愛してる
たったそれだけで
胸が熱くなる
愛してる
たったそれだけで
私のチューブが血管に戻り
愛してる
たったそれだけで
暖かい血が流れ出す
思い出す
人形になったあの日
どこかに置き忘れたものを
思い出す
人形になる前のあの日
あの人に伝えたかった言葉を
想い出す
人形から戻ったこの日
私を抱いてくれた人を
アナタハドウシテワタシガスキ？
ワタシハホントウニアナタガスキ？
話しかける
温かいベッドの上で
どの琥珀が好きですか、と
話しかける
胸に私を抱き寄せながら
どの琥珀もきっと好きだ、と
話しかける
胸に傷を負った彼が
でも、今の琥珀が一番好きだ、と
語りかける
柔らかいベッドの上で
あなたは嫌いな人でした、と
語りかける
胸に私は抱かれながら
私の心を乱すから、と
語りかける
心に傷を負った私が
人形になったはずなのに、と
言葉を交わす
リボンを渡したあの日から
私はひかれていたのかも、と
思いを交わす
リボンを手にしたあの日から
俺はひかれていたんだ、と
唇を交わす
二人が出会ったあの日から
この日は約束されたんだ、と
あなたはほんとうにわたしがすき
わたしもほんとうにあなたがすき
感じられる
胸に感じる温かな
優しくも激しい鼓動を
感じられる
優しくうやわらかく解けてゆく
頑なだった私の心を
信じられる
優しく強く私を包む
笑顔のきれいなこの彼を
ああ
やっとわかった
ああ
やっとみつけた
私の探し続けてたヒト
あとがき
ども（・・）/
また投稿です。今回はひらめいたフレーズから詩が展開してしまいました。語の並びとか稚拙ですけどいかがでしょう？
ちなみにこれ、微妙にIFものと考えてください
おまけ
「・・・やっと見つけた・・・
私だけのヒトっ!」
「ちぃ!?」（舌打ち）