「たまたま、ちょっとだけ年齢と体格が大きく違うだけ。」
古守 久万
「ふふふ……」
夜。
これほど夜が待ち遠しいと思ったのは、いつ以来だろうか?正直夜には良い
思い出がないけど、今回ばっかりは違った。
ベッドに座り、1枚の写真を眺めて思う。
「何よ、ニヤニヤ笑って」
いつの間にかアルクェイドが部屋に上がり込んでいた。慌てて写真をしまお
うとするが奪われる。
「志貴、レンと契約してから変よ。志貴のロリコン」
軽い嫉妬のつもりか、アルクェイドは非難の目を向ける。
「何だよ、返せ。ちゃんと現実世界じゃおまえを相手してるだろ」
奪おうとするが、ヒョイヒョイとかわされ、写真を見られる。
「何よこれ?」
「そんなの、レンに聞いてくれ」
当人は部屋の隅でこの光景に呆れてるが。
「珍しいわね、今夜お楽しみ?」
アルクは「私がいるのに」という目で見る。
「何だよ、相手して欲しくないのか?」
「え……そう言う訳じゃ……」
真っ赤になってるアルクェイドは可愛いなぁ。
「それよりこれ。あり得ないでしょ?」
気を取り直したアルクェイドがそう指さす写真は、「夢」に出てきたキス写
真。誰が作ったか、といえば琥珀さんの手管というより俺の夢の産物と言う事
だろう。
「やっぱりこういうのが趣味……志貴の変態」
「まぁまぁ、いいじゃないか」
ベッドから立ち上がり、抱きしめてキスする。
「んっ……」
舌を絡ませて、有無を言わさずベッドに連れ込む。
「志貴、反則。何も言えなくなっちゃうじゃない……」
既に目がトロンとしてるアルクェイドを無視して、タブレットを2つ。
もう1度キスをして、舌の先に載せて1つはアルクェイドに。1つは自分に。
「ちょ、ちょっと。何飲ませたの?」
嚥下してしまってから、アルクェイドが訪ねる。
「ん?気持ちよくなるクスリ〜」
構わずセーターをたくし上げ、胸にかぶりつく。
「大丈夫、すぐに良くなるって」
ちうちうと乳首を吸いながら揉みしだく。流石に効果がすぐには出ないから
ゆっくり愛撫して時間を稼ぐ。
「や……いつもより丁寧だね」
セーターを脱ぎながら、アルクが恥ずかしそうに聞く。
「そりゃぁ折角使ってるからな、楽しまないと」
もっともらしい理由でごまかす。
「……あん、なんか変」
しばらくすると、アルクェイドに変化が訪れる。
「ちょっと、志貴……なんだか頭がぼーっとしてきて……でも気持ちいい」
それは効果が現れた証拠だ。同じくらいにこっちもぐらっとしてくる。
ペニスなんかギンギンで、早く入れないとこのまま射精しちゃいそうだ。
思ったより回りが早いな、少し苦笑いする。
「俺も。眠くなるけど我慢しろよ。それが気持ちいいんだから」
眠気に耐えてヤルのが一種の快感だから。
スカートを脱がし、既に濡れているパンティを剥ぎ取って口づけ。そのまま
クリトリスをコロコロを転がすと、一段と大きい声でアルクェイドが喘ぐ。
「あっ!なんだか変な感じ!!」
必至に耐えてるようだ。というか俺がソロソロヤバイかも。クスリとの相乗
効果か僅かな愛撫でアルクェイドは十分オッケーみたいだ。
ズボンを脱ぎ、ベッドの下に投げ落としてからアルクェイドの腰を掴む。そ
のまま、軽く入り口を擦って亀頭を濡らすと、一気に落とし込む。
「ああっ……ん!!」
一度奧に到達して、そのまま覆い被さる。アルクェイドにキスしながら
「眠っちゃダメだからな。イクまでは我慢しろよ」
「う……うん」
そう告げて、いきなり4速で動き出す。のんびりやってたらこっちがダウン
しちゃう。
「あ!あっ、あん!!」
俺の動きも、そして快感の昇り方のペースも早い状況に、一気にアルクェイドが跳ねる。
「ダメ、ダメ!」
あっちは叫ぶ分だけ大丈夫か。俺はいつ意識が飛ぶか冷や冷やモノで、それ
がかえって興奮する。奥歯をギリギリ噛みながら叩き付ける。
「イクぜ!」
「あああーっ!!」
ドクン!と、いつもとは比べものにならない快感が襲う。ヤバイ位に大量の
