七夜神話〜序章〜(M:遠野志貴他 傾:クロスオーバー H:18禁含む)


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1: 蒼月 (2002/08/12 18:23:00)

「志〜〜貴〜〜〜!!!」「遠野く〜〜ん〜〜!!待ちなさ〜〜い!!!」「兄さん!!逃げると後でお仕置きですよ〜〜〜!!!」
「うおおおおおおおぉぉぉぉぉ!!!!!(誰が待つかぁっ!!)」
けだるような暑い夏の日の朝、学校への通勤路で遠野志貴――は必死で逃げ回っていた。
それを追いかけるは、神祖の姫――アルクェイド=ブリュンスタッドと、埋葬機関の第七位「空の弓」――シエルと、遠野家当主――遠野秋葉
の3人である。何故こんな事になったかというと、話は数分前に遡る。

今朝の遠野志貴の寝室にて
「志貴。ねえ、志貴。起きてよ。ねえ〜〜」
ゆさゆさ・・・
今は彫像の如く熟睡中の志貴は、白いの・・・もとい、アルクェイドに起こされようとしていた。
(Zzzzzz・・・)が、まったく起きる気配のない志貴。
「む〜〜、起きてよ〜〜。あ、そうだ。むふふ・・・(ニヤソ」
何か子供のような無邪気な笑みを浮かべ、ごそごそ・・・と志貴の布団の中にもぐるアルクェイド。
「うわ〜〜♪志貴の逞しくなってる〜〜」あろうことか、志貴の朝立ちしているペニスを観察していた。
「おっきい・・・これでいつも私を可愛がってくれているんだよね・・・(ぽっ」つつ・・・と、指で志貴のペニスをなぞる。
「ん・・・」ぺろっ(ビクンっ)次に、舌で舐めた。「んっ・・・んはっ・・・」ぺろ・・・ぺろ・・・
「はあっ・・・はむんっ・・・」ちゅぷ・・・ぬぷ、ぬぷ・・・はぷ・・んちゅ・・・じゅぷっ・・・
(ん・・・うーん、なんか・・・気持ち・・・イイ・・・)志貴は自身に与えられる快感に僅かに陶酔しつつ、序々に
目覚めようとしていた。
「(ちゅぽっ)志貴の・・・熱い・・・」ちゅっ・・じゅぷっじゅぷっ・・・ぺろぺろ・・・じゅぽっじゅぽっ・・・
(うぅ・・・ん、何なんだ・・・?―――――%&#$☆!)志貴はぎょっとしながら今目の前で自分の息子をフェラしている
アルクを見て、焦った。(なっなななななな・・・・)
「ア、アアアアルク・・・・!」「ん・・・(ちらっ)んっんっ・・・」じゅぽっじゅぽっじゅぽっ!
アルクはこちらを一瞥した後、一層ペースを速め、志貴の射精を促すように、志貴を責め続けた。
そんな志貴は迫りくる射精感に耐え切れず、アルクェイドの口の中に射精してしまった。
「うあっ・・・!!(ドクン!)」「んっ・・・・・!」ごく・・・ごく・・・ごくん・・・ちゅぽっ☆
アルクは己の口中に出された精液を零さないように少しずつ嚥下したのだ。
「はあっ・・・おはよー♪」満面の笑み。「お、お前なあ・・・(汗」「ん〜?(上目遣いに見つめる)」
アルクに見つめられ、ドキッとする志貴。(くっ、か、可愛い・・・)
「あ〜、ご、ごほん。おはよう、アルク。で、なんで、こんな事をするんだ?」「あれ?志貴は嫌だった?」
「いや、別に嫌なわけじゃないけど・・・。」「なら良いじゃない。サービスよ、サービス♪気持ち良かったでしょ?」「はあ・・・」
(もういいや・・・こいつにはかなわん・・・)「志貴?」「ん?何?」
「まだ足りないなら・・・続き・・・する?(ぽっ」もじもじと体をくねらせながら頬を赤らめ、誘うようにこちらを見つめるアルクェイド。
いつの間に脱いだのか、もうすでに裸になってるし。
