黒蒼月戦


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1: アルフ・トルージュ (2003/06/23 23:27:00)



 第1章 :出会い

黒桐幹也 これが僕の名前だ・・・・そしてこの物語の主役の一人
さてここで僕の周りにいる人たちを簡単に紹介しよう まず僕が勤めている会社・・いや事務所といったほうがいいかな それでこの事務所の所長である青崎橙子さんなんとこの人は魔術師なのだそうだそして必ず一品オレンジ色のアクセサリーを付けるという変わり者だ・・あと眼鏡の付け外しで性格を変えるという特技の持ち主だ
そして僕から見て右側にいる和服の少女が両儀式というちょっと変わった女の子だ。なにが変わっているかというとまず口調だ 男みたいな口調で喋る・・のと普段着が和服というすごい人
それと彼女にはちょっとした能力がある、「直死の魔眼」というものを持っている単純にいうとなんでも「殺す」ことができる。彼女曰く「生きているのなら神だって殺して見せるさ」 というかなり危ない能力なのだ。
そして橙子さんの前にあるソファーに座っているのが、黒桐鮮花というなんと僕の妹なのだ、何でこんなところにいるのかというと、こともあろうか橙子さんの魔術の弟子になっているのだお兄ちゃんとしてはもっとましな妹に育って欲しかった・・・しかも橙子さんには「才能がある」とか言われるし・・・

まぁこんなメンバーで一日を過ごしているしかし橙子さん当てに来た仕事の依頼でこの平穏な生活が崩れるとは・・・誰も思わなかった・・・

「お〜い黒桐コーヒー淹れてくれないか」
「は〜い、式も飲む?」
「オレはいい・・・」
「鮮花は?飲むコーヒー」
「ええ 貰いますわ」
そして僕はコーヒーの準備にかかった その間になにやら電話があったらしく橙子さんが眼鏡を掛けて
対応していた
「はい、分かりました・・・はい・・・では、明日1時に・・・はいではお待ちしています・・・」
「誰からです?」
橙子さんは眼鏡をずらしながら
「仕事の依頼だ、式今回はお前にも手伝ってもらうからな・・・」
「なんでだ?いつものような野暮用じゃないのか?」
「いや、 しかも今回は過去最高の規模の戦いになりそうだ」
なにやら橙子さんは物騒なことを言っているどうやら仕事というのはあっち方面のようだ・・・
「で、仕事の依頼主というのは、式お前も知っている家系だ」
「家系?オレにそんな知り合いはないはずだ」
「まぁ、聞け その依頼主というのが 遠野家だ あの大富豪だぞ」
遠野・・・最近あそこの当主が死んで新しい当主になったというが・・・まさかそこから依頼がくるとはしかもあっち方面で・・・
「ほう、あの遠野家が・・しかしあそこの家系は人ならざるものが混ざった家系だ、そういうことなら依頼をするまでもないだろう・・だとしたらよっぽどのことか・・・ふふふ久しぶりに全力が出せる・・・」
やばいほっとくと式が逝ってしまう、 話を進めよう・・・
「で、橙子さん依頼内容は?」
「そのことだが、明日遠野家当主が直にくるそのときに詳しい話をしてくれるらしい」
「へえ、どんな方なんでしょうか?」
「それは会ったときのお楽しみだ」
橙子さんはくくく・・・と笑いながらコーヒーを飲んでいる。いったいなにがおかしいのだろうか・・・
「さて、明日から忙しくなりそうだ・・黒桐、もう今日は上がってもいいぞ」
「それじゃ、式帰ろうか・・」
「ふん・・・」

なんだか式の顔が紅く染まっている。一応僕と式は恋人のはずなのだけど・・式本人はそうは思っていないらしい、残念だ・・・
「黒桐、そんなとこでぼぉっとしてないでさっさといくぞ。」
「う、うん」
「では、橙子師、私もこれで」
「おう、皆明日の午前中までにここにきてくれ、いろいろと込み入った話になるだろうからな・・・」

