今度はわたしの番ですよ――と。

先輩は俺に媚びをうる。
低いぶーんといったローターの音。
そしてかすかに響く淫らな水音。
この熱気と淫欲にあふれた体育倉庫でひびく先輩のいやらしい音。
俺は秋葉のスポーツバックを漁る。
すると、頭がくらくらする。
ローターだけではなく、蝋燭、鞭、拘束具、ギャグ、バイブにアナルビースといろんな『大人の玩具』でいっぱいだった。

 なんていうか、あとで秋葉ときちんと話をしないといけない。
 お兄ちゃんは大切な妹の未来をとても心配してしまう。

そう心に誓った後、先輩を見る。
とろんと快楽にとろけている表情がそそる。
そんな先輩に見せつけるように、跳び箱の上に、アナルビースとバイブを置く。
 先輩の視線はそれらに釘つけだった。

「……脱いでください」

え、と聞き返す先輩。
俺はただ、脱いでください、と繰り返すだけ。
先輩の視点は玩具と俺を交互に見て定まらない。
そして意を決したかのように――。

その紺色のブルマを脱ぎ始めた。
それはすでにぐっしょりと濡れていて、いやらしい匂いを放ち、脱ぐとぽたぽたとオンナの蜜がこぼれ落ちる。それは入ってくる陽光をあびて、キラキラと輝いた。
こぼれ落ちる音をきいて、かぁっと赤くなっていく先輩。

「上着も……」

俺の声にめくりあげはじめる。
胸をあらわになったところで、俺は止めた。
少しこぐなって、恥ずかしいのか涙目で見る先輩。



じいっと観察する。
この何か言いたげな視線、恥じらいを浮かべた顔、そしてめくりあげただけの体操着に、太股でとまったブルマ。
 完璧だった。
今さっきの秋葉も境地だと思ったが、これも……なんていうか至高と究極のふたつのような、甲乙つけがたい魅力で俺の心を激しくゆさぶっていた。
 そして近づくと、ローターをふたつとも一気に引き抜く。
まるで犬のような悲鳴をあげる。
ぼたぼたと雫がこぼれ、俺の手の中には先輩の腺液で濡れぼそったローターが2つ低い唸りをあげていた。
 その匂いをわざと嗅ぐ。

「だ……駄目です、遠野くん!」

先輩は止めるが俺はやめない。
そして堪能すると、玩具をもって先輩に近づく。
ごくりと怯える先輩にだきしめて、そして後ろのすぼまりをいじる。
もうそこは柔らかくぬるぬるしていて、すぐにでも俺のを受けいれられそう。
でも先輩に命じて両手を跳び箱につかせる。
すんごく卑猥な眺め。
めくりあげられた真っ白な体操服。そこから見える綺麗な背中の線がなだらかに曲線美を描き、おしりから太股へと流れ、その終わりには紺色のブルマ。
おしりはふっくらとしていて、おおきい。
大きいおしりを先輩は気にしているようだが、これはこれで魅力的だ。
スレンダーさが魅力間の秋葉か、胸のアルクェイドか、それともおしりの先輩か? どれも甲乙つけがたい魅力を放っていた。
そのもっちりとしたふたりのおしりの間にある可憐な穴。
ふたつのいやらしい穴。
やらしく淫らな先輩のふたりの穴がはっきりと見える。
下のオンナは真っ赤に充血し、蜜でしとどに濡れて、いやらしくひくついている。
上のすぼまりはぷっくりとしているが、わななき、透明な液を流していた。
そして感じるのか先輩は身をよじる。
そのたびにオンナはひくつき、すぼまりは震える。
なんて――見事な光景。やらしい眺め。
そのおしりをさわると、びくんと震える。
その吸い付くような肌触りを愉しみながら、おしりにアナルビースをいれる。
先端は小さいためすぐに入っていくが、ゆっくりと大きくなっていく。
珠を押し込むと、アナルはぷっくりと広がって、そしてひくつきながら飲み込む。
ひとついれるごとに、先輩からは切ない喘ぎが漏れる。

「……もぅお腹がいっぱいです……遠野……くん……」

先輩は、ゆるして、というが、俺は今日はゆるさない事にした。
秋葉もゆるさなかったから、先輩もゆるさない。

「なにいってるんですか、先輩……ほら、まだまだおいしそうに飲み込みますよ……」

ゆっくりと大きくなっていくビースを、先輩のおしりは本当に美味しそうに飲み込んでいく。
一つ、また一つとおしりが飲み込んでいく。
前のオンナはだらだらとしまりなく蜜を垂れ流していた。
真っ赤に充血しきって、血の色そのものになっている。
そこに息を吹きかけてやる。

 ああん、

と啼く。でも俺はまたビースをいれる。
そして最後のひとつを入れ終わる。
苦しいのか先輩は脂汗を流していた。
でもその堪える姿はとてもいやらしくて、俺の加虐心をあおり立てる。

「先輩、全部入りましたよ!」
「ダメです、苦しいです……もぅお腹がいっぱいで……」

苦しそうに切なそうにいう。
すると俺はアナルビースをにぎると、一気に引き抜く。

ああああああああぁぁぁっ!!