「(ズッキュウウウウーーン!!)お・・・お前はっ、どうしてそういつも可愛いんだ〜〜〜〜!!!」がばあっっ!!「やん、志貴〜〜〜(はぁと」
絶倫超人と化した志貴はうつ伏せに押し倒したアルクェイドの秘部に指を這わし、すでにそこが濡れていることに気づく。
「なんだ、お前。もうすでに感じてたのか。淫乱だなぁ。」「あんっ、だって、私をこんなふうにしたのは志貴のくせに〜〜」
「ふふふ・・・まあ、これなら準備OKだな。・・・挿入るぞ?」言いながらペニスを膣口に宛がう志貴。「あっ・・・♪」
ず・・・っずぷぷ・・・・「あん・・・・あはぁ・・・っ、おっきい・・・」「相変わらずお前の中は具合がいいな・・・」「えへへ・・・」
奥に到達した後、しばらく中の感触を味わっていた志貴だが、やがて律動を始めた。ずちゅ・・・ぱんっぱんっ・・ぬるる・・・ぱんっ!
「あっ!あんっあんっはあっ・・・!」バックからアルクェイドを犯して責め続けた。ぱんっ!ぱんっ!ぱんっ!ぱんっ!ぱんっ!
「あっあっあっあっあっいっいいっ!志貴ぃ・・・志貴ぃ・・・んはっ・・・」「アルクェイド・・・っ」「んっんぅっっ・・・」
背中に圧し掛かり、強引に口付けする。アルクェイドは、苦し気な吐息を漏らしつつも、口内に潜り込んで来る舌へ、甘えるように己を絡めて行く。
「ふ、ふぅっ―――んっ」
流し込まれる唾液を嚥下する。喉を流れる彼の人の感触、背中に感じる体重と温もり、耳を擽る吐息、瞑った目以外の全てが志貴で、満たされる。
「あっあっ・・も、もうだめ・・・イクっ、イっちゃう・・・」肉と肉のぶつかりあう音に混じってアルクェイドが絶頂に近い事を教えてくれた。
「ああ、俺ももうすぐイクから・・・!」志貴はラストスパートとばかりに、更に激しく腰を振り始めた。
「ああっ!志貴!一緒に!一緒に〜〜!」ぱぁんっ!!とどめにペニスをアルクの子宮の奥に思い切り叩き付けた。
「ああああああああぁぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜〜〜っっっ!!!!!」「うううっ!!!(ドクンっ!)」
アルクは絶頂の歓喜を上げ、志貴はアルクの奥に射精した。
どくっ・・・どくっ・・・どく・・・長い射精を終え、「あっああ・・・私の中に志貴のがいっぱい・・・」「アルクェイド・・・愛してる」「志貴・・・私も愛してるわ」
お互いに求愛の言葉を紡ぎ、そのままの体勢でキスしょうとし・・・、「志貴さま?朝です」がちゃっ、と部屋のドアが開かれた。
「え―――――」二人の、つまり志貴とアルクが裸で睦しみあっているのを、翡翠は目撃してしまった。一瞬何だが分からなかったようだったが。
その声に、志貴が振り向き、「――――――!」驚き、アルクが、「あ・・・・・」ともらした。
翡翠は今、目の前の二人がアレな行為に及んでいるのに気付き、ぼっ、と顔を赤くして、「しっ、失礼致しましたっ!!」などと言って部屋から出て行ってしまった。
もちろん、志貴の弁解の言葉を聞く暇もなく。

――遠野家の居間にて
「何ですって!!またあの泥棒猫が兄さんと一緒にそ、その・・・なの!?翡翠!?」翡翠の報告を聞いて憤慨する秋葉。
「はい。志貴様がその、あのアルクェイド様とあの、はうっ・・・」顔を真っ赤にする翡翠。「あは〜、志貴さん、なかなかやりますね〜♪」とのたまう琥珀。
「くっ、毎度毎度あの泥棒猫はっ!・・・兄さん、どうやらお仕置きが必要みたいですね。ふふふふふふふ・・・・。」邪悪な笑みを浮かべ、志貴のお仕置きのプランを考え出す秋葉。

