fate もし13 (傾 ギャグ M セイバー


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1: 久遠 (2004/03/11 21:45:08)

  
 注意1:解る人には解るネタがいきなりあります。嫌いな方は素通りして下さい。

 注意2:作者は独特の方言なんて知らないので地元の方は不快になるかもしれません。

 注意3:なんか前振りが短めな一つのSSかよというぐらいあるのです。

 注意4:この作品は電波で出来ているのです。
 
  以上の注意点に気をつけ読んでもよいと思った方は下へどうぞ。



























 夢を見ている

 
 これは王の、彼女の夢


 そこはキャメロット、彼女の国


 円卓を囲む十三の席


 そこには彼の有名な騎士たちがいる……


 「ガウェイン、

  この円卓の間で何食べてるのさ?」


 湖の騎士と言われる最高の騎士ランスロットが尋ねる。


 「イナゴの佃煮。

  うめーげっちょ、ランスロットおめぇも食うか?」

 
 ・・・そのプニプニした騎士は今なんと言ったのだろう?

 というかこれが太陽の騎士ガウェイン卿なのか?

 
 「いや僕は遠慮しておくよ……」

  
 「じゃトリスタンはどうすっぺ?」


 「もらおう」


 おいっ!?

 この目つきの悪いのがトリスタンとイゾルテのトリスタンなのか!?


 「ちょっ、トリスタン本気かい?」

  
 「ああ、パーシバルから話を聞いていて興味があったからな」


 ――モグモグ――モグモグ――

 円卓の間に租借音のみが流れる


 「もうないのかガウェイン?」


 「トリスタン!?

  君おかわりするの!?」


 「うまいぞ」

 
 ほんとにこいつらが円卓の騎士なのか?

 なんか想像してたのと全然違うぞ。

 
 「サーガウェイン、

  私にもくれないだろうか?」


 よく知っている声が聞こえる。

 
 そこには、声は穏やかなのに鬼気せまる表情のセイバーがいた。


 「ん? 王様も食うげっちょか?」


 「うむ、興味があるのでな」


 嘘だ、目が血走ってる。

 あ! 待ちきれずに暴れだしたよセイバーさん。

 余程この頃は食事事情が悪かったのだろう。



 さてもう一度言おう

 
 これは夢だ。


 じゃなきゃ嫌だ。






 
 





 
 
 そんな電波な夢を見た。











       fate/stay night もし13

 
 
 はっ!


 朝から変な夢を見たためはっきり目が覚めた。

 身体が重い気がする。


 あれが円卓の騎士なのか?

 そうなのかセイバーさん?

 ・・・聞くのが怖いな。

 もし迂闊に聞いて

 
 「そうですけど、よく知っていますね」


 などと言われたらしばらく立ち直れないって。


 
 しかし何であんな夢を見たのだろう?

 セイバーとレイラインで繋がってるからか?

 ま、オレが考えても解らないし起きると……


 ん? やっぱり身体が重い、特に左半身が。

 顔を左に向け、


 親父、やばいよ、トテツモナクヤバイyo!


 かわいい息子のピンチです、今すぐ助けて欲しいです。


 オレは錯乱した、これでもかと言うぐらい錯乱した。


 だってさ〜横向いたらオレの腕を枕にしてスヤスヤ眠るセイバーさんがいるんだもん。


 しょうがないじゃん、絶対そうだって。


 世の男性の9割以上が錯乱するって。


 ・・・親父なら大丈夫なんだろうけど


 う〜、何回あってもこれは慣れないよ絶対。


        (士郎ならきっと慣れるよ〜)

 
 親父、今この状況であんまり助けにならないアドバイスをありがとう。




 とりあえずどうしよう。


 襲っちゃいますか?

 
 ……却下、そんなことをしたら後が怖い。


 それとも何事もなく寝てオレもあの円卓に着くか?


 ……あのメンバーののりにオレがついていけるかどうか。


 最終手段として固有結界に逃げ込むか?


 ……あかん、そんなことしたら完璧に"世界"に二人になってしまう。

 そうなったら抑えられるわけがない。

 
 プス、プス、 

 
 いかん脳から煙が出てきた。


 「んん、おはようございますシロウ。

  お腹がすきました」


 あーそうかセイバーを起こせばよかったのか。

 なんだそうかあはは〜。


 「・・・シロウ?

  あっちの世界にいってないで朝食の準備をお願いします」


 おお、旅立っている場合ではないな、

 セイバーをそのままにしていたら夢の中の惨劇が正夢になってしまう。

 よし起きますか……っておいっ。

  
 「あのセイバーさん?

  先に起きてくれなきゃって言うか、

  なんでオレの布団の中にいるんだげっちょ?」


 ガウェイン卿の方言が思わず飛び出る。

 
 「シロウ、その喋り方は感心しない。

  昔のことを思い出してしまうので」


 やっぱりそうか、そうなのか? こんちくしょー!


 と錯乱してる場合でなし、セイバーさん質問に答えてないし。


 「セイバー、オレの質問に答えてくれ。

  後、できれば直にどいてくれるとオレの命が助かったりするぞ」


 「何を言っているのです?

  私は貴方のサーヴァントであり剣です。

  守るべきマスターに同衾するのは当然です。

  それともシロウは私とその……一緒に寝るのが嫌ですか?」


 ぐはっ!!


 ほぼ零距離での涙目セイバーさんですとー!?


 な、なんて破壊力だギルッチのエアの倍以上のダメージを受けたぞ。


 昨日のライダーといいなんて強さなんだ。


 くそこうなったらオレも腹をくくるしかないというのか?

 
 コンコン


 「先輩起きてますか?」

 
 桜の声がする。



 ……どうやらオレの物語はここで終わるようだ。

 
 心残りは切嗣の理想をまだ叶えていないことだろう。


 ああ、戸棚の奥に隠しておいた秘蔵のドラ焼きを食べておけばよかった。


 「入りますよ? 先輩」


 そして、地獄の襖が開いていく……







 続く・・・のか?





 あとがき

 どうも久遠です。

 自分突込みをば、進んでないじゃん!

 それもこれもライジングインパクトを読み直してる最中に受信した電波のせいです。 
 
 どうか笑って、もしくは見なかったことにして見逃してくれると助かりますです。


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