精が噴出してアルクェイドの膣に注がれる。
「んっ……!」
出し終わる頃には、アルクェイドは失神していた。
「はは、このまま寝ちゃうか。そりゃ好都合だ」
そう思い、アルクェイドの横に倒れた頃には、俺にも一気に限界が見えてきた。
「後は頼むぜ、レン……」
そう呟くと、瞼を閉じた。
「……志貴、あれ何だったのよ?」
アルクェイドが仏頂面で聞く。
「ん?琥珀さんに言って貰ったハルシオンだ。気持ちよかっただろ?」
「ただの睡眠薬じゃないの!」
「違うな。それを我慢して遊べばハイになれるんだよ。確かにそっちの効果も
期待したけどな」
「で、どういう訳?」
「まぁ、1つは現実でも楽しみたいから。もう1つは寝る事におまえが抵抗し
たらヤだったから。両方叶えてうってつけだった訳だ」
「だから!この姿の事よ!!」
的を得ない答えに遂にアルクェイドが怒り出す。
「んー?俺の願望、ってトコロかな。レンに頼むの苦労したんだからな」
「変態よ、変態」
この際何といわれようと気にしない。目の前には美味しい獲物が待ちかまえ
ているから。
姿。
確かにそれはおかしかった。
いつもと視線の高さが違う。
俺は見下ろし、アルクェイドは見上げる。
慎重差、50センチといったところかな。
うん、写真のアルクェイドにそっくりだ。というか本人だから本物か。
「……に、しても……」
幼いアルクェイドは頬擦りしたくなるほど可愛かった。
さらさらの金髪はいつもとは違って長く、子供らしい柔らかそうなほっぺ。
「……うん。やっぱりいいかも」
素直な感想を口にする。
「あんた、レンで変な味しめたでしょ?」
姿に見合わず腰に手を当てた格好で、アルクェイドがそう悪態づく。
「だってさ、あんな写真見たら誰だってそう思うぜ?」
「それ、志貴だけだと思う」
「む、感心しないなぁ」
そう言うと、ひょいとアルクェイドを抱き上げる。
じたばたと、脚を上下させるアルクェイド。
「むー!レン、後で覚えてなさいよ!」
「こらこら、契約者は俺だっての。ちゃんと代償を払ってお願いしたんだからな」
「それだってレンと「する」んだから、志貴に都合が良すぎ」
「いや、互いの利権が一致したんだから、正当な交渉だぞ」
レンに精をあげる事で今回の約束を取り付けたんだから、俺に非はない。
「一度、子供姿のアルクェイドとヤッてみたかったんだよな……」
抱っこしたまましみじみ呟く。
「やー!変態!変態!!」
涙目でアルクェイドがじたばたする。真祖のお姫様もこうなりゃそこいらの
子供と一緒だ。
「おっと、魔眼は無理だぜ。何たって夢の主導権はこちらにあるからな」
ニヤニヤ笑いで俺が機先を制する。
「助けてー。犯されるー!」
誰も来ないのに無駄に叫ぶアルクェイド。ポカポカ殴る手を頭の上で押さえて唇を塞ぐ。
「んっ……」
始めはジタバタ暴れてたが、舌を差し込むと急にシュンとなり、そのうち自
ら舌を絡ませてきた。
ぴちゃぴちゃと舌を絡ませる音が響く。聴覚に刺激を貰って、それはいっそ
う激しくなる。
「はっ、なんだかんだでおまえもその気じゃないか」
口を離して、ニヤケ顔でアルクェイドを見る。
「うー……。だって……」
反応しちゃった、って感じだろうがアルクェイドには返す言葉がない。
「はいはい、じゃぁベッド行きましょうねー」
抱っこしたままいつの間にか現れたベッドにたどり着き、いつもの要領で服
を脱がす。服装はそのままミニチュア化していて、セーターにロングスカート。
でも、これが俺の思い通りなら……
「やっぱり、胸がないのは反則だよな……たまんないぜ」
「う……おかしい、絶対におかしい!」
セーターをたくし上げると、ほとんど膨らみのない胸がそこにあった。ぺた
んとした胸に、それこそほんの小さな乳首。見ているだけでクラクラする。
「これなら秋葉も勝てるな……」
「なによそれ?」
「こっちの話〜」
