〜黄金の別離〜
「最後に、一つだけ伝えないと」
強く、意思の篭もった声で彼女は言った。
「ああ、どんな?」
「シロウ----------貴方を、愛している」
そんな言葉を、口にした。
風が吹いた。
朝日で眩んでいた目をわすかに閉じて、開く。
「--------------」
まだいた。
「しまった、タイミングはずしましたね。これは恥ずかし…」
消えた。
驚きはなかったと思う。そんな気がしていたのだ。
別れは。
消える時は、きっとこうじゃないかと思っていた。
〜夜明け、ステイ・アウェイ〜
「アーチャー」
何を言うべきか少女には思いつかなかった。
肝心な時はいつだってそうなのだ。
ここ一番、何よりも大切な時に、この少女は機転を失う。
「く-------」
「-------な、なによ。こんな時だってのに、笑うことないじゃないっ」
「いや、失礼。君の姿があんまりにもアレなものでね、お互いよくもここまでボロボロになったものだ
とあきれたのだ」
「---------」
その、何の後悔もない、という顔に胸を詰まらされた。いいのか、と。
このまま消えてしまって本当にいいのか、と思った瞬間、
「ぺサァップ、ペサァッップ!アマンドフぅぅぅ」
そう、言うべきでない言葉を口にした。
「------------」
肝心な時はいつだってそうなのだ。
ここ一番、何よりも大切な時に、この少女は機転を失う。
〜終局、奇跡の果て〜
「桜、今幸せ?」
「いいえ」
ピカァッ!!
「すまん、すまん、雷の音で聞こえなかった。もう一度聞くぞ」
「桜、今幸せ?」
「いいえ」
ピカァッ!!
「すまん、すまん、雷の音で聞こえなかった。もう一度聞くぞ」
>以下ループ
〜決行、葛木先生にガンドを打つ凛〜
遠坂の左手が突き出される。
その直後、耳を刺すような音を立てて、黒いものが放出された。
道行く葛木は何の反応もしない。遠坂のガンドは容赦なく葛木宗一郎の頭部に命中し-------
-----寸前
突如中空に現れた布切れによって無効化された。
葛木の前に舞い降りた布切れはいまや人の形を成している。
紫紺のローブから、すらりとした女の手足が出現する。
「ちゅ、忠告したはずですよ、ごほっ、ごほっ、この…ような、ことに、ゴフぉん…」
「「「ガンド効いてるーーーーー!!??」」」
〜遭遇、最古の王〜
余裕しゃくしゃくでバビロンから武器を取り出すギル。
しかし出てきた武器が
エクスカリパー
グンクンニル
ダラム
与えるダメージが何故か1ばかりであせって最終兵器をだすギル。
「出番だ、起きるがいい、エア」
エ ヌ マ ・ エ リ シュ?
”天地禿離す、開闢の星”
ハゲ
間違えて禿離剣エアを出してしまったギル。当然エクスかリバーに打ち負け、
「全ての財宝なんかあつめなきゃ良かった。こんなんいらね…」
口元に皮肉げな笑みをつくり、黄金の騎士はかき消えた。
「なんだったんだ?コイツ」
「さあ?」
〜必中の槍、無敗の盾〜
「俺の槍の能力は聞いているな、アーチャー」
「-----------」
彼の魔槍が伝説をなぞるというのなら、防ぐ宝具は生半可なものではゆるされまい--------
「--------行くぞ。この一撃、たむけとして受け取るがいい……!」
宙に舞う体。
大きく振りかぶった腕には”放てば必ず心臓を貫く”魔槍
「--------ゲイ」
「ボルグ--------!!!!」
怒号と共に、その一撃を叩き下ろした------
「---------I am the bone of my sword」
魔弾がせまる。天空より飛来した破滅の一刺が、赤いへ直撃する刹那
「”ロー・アイアス”---------!」
大気を震わせ、真名が展開された。
だが。
ロー・アイアスはアーチャーの前ではなく尻の周りに展開した。
「なにぃ!なぜ尻からローアイアス…」
プスッ
そのままささった。
「…お前誰だよ?」
「だだの弓兵だが」