――志貴の部屋にて
ぞぞぞぞぞっっっ!!!
何やら得体の知れない悪寒に身を振るわせる志貴。横ではアルクがいそいそと服を着ている。
「にはは。見られちゃったね〜、志貴?」「・・・見られちゃったね〜、じゃないよ!っていうか、ああ、もう!きっと下では秋葉が髪を赤くして怒っているに違いない!あうぅ〜」
この後に待っている地獄を予想してか、ガクガクブルブルと怯える志貴。見ていて滑稽だ。
「何よ。妹なんかに怯えちゃって。みっともないわね〜。」はぁ、と溜息をつくアルクェイド。
「そんな事より、どっか遊びに行こうよ〜〜。ねぇ〜〜。」と志貴にねだるアルク。なんか最近子供っぽくなってないか、こいつ?と少し心配する志貴。
「あ〜〜、駄目だ。今日は学校あるから、無理だ。俺だって健全な高校生なんだから、卒業する為には出席とか単位は取らないとまずいだろう?」と、アルクを宥める。
「え〜〜、いいじゃん、学校なんて。そんなの卒業しなくても、志貴は立派な殺人貴になれるのに〜〜」ぶーぶー言うアルクェイド。
「失礼なことを言うな!!(汗」心外な事を言われて、文句言う志貴。「失礼じゃないよう!」「あーもう、とにかく駄目だ!!」ぎゃぎゃー言い合う二人。
とにかく居間に行かなくちゃな。気が滅入るけど。「――おい、アルク。とっとと下に行くぞ。」「ぶーぶーぶー」まだ非難の視線を向けるアルクェイド。「はぁ〜〜(汗」
溜息を吐きながら、2人は居間へ向かった。


―――その頃、公園の噴水近くのベンチで一人、空を見上げる男がいた。
その男の体躯は寸分なく鍛えられていて、何か武術をやっているような雰囲気が見受けられる。年は20代前半ぐらいか、の青年だった。
この夏休みにせっかくだから、バイクでぶらりと日本を旅して回るのもいいかもしれないと思って、この三咲町に寄ったのだが、どうも嫌な感じがして、彼をこの町に留まらせていた。
いつもは1〜2日ですぐ他の町に出かけるのに、である。彼の中に流れる血が感じるのだろうか?これから訪れるであろう闘争の予感を。
「――ったく、いざこざはあの時ので一杯一杯だってーのに」ぼやく青年。そしてタバコを銜え、――それから指から炎を灯し、タバコに火をつけた。
――そう、彼は能力者だったのだ。その炎は血によって受け継がれる神話級の概念武装である。
その青年の名を、――草薙京――という。

一年前の夏、KOFでネスツという組織を潰した彼は、宿命のライバルである、三日月を背負いし男――八神庵――と闘った。結局、邪魔が入って勝負はつかずしまいだったが。
その後、日本に帰国し、最愛の恋人――ユキという彼女に再会できた。
彼はその血によって、過酷な戦いを繰り返してきた。ルガール、オロチ一族、ネスツ・・・。中でもオロチとの死闘は遥かに苦しいものだった。
あれは、まるで、神と闘っている様なものだった。自身の絶対的死と、かつてない絶望すら感じた程だ。だが、あの時の満身創痍の彼を立ち上がらせたのはその魂によって不条理な宿命に
振り回される彼女、ユキへの強い、強い想いであった。衰えるどころか、更に膨れ上がる闘気にオロチは僅かに戸惑いすら感じた程だった。そこに隙を見出した八神が「封ずる紫炎」を
オロチに放ち、草薙が、「薙ぎ払う炎」――草薙の神技・大蛇薙を思い切り、オロチにぶつけ、決着はついたかに見えた。だが、しぶといオロチは悪あがきとばかりに、八神に流れるオロチの血を
活発化させ、草薙と神楽を殺させようと命令した。だが、八神は自身に荒ぶるオロチの血を強引に捩じ伏せ、オロチに掴み掛かった。オロチの首を締め上げる八神から炎が迸るのを見て、決断した
草薙は、渾身の炎を込めた拳を八神の背中に向かって叩き付けた。その技は草薙の先人達がオロチを滅ぼす為に編み出した最終決戦奥義「無式」だった。
その炎を纏う拳を叩き付けた際、この世のものとは思えない程の轟音と閃光が彼らを襲った。後には荒れ果てた闘技場だけが残された。そう、オロチは滅んだのだ。三神器の一族によって。
その場から数百メートル程離れた所で目を覚ました神楽が駆けつけ、見たのは何も無い荒れ地だった。草薙と八神の姿も消えていた。草薙は行方不明、八神は生死不明と言う事になっていた。
その時すでにネスツに捕えられていた草薙は、後で自分のクローンを勝手に作ったネスツに怒ってネスツを潰すが、そこで生きていた八神と遭遇、喜びを交えた死合を繰り広げたのだった。

