(注意)この話は<月姫本編>と<歌月十夜>のネタが多数含まれます。
ここは、本編主人公<遠野志貴>の学校とそっくりの場所。
教室は人影は三人ほど。・・・とても普通の生徒には見えない。
三人とも教壇の近くに座っている。まあ、隣同士ではないが。
一人は不機嫌そうにしている。
一人はニヤツいている。
一人は寝てる。
ガラガラ、ドアが開く。コツコツ、教壇へ向かう足音。で・・・。
「はあ〜い、皆補習を始めるわ。注目〜。」
先生こと・・・蒼崎青子はうれしそうにしている。
「先生〜。質問があります。」
三人の中で一番背の低い生徒が手をあげる。
「はい、どうぞ。」
ガタッ。立つ。
「僕、つい最近死んだ気がするんですが〜。」
その発言に残りの二人も目を向ける。
「ええ、その通りよ。今回はどこぞの<カレー教なんちゃって女子高生>先生のをパクッたものだから。」
さらりとトンデモネー事を言う。
「おいおい、それじゃここに居る奴ら皆死人かよ?。」
言っていて悲しくないのだろうか?。
「まあ、いいんじゃない。結構おもしろそうだし〜〜〜。」
一番背が高い奴が言った。
「はい、という訳で見事死んでしまった悪役三人組に補習を行います。ちゃんと受けるのよ、武忌君、烈矢君、無者君。ここしか出番ないからね。」
この発言に皆黙った・・・。
ここからは発言に名前の頭文字を書きます。
武「また質問がありま〜す。」
青「はあ〜い、何かしら?。武忌君?。」
武「ズバリ、これを行う理由は?。」
青「いい質問ね。まあ、今回の補習の課題でもあるから、しっかり聞くのよ。今回の課題は・・・。」
<遠野志貴の人生設定説明〜かなり無理に〜>
三人「「「・・・。」」」
黙る三人。
青「・・・いいじゃない私の大事な生徒をネタに使っても。」
烈「生徒って、一人だけだろ。」
無「僕達会った事ないよ。」
武「僕はあるけどそんなに関わっていないな〜。」
青「・・・随分と口が達者なようね・・・。」
いきなり険悪ムード。
烈「大体<遠野家>の養子とはいえ長男の話なんざ聞きたたかねよ。それより俺はあんたの<年齢>を聞きたいぜ。この、年齢不詳者。」
キーーーーーーーーーーーン。辺りが光に包まれた。・・・で。
烈「ギャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。」
そして彼はこの世から消えた。
無「こ、こ、怖い・・・あの二人より・・・。」
武「へえー、これはこれは・・・いつかお手合わせ願いたいな〜〜〜。」
それぞれの思案は違いながらも補習は始まった。
青「さて、何故これを行うか言ってなかったわね。答えは作者が説明したかったからよ。」
武「・・・それなら作品で明かせばいいのに。」
無「・・・確かに、まあ<混沌>のネタを書きたいから書くような人だからね。でも、これ以上<夢十夜>のネタはパクらない方がいいと思う・・・。」
痛い所を突いてくる。
青「・・・さて、改めて補習を始めるわ。」
無「無視か。」
青「今回の作品で使われる<遠野志貴>は本編を混ぜこぜにしてるわ。」
武「ふ〜ん。て事は<死徒四人衆>全員出すわけか。まあ、<歌月十夜>を元にするとそうなるね〜。」
無「<死徒四人衆>って、いいのかな勝手に本編に出てくる<死徒>をそんなふうにしちゃって・・・。」
青「まっ、わかりやすいからいいわ。さて、手元の教科書を開いてね。」
無「い、いつの間に・・・。」
武「さっき、烈矢君が消された時だね〜。」
パラッ、本が開かれる音。
青「さて、まずは悲劇のヒロインの代表格とされる<弓塚さつき>からね。」
武「う〜んなるほど・・・でも彼女の死んだ場所って<歌月十夜>で<路地裏>に定着してるよね〜。」
無「うん、それが一番いいね。後、戦った順番も<死徒>の中では一番最初がいいんじゃないかな。素質があってもこの中じゃ一番弱いし。」
青「二人ともやるわね。さすが、<邪皇>のトップクラスね。」
武「まあ〜ね〜〜、それじゃ次は・・・順番だと四季君?かな〜。」
青「ええ、そうなるわね。」
無「フムフム・・・この殺人貴と殺人鬼の語り合いは<歌月十夜>でもあった事になってるけどどうするんですか?。」
武「もしあるとすると・・・四季?君を仕留めるのは妹さんだね〜。」
青「・・・すばらしわ、正にそれでいくつもりよ。」
かなり動揺する先生。セリフがなくなるかも・・・。
青「ま、まあいいわ。えーと、こうなるとこの主人公の妹さんは暴走するわね。そしてそれを止めるけど・・・。」
無「で、ここで<感応者>の出番だね。」
青「ふふふふふふふふふふっ。」
無「ひっ、こ、怖い。」
青「ここが違う。主人公は<共有>を使って復活するのよ。ちなみに<遠野家の黒幕>さんは先に学校に行ってる事になるわ。」
どうだ見たかー、何て顔をする先生。
武「・・・要するに、契約すると<ヒロイン>が決定してしまうからしないだけだね〜〜〜。」
