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お着替えお姫様

                        春日ている

 アルクェイドの部屋。
 学校帰りに寄ってみたはいいものの、部屋の中は珍しく乱雑としていて。

「おい、何でこんなに服ばっかり散らかってるんだ?」

「ん、今日買って来たの。色々着飾って、志貴を楽しませてあげようと思って」

 うむ、その心や嬉しいものよ。

「ふーん……まぁ女の子なんだし、こんなに買っても無駄遣いとは言えないか」

 ましてやアルクェイドは、今までほとんど服を持ち合わせていなかったから。
 普通の女の子みたいに、着飾ることに興味が出て来たって言うのは俺的にも
嬉しいことだ。

「うんうん、んで一生懸命にクローゼットに並べてるってわけだな」

「志貴も手伝ってくれる?」

「おう、任せろ」

 ワンピースやドレスなど、ハンガーにかけてクローゼットの中に吊るす。
 ざっと見たところでは20着程、一気にこれだけ買えるのも無尽蔵の財布が
あるお陰か。

「うし、終わり……って、あの紙袋は?」

 ベッドの脇にちょこんと置かれている袋。
 俺が近寄って、中身を見ようとしたら。

「あ、それも服なんだけど秘密。まだ志貴は見ちゃ駄目ー」

 んふふ、と何か企んでいるような笑み。
 アルクェイドはその紙袋を持って、脱衣場へと向かう。

「着替えて来るから、ちょっと待っててね。覗いたら殴ってコロス♪」

「ちぇ、アルクのストリップショーも見たかったなぁ」

「それはまた今度やってあげる」

 とたたたた。

 アルクェイドの姿が消えると、部屋に静寂が訪れる。
 暇だもんで、お茶でも準備しておいてやろうか。
 午後の一時、着飾ったアルクェイドとのお茶会も悪くはない。

 と、キッチンへ向かおうとしたら。

「じゃーん! 着替え終わったよー」

「早っ!」

 と、後ろを振り向くと。

「……うちの学校の制服?」

「うん! 志貴、こう言うの好きそうだなぁと思って」

 日本人離れした体型に、なかなかミスマッチな絵だ。
 まるでイメクラみたい……とはさすがに口に出せなかった。

「嫌いじゃないけど……何でそんなもん買って来た?」

「だって、私だけ仲間外れみたいで嫌なんだもん。妹とする時だって、シエル
とする時だって学校の制服でしょ?」

「な、何故知ってる!?」

 いや、単に学校帰りにすることが多いからなんだけど。
 放課後に限らず、休み時間や授業サボりですることも多いが……。

「私も制服着れば、志貴がより一層興奮するのかと思って」

「あ、ああ……確かにイメージががらっと変わったな。それはそれで似合って
見えるよ、アルク」

「えへへ、ありがと」

 照れたように、くるりんと1回転。
 ふわりと浮かぶスカート、短めの丈のその下から覗く濃紺のぱんつ……濃紺?

「ちょっと待った」

「え?」

 俺はアルクェイドにずずいと近寄ると、ぺろっとスカートをめくってみる。

「……ぶ、ブルマまで……」

 ブルマ。
 それは絶滅危惧種。
 化学繊維が織り成す、女体の魅力を攻撃的なまでに引き出す魔性の力。

「一緒のお店にあったから、ついでに買って来てみたんだけど……気に入らな
かった?」

「…………」

 ブルマ。
 濃紺。
 化学繊維。
 通気性最悪。
 吸湿性も最悪。

 なのに。
 なのに何で、ブルマや体操着は長らく採用されていたのか。
 そして何故、最近になって駆逐され始めているのか。

「志貴?」

「うお――――!」

 アルクェイドに不意を突いてタックルをかまし、そのままベッドに押し倒す。
 いつの間にか心臓は早鐘を打ち、呼吸も荒くなっていて。

「きゃー♪」

「アルク、ナイスチョイス!」

 びっ☆ と親指を立てて拳を突き出す俺。
 
「気に入ってくれた?」

「ふふふ、愚問だ」

 アルクェイドの身体を抱きしめ、ベッドの上をごろごろ〜と転がって制服と
その下の体操着の感触とをまず堪能する。
 うむ、いつもと違ってとても新鮮なり。

「1粒で2度美味しいとは、正にこのことだな」

 さて、まずは制服姿で楽しませてもらうとするか。
 ブルマとぱんつを一緒に引き下ろし。
 足首のところでくるりと輪にして、引っかける。

「おや? アルク、まだ何もしてないのに濡れてないか?」

「あー、うー……その、ブルマで蒸れちゃったから汗かいてるのよ」

「汗にしては……」

 スカートの中に頭を突っ込み、アルクの秘唇を一舐め。

「ひゃうっ」

 ねろり、と明らかに汗とは違う感触と味。

「ふーん、汗か……」

「う、うん。汗」

 スカートからばさっと頭を出すと……アルクェイドは、真っ赤になった顔を
両手で覆っていて。

「汗にしちゃ、随分粘っこいんじゃないか?」

「汗なんだもん……」

 掌でそこを優しくさすっていると、ぬるぬるとした感触に変わって行く。
 アルクェイドを背中から抱き、片手でさすりを続けつつもう片手で制服の上
から胸を揉みしだく俺。