僕はいま式と商店街を歩いているのだけどなんだか式がぴりぴりしているのは気のせいだろうか・・・
「ねぇ、式なにを、怒ってるの?」
「別に、考えごとをしてただけだ・・・気にするな」
いや気にするなといっても・・なんだか場の雰囲気が・・・
「そ、それじゃ式僕はここで・・・」
「そうだな・・それじゃオレもいくかな・・・」
「えっ、いくかなってどこへ?」
「決まってんだろ?おまえの家だよ・・・だって、ほら、オレ達恋人だろ?」
式は頬を赤らめながらいってくる男として僕は大変嬉しい式がちゃんとそうゆうふうに思っていてくれていた、くれぐれも言っておく式は女の子だ 僕は感激です・・・神様
「なに、ぼうっとしてるんだ、ほらさっさといくぞ」
その時、僕たちの前に不思議な影があった・・この時期には合わない真っ黒なコートを羽織ってただ道の真中に佇んでいる・・よくみると周りには人がいない、まるで別の世界のようだ。どうやら男のようだ。その男の肩には蒼い鴉が止まってこちらを蒼い目で見つめている・・・
僕は身動きが取れず、式のほうを見ようとしたら式はどこからかナイフを出し、男に向かって走っていた。
そのときやっと僕は言葉がでた。
「式!」
だが式は何も言わずに走っている、いわゆる戦闘体制だ、
やっと気づいたのか男はこちらへゆっくりと振り返った。
「ほぅこんなところにもいるのか異端なるものが・・だが今はまだ時ではない・・行け我が混沌」
男はコートを上げるとそこからなんと豹が出て来た・・男はそのまま去っていったいつもの式ならすぐに追うのだが式もやつの行動に驚いているようだったそりゃそうだコートの中から豹が出てきたのだから・・・
相変わらず僕は金縛りでもあっているのか動けなかっただから式を見ているしかできなかった・・・
「なんだ・・あいつは?人間じゃなかったが・・それにここは・・結界か?黒桐大丈夫か? っ!黒桐どこだ!」
「ん?式?ここだ、僕はここにいるよ!」
なんだこの変な歪みは?どうやらこのせいで式には僕が見えていないようだ。
「黒桐!どこだ!どこにいる!」
「式!後ろぉぉ」
式には聞こえないが叫ばずにはいられなかった・・突然豹が式に向かって飛び掛った!式は僕を探していて油断していた・・がすんでのところでかわした、
しかし無傷とはいかなかった、
「くっ!この雑魚が!」
式はナイフと直死の魔眼で豹を完膚なきまでに「殺した」 しかし僕はまだ結界のなかだ、どうにかして式に居場所を知らせないと・・・あの男はもう跡形も無かった・・奴はいったい・・・明日橙子さんにでも聞いてみよう、でも今はこの状況を何とかしないと。
そのとき、僕の目の前に女の人が立っていた・・
「あれどうかしたの君?そんなところに突っ立ってると、蹴り飛ばしてしまうよ。しかし君の彼女もすごいね」
「何時の間に・・・おまえもあいつの仲間か?だったら容赦しないぞ」
そういうと式はナイフを構えて女を凝視している。
「あらあら、私とあいつを同じにしないでよね、あなた両儀式だね?へ〜なかなかかわいいじゃない」
「っ!私のことなんかどうでもいい!だれだ貴様は!」
「それより彼氏を助けるのが先でしょ?」
なんだかこの女の人橙子さんに似ているなぁ・・・
女の人はなにやら呪文のようなものを唱えているしばらくすると結界が解けていった・・・
式はやっと僕を見られて安心しているようだ。
そんな式に僕は走りよって、
「式、腕は大丈夫か?」
「あぁ、これぐらいかすり傷だ・・それよりお前こそ大丈夫か?」
「ああ、で、この女の人は?」
「私はねぇ、魔法使いなんだ・・またしばらくしたら会うことになるからまたね」
そういうと女の人は名もなのらず去っていった・・
「式の知り合い?」
「オレの知り合いに魔法使いなんていないよ・・どうせ橙子よりの人だろうよ」
「おっとそれより式、君の傷の手当てをしないと・・」
いつのまにか回りはいつもの風景に戻っている回りの人々も何事もなかったようにせわしく歩いている・・
「いいよこんな傷ほっといても・・」
「いいわけないよ、ほら早く僕の家にいこう」
式はしぶしぶ僕の後を付いて来たまぁもともと僕の家に来るのが目的なんだけど・・・しかし回りの人たちには気づかなかったのだろうか、こんな街中で豹が出てきたというのに・・・
「おそらく、あいつは結界を張って、オレ達の場所だけ他の「世界」にしたんだ・・・あれは人間の技じゃない」
「まぁ、明日橙子さんに聞いてみようついでにあの女の人も」
「黒桐、これはオレの予感だが、あの女について橙子に聞いてはいけないオレ達の身が危なくなるような気がする・・」
「そんなことないよ、それとも式はあの人は橙子さんに関係があるとか?」
「忘れたのかあいつは自分を魔法使いとか言っていた。橙子は魔術師だ。これだけで関係大有りだ」
そのあとは何事も無く家に着いた 式の傷の手当てをしてまぁあまり深い傷でもなかったから消毒をして包帯を巻くだけだったが、そのあと式が、「腹減った・・」なんていうから、夕食は僕が作ることになった。
式はいつものように、僕のベッドを占領しうつ伏せになって寝てしまった。
ベッドが使えないから結局僕は床で寝ることになった。