そして、ユキと再会出来て、自称自分の弟子を名乗る後輩の矢吹真吾を軽くあしらいながら、穏やか(?)に過ごす学校生活を送っていた。
京はタバコを吹かしながら、一人ごちた。「今年こそは、卒業しなくちゃな・・・(苦笑」そう、彼は未だに学生だった。チームメイトやユキにも非難され、挙句の果てには八神から万年高校生なんて
馬鹿にされる始末。その為に、今年は出席日数と単位とか計算しながら、テストなども無難にこなした。ユキの手助けもあったが。「ふふふ、卒業すれば、晴れて学業から開放されるしな!」とほくそ笑む京。
その時、視界の端に奇妙なものを見つけた。住宅街の屋根の上をぴょんぴょんと駆けていく物体だった。いや、物体というより、人間か?よく見るとカソック服を着ているシスターの女性だった。
「・・・何故、こんな朝からシスターがあんな所を跳んでいるんだ?」もっともな疑問を浮かべる。そのうちシスターの姿が見えなくなってしまった。「・・・とりあえず、追いかけてみるか?」
そう呟き、京はベンチを離れて公園の入り口に停めてあるバイクの所へ向かった。「やはり、この町に留まって正解だったかもな・・・」これから面白い事が起きそうな予感に心躍らせていた。

