そこには目線はぼかしてあるものの、間違いなく遠坂の写真があった。
椅子に寝そべり、ひたすらオナニーに興じる姿が・・・。
「遠坂先輩、先輩に女にしてもらってから、すっかりセックスの虜なんですよ。
かまってもらえない時は、ずーっとオナニーしてるんだもの。
うふふふ・・。覚えたてなんで我慢できないんでしょうね。」
桜は、妖艶な微笑で俺を見つめている。
ごくりと唾を飲みこむ。
何か言わなければと思うものの、思考はまとまらず、ただ雑誌の写真から目が離せなかった。
「ふふふ・・先輩、すっごく気にいったみたいですね。
何枚もありますから言ってくだされば、まだまだお見せしますよ。」
「桜・・どうやって・・・こんなもの・・・。」
掠れた声でそれだけを言う・・。
「遠坂先輩の家って魔術には敏感だけど、機械にはまったく警戒ないんだもの。
この前、お邪魔した時に何箇所か超小型カメラ設置したんです。
そしたら・・こんな画面が・・・ねぇ・・。」
にたり・・そう、まさにそんな微笑だった。
「ともかく、遠坂に知らせないとっ・・。」
俺は桜を振りほどくと電話をかけようと受話器を取った。
「あら、遠坂先輩なら2週間も前に知ってますよ。」
受話器を落としそうになる。
「どういうことだ・・桜。」
「だって、2週間前に兄さんに脅迫されて、それ以来、うちでずーっと兄さんのお相手してますから・・・。」
「な・・・」
「先輩、最近遠坂先輩の相手してなかったでしょ?
だから、兄さんがたっぷりとお相手して上げてたみたいですよ。
遠坂先輩、もうすっかり、兄さんのおちんちんに夢中みたいです。」
「そんな・・馬鹿な・・。」
そう言う俺に桜は、小型のMDプレイヤーのスイッチを入れた。
「あああんっ・・あんっ・・・いいっ・・いいっつつつ・・。いいのっ・・。」
「はあ、はあ・・どうだ・・遠坂・・・俺のは・・。」
「いいっ・・・いいですっ・・。すっごくいいですぅ・・。」
「そうか・・・はあ・・はあ・・・。衛宮とどっちがいい?」
「あんっ・・慎二さまっ・・・慎二様の方がいいのっ・・・。」
「正直なやっだ・・。なら・・お前は・・・誰のものだ?」
「慎二さまっ・・・あんっ・・・慎二さまのものよっ・・」
そこでプレイヤーを止める桜。
愕然としてただ立っているだけしかない俺。
その俺に桜が抱きつき、囁く。
「遠坂先輩は兄さんのもの・・そして、先輩は私のもの・・。」
「・・・・。」
「ふふふ・・・私が何もかも忘れさせて上げます・・。」
そうして桜が俺を押し倒す・・。
俺はされるがままだった・・。
そう・・桜の・・・・されるがまま・・・・・・。
・・・・・・。
・・・。
・・。
・。
End
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