朝になった、もう式は起きていてなにやら台所で作業しているいうまでもなく朝食を作っているのだ。
「あれ、式もう起きていたの?」
「黒桐、もう8時だぞ」
「ううん、なんだかまだ眠たい・・・」
式は喋りながらでも作業を止めない。しばらくするといい匂いがしてきた。いちおう聞くことにした。
「式、なに作ってるの?」
「も、もちろん、朝食を作ってるんだ」
予想通り、式は顔を紅くしてそっぽをむいてしまう。ものすごくかわいい。
「ほ、ほら出来たから、さっさと食え」
そういって式が持ってきた朝食のメニューは、これも予想通り純和風の献立だ。
まず、ご飯、味噌汁、漬物・・・
いうまでもなく、美味い、
「黒桐、食ったらさっさといくぞ」
「どこへ?」
「黒桐、記憶力悪いだろ・・・」
そんなことは無いと思うこれでも一応大学生だったのだ。過去形なのはちょっとしたことでやめてしまったからだ。
「なんのこと?」
「昨日、橙子が言ってたじゃないか、今日の1時あの遠野家の当主が仕事の依頼に来るんだ、ほんとに覚えてないのか?黒桐」
「・・・あぁ、そうだったなすっかり忘れてたよ」
「はぁ、まぁいいすぐに行くぞ」
そういうと式は立ち上がり僕をせかした、せめて朝食ぐらいゆっくり食べさして・・・
「ねぇ、式、その細長い袋は何?」
式は、昨日無かった筈の変わったものを持っていた。
「ああ、これか昨日変な奴に襲われたから、秋隆に持ってきてもらった、いわゆる武器だ。」
どうやら式が言うには、剣らしい、しかも両儀家に代々伝わる退魔の宝刀だそうだ、年代物で500年前のものらしい、かなりの奏上を備えているのだそうだしかし、そんなこと言われてもさっぱり分からない、まぁ物騒なものには変わりは無い、秋隆さんも変なものを式に渡さないで欲しい・・・
「ふうん、とりあえずいこうか」
そのあと寄り道をせず、橙子さんの事務所「伽藍の同」へ向かった

