自分の肉体に自然の風を感じ彼は目を覚ました。
「ここは・・。また呼び出されたのか。」
世界を感じるということは英霊として呼び出されたのだろう、彼は辺りを見回して肩をすくめた。
「ふむ・・、令呪の縛りを感じるということは私はまたサーヴァントとして呼び出されたということか。」
ありえないことではない自分はどの時間軸でも存在できるのだ、現にさっきまで過去の世界に存在していた。かなり低い確率だが二度続けてサーヴァントとして召喚されることもあるだろう、しかし問題はそこではない。
「なぜ私はそのままここに召喚されたのだろう。」
そういつもなら自分の記憶だけが本体に戻り新しい自分が召喚されるはずなのだ。しかし今の自分は前回の召喚のままの肉体がそのまま存在している。
「考えても仕方ない私がアーチャーのサーヴァントとして召喚されたならそれを果たすだけだ。」
そう物思いにふけっていると背後で物音がした。私の体が警戒するが肉体がその存在を私のマスターだと告げる、私はゆっくりと振り向く。
月影の中その人物はこちらに近づきながら私に言った。私は動けなかった、月影の中はっきりとしないその顔は確かに見覚えが、あったがしかしそんなことがあるのだろうか、いや可能性としてはある世界は無限に存在する。
その人物が右手を上げた、その手には確かに令呪が存在した。
「問おう・・。」
その人物いや彼女がそう言いながらさらに足を踏み出す。そして彼女の顔が月明かりの下あらわになる。
「汝が私のサーヴァントか・・。」
そして決定的な一言を告げる。
「アルトリア・・。」
どうも連続投稿です。いや内容は突っ込まないで。この世界アルトリアは魔術師という設定、ちなみに凛とは友達です。この後サーヴァントはゲーム勢で行こうか新キャラ勢で行こうか迷っています、オリキャラも。いっそ題名の通り可能性の世界ということでいっぱい出しちゃおうかなんてことも考えています。(しかしゲーム勢で行く場合凛のサーヴァントはランサーでしょう。)
どちらがいいか感想ください。ちなみに私はセイバー、ライダー好きなのでこの二人は主役級でしょう。