先輩は嬌声をあげる。



次々とアナルからビースが出ていく。
その珠ひとつひとつがでるたびに肛門が灼かれるような感触。
そして出ていく快感。
痺れていく。
身体を開かれる不可思議な感覚。
一気に引き抜かれ、おしりの穴はめくれる。
めくりあがるのが感じられる。
こんなにめくれる。
めくれちゃう。
ダメ。
あぁ!
わたしのおしりの穴がひろがって、遠野くんに見られている。
躰の奥底、わたしも見たみたことのないところを見られている。
すごい。
たまらない。
冷たい空気があつくてとろとろのわたしの胎内にはいってくる。
そして珠がじゅぶじゅぶといやらしい音をたてて、出ていく。
珠がわたしの肛門をいじって、嬲って、苛んでいく。
足の指さえ反り返ってしまう。
脚がガクガクして力が入らない。
頭が真っ白になる。
いやらしく淫らななにがでいっぱいになって、何も考えられない。
声が止まらない。
勝手に声が出てしまう。
おしりの穴からの甘美な電流がわたしを狂わせていく。
やらしい電流がわたしの脳髄をも支配する。
声をとめたいのに、声帯さえもが官能に支配されてしまう。
声はどんどん大きくなっていく。
おしりの穴を嬲られるこの被虐のわななきにうち震えていく。
 絶叫。
いやらしい牝の絶叫を、感じきったとろとろの声をあげ続けた。



 感じきって、涎と涙でぐちゃぐちゃになった先輩は跳び箱に伏せてしまう。
ぐちゃぐちゃになったオンナからは愛液がもう漏れ始める。
もしかしたら失禁しているのかもしれない。
それっくらい濡れている。
太股までさげられたブルマはぐちゃぐちゃで見ていられないぐらい。
足下に水だまりができるぐらい。
いやらしいシエル先輩の匂いでいっぱいになる。
荒い息をしている先輩の秘所に俺は突っ込む。

「い、いま……イったばかりで……」

先輩の言葉を気にせず入れる。
ぎゅっと締め上げられ、奥へとぐいぐい飲み込んでいく。
たまらない。
先輩も甘い嬌声を上げ始めた。
体育着とブルマの先輩を後ろから犯す俺。
このシチュエーションに萌えの俺は、強く腰をふる。
あの元気はつらつな先輩が、こんな姿で痴態をさらしていて、とても我慢できなかった。

「ダメです、遠野くん……感じ過ぎちゃいます……」

先輩は大きく首をふって、快楽から逃れようとする。
でも腰をおさえて、先輩のオンナを嬲った。

「あああ……ヘンに……なっちゃいます……」

官能に浸る先輩の声のこの艶やかさ。
そしてそういいながらも俺の締め上げる先輩のオンナ。
潤みきった秘所はまるで生きているように俺のをねぶる。
柳眉を悩ましく歪める先輩の震えは大きくなり、いやらしく俺を誘う。
芳醇といっていいほど濃く強い性臭。
きつく閉じた目からは涙がこぼれていた。
 そんな先輩が愛おしかった。
たまらなく愛しい。
何度、躰を重ねてもやめられない。
年上のクセにこんなにも可愛らしく、こんなにも愛らしい先輩。
のぼせたような顔、鼻にかかった吐息、汗で肌にはりついた髪。
快楽と絶頂の間でただ流され、感じているだけの先輩。
あの理知的な顔が性欲で歪み、いやらしいメスの顔となる。
この俺の手腕で、この俺の愛撫で。
そう思うとやめられない。