――舞台変わって遠野家。
遠野志貴とアルクェイドは今、居間の扉の前に立ち尽くしていた。中からもれる負のオーラを感じ、この中に入ることを躊躇っていたのだ。
「どうしたの?早く入ろうよ?」アルクェイドは全く気にしていないが。「・・・・・・・」ふぅ、と一息吐いてから、扉を開けた。その中にいたのはもちろん、怒っている秋葉だった。
「あら、おはようごさいます。兄さん。」先に秋葉に声をかけられた。くそぅ。観念して、「やあ、おはよう、秋葉。今日もいい天気だね。」と志貴はなんとか挨拶をあげた。次いで、「おはよー、妹ー。」と、
アルクェイドは能天気にほざいた。なんか秋葉のこめかみにピクッと青筋が浮かんだが気にしない事にしょう。「兄さんは朝からお楽しみだったようですね。遠野家長男として自覚がなっていませんね」などと
秋葉が冷たい声で言った。また始まったよ、秋葉のお小言が。心の中で諦めつつ、「そ、そうか?でも、あれはアルクェイドがいきなり・・・」なんとか弁解するが、このあーぱー吸血鬼はトンでもねぇ事を
ほざきやがった。「え〜?なによぅ。志貴だって、途中から無理矢理私を襲ったくせに〜〜♪」ピキッ!その時確かに居間の空気が凍りついた。さっきの志貴ってば、まさしくケダモノだったわね〜〜などと、
脚色をつけながらのたまうアルクェイド。「ななな何を言ってるのかな、アルクェイド?冗談はいかんな〜。」顔に滝汗を浮かべながら、その場逃れの言葉を述べる志貴。
「えぇ〜〜?私、嘘は言ってないよ?それにあんなにいっぱい私の中に出したくせに、何言うのかな〜〜?(ニヤソ」「う、うぐぅ・・・(汗」ていうかお前、この状況を楽しんでないか?ああ、なんか秋葉が
髪を真っ赤にしてるし。翡翠〜、助けてくれ〜。翡翠に救いの視線を向けたが、ツーンと無表情で無視された。もしかして翡翠さん、怒ってらっしゃいますか?(汗)「あう〜、こ、琥珀さん・・・」琥珀さん
に助けを求めたが、「あはー、頑張って下さいね〜♪」と返されてしまった。さすが割烹着の悪魔だ。信じた俺が馬鹿だった。「・・・兄さん?」「はっ!な、何でしょうか、秋葉さん?」振り向いた先には
怒り心頭の真っ赤な髪をした秋葉がいた。志貴は思った。ああ、僕、ここで人生を終えるのね・・・と。その時、居間の窓が開き、誰かが入って来た。シエル先輩だった。「遠野君!大丈夫でしたか!?」
おお、正に天の助け!!「シエル先輩!」「すみません、私が寝坊したばかりに!あのあーぱーに何かされませんでしたか!?」いや、もうすでに遅いんだけどね。「何よー、このカレー尻女。私の志貴に
触らないでくれる?」とシエルに突っかかるアルクェイド。「全く、窓から侵入してくるとは、無礼極まりないですね、先輩。」と秋葉。「あら、これは失礼しました。とりあえず、おはようございます。」
健気にも挨拶するシエル先輩。「おはようごさいます。で?朝から何か御用事がおありなんですか?先輩?」と秋葉が言う。「あら、私はただ遠野君と一緒に登校しょうと思って迎えに来ただけですよ?」
もちろん、見張りも兼ねてですけどね、と述べるシエル。「ちょっと、シエル。志貴は私と一緒に出掛けるのよ。あなたなんかお呼びじゃないわ。」「何言ってるんですかこのあーぱーは。遠野君はまっとうな
高校生なんですから、登校するのは当たり前でしょう。」「そうですね。もうこんな時間ですし、私と一緒に行きましょうか、兄さん?あんなカレー臭い女と未確認生物は放っといて。」おお、なんとか地下牢
行きは免れそうだ。ただ・・・。「ちょっと、妹。抜け駆けしょうたって、そうはいかないわよ。」「そうですよ。それに私が先約ですから、秋葉さんは引っ込んで下さい。」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・・・・
なんか、不吉な予感がするんだよな〜〜〜(汗)
「「「志貴 遠野君 兄さん」」」
ほら来た。
「「「もちろん私と行く((きます))よね!!!」」」
ああ、やっぱり。さて、どうするか・・・。
1.アルクェイドと行く=他の二人に血をみる
2.シエルと行く=他の2人に血をみる
3.秋葉と行く=他の2人に血をみる
4.4Pは男のロマン!=友情のトリプルプラトンあり?
5.やっぱり逃げる=他の3人に血をみる
うおおおぉぉぉ!どれも選んでも、あまり良い結果にはならないじゃんか!!
「「「どっち!!??」」」
ああ、3人ともそんなに目を血走らないでくれ。アルクェイドなんか目が金色になってるし。
しかし、どうせ結果は同じなんだ。・・・逃げよう。これが、おそらくベストの選択肢だろう。よし!そうと決まったら・・・。
「あれ?レンじゃないか?おはよう。(にかっ☆」と、わざとらしく3人の向こうに声をかける。「「「え?レン?」」」案の定、3人は向こうを向いた。チャーンス!!!この時、俺は風となった。
音を立てずに、しかも迅速に学校に向かって走った。七夜の記憶を思い出した俺なら、このぐらい造作も無い事だ。その頃、3人は「何よ、いないじゃないの。」振り向いた先にはすでに志貴の姿はなかった。
愕然とした3人は「逃げたわねぇ〜〜〜!!!」と、憤怒の表情で志貴を追いかけた。琥珀と翡翠は「あはー、志貴さん。骨は拾ってあげますよー。」「姉さん、楽しそうですね・・・」

