ライダー、マスターとして命令します。

  襖を開けて先輩をこちらに渡しなさい」


 桜の声が……ライダーのマスターって桜だったのか?


 「それは出来ないサクラ、

  私は身も心も既に士郎のモノですから……」


 魅了ならぬ石化の視線をオレに向けながらライダーが耳元で言ってくる。

 ライダーさん嬉しいのですが火に油を注いでますよ。

 ついでに身体が固まりそうなのでやめていただけると嬉しいのですが……


 「ライダーの戯言はともかくシロウを渡すことは出来ない。

  シロウは私の鞘ですから」


 おう、セイバーさんそれはまだ先のネタだよー。


 「……あくまで私に逆らうと言うのですね……?

  いい度胸です。

  アンリ・マユから奪った聖杯の力、

  存分に味わってもらいます」


 桜さん、いつのまに聖杯の力をゲットしたのですか?

 アンリ・マユって誰さんですか?

 

 オレはどうなるのかなーあははー。

 オレはあっさりお決まりの現実逃避であっちの世界に旅立つ。



 ちっちゃな赤いのがこれまた小さい干将莫耶を必死に振っていました。

 赤い髪の魔女が見たら絶対持って帰ってるよ、鼻血たらしながら。


 ああ、このほのぼのとした光景を見てる間になんとかならないかな?
 
 

 
 
 


















 結果から報告しよう。


 なんとかなりました。


 オレ生きてます、ああ、生きてるってスンバラセィー。


 ふっオレは助かる為ならマオウ(遠坂)に魂(宝石剣)すら差し出すのだよ。

 

 ……上のは冗談です、フィクションです。


 いくらオレでもいずれオレに対して向けられるだろう最悪の力を渡すわけがない。


 ……せっぱつまって危なく渡すとこだったのは秘密だが。
 


 信じられないが、億に一つの奇跡がおこった。

 今回のMVPはなんと藤ねえでしたよ奥さん。


 聖杯戦争以上の戦いが始まる直前に(ホントはちょっと始まってた)

 なんと、松茸なるものを持ってきたのだ!




 ……あーそこ、画面の前の君、そう君だ!

 嘘じゃないし、ご都合主義でもここまでうまくいけば許されるだろう、そうだよね?

 と言うことで画面の前の読者諸君も納得したようだし話を続けよう。


 
 松茸効果は大きかった。

 あの。

 そう、あの黒化桜さんまでが行儀よく正座して食卓に即座に着いた。

 ん、よっぽど一年前にも食べた松茸の味が忘れられなかったのだろう。

 セイバーや藤ねえの如くおかわりをする桜をあれ以来見ていないのだから。

 

 ちなみにその時食事の後に桜が体重計を壊してたのは忘れたい事柄である。
 


 ああ、もう一度生きて食卓に着けるなんて……これも親父がだらしなかったおかげだ。


 ありがとう親父! 

 駄目人間でありがとう親父!
 


 そして……ごめん藤ねえ、オレ今まで藤ねえのこと誤解してたよ!

 
 ビバ藤ねえ!

 ハイル藤ねえ!!

 ジーク藤ねえ!!!


 ん、これぐらい心のなかで思っておけばモウマンタイだな。


 感謝はその時だけでよいというのが親父の口癖の一つだったし。

 


 よし今日は学校だから皆のお弁当でも作っておきますか。

 ん? でも赤いのが家にいるならセイバー達の分は大丈夫か。

 


 
 今日も何時も通りの朝でした。

 

 
 


 続く・・・のか?





 あとがき

 どうも久遠です。

 今回のSSを書き終わってから読み直し……なんだこれ?

 文章の構成やら、話の繋がり等が滅茶苦茶ですたい。

 やっぱり電波って怖いね、というのが今回の教訓なのです。

 どうか笑って、もしくは見なかったことにして見逃してくれると助かりますです。


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