 わたしは快楽の只中にいた。
絶えず来る、頭を真っ白にさせるあの官能のうねり。
遠野くんの律動によって、そこから広がっていく。
神経すべてがふやけてしまう。
躰の中すべてが爛れていく、蕩けていく、この感覚。
思考や精神さえも、快楽にふやけていく。
ふやけていく。
こんなにもふやけていく。
こんなにも。
もうぐちゃぐちゃで、躰からこぼれていく。
このいやらしい汗に、この淫らな声に、このとろとろの愛液になって、こんなにもこぼれていく。
今のわたしには埋葬機関も司祭も何もなかった。
ただ愛する人によるめくりめく官能に酔いしれる、恍惚の表情を浮かべる、オンナ、だった。
こぼれおちて、こぼれ落ちきって、残るのは――。
愛しい遠野くんを求める牝の本能と、快楽を追い求める躰だけ。



ぐぐっと締め上げる先輩の秘肉。
絡み付いた粘膜が俺のをこすりあげる。
根元から搾るような収縮に、息が詰まってしまうほど。
ぐったりとしている先輩を抱く。
でもその表情は恍惚していて、卑猥、だった。
唇も華もひくひくとしていて、ただ官能に喘ぐだけで――。
それだけだというのに、たまらなかった。
熱く柔らかい肉を抱きしめる。
こんなにも熱くてぐんにゃりとしていて、いやらしく吸い付く柔肌。
美しい年上の女性を、やさしく元気いっぱいの先輩を、完全にものにしている事実に、俺はいきりたつ。
感じきって惚けた先輩の顔をみると、俺はこらえられなかった。
抜ける一歩手前まで引き抜き、また襞を掻き分けて奥に沈める。
強烈な抵抗感。
こんなにもぬるぬるしているのに、ぴったりと吸い付いてくる。
そんな強烈な愉悦に、挿入している俺のものがとろけてしまったかのよう。
気持ちが良い。
良すぎる。
今さっき、秋葉に出したばかりだというのに、あついとろみがはい昇ってくる。
ただただ牡の本能に突き動かされて、腰をふるう。挿入をくりかえす。
もっと深く、もっと味わいたくて。
快楽神経の末端まで快楽の針で刺されたような、ムズ痒い刺激。
脳に直接、官能の針が埋め込まれるような感覚。
先輩の躰はどんな性妓にも、娼妓にも反応してくれる。
淫婦の躰、だった。
完全にものしているはずなのに、気がつくと俺の方が弄ばれている。
なんていやらしい肉体。
なんていやらしい肢体。
なんていやらしい――先輩。
そのいやらしい蜜壺に締め上げられて、俺は嗚咽を漏らす。
搾り取られるように艶めかしく、妖しげに蠢く。
どんどん圧力が高まっていく。
男根の根本からふつふつとわき上がってくる。
おしりがぐぐっと締めて我慢しようとする。
でも先輩は腰を動かして、俺を惑わせる。
腰の奥からむず痒さが昇ってくる。
ざわざわと肌の下をはいまわる快感。
産毛が立つこの淫らな感触。
とろけていく。
ぴったりとひとつになって、先輩とひとつになっていく。
先輩の喘ぎ声がするたびに、
躰がわななきのけ反るごとに、
腰がふられるたびに、
甘露な電流が神経を流れる。
それに痺れて、喘ぐ。
秘裂がぐぐっと飲み込み、きゅぅっと絞り込む。
柔らかくでも強く絞り込まれる。
どろりと溶けた熱いなにかに突っ込んでいて
そのままとけていく快感。
快楽に身がとけていく。とろけていく。とろけてしまう。
こんなにもとろけていく。
 耐えられなかった。
俺は一番深い胃所に崎をぐいぐいと当てると、放っていた。
躰が揺られるぐらい出す。
でも先輩のそこは、まだいやらしく俺のを締め上げる。
出しているのに、出したばかりだというのに。
ぬるぬるとした赤い襞が俺のをしごいて一滴残らず吸い取ろうとしている。
俺は先輩の熱く滑らかな背中に覆い被さり、ただ享楽に躰を震わせるだけだった……。
















 うとうとしていた俺は、強い刺激に目を醒ます。
すると先輩と秋葉が俺のをねぶっていた。

「気がついたみたいですね」
「もぅ兄さんったら……」

ふたりはそれでも俺のを弄り続けていた。

「兄さん、まだ……勝負は終わってないんですよ」
「そうですよ」

そういって、先輩は俺のを飲み込む。
その熱い口の粘膜に痺れる。
秋葉は横から竿を舐めている。

「兄さん……まだどちらがいいのか決定していないんですからね」

舌を出して、唾液をなすりつけるようにこすりつけてくる。
先輩の歯と舌が俺のを弄ぶ。
暖かくどろりとした中に包み込み、音をたてて啜る。
そして尿道口に舌をねじ込もうとする。
強い刺激。
そして擦り上げてくる。
痛いぐらいの刺激。
先輩の技巧にただ声を漏らすばかり。
躰がジンジン痺れる。
官能が背骨を走り抜け、脳髄をかき乱す。
秋葉は勃った竿をゆっくりと、ゆっくりと舐める。
甘噛みし、ちゅぱちゅぱと音をたてて、いやらしくねぶる。