―――で、遠野志貴は今に至る訳だが、ああ、神様。俺は何か悪い事でもしたのでしょうか。こんな天罰は御免こうむりたいです。
とりあえず、あの角を曲がれば、校門が見える。そう、学校こそ、俺の唯一のオアシスとも言えよう!心休まるし、何より面倒事もかからないしな!そう考えて、さらにスパートをかけた。

―――草薙京はバイクに乗って住宅街の辺りを回っていた。
「確か、あの女はこの辺に来たと思うんだが・・・。見失ってしまったかな?」とぼやいた。さっきからあのカソックを来たシスターを探してるが、一向に見つかる気配はない。
「とにかく、あちら辺を探して見るか・・・」呟いて、バイクを走らせ、角に差し掛かった。

―――ばっ!!!
「なっ!!?」いきなり向こうから出てきた学生の男に驚き、急ブレーキをかけた。「―――え?」男の声が聞こえたが、「うぉおあああああっっっ!!」ドリフトしつつ、なんとかぎりぎりで止まってくれた。
男を見ると、バイクの前で道路にへなへなと尻餅をついていた。「危ねぇじゃなぇか!?いきなり飛び出して来るなよ!!」怒鳴った。男は「あ、う。あう・・・」と呆然自失状態だ。なんか、真吾みたいな奴
だな・・・と思いながらも、男に手を差し出した。「ほら、立てるだろ?」「あ、は、はい。」男が手を握ったとたん、―――違和感を感じた。そして、見てしまった。男がかけている眼鏡の奥にある蒼い煌きを。
――――――な、ん、だ。
――――――この、感覚は。
――――――俺は、こいつと昔、会った事がある―――?

奇妙な感覚だった。いきなりぶつかりそうになったバイクの男に差し出された手を握ったとたん、懐かしい感じがした。そう、まるで昔、会った事があるような―――
「志貴〜〜!!」「遠野く〜〜ん!!」「兄さ〜〜ん!!」そんな時、あの3人の声が後方から聞こえた。
ああ、追いつかれてしまうな・・・。諦めつつ、目の前の男に見やった。年は20代前半だろう、白いジャケットに黒っぽいジーパンをはいてる。夏なのに、暑くないのかな?と思ったりする。
「あの、すみませんでした。いきなり飛び出しちゃって。怪我はありませんか?」と話しかけた。
「―――ん、あ、ああ。何ともないさ。そっちは?」話しかけられた男は気が覚めたように言った。「ええ、大丈夫です。」と返事して、「志貴、大丈夫だった〜〜!?」今追いついたアルクェイドが言った。
「ああ。なんとかな。」「そう。あなたもごめんなさいね・・・―――っ」アルクェイドはバイクの男に話しかけた途端、突然険しい顔をした。「貴方――何者、なの――?」そんな事を言った。

驚いた。この男子学生の彼女だろう、金髪紅眼の美女を見た時、―――この女、強い。それもとてつもなく。そう直感した。で、女に何者かと問われたが、同時に殺気がビリビリと伝わってくる。
―――間違いない。この女も闘いの中に身を置いている。ああ、楽しくなりそうだ―――。そう昂揚感を感じ、がすぐに冷静になって、「おいおい、人に名を尋ねる前にまずは自分の名を名乗るのが礼儀ってもん
だろうが?」そう諭す様に言ってやった。「―――――――」女は一瞬の間をおいて、「私は、アルクェイド=ブリュンスタッド。貴方は?」ほう、アルクェイドというのか。あまり知らないけど・・・。
「そうか。俺は京。草薙京って言う者だ。草薙流古武術正統伝承者だよ。」そう言ってやった。

この3人が出会うことで、新たなる闘いの予兆が見え始める――――


後書き
どうも。KOFと月姫をクロスオーバーしてみたくて、書きました。
試験的に18禁も含ませてみました。拙いですね(汗)
でも、SSを書くのって、楽しいですね〜〜♪
では、不定期ですけど、次回も楽しみにして下さい☆


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