「なぁ、素直に言ったらどうだ? こうなることを期待して濡らしていました、
ってさ。このえっちなお姫様め」

「うう、志貴の意地悪ぅ……」

 やがてじゅぷじゅぷと、水音が立つようになり。
 アルクェイドの胸は、体操着と制服の上からでもわかる程乳首が固くなって
おり。

「ほら、ちょっといじっただけでこんなになるわけないだろ?」

「う、うん……」

 無言で唇を求めると、アルクェイドはおずおずと口付けして来る。
 服が普段着ではないせいか、こちらも勝手が違う。

「もしかして、初めて着る服でされるのって恥ずかしい?」

「……うん。何だかどきどきする」

 ……ヤバい。
 何だか燃えて来た。
 何にって……何度も何度も身体を重ねて来たハズなのに、今日に限って初々
しいこのお姫様に。

「アルク……俺もどきどきしてる」

「うん、わかるよ……背中に、志貴のどきどきが伝わってる」

 ちゅぷ、くちゅっ……。

「でもお前、俺以上にどきどきしてるみたいだな」

 しとどに濡れて来る股間が、何よりの証拠。
 俺はアルクェイドの鼓動を感じるべく、胸を強く揉みしだくと。

「あふっ……体操着にこすれて、何だか変な感じ……」

 くたっと全身を俺に委ねるアルクェイド。
 その耳や首筋に何度も何度もキスを送りながら、秘唇をいじっていた手指を
膣中へと侵入させて行く。

「ふぁぁっ……」

 びくん、とアルクェイドの身体がわずかに跳ねる。
 まるで意思を持っているかのように絡み付く肉襞、それを掻き分けて更に奥
へと指を進めて行く。

「んふぅ、志貴ぃ……」

 甘えるような声と共に、俺の股間へ手を這わせるアルクェイド。

「ね、もういいから……早く頂戴」

「お、おう」

 もう少しアルクェイドの可愛い姿を見ていたかったが。
 俺は制服を脱ぎ捨て、トランクスも脱ぎ捨て。

「よし、じゃぁ今日はお前が上になれよ」

「ん」

 ベッドに大の字になって寝転がると、おずおずと俺の身体をまたぐ。
 スカートの中からちらりと見えたアルクェイドの秘唇は、もう既にとろとろ
になって滴を垂らし始めていた。

「い、挿入れるよ……」

「おう、スカート持ち上げてちゃんと見えるようにしてな」

 言われて、アルクェイドはスカートをたくし上げる。
 そして徐々に腰を落とし、俺の怒張を胎内へと受け入れて。

「ああっ……」

 じゅぷり、じゅぷぷ……。

「あふっ、全部挿入った……?」

「うん、アルクの好きなように動いていいよ」

「ん」

 こくりと頷いて、早速腰をグラインドさせるアルクェイド。
 縦に横に、上に下に。
 時には回転なんかも加えたりしながら、必死になって快感を得ようとして。

 じゅぷ、じゅぷっ。

「あ、アルク……頑張り過ぎっ」

 その動きは、アルクェイドのみならず俺にも十分以上の刺激を与えていた。

「だ、だって……今日の志貴の、いつもより大きっ……気持ちいいよう!」

「おっ、お前なぁ……お前の膣中は尋常じゃないんだから、そんなに動かれる
と……っ」

 背筋を寒気にも似た感覚が走る。
 ヤバい、このままではアルクェイドが満足する前に果ててしまう。

「くそ、ブースター!」

 結合部位からアルクェイドの愛液をすくい取り、指にまんべんなくまぶす。
 そして、激しく動き回っているアルクェイドの……肉芽を、性格に捉える。

「うはんっ!」

 一瞬、動きが止まる。
 そこを逃さず、くりくりと容赦なく肉芽を責めてやる俺。

「んぁっ、志貴っ……」

「ほらほらどうした、もう動かないのか?」

 言いながら、ずんっと腰を突き上げる。
 もうこうなったら俺主導だ、引き分けはあっても負けはない。

「あんっ」

「ほうれほれ」

 くりくり、ずんずん。

「こっ、このー……負けないぞー!」

 鼻にかかった声で叫びながら、きゅっと膣中の圧力が突然強まる。
 さすがはアルクェイド、なかなかやりおる。

「いいぞ、アルク……そろそろ射精すぞっ」

「うん、うんっ……一杯出して、志貴ぃ!」

 がくん、とアルクェイドの身体が折れる。
 それから数瞬遅れて、俺は怒張をアルクェイドの最奥まで突き入れ。
 痺れるような感覚と共に、大量の精をぶちまけた。

 びゅくん、びゅくっ……。

「はぁ、はぁ」

 胸板に感じる、アルクェイドの重み。
 どうやら、今日のところは引き分けのようだ。

「んふぁ……一杯出てるぅ……」

 ごぷり、と結合部から白い液体が流れ出て来る。
 俺はそれを見てふとあることを思い付き、アルクェイドをベッドに寝かせて。

「アルク、この格好のままで少し散歩しようぜ」

「う、うん……じゃぁシャワー浴びて来るね」

 のそり、と起き上がろうとしたけれど。
 俺の腕が再びアルクェイドをベッドに押し付けた。

「な、何? お散歩しに行くんでしょ?」

「いいか? 俺は『この格好のままで