注意1:作者はアーチャーが一番好き!
注意2:毎度毎度で恐縮ですがこのSSは電波で出来ています。
以上の点をふまえてお読み下さい。
オレの目の前には
王がいた
「問おう。貴方が私のマスターか」
凛とした声
オレの中のなにかが言う
彼女はオレの、衛宮士郎にとっての萌えだと
左手に走る痛みなど気にならない
今まで離れ離れになっていた大切なものと再開できたという喜びに満たされる
ああ・・・彼女はなんて萌えなんだ・・・。
ん?前回のひきと違うような・・・?
fate/stay night もし04
結論から言うと
青いのはすぐに帰っていった。
セイバーとやりあう前にやる気がなくなっていたらしい。
なんでさ?
そして・・・
現在衛宮家の居間を中心に
固有結界 氷零牢獄(ひょうれいろうごく)が発動している。
オレの左側に腕を絡ませ微笑んでいる美綴・・・ムネが当たっております、ブラボー!
右側にはドラ焼きを口にしつつコクコク頷いているセイバー・・・萌えだ。
この二人はいい
問題は目の前のアカイアクマだ。
学校での優等生ぶりが
はん!なにそれ?妄想?
的な雰囲気だ。
どうやら先ほどセイバーの一撃をオレが止めて助けたことで怒っているようだ。
ん?なんで助けて怒られるのだろう?理不尽だ。
「・・・遠坂いい加減プレッシャーをかけるのはやめてくれ。」
赤い髪の魔女の予備軍かと思うじゃないか。
「あら?衛宮君がさっさと状況の説明をしてくれないからじゃない?」
背筋に冷や汗が流れるような微笑みで言ってくる・・・アクマめ。
「なにか言いたいことでもあるのかしら?」
オレの心の中を読んだように1.5倍の微笑みで聞いてくる。
どうやらオレの敗北は決定したみたいだ。
青いのと同じくオレにも女運は無いな・・・8年前から知ってたけど。
今日一日のことをかいつまんで遠坂に説明する。
む〜、となにやら考え込んでいる。
その間に夕食の準備をする・・・だってまだ食べてないし。
美綴もセイバーも異論はないようで黙って料理が出来るのを待っている。
といっても桜が作っておいてくれたものに二品ぐらい付け加えご飯を炊いただけだ。
セイバーは先ほどのドラ焼き以上にコクコクしながら食べ続ける・・・萌えるけど、お前も虎なのか?
美綴もなんだかんだでお腹がすいていたようだ、御代わりまでしてきた。
夕食に気づいた遠坂も食べ始め、一口目で何故かガッツポーズをするが続くオレ作の照り焼きチキンで
真っ白に燃え尽きていた・・・鳥が嫌いなんだろうか?
夕食を終えてお茶を飲んでいると
「ねえ、衛宮君って魔術師なの?」
と、今更な発言をしてくる。
まー美綴にももう隠すつもりがないからいいんだけどね。
「セイバーを召喚している時点で気づいているだろ?
尤もオレは魔術師じゃなく魔術使いなんだけどな。」
お茶で喉を潤しつつそう言う。
さらに言うならオレはある一つの魔術に特化した存在だ。
いや、それは魔術と言うより神秘に近い。
衛宮士郎は「」に近づく魔術師なのでなく、既に「」を知る魔術使いなのだ。
と言ってもかなり限定されているが、まー言うつもりもないから関係ないか。
「じゃあ属性はなんなのかしら?
さっき剣を出して今持ってないってことは転送系の魔術でも使えるの?」
遠坂がとんちんかんな事を聞いてくる。
転送(アポート)?
そんな高等魔術は使えん!
むしろ五大元素とかってなにさ!?って感じだ。
「いや、オレがやったのは投影だよ。
後、強化と変化が使える。
他のは初歩的なものもほとんど使えない。」
嘘は言っていない。
本当のことでもないが。
ん?そういえば赤いのも投影を使ってたような気がするが?はて?
「って!聞いた私が言うのもなんだけど素直に答えるなー!」
ガーッ!と吼えながらまたまた理不尽なことを言う、なんでさ?
「なに怒ってるんだよ?
別に敵同士って訳でもないんだからいいだろ?」
そのセリフにアカイアクマは絶句している。
別に変なことは言っていない筈だが?
「はーっ、そうよね衛宮君ってそういう人なのよね。」
なにか自己完結している。
そこで
「なあ遠坂、さっきの赤いのはなんなんだ?」
疑問に思った事を聞いてみる。
下手をしたら裁判沙汰だ、もちろんオレが訴えるのだが。
うん。パクリはいかんよパクリは。
「赤いのって、アーチャーのこと? 確かに赤いけど・・・
あいつがサーヴァントだって事には気づいているんでしょ?
だとしたらあいつの真名?
それなら言うつもりはないわよ。
さっき衛宮君は敵同士じゃないって言ったけど私はそうは思ってないもの。」
などと言ってきた。
「なんでさ?
別に争う理由がないだろ?」
オレの発言に遠坂はこめかみを押さえつつ
「聖杯戦争っていうのはそういうものでしょ。
サーヴァントを使った殺し合い。
それが嫌なら辞めればいいんだもの。」
でも
「オレは殺し合いをするつもりは無いぞ?
聖杯はもらうけど。」
その言葉に今まで黙っていたセイバーが
「多少甘いきがしますが、それでこそ私のマスターです。
貴方がマスターで良かった。
正直切嗣の息子だと気づいた時はまた毎食ジャンクフードかと冷や冷やしましたが杞憂のようでしたし。」
と赤面しかねないことと・・・
突っ込みたいことをのたまった。
「ちょっと待てセイバー。
お前は前回の聖杯戦争で親父のサーヴァントだったのか?
ジャンクフードばかりとはギルッチよりもましだが可哀想な。
親父にかわって謝ると同時に現界している間の食事は期待していてくれ。」
何故かセイバーの頭をなでつつ、オレは宣言した。
ピキン!
そのなにかの割れるような音と共にまた固有結界が発動した
なんで美綴までプレッシャーを掛けてくるのだろう?
何回目かは数えてないがあえて言おう
理不尽だ。
外では我が義理の姉君とでっかいのがオレの家を探してさまよっているようだ。
「う〜シロウの家がないよ〜!」
どうやら衛宮の家の場所を忘れたかなにかしたらしい。
続く・・・のか?
あとがき
どうも、久遠です。
美綴さんがしゃべっていない訳ではないのです!
ただ一人称の関係上なのかどうなのか、士郎に聞こえてないことはあまり文中にでません。
けっして美綴さんが入ると脱線するからではないと思いたい・・・。
注意の部分意味が無いですね。
弓がでてないし・・・何処にいったんでしょう?
最後のイリヤのところですが、一人称ご都合モードにより士郎がその場にいないのに士郎の一人称になってます。
どうか笑って、もしくは見なかったことにして見逃してくれると助かりますです。