そう言って、可愛い乳首に舌を這わす。先端でゆっくり触るが、気付いたら
溶けちゃいそうな程だ。でも感度はいいらしく
「あんっ……あん」
見た目に相応した可愛い声でアルクェイドが喘ぐ。クスリの効果だけは残っ
てるみたいで、それだけでこっちも飛びそうになる。
「じゃぁ、下は……と」
そのまま舌を這わせてパンティに辿り付き、布の上から軽く触る。そして、
人差し指でくるりと脱がし取る。足を開かせてその中心を拝むと……
「……!!」
思わず、ガッツポーズが出る。そこにはいつもの淫靡な花びらでなく筋一本。
もちろんヘアなんて生えてない。
「たまんないね……」
「いやー!ロリコン志貴ー!」
必至に脚を閉じようとする非力なアルクェイドを完全無視して、その筋を人
差し指でなぞる。
ぷにぷにと柔らかい反応がたまんない。くつろげてみて、やっぱり女性器そ
のものではあると解する。その先端には包皮に包まれてクリトリスもちゃんと
あるし、陰唇もある。そのクリトリスに口づけ。
「ん……ん……」
感度良好らしく、アルクェイドはそれだけで反応する。
それから軽く力を入れて、膣に滑り込ます。
「お……キツ……」
指一本でも押し入る隙間が全くないのに気付く。なんとか優しくねじ込むよ
うにして奧まで指を入れると、その最奧に……
「あった!!」
いつもは軽く通り抜けるはずの場所に、襞状のもの。それを十分確認するよ
うに膣をいじると
「もう一回、頂きます」
軽く拝み、指を抜いた。
「や、まさか?」
愛撫されてぼうっとしてたアルクェイドが、その言葉に反応する。
「そ、処女膜。正確にゃ膜じゃないけどね」
ズボンを同じように脱ぎ、ベッドの下に全力で投げつけると、その小さい腰
を動かないようにがしりと掴む。俺のいつもよりも強烈に勃起しているモノを
あてがうと、
「イヤ、痛いのイヤー!」
最初の時を思い出してアルクェイドがマジで嫌がる。
「大丈夫だって、俺の夢なら破れる感覚だけで痛くないはずだし」
そう言って、ニヤリとすると
「それとも、痛くないならいいのかな?」
アルクェイドをからかう。
「ち、違うわよ……」
真っ赤になって言おうとするアルクェイド。
「へへっ、姿は子供でもエッチな気持ちは十分大人だな。そういうアルクェイ
ド、大好きだぜ……!」
そう言って、グッと、押し進めた。
「……!!」
一瞬、体を強ばらせたアルクェイド。入るのを意識したのだろう。
「くっ……」
進もうとする、その膣の感触が異常だった。指の時でも分かってたけど、狭
すぎる。ぎゅうぎゅうと、まるで千切られるのではないかという程に締め付け
て、俺を押し出そうとする。いつもの感覚だと全く入っていかない。
「キツ……くそ」
乱暴にしない程度に、腰に力を入れて挿入する。じりじりと、その幼い体に
ペニスが埋まっていくのが、グロテスクにもアルクェイドの体を通して見える。
「あっ……」
多分、普段の体に俺のモノの何倍もの太さのナニカを入れられてるのと同じ
なんだろう。アルクェイドは片手の拳を握り、もう片方はシーツをぎゅっと掴
み、耐えている。
その姿が余計欲情した。少し強めに差してしまう。
「あ!」
先端が、先程の位置までたどり着く。一呼吸置いて
「改めて……いただきます!」
一気に処女膜を突き破った。
「イヤー!」
ぐっ、と広がる感覚。
アルクェイドは来るべき痛みに耐えようと強く目をつぶっていたが、拍子抜
けしたように目を開ける。
「あ……れ。痛くな……ああっ!」
痛くない代わりに、快感はちゃんと襲ってきたようだ。声を出そうとして途
中で陥落する。
「どうだ、いつもと違っていいだろ……」
俺は抜けない程度に前後しながら、その狭い膣を味わう。最初ほどのきつい
締めじゃないし、段々と慣れてきて気持ちよくなってきた。頭とモノに血が回
らなくて萎えるのでなく、しびれて逆に快感だ。
「やべ……我慢できない」
悔しいかなすぐに限界が近付いてきた。レンとも違う新鮮なその感覚に一気