先輩はともかく……秋葉は……こんなテクニックを……いつの間に……

 息も絶え絶えたった。
 その舌の感触がたまらない。
違う温度の舌と口が俺のをいたぶる。
ただただ神経を爛れさせていく。
躰の奥の深いところにある、牡の本能が躰をゆさぶる。
耐えられない快楽。
そこを舐められているのに、全身が舐められているよう。
狂おしいぼとの悦楽。
身もだえしても、よじっても、喘いでも、その愉悦は性感神経を刺激し続ける。
逃げられなかった。
逃げようがなかった。
強い焦燥感と惚けるほどの甘美な愉悦。
それが俺を追い詰める。
こんなにも、こんなにも、追いかけて、追い詰めて、何もさせない。
先輩はようやく口から離す。
でも一息つく間もなく、秋葉がくわえる。

「すごい……兄さんの味が……」

とういって亀頭をねぶる。
鈴口に口づけし、舌で先の粘膜を弄ぶ。
先輩は今度は俺の根本、陰毛の生え際から舐め始める。

「すっごく匂いますよ……ふふふ」

陰毛に顔をうずめて、先輩は妖しく微笑む。

「遠野くんの、男の匂いが……こんなに」

俺の匂いを嗅ぎながら、舌と指をつかって、竿を責め立てる。
くっとりと浮かんだ血管をわざと舌でチロチロと撫でる。
その猥褻な光景に、惑っていく。
 先輩はあまった左手で俺の陰嚢を揉む。
それを見て気づいたのか秋葉も揉み始める。
ふたりで弄られる。
ふたりの玉を奪い合うようにぐにぐにと揉まれる。
そして秋葉は先を舌でちろちろと舐める。
先輩も同じくなめる。
舌を絡ませて、しごく。
そして両側からくびれたカリの部分を舌のザラついたところでこすり上げられる。
 一瞬出したかと思う。
おしりの穴がきゅっと窄まる。
それっくらいの快感。
先から腺液がとろとろと漏れる。
ふたりはそれを奪い合うかのように、舌先で掬う。
時折ふたりの互いの舌をすすって、絡め合う。
そして互いの唾液を俺の上に垂らす。
どろどろになるように、たっぷりとかけて、それを舐め取るかのように舌を這わせる。
熱い感触。
ぬるりとした唾液とざらりとした舌、そしてやわらかい唇の感触。
甘美な電流が絶え間なく流れて、俺を苛む。
 ふたりの美人――しかも年上と年下――に責め立てられて、その強烈な快感に溺れていく。
神経を爛れさせ、犯していく、とてつもなく甘美な悦楽。
肉欲。
肉の悦び。
ふたりの牝に奉仕される牡の喜悦。
凄すぎて、声さえもでない。
涙さえ出てしまうほど。
ただただ、息を吐くだけ。
吸うことができない。
体中が熱くなる。
肺さえ熱い。
なのにそこに空気を吸い込むことができない。
熱い奔流が全身をかけずり回って、俺はただ弄ばれるだけ。
強い衝動が高まっていく。
だた出したい。
牡の、男の本能。
出したいという雄の誘惑。

「……出るよ」

と告げたというのに、ふたりはさらに激しく俺を苛める。
強く吸い、玉をもみ、口づけし、舌を這わせた。
きゅっと何かが高まって、はじけた。
 どろりとした粘液質の液体がふたりに注がれる。
眼鏡に、髪に、鼻に、口に、舌に、頬に、鎖骨に、胸に。
ふたりを雄のエキスでどろどろにしてしまうぐらいいっぱい出てしまう。
ふたりとも惚けたように、俺のを浴びていた。
まるでうっとりと恍惚しているよう。
青臭い匂いと粘つく粘液に躰をうち震わせていた。
 先輩は淫蕩に笑うと、舌でびりついた精液を舐め取り始める。
眼鏡が少しずれたまま、ただただ舐め取る行為に没頭している様は、あまりにも淫らだった。
 秋葉はそんな先輩を見て、意を決してその白濁液を舐める。
それを味わって飲もうとするが、吐いてしまう。

