剣の騎士はお姉様。第一話第一次お姉ちゃん大戦 Mセイバー 


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1: くぅ (2004/03/05 10:59:42)

注※ この小説は微妙です。いちおうフルコンプの人向けになっております。
が、なんか全ルートを節操ナシに行き来してるっぽいです。




お互い、真っ赤になりながら布団の上で沈黙する。
俺もセイバーも、混乱の極みだ。
なんとなく気まずい空気が辺りに満ちる。
その空気を打ち破ったのは、セイバーの可愛らしいお腹の虫だった。

・・・まあ、そんなこんなで、俺と彼女と聖杯戦争がはじまった。
絶対に、シリアスな展開にはなりそうもないなという予感と共に。

・・・・・・
俺は、何か肝心な事を忘れているような気がしていた。
何かこう、忘れてたら命に関わるような事とか。
例えばこう、ほうっておいたら死にいたる病巣を放置しているとかそんな感じ。

「セイバー。とりあえず、居間に行こうか。メシも喰いたいし。」
「そうですね。朝食は一日の活力元です。しっかり食べないと体が持ちません。」

と、俺の後ろからとてとてとついてくるセイバー。
はて?朝食・・・何か忘れているような・・・

「おはようございます、先輩。」
と、居間に入ったら桜がいた。
ああ、そうか。まず桜を忘れていた。
ちなみにその桜は、俺の後ろから入ってきたセイバーを見て固まっている。

「せ・・せせせせせんぱい!不潔です!えっちなのはいけないと思います!」

と、桜までがどこかのメイドさんみたいなことを言っちまってます。
ええ、驚くのはわかりますが。

「落ち着け桜。彼女は俺の姉さんだ。」
しまった。咄嗟に出てきた嘘だが、あまりに嘘くさすぎる。

「え?お姉さん?」
桜がきょとんとしている。
そりゃそうだろう。
普通はこんな嘘信じない。

「そうなんですか。じゃあ、私のお義姉さんにもなるんですね。よろしくお願いします。」
にこりと、桜がセイバーに微笑みかける。
桜、その顔が、どことなく悪魔チックに見えるのは気のせいですか?

「ま・・まあ、とりあえず、飯を作ろう。セ・・・姉さんは、ここで待っていてくれ。」
と、俺の意思を汲んでくれたのか、セイバーは『はい』と頷いてくれた。
でも・・まだ何か忘れているような・・・

ガラガラ!っと、戸を開くというよりも戸を引きちぎるというほうがにあいそうな音をたて
ながら、玄関から何かが侵入してくる。
ああ、忘れていたわけじゃない。無意識の内に問題を先送りにしていただけだったのか。
猛獣が、部屋に侵入してきた。

「おはよー。今日はちょっと早めに来ちゃった。」
と、なぜかこんな時だけ早起きしてきやがりますかこの虎は。
普段は飯が出来た瞬間を見計らったかのように来るくせに。
藤ねぇが、いつも自分の座っている座布団に腰をおろす。
そして、テレビのスイッチを入れて、日課となっているめざま○テレビを見る。
・・・・・・
・・・・・・・・
「・・・・って、シローウ!!!」
虎が吼えた。
白き最強虎だ、藤村大河。
いや、関係ないけど。

「なんでここに、こんな女がいるのよう!!もしかして、切継さんみたいになっちゃった?
 お姉ちゃん、そんなの赦さないからね?赦さないんだから!!」

「藤村先生。彼女は先輩のお姉さんらしいですよ。」
と、桜が、なぜか『お姉さん』の部分を強調しながら藤ねぇに言う。

「え?お姉さん?ウソ。なんでシロウに外国人のお姉さんなんかがいるのよう!
 切継さんが外国に隠し子を持ってたとでも言うの?」

ああ、藤ねぇ。それは俺も危惧していることなんだよ。
もしかしたら、あと11人くらいお姉さんが出てきてしまうかもとか。
果ては妹まで出てきたらどうしようとか。
ああ、でも、藤ねぇも姉の一人にカウントされてたらどうしようとか。
一部を除いておおむねパラダイスか?そうなったら。
あ、危惧じゃなくて期待か。コレじゃ。

「う〜・・・切継さんの場合、本当に姉っていうのも否定しきれないよぅ・・・」

「・・・・私は・・・」
セイバーが小声で何かを語り始める。

「私は、風の便りに父が亡くなっているということを知り・・・せめてお墓参りくらいは
させてもらおうと思って日本に来ました。」

「じゃあ・・・もう、お墓には行ったの?」
「いえ、こちらについたのはかなり遅くなので今日行くつもりです。」
「どうでもいいけど・・・あなた、日本語上手いよね。」
「はい。小さい頃から日本の文化などについて興味がありましたから。一緒に。」

セイバー、ありがとう。うまく誤魔化してくれて。

「・・・で、あ・・・名前、何だっけ。」
「セイバーです。」
「あ、セイバーさんね。私は藤村大河。タイガでいいわよ。で、ちょっと聞きたいんだけど」
「タイガですね。はい。何でしょう。」
「お墓参りした後はどうするの?国に帰るの?」
「いえ。父が私に残していてくれた遺言状に従い、シロウを護ります。」

ピキン!と、空気が凍った。
藤ねぇが凄い顔になってる。
ああ、早く朝ごはん作らないと、学校に遅れちゃう。

「だ・・ダメー!シロウは私のなんだから!私がちゃんと面倒を見るんだから〜!」
藤ねぇが半泣きで吼える。手負いの虎か。

「ちょっと道場に来なさい!あなたがシロウに相応しいか確かめてやるんだから!」
「わかりました。それで、タイガの気がすむのなら。」
「ちょ・・・ちょっと待てよ。朝っぱらから何する気だよ。」
「シロウは黙ってて!コレは、お姉ちゃんとしての沽券をかけた戦いなんだから!」
「う・・・」
ダメだ。もうこうなった藤ねぇは何を言っても止まらない。

「大丈夫ですよ。シロウ。私が何とかします。」
ああ、セイバー。今日はお前に感謝しっぱなしだな。
しかし・・・大丈夫だろうか。

朝食のできる20分ほどの間に、問題は解決していた。
・・・しかし、セイバー。どんな魔法をつかったんだ?
ちなみに、道場から帰ってきたときに藤ねぇが行ったセリフは
『お姉ちゃんが出来たみたいだよぅ』だった。
いや、藤ねぇのほうが年上っぽいのだが、精神年齢のほうか。うん。
因みに、セイバーと藤ねぇが並んで朝食を食べている姿は、食べ方のスタイルこそ
違えど、本当の姉妹のようだった。
いや、喰う量が。
無事に食事を終え、支度をして家をでる。
此処までの流れに一切滞りはなかった。
藤ねぇも静かだったし(セイバーと何か話してた)
桜は桜でいやににこにこしてたけど(なんかすこし怖かった)
まあ、何とか無事に学校に行く事が出来た。

だけど・・・
無事なのは学校に着くまでだった。
まさか、学校があんな事になっているなんて・・・


あとがき
相変わらず自分の文才の無さがにくいです。
せめてあと二〜三話書くうちにもう少し上達できたらいいなという感じです。
ちなみに、家でのシロウのセイバーの呼び方は『姉さん』で固定です。
・・・ライダーとかがお姉さんになっても面白いかも。(ダマレ未熟者
とういえば、神話とかにしろ、歴史上とかでも姉弟の結婚とかって結構あったような
気が・・・(ぉ)
それに、血の繋がらないお姉さんとかなら・・・(だから黙れ


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