fate もし11 (傾 ギャグ時々ダーク後ギャグ


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1: 久遠 (2004/03/10 01:21:46)

  
 注意1:今回の登場人物の一人についてなんですが、fate本編では登場していないため

     画像を見た作者のイメージによって造られた半オリキャラとなっています。

     オリキャラなんて嫌いだい、という方や自分のイメージを壊したくない方等は
 
     お読みになるのをお控えになったほうがよろしいかと思います。

 注意2:やっぱり壊れを含んでいます。

 注意3:前回からのひきなんてものはほぼございません。

     10の続きを期待する方がいるかどうかわかりませんがご了承下さい。


 付けたし注意報:今回どうしたことかダーク士郎君が若干含まれているのですお気をつけてください。

         別な言い方をするとはっちゃけてます。



























 オレがその力に目覚めたのは必然である


 それが衛宮士郎の起源であり


 「 」との繋がりなのだから


 昔から兆しはあった


 見るだけでそれの全てが解り

 
 一度見たものは絶対に忘れることがない

 
 ことそれに関してなら魔法使いだろうともオレの右には立つことは出来ない


 故にやはり必然だったのだろう


 もしくは


 それが世界の選択だったのだ


























 オレが萌えに目覚めたのは・・・ん?・・・萌え?














       fate/stay night もし11

 


 視界が揺れる、


 足が鉛のように重い、

 
 頭が割れるようだ、


 呼吸が苦しい、

 
 汗のせいで肌に張り付いたシャツが気持ち悪い、


 喉が渇いた・・・お茶が飲みたい・・・渋いのね。



 「・・・青いのと・・・・め今度会ったら唯じゃおかないぞ。」


 オレにしては珍しく考えている事が口から漏れる。


 「ん、セイバーに言いつけてやる。」


 なにげに他力本願だ



 オレがいっぱいいっぱいなのには当然だが訳が有る・・・ほんとにあるんだってば。


 
 なにも前回の魔女裁判の後遺症ではな・・・多分ない。


 
 結局あの裁判は空腹に耐えられず暴走を始めたセイバーのおかげでうやむやになった。

 さすがオレのサーヴァントだ、

 今度褒美に夕食に好きなものを三品ぐらい付けてやることにする。


 あっ、猫科の王様の癖に犬のごとき尻尾を振るセイバーが見える・・・犬萌え。



 まあ、そんな混沌とした喧騒の中

 赤いのが桜の影に取り込まれかけたり
 
 バーサーカーは当然庭にいたままであったり

 遠坂の口とオレの口の距離が零になったり

 そこへロリ姉の秘拳ブルマアッパーをくらったり

 吹っ飛んだ所でライダーを押し倒して胸を鷲掴みしてしまったことは些細なことだろう。

 
  


 ・・・そう思いたい。



 そんなこんなで現在買い物に来ている。


 食い扶持(主に獅子)が増えたためすぐに食材がなくなるからだ。


 そうすると何時もの如く戦いが始まる。
 
 
 誰がオレと一緒に行くかである。

 
 ちなみに遠坂とライダーは部屋の隅でにやけてました。

 直ぐに参戦してたけど・・・。

 
 もちろん争っている最中に抜け出した。


 巻き込まれたら命が12個あっても足りない。

 せめて108個はほしい所だ。








 
 すると何の脈絡もなく、


 真昼間の商店街に・・・青いのがいた。


 現在奴は上下とも微妙に丈の合わない青いジャージに身を包んでいる・・・シュールだ。



 「よお、3日ぶりってとこか。

  ん?そー変な顔すんなって、・・・オレも着たくて着てる訳じゃないんだよ・・・。」



 ・・・その格好で話しかけるな、オレまで変な目で見られるじゃないか。



 「・・・本題に入るぞ、

  俺のマスターがお前さんに話があるんだとよ、

  つまり俺は今回メッセンジャーボーイって訳だ。

  全く俺のマスターもサーヴァントをなんだと思ってるんだかな、マジで。」



 そんな哀愁を漂わせたえらく突然の申し出にオレは・・・


 
 「で、何処に行くんだ?」



 あっさりと行く気になっていた。

 躊躇のかけらもない、

 所謂「即決」というやつだ。

 北国に住むジャムマスターの秒速の「了承」にも匹敵するオレの10と8個あるスキルの一つ。

 ん、お茶請けはドラ焼きで頼むぞ青いの。



 「お前・・・本当に魔術師でマスターか?

  少しはポーズでもいいから考えるとかなんとかしろよ。」


 
 なにげに説教をされている・・・なんでさ?
 