そこにはなぜか鮮花も来ていた。
「鮮花、どうしておまえがここにいるんだ」
「どうしても、こうしても、私は橙子さんの弟子なのですから・・ここにいてあたりまえです!」
「さて、黒桐出社早々悪いが、コーヒーを淹れてくれないかな」
「分かりました、式は?」
もういつもの質問だ、それで式は決まって「オレはいい・・・」なんていうんだが
「オレも飲む・・・」
「えっ」
「耳まで遠くなったのか?黒桐」
「いや、式がコーヒーを飲むなんて・・」
「なんだ、オレがコーヒーを飲んだら悪いのか?」
「兄さん私も下さる?」
なんだか鮮花の目が冷たい、橙子さんに至っては「くくく・・・初々しいねえ」とか言う始末だし
僕はそれを無視してコーヒーを淹れた。
「で、橙子さん突然ですが聞きたいことがあるのですが」
「ほお、私もお前たちに聞きたいことがあるんだ」
「橙子さんからどうぞ・・」
「では、唐突だがお前たち昨日の帰り際に誰かに襲われなかったか?」
「ええ、襲われました、でも式が追い払ってくれました。僕が聞きたいというのはその襲った人についてです」
「橙子、あれは人間じゃないかといって妖怪の類でもない、おまえなんか知ってるんじゃないのか?」
「ああ、知ってるよ、なんか強い波動があったからなあれは死徒だ、しかも二十七祖と呼ばれる死徒の中でもかなり強いものの一味だそのうちの一人が、お前たちを襲ったネロ・カオスだ、教会で消滅の対象になっている奴だ、もう説明するのも面倒くさい能力の持ち主だ。」
「それは身をもって実感した、奴は体から豹を出してきたのだからな・・まっオレにとっては雑魚だが・・・ 」
式、でも傷を負ったじゃないか、
「黒桐、あまり余計なことは考えないことだ・・・」
うっ鋭い・・・
「で、橙子さんそのあと変な女の人が助けてくれたんですよ。橙子さんが持っているオレンジの鞄によく似た鞄を持っていて赤い髪で、魔法使いだって言うんですよ、橙子さん知ってます?」
そういった瞬間式がまるで死人を見るような眼で僕を見てきた、そのとき思い出した昨日式がその女について聞くなといっていた。やっぱり式の言う通り記憶力が悪くなったのかな?橙子さんは吸っていたタバコを無理やり消して僕を睨んだ。
「黒桐君、今後そのことを聞くということは、君に自殺志願があると思ってもいいね、そのときは、首と体が永遠の別れになるよ・・・」
「分かりました、もう聞きません」
「さて、黒桐君、君に仕事だ、」
「はい、なんでしょう。」
「昼食を手に入れて来い。」
「また、奢りですか?いい加減僕も金がないですよ・・・」
「心配するな、今度の仕事が終わったらボーナスでもだすから・・」
「はぁ、分かりました、では皆リクエストを言ってください」
「オレ、ラーメン」
「私は月見そばをお願いします。兄さん」
「ふむ、では私は狐そばを」
ふう、今月持つかな・・とか考えているのが顔に出たのだろうか?皆あまり値段の掛からないものを頼んできてくれた、みんなありがとう僕は今ものすごく感動した。
そして僕が、電話で昼食を頼んだ、

で、昼食が終わって、お茶を飲んでいるとき遠野家当主がやって来た・・・僕はお茶を出すために台所へいった・・・
「どうも、お初にお目にかかります。遠野家当主の遠野秋葉と申します。」
驚いた、僕よりか年下じゃないか、よくこんなんで遠野財団が無事だな・・・
「では、早速ですが仕事の話をしましょう。琥珀、あれを」
琥珀と呼ばれた少女はなにやら書類のようなものを出してきた。
「単純に言うと、そこに書いてある、死徒二十七祖を私たちと協力して消滅していただきたいのです。」
秋葉さんがいうには、どうやらその死徒二十七祖がこの町に潜んでいるらしい、もともとは秋葉さんの町にいたらしいのだが追い払ってこの町に来てしまったらしい、でその死徒もおとなしくしていたらいいんだが被害者が出るくらいまで暴れているので依頼を頼んだらしいようは人数不足なので協力してくれと・・・
「分かった、引き受けよう、私も暴れたいと思っていたからな。」
「では、こちらのメンバーを紹介しましょう。琥珀皆を読んできて頂戴」
「分かりました、では、失礼します。あはは〜」
なんだか奇妙な笑い声だな・・・もう式は他人事のように窓辺にいる。しかしその式もある人物を見たときからこの話に突っ込んできた。
で、しばらくして・・・
「では、私から皆さんを紹介しますね。」
「妹に紹介なんかされたくな〜い」
「同感です。それぐらい自分でします。」
「このっ!あーぱーと眼鏡が!」
「おいおい、秋葉・・・」
「兄さんからもなんか言ってやってください。」
おいおい大丈夫か?このメンバーで僕から見るととても戦闘ができるようなメンバーではないまず、第一印象
金髪の外人か?白のセーターを着ている女の人・・・美人だ
眼鏡の人学生か?制服を着ているが・・・そんな感じがしない・・・そう年増みたいな。
割烹着を着ている女の人この人は琥珀?とか言われていた・・琥珀色の目をした人だ。
メイド服を着ている無表情な女の人琥珀さんと双子か?二人ともそっくりだ・・・
長い黒髪のまだ幼さが残る遠野家当主・・・・胸が無い・・・
最後に眼鏡を掛けた、男の人、僕と年齢が近いのじゃないか?なんだか僕と雰囲気が似ている・・・
「え〜と、私の名前は、アルクェイド・ブリュンスタッド、アルクェイドだけでいいよ。あっ、ついでに私は吸血鬼だからね」
金髪の人はアルクェイドといった。笑顔の似合う人だ。でも吸血鬼って・・・
「次は、私ですね、私の名前はシエル・エレイシア、シエルだけで結構です。一応埋葬機関のエクソシストの第七位です。」
よく分からん・・・でもいえることは・・・カレーの匂いがこの人の周りにある。
「私の名前はラブリー琥珀です。」
「姉さん、真顔で冗談は言わないでください。」
「いいじゃない、翡翠ちゃん。」
やっぱり双子だ・・・おそらくあの琥珀という人が姉だろう・・・そして妹が翡翠さんか翡翠色の目をしている。
「じゃ、俺だな、俺の名前は、遠野志貴です、よろしくお願いします。」
おどろいた、式と同じ発音だ。
「おい、おまえ、魔眼をもっているだろう。」
突然式が志貴さんに向かって変なことをいい始めた。
「多分、お前はオレと同じ魔眼を持っている・・・」
その言葉で橙子さんと志貴さんが驚いている。僕は新しく増えた人たちにお茶を出すために台所へ向かったもう半分逃げ出すためだが・・・あそこはなんだか空気がぴりぴりしている・・・
「兄さん、手伝います・・・」
鮮花も逃げてきたのだろうか・・・
「ねぇ、兄さんあの人たちどう思います。特にあの遠野さんと言う人・・」
「どうって、いっても、普通の感じがするけど・・・」
「そうじゃないですよ、多分ですけどあの秋葉さんも人間じゃないと思いますよ。おそらく橙子師も気ずいてると思います。だからあれだけぴりぴりしてるのです・・・」
はぁ、先が思いやられる・・・ほんとにあんなので仲良くやってけるのか・・・