無「だろうね。っていうかこの作者、<吸血鬼の話何だから二人の能力も精より血を吸った方が都合が良いんじゃ>なんて言うとんでもねー人だからね。」
青「・・・さて、ここの後は・・・。」
二人「「十七分割だよね〜(でしょ。)」」
ハモル声・・・意外と気が合うのかもしれない。
青「あなたたち私のセリフを・・・。」
武「で、<混沌>との戦いだね〜〜〜、無者く〜ん〜〜〜。」
無「ううっ、この時<混沌>が勝っていれば僕はーーーーーーー。」
武「まっ、あきらめな。これが宿命なのさ〜〜〜。」
青「いい加減にしなさーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーい。」
教室中に響く声。
武「うひゃっ、怖い怖い。」
全然怖くなさそうだ。
無「あうあうああああ。」
こちらはマジで怖がっているようだ。
青「はあ、はあ、はあ、せっかくの私の出演を・・・ただでさえ本編しかないのに・・・。」
武「確かにね〜、でも僕ら予測つくんだよね〜〜〜。」
青「へっ、へえーおもしろそうじゃない、じゃ言ってみなさい。」
無「ぶ、武忌さん。」
武「う〜ん、でも<混沌>までなんだよね〜。」
青「・・・いいわ、言ってみなさい。」
武「<混沌>の襲撃はそれほど変える事は無い。あるとすれば倒した後の主人公への治療だね。」
無「た、多分、作者は<黎明>を考えているから・・・治療は<混沌>を使ったもの、だから治療は<真祖の姫君>の担当ではないかと・・・。」
恐る恐る聞く無者。
青「・・・正解。」
武「やっぱりね〜。でもここからは先生の出番。」
青「えっ。」
無「そ、そうそう。月姫にて主人公に対し一番影響力のあるあなただからこその出番ですよ。」
青「・・・ま、良いとしましょ。」
無「ふー。」
青「さて、かくして<混沌>を倒した主人公、しかしある日の夜屋敷の前で包帯男に遭遇。」
二人「「・・・えっ。」」
青「何とか切り抜けるもの、学校の茶道室で再び遭遇、まあこの辺りは<弓>のルートだと思いなさい。」
武「ちょ、ちょっと待って、何故<アカシャの蛇>様が肉体を・・・。」
無「そうだよ、だって妹が仕留めた・・・あっ・・・まさか。」
青「ええっ、仕留め損ねたの。ちなみに包帯は<略奪>が原因とすればわかりやすいわ。」
武「確かに・・・無理やりかもね〜。」
無「同感。・・・なるほど、さっきの妹さんとの戦いでの共有は四季?さんのほうだった訳か・・・。」
青「そういう事。という訳で、この後はお姫様が仕留め、めでたしめでたし・・・にならないと。」
まあ、そうなるだろう。
武「<転生>がないと<夢十夜>の<朱い月>の話がなくなるからね〜。」
無「でも、その後は・・・色々あるけど・・・どれを採用するんですか?。」
青「まず、選択は<おいかえさないと>で次に<電話しない>を選択するわ。」
武「でも、それって・・・。」
青「その後、<お姫様から逃げる>で、<カレー教なんちゃって女子高生>とのバトル。」
無「バットのような・・・。」
青「このあと、わかるかしら?。」
と、聞かれ、顔を合わせる二人。
武「・・・メガネはずす〜〜〜。」
無「・・・で、和解。」
青「正解。」
武「・・・その後は・・・<弓>の学校のエンディングの方で・・・。」
無「お姫様は一度帰るけど・・・また戻ってくるだったりして・・・。」
何か引いている二人。
青「・・・その通りよ。まあ、これで五人のヒロインの内、戦闘派とは全員戦った事になるわね。」
二人「「・・・。」」
・・・沈黙。・・・で。
無「ちょ、ちょっと待ってよ、最後かなり無茶苦茶じゃないですか。」
武「・・・。」
青「いいのよ、これが一番会話が成り立つんだから。」
無(いいのか、これで・・・。)
武(・・・ま、いいや・・・この方が僕にとって・・・ふふ。)
青「付け足しておくと、この後<夢魔>とのいざこざね。最後はストーリーの関係上<血を舐める>よ。」
キーン、コーン、カーン、コーン。そして、補習は終わった。
青「はい、皆おつかれ。それでは機会があれば・・・さよなら。」
コツコツ。教室を出て行く先生。
無「はあ〜、これで出番は終わりか。さみしいですね。」
武「・・・さあ、どうかな?。何かの回想で出演できるかもよ〜〜〜。」
無「やけにプラス思考ですね・・・。」
武「そ〜〜〜う?。」
何か嫌な予感がする無者。
無「・・・武忌さん。」
武「なんだ〜い?。」
無「いくら肉体が使われたからって、<黎明>みたいに自分が体から離れられるとは思わない方が良いですよ。」
そう、何気に隆一の体には武忌の体が使われている。
武「・・・じゃ、さよなら〜〜〜。」
教室を出て行く武忌。
無「ほ、本気ですか?。ちょ、ちょっと待って・・・。」
走る無者。
その後彼らがどうなったかは・・・わからない。
後書き
すみません。本当は新年に出そうとしたんですが書いてしまいました。青子さんを一生懸命書いてみたんですが・・・上手く書けませんでした。それではよいお年を〜。(ペコリ)