話は半年前に遡る。
ちょうどその時期は肢体がバラバラになって繁華街などに棄てられるショッキングな事件が勃発していた時期だ。
四肢を切り裂くのにはとてつもない時間がかかるはずなのに。
四肢の断面は大根の切り口のように鮮やかで信じられことに血が一滴も流れていなかった程だと報道され
一部のマスコミからは「現代に蘇る切り裂きジャックか!?」等というものまで流れた。
マスコミがそんな無責任なゴシップを流す中……。
遠野志貴に魔の手が忍び寄よる……!!
「発端Ⅰ」
Kyousuke Amagi Presents…
Red Venus With Masking Smile!!
Featuring 【ITIKO INUI】
乾有彦が専門学校に進学し、宿舎を利用することになり、彼が出ていって乾家には現在彼の姉である乾一子しか住んでいない。
そうなると必然的に…
玄関は蜘蛛の巣が張り。
靴は履き散らされ。
廊下に女モノの衣服が散らばる。
駄目人間日本代表の一角を担う彼女ら…(ボキッ、どかっ!!ぐしゃ!!!!)
………。
リビングで一子さまはコーヒーを飲んで御寛ぎになられておられました。
手にしている小説はやおいの「志貴×みき…(ドゴ!!ドス!!メキャ!?)
……手にしている小説は奈須きのこ先生原作「空の境界」である。
ちゃらっちゃあっ!!ちゃらら、らら、ららららら~。
「ん?」
不意に一子さんの携帯着信音が鳴る。(なんのチャクメロかあててみよう♪)
テーブルの上にある彼女のイメージカラーの真紅でカラーリングされた携帯。
それを取り上げ液晶画面を見ずに通話ボタンを押す。彼女は誰からの電話なのかよく確認しないタイプのようだ。
「はい…一子です」
『……一子?』
どこか無機質で氷を連想するような低い女の声…。
聞く人が聞けば「幽霊からの電話!?」と受話器を投げ捨ててしまうかも…(汗)
ピシッ……!!
聞き覚えのある声に硬直する一子さん。
余程嫌な相手らしい。
左眉の上に御馴染みの三本線が引かれている。
「……偲(しのぶ)義姉(ネエ)か?
一子が電話相手の名を紡ぐ
『うん』
偲義姉はその質問に向こうで頷いてみせる。
義姉?そんな設定ありましたか?
天の戯【キニスレバマッサツ……。】
冗談です。私のオリジナルキャラの一人(今回は声のみ)乾偲(しのぶ)です。
プロフィールは顔見せの時に…。
「どうした?…珍しいな、偲義姉(ネエ)が電話くれるなんて…」
どこか他人行儀に用件を訊ねる一子さん
『う、うん…そ、それが』
「なんだよ?言いにくいことか?」
『……あ、え…う、~…お、そ、その~』
上の言葉が3分ほど続きます。
「……(イライライライラ…!!)ああ、もう!!言いたいことがあるなら早く言ってよ!!」
あ、切れた。
『ビクッ!!←驚いた(ふるふる…)←目をウルウルさせている。キラリン☆←何かが鈍い輝きを放つ音』
「……偲義姉(ねえ)なに?今の…「キラリン☆」ってなに?」
不安げに訊ねる一子さん…だが電話口からでは何もわからない。
『ざしゅ!!……ぴゅうぅぅぅぅ』
「!!(偲のクセを思い出した)…ちょ、手首切った!?ネェ!?切っちゃった!?」
(遠くからの声)
『た、大変だ!!偲さまがまた手首を切られているぞ!?』
『またか!?総帥を…総帥を呼べ!!』
『おい、そんな運び方は駄目だ!!担架…そう、担架を持って来い!!』
『た、畳が…高級畳が血で…血で!!!』
『貴様!!偲さまの命と高級畳…どっちが大切だ!!』
『もちろん高級たた…いえ、偲さまデス』
「………切ろう」
『そうはいきません』
びしっ!!
再び一子さん硬直
ああ、もうちょっと早く切っていれば…と今更後悔する一子さん
「……千鶴お義姉さま?」
電話口の相手にあの一子さんがさまづけ言葉を使っている!?
『一子さんお久しぶりですね?』
明るい口調…初対面の人が聞けば「いい人」と大概は思ってしまうだろうが…
天戯のSSにいい人が一人でもいた試しは…ナイ!!
「は、はい…千鶴お義姉様」
『フフフ…そう畏まらなくてもいいわ。いろいろ語り合いたいけど単刀直入に言うわ。一度【彼氏】を本家に連れてきなさい。
ただし【結婚を前提にお付き合いをしている人】よ』
「!?…な、なんでそんな急に」
『貴女も24でしょ?彼氏の一人や二人いるでしょ?』
―24だけどいねえよ…テメーだって27なクセして未だ独身じゃね~か―
『何か言いまして?』
「イエ、ナンデモナイデスヨ。」
『私もそんなに急いでいるわけではないですから…そうですね。明日に使いの者を寄越させます。もし彼氏がいなかったり
逃げたりしたら…ふふ…中年太りの秀麻呂と見合いさせますわ♪』
―思いっきり急がせてるじゃね~かこのくそ姉貴…―
しかし間違ってもそんなことは言えない一子さん。
「いきます…行きますからそんなモノ私の前に立たせないでください。」
『よかった。一子さんが物分りの良い妹でおかげで…』
「おかげで?」
『……なんでもございませんことよ…それではごめんあそばせ…(遠くなる声)待っててね浩一さぁぁぁぁん♪』
「……はぁ…」
携帯をテーブルに投げ出し、大きく伸びをする一子さん。
顔色は曇っている。
「どうしよう…付き合ってる奴なんて…いな…」
ふと、一子さんの脳裏に一人の男の顔が浮かぶ。
そして黒い豆電球がパッと付く。
「………あいつのケーバン(携帯の電話番号)は確か有彦が知っていたよな。」
一人の青年の顔を思い浮かべ…一子さんは邪悪できも……(ゴキ…ゴキ…パコーーーン♪)
妖艶な笑みを浮かべ有彦の携帯にTELする一子さんだった。(ナレーターも命がけだな…)
「くしゃん!!」
とてつもなく広い草原に志貴のくしゃみが響き渡る。
「うぅ…さむい…」
両手で肩を抱き身震いする志貴。
空には冴え渡るほどの満月。
その月の下、志貴はある人を待っていた。
To be Next SS……「発端Ⅱ」
See you again!!
あとがき/こわっぱらっぱぁ!!(謎)はっちゃけはじけて大爆走スペシャルゥゥゥゥゥ!!
どうも天戯です。最初は一括で行くつもりでしたが私にそんな集中力がないことが判明。
しぶしぶ切っていくことに…(汗)というわけで一子さんでずっぱねの話でしたね。
今回は乾家の裏に自分の設定をつけてみました。オフィシャルなら偲と千鶴なんているはずありませんしね。
私のSSはオリジナル設定がまぎれているため読みにくいかもしれませんができる限りフォローをしていくつもりなんで
よろしくお願いします。
それでは!!
戦闘BGM「不謹慎な恋」