「さぁ、どうなんだ、お前も直死の魔眼を持ってるはずだ、オレには分かる・・・」
「志貴くん、あなたがしてる眼鏡、それ魔眼殺しのはずだ、」
「はぁそうですけど、何で知ってるんですか?二人とも」
「志貴くんその魔眼殺しはもともと私のものだったんだ・・・だからわかる」
「じゃぁ、まさか、あなたはあのブルーの姉・・・だったのですか・・」
突然シエル先輩が驚いた様子で話し出した。
「教会じゃ有名な姉妹ですよ・・仲が悪いことでね・・遠野君、あなたが先生と慕っている人の姉ですよ・・もともと魔眼殺しもこの橙子さんの叔父のものなのですからね・・・」
橙子さんに妹がいたとは、 僕は台所でそんな話を聞きながらお茶を入れていた。さてそろそろ戻るか・・・
「さぁ、志貴お前の魔眼を見せろ、」
志貴は観念したのか、眼鏡を外した、すると目が深い蒼色になった、
「やはりな、まさか同じ魔眼に出会えるとは・・・」
ということは、この人も直死の魔眼か・・・頭痛の中志貴はそんなことを考えていた
「橙子さんそろそろこちらにいる方々の名前を教えてくれませんか?」
だから秋葉そんな冷たい言い方はやめてくれ・・・ちなみに志貴の悩みの種の一つだ。なんて考えながら眼鏡を掛ける。
「そうだな、まだ紹介もしてなかったな・・私はもう紹介するまでも無いだろう・・・」
「オレは両儀式だ、そこの志貴と同じ直視の魔眼を持っている・・・」
うん、いい雰囲気だなそろそろ行くか・・・ 僕はそのままお茶を配りながら自己紹介をする・・・
「僕の名前は黒桐幹也、見ての通り普通の人間です・・・」
「私は黒桐鮮花、現在橙子師のもとで魔術を学んでいます。」
皆の自己紹介が終わると秋葉さんはなにやら契約書みたいな物を出してきた。僕は机から判子を出して橙子さんに渡した・・・

あとがき
さぁさぁ始まりました、空の境界と月姫のファンタジーがスタート
いや〜しかし、大変だった・・・なにせ初めて書きましたから・・・
展開がなにか変だし文も変だし・・・ということでまたこのあとがきも第2章へ続きます!
2章から少しギャグが少なくなります・・・これからは皆マジになります・・
あとオリジナルも入ってきます・・ご了承下さい・・・


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