「……ご……ごめんなさい……兄さん……飲めなくて……ごめんなさい」

涙目でこちらを見上げるのはとてもそそった。

「こんなに……おいしいのに……」

そういって先輩は俺のを含み、残ったものを吸い上げる。
尿道に残ったのが吸い上げられるたびに、しびれのような快感が走る。
出したばかりで敏感なところをねぶられ、吸い上げられるのは、きついぐらい。
 そして先輩は、秋葉の顔も舐め始める。

「ふふふ……もったいない……」

秋葉はただ目を閉じて、なすがまま。
毛繕いする牝猫同士がじゃれあっているよう。

 しかし俺は満足していなかった。
こんなもので、満足できるものではなかった。
ついつい肉欲に溺れてしまったが、本当はフェチ魂をゆさぶってやまない、ブルマを堪能していないからだ。
 くすぶっていたフェチ魂がゆっくりと燃えさかり始めた。
 昂揚していく。

「ふたりとも」

俺は声をかけた。
ふたりはこちらを見る。

「ブルマをそのまま履いて」

びっくりしたように見るふたり。

「早く」

するとふたりは怯えたように急いで従う。
そうしてふたりを抱きあわせて、横に転がす。先輩が下で秋葉が上。
そこにはブルマがあった。
紺色のブルマの上に小豆色のブルマ。
そのふたりの間に俺は肉棒を差し込む。
艶やかな感触。
このブルマの感触。
そしてふたりの熱気。
むせかえるほど。
そこに俺は突っ込んだ。
ぎゅっとブルマでしごかれるこのいやらしい感触。
ふたりの秘唇が俺のを挟みながら、熱くとろとろになっているのがわかる。
でも俺は構わず、こすり上げる。
このブルマの感触に、溺れていく。
秋葉も先輩もこすられて、じんわりと感じ始めていた。
牝の嬌声がこだまする。
ふたりの女陰がぴったりとブルマにはりつき、あの厚い生地をとおしてくっきりと浮かび上がりそう。
乱れ咲くふたりの華をブルマごしに感じる。
ブルマの厚い生地はじっとりとぬれていて、いやらしい水音を立て始めていた。
ブルマから薫るふたりの香り。
そして染みついた汗の匂い。
そして喘ぎ声。
飛び散る汗がきらきらと輝く。
ふたりはたまらず腰を動かし始める。
俺のにこすりつけてくる。
ぎゅうぎゅうと何とも言えない肌触り。
紺色と小豆色のブルマがまるで俺のを飲み込もうとしているよう。
俺のをしごきたてている。
今さっき出したばっかりなのに、出そうだった。
連続だというのに、俺は滾っていた。
幾度快楽に溺れることができるのだろうか?
これもブルマのおかげなのか。
この湿った布地の卑猥な感触にただ感じていた。
 このブルマの感触。
 たまらない感触。
 すごくて、たまらない。
 止められない。
 腰が勝手に動いてしまう。
 もっと味わいたくて。
 この感触。
 この滑らかで欲望をかきたててやまない感触。
俺のを挟みこむふたつのブルマの、このやらしい光景。
ふたりは喘ぎ、腰を動かして、俺のをしごく。
横から上から下からブルマにこすられて。
狂おしいほど。
狂っていく。
溺れていく。
紺色と小豆色のブルマに溺れていく。
ぴっちりと股間に食い込み、むっちりとした太股がすらりと伸びるブルマ。
それが身悶え、俺のをいじる。
細胞のひとかけらまでバラバラにされるような、甘美な電流。
バラバラになって、淫猥なブルマの山に埋もれていくこの感じ。
ブルマの色が、この滑らかさが、形が俺を狂わせていく。
こんなにも狂ってしまう。
秋葉は可愛い。
先輩も可愛い。
でも体育服にブルマというふたりは最高だ。
ワンダホーだ。ビュテホーだ。グレイトだ。
 サイコーだった。
これを破るのはアルクェイドの裸の上からぶかぶかのワイシャツをひっかけた姿しか知らない。
 だからこそ――ここまで浸ってしまう。
俺の神経という神経すべてがほぐれていくこの感じ。
いやらしいブルマに沈んでいく。
そしてふたりの喘ぎ声。
熱く潤んだ瞳、舌足らずな喘ぎ、たまらない女の匂い。
それらすべてがブルマとまじりあって、俺をとかしていく。
内蔵をかきむしりたいほどの衝動。
内蔵が勝手に蠢いて、震えている。
勝手に感じて、内蔵までもが、この甘美な誘惑の前に爛れていく。
鼻にかかった甘い声。
嬌声。
涙。
紺色。
朱を散らしたまなじり。
わななく唇。
真っ白な体操服。
透ける柔肌。
なまめかしい女肉。
小豆色。
むっちりとした太股。
乱れる長い髪。
オンナのあの匂い。
走る電流。
  真っ白に。
先輩の眼鏡。
  ただ真っ白に。
這いまわる快楽。
  たまらない。
背骨を軋ませながら昇ってくる圧力。
  ただただ真っ白に。
粘膜がたてるいやらしい音。
  何も考えられない。
ねちゃねちゃと淫水の音。
  もぅ何も――。
震えるふたりのいやらしい躰。
  ――――――――――…あぁ!