 商店街から歩くこと数十分、

 目的地に着いたようだ。

 ただのマンション、それがオレの感想だ。

 魔力の気配がほとんどしない。


 オレの思考とは関係なく青いのは進んでいく。

 振り返りもしやがらない。

 
 そして一つの部屋の前にたどり着く。

 鍵を掛けていないのか青いのは無造作に扉を開ける。

 魔術師うんぬんの前に無用心な。


 そして狭くもなく広くもない玄関と廊下を越えたリビングに


 泣き黒子が似合う男装の麗人がいた。

 オレの周りにいなかったタイプですな。

 
 「初めまして、シロウ・エミヤ。

  私の名はバゼット、

  バゼット・フラガ・マクレミッツと言う、

  呼び方は君の好きにしてもらってかまわない。

  短い間になるかもしれないが覚えておいて損はないだろう。」


 ん、見た目にあった声と性格だ。

 
 「適当に座るといい、

  飲み物は紅茶でかまわないか?」

 
 オレは問いに対し頷く・・・ホントは日本茶とドラ焼きがいいのだが。

 
 「さて、君を招いた理由でも言っておこう。

  3日前にランサーから目撃者を消すのにしくじったと話を聞いてな、

  君に興味が湧いた訳だ。」


 紅茶を用意し、向かい合って座ったバゼットがそう切り出してきた。

 当然だろう。

 自身のサーヴァントがサーヴァントですらない者を殺し損ねたのだから。

 その当事者たる青いのはバゼットの後ろに憮然として立っている。


 「率直に聞こう、

  君は・・・ナンだ?

  私のコネやツテを総動員してこの3日間君について調べさせてもらった。

  結構な額を費やしたというのに分かったことは2つだけ。

  1つは君が「剣」と呼ばれていること。」

  
 ん、このことは知ってるやつは知ってることだから。


 ま、そうなると後1つも大したことじゃないだろうな〜
 
 
 
 「そして君が■■■■■■に■■■■■を持っているということだ。」


  
 ・・・?


 イマコノオンナハナントイッタ?

 
 「聞こえなかったか?

  君は■■■■■■に関わっているのだろう?」


 その瞬間27の撃鉄の音が鳴り響き、

 オレから溢れ出した魔力と殺気により

 リビングが異界とかす。


 そんな中、青の槍兵は武装し


 オレの眉間には赤き死棘がせまる。


 「停まれ!ランサー!」

 
 初めてその顔に驚愕と切羽詰った表情を浮かべバゼットが叫ぶ

 
 赤き死棘は令呪の力によってオレの眉間まで後数ミリの地点で停止する。

 
 「くっ!バゼット!

  なぜ停め・・・ちっ、そういうことかよ。

  すまねえマスター、オレの先走りで令呪を使わせちまった。」

 
 やっと気づいたようだ、


 自身とマスターを取り囲む


 オレの魔力によって留まりし

 
 弓で引き絞られたかの如き無限の剣群に 


 「・・・残念だ、
 
  あとコンマ1秒令呪が遅かったなら

  確実に一つ、いやこの場合二つは剣の墓標が出来ていたのに。」

 
 自分でも冷たい声を出していることがわかる。


 だがどうしようもない。

 
 この状態の「衛宮士郎」は俺であって「オレ」ではない。


 ・・・切嗣にそっくりだと言われてショックを受けたのは内緒だ。


 とにかく、この女は俺の禁忌ともいえる領域に踏み込んだのだから。

 
 ほんとどうしようもない。
 
 
 「さて、先に言っておくが、

  あんたに黙秘権なんて上等なものはない。

  聞かれたことには真面目に答えるべきだ。


  ・・・誰にその話を聞いた?

  そのことを知っている奴はほとんどいなくなった筈なんだが。」


 「・・・教会の知り合いだ。

  そいつはその光景を直に見たと言っていた。」


 見られていた?


 迂闊だったな、そんな気配はしなかったのだが。


 尤も周囲に気を配る余裕もなかったからしょうがないだろう。


 「・・・そうか。

  なら、此処にもうようはない

  帰らせてもらうとしよう。」

  
 剣群を消し席を立つ、

 精神はだいぶ落ち着いた

 このまま帰るのは冷静になれたからだ、


 だというのに

 
 「待て、

  まさか魔術師の端くれが等価交換を知らない訳ではあるまい?

  私の教えた情報に見合ったものを貰おうか。」


 見た目通りいい性格をしている

 やはり青いのも女運がないようだ、

 うん、改めて確信した。


 その言葉にオレは完全に「元」に戻っている。


 「手短に頼むぞ?

  オレは飯の支度もしなきゃならんからな。」

 
 ついでに言うなら、いささか疲れているのだ。

 いくらプッチンしたからといって無理はいかんな無理は。

 ・・・無茶なら許可するのだが。

  
 「それは君しだいだろう?」

 
 魅惑的な笑みを浮かべそう言う。

 あっ、初めて笑いましたよこの人。



 まあ、なんだ。

 その笑顔はそれまでのクールな顔と違い年下の少女のようだった。

 だからオレが見惚れたとしてもしょうがないことだろう。



 きっとそうだ!違いない!

  





 ・・・その後にあったことは筆舌しがたい。


 冒頭のオレの状態を鑑みれば推測が出来るだろう。

 寧ろしろ。



 この後ほんとに飯を作るのかオレ?


 というかこのまま帰宅して大丈夫なのだろうか?



 ・・・不安だ。

  
  








 続く・・・のか?





 あとがき

 どうも久遠です。

 ギャグ時々ダーク?続いて壊れといった具合になりました。

 掲載が遅れたのは電波が電波を呼び、作品が上書きされ続けたからなのです。

 どうか笑って、もしくは見なかったことにして見逃してくれると助かりますです。


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