にスパークする。
「あっ……や……」
ドクドク……
その全て収まりきらないペニスを最奧まで差し込んで、射精した。
「ん……膣で出てる……」
それを全て受け止めて、アルクェイドはきつく目を閉じている。
やがて、それが収まると俺はゆっくりとペニスを抜く。あまりにもアルクェ
イドの膣が狭いせいか、それともいつもより半端じゃないほど沢山出したか、
その膣口からドロドロと大量の精液が流れだし、視覚を強烈に刺激する。
「はぁ……はぁ」
あまりに気持ちよくて、言葉がない。
「はぁ……んっ、どうだ、アルクェイド……」
俺は呼吸を整えると、アルクェイドに呼びかける。
アルクェイドは目を開けると
「志貴……気持ちよくないよ」
アルクェイドが半泣きの非難の目を向ける。
「そっか……」
一瞬間をおく。アルクェイドはそれを躊躇と見たか
「だから、こんなのやめようよ、ね?」
と提案してくる。
「気持ちよくない、か……」
ばつの悪そうに言う。うんうんと頷くアルクェイド。
しかし、それは俺の作戦だった。ニヤリと笑うと
「そうだよな、俺だけイッちゃって、おまえまだだもんな」
軽々しく笑って、しまったなぁーという顔で自分の頭をわざと叩く。
「なっ……!」
驚愕の表情のアルクェイド。
「いやーゴメンな、全然気付かなかったよ。じゃぁ、おまえがイクまで俺が相
手し続けてやるよ!俺ばっかり気持ちよかったら不公平だもんな?」
「違う、絶対違うー!」
「ナニが違う?互いに気持ちよくなってこそのセックスだぞ。幸いクスリの効
果は覿面だし、これは夢だから俺も自分の体に手加減しないでやっちゃうぞ?」
俺の股間は全く萎えてない。それどころかさっきよりまだ大きくなりそうな
ほど血が巡ってきてる。
「という訳で、次行ってみよー」
そう言うと新たにアルクェイドにのしかかり、挿入を再開した。
「イヤーーーー!!あっ……!」
叫び声に喘ぎ声。待ち遠しかった夜よ、いつまでも明けないで……
パチリ
心地よい目覚め。
目の前にはしかめっ面のアルクェイド。
「む、やっと起きたな」
怒り顔でもかわいいアルクェイドが口を尖らせる。
「おはよう、アルクェイドっ!」
対称的に、それはもう最高の気分で挨拶をする。
「やっぱり……志貴の変態」
アルクェイドは、悪意と皮肉のたっぷりこもった口調で、そうつぶやく。
「なんだよ、おまえだって途中からはヨガリまくてたくせに」
俺は事実を述べてやった。
結局。何回したかなんてわからない。
けど途中からはアルクェイドも腰を使うようになったし、最後はイキっぱな
しで「志貴!志貴!!」って叫び続けてたっけ。
「それは!……だって、ああいう事されたら誰だって気持ちよくなっちゃうん
だから、仕方ないでしょ……!」
「ふーん、どうだか」
アルクェイドを見つめてやると、恥ずかしそうに目をそらす。
「ふん!これでレンにどんな事してるのか分かっちゃったんだから」
アルクェイドがぷんとしながら、弱みにもならない事を言う。
結局、嫉妬してるんだろうな。現実の自分と違う体を味わってる事に。
「なんだよ……妬いてるのか?」
「違うわよ」
体を動かそうとしたアルクェイドを俺はゆっくり抱き寄せると、愛情を込めてキスをする。
「……今、この世界で愛してるのはおまえだけだよ」
「志貴……うん」
頬を赤らめ、アルクェイドも手を回してきて、二人抱き合う。
そのまま朝起きて元気だったモノを、アルクェイドの膣に差し込んだ。
「あっ……」
アルクェイドが色っぽい声を上げる。
「んっ……?」
ふと気付く
「どうしたの、早くして……」
アルクェイドの甘い声があるが、少し膣を前後してみてふと呟く。
「ちょっと、ユルいかな……?」
「むっ」
パカーン!
頭を思いっきり殴られていた。
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