俺は放っていた。
もう白くないとろみのある液体を紺色と小豆色に放っていた。
ふたりの感極まった消えるような嬌声を聞きながら。
どろどろになるように、男の、牡の匂いが染みつくように。
出しながらも、俺は腰をゆすっていた。
ブルマに俺のをずっとこすり続けた………………。
















「……で、兄さん」
「遠野くん」

ふたりは俺を詰問する。

「秋葉と」
「わたしと」
「「どちらを選ぶんですか?」」

見事なまでにハモる。
こういう時だけ意気投合するのはやめてほしいと思う。
 ブルマに精も根も使い果たした俺は答える元気さえなかった。
 というかブルマってサイコー。
でもふたりはゆるしてくれない。
今すぐ決断しろと迫るのだ。

「あー秋葉に先輩」

ふたりとも生唾を飲み込む。

「ドロー。引き分け」

へっ、とヘンな声をあげるふたり。
呆然としているふたりに構わず俺はしゃべり続けた。

「というか、今回はブルマの一人勝ち」

するとわなわなと秋葉が震え始める。
 ヤバい、怒らせたか!?

「……兄さん」

ぞっとするような声。地獄から響いてくるような声。

「……じゃあ、浅上のセーラー服をきて生徒会室というのはどうです?」

…………。
…………。
…………。
…………へ!?

今度は俺が呆然としてしまう。

「わたしはですね」

先輩は少し考えて言う。

「上から白衣をまとって、先生と生徒というのはどうてしょう」

…………。
…………。
…………。
…………あ、あのぅシエル先輩!?

何も考えられなかった。

「な、なにをおっしゃるまさいますか、シエルさん」
「あら、これは年上の特権ですから」
「じゃ、じゃあ……お兄ちゃ……恥ずかしい」
「編み上げブーツが格好良いっていってましたよ、遠野くん。裸にそれってどうです?」
「ほ、褒めてくれた浴衣姿で……」
「胸で挟むというのはどうです?」
「そんなのは、卑怯です!」

ふたりはぎゃーぎゃーと騒ぎ出す。

あ、あのぅ……ふたりとも、俺をどう見ている、わけ?

 あまりにも怖くて聞けなかった。
ただ――どうやら俺のフェチ魂が萌えに高ぶっても良いことだけが、そしてふたりとも意外とそういうのが好きだということだけがわかったのが、収穫だった。

 喚いているふたりを楽しそうに俺は眺めた。こんな時だけ、仲がよさそうに戯れるふたりを。



お・し・ま・い




あ と が き


 あああ、とても難しいです。
 フェチって難しいです。
 わたしはブルマには何にも感じません。
 でも、頑張って書きました。
 バカエロっぽく仕上げるため、志貴くんの頭をちょっと悪い感じで書いてみました。
 頭悪い感じになっていれば幸いです。
 でも途中で、フェチを忘れました(笑)
 あとで付け加えたようにフェチが復活するのはそのためです。
 ごめんなさいませ。
 また全然いやらしくないから、お得意の女性視点を途中で挿入しました。
文体としてはヘンでしょうけど、いやしければOKということで。

 今回のお題って難しすぎ。
 なぜ同じ背景なの! なぜ体育服なの! ブルマなの! と何度、枕を涙で濡らしたことか。

 でもこの作品はちょうどわたしがSSを書き始めて半年目の作品です。
 びっくり。
 最初書いたのは、目覚めるまで(3/6.2002)、でした。
 思えば遠くまで来たものです(しみじみ)。
 腕があがったのか、それともさまよい歩いているのかわかりませんが、皆様、これからもよろしくお願いいたします。

それではまた別のSSでお会いしましょうね。
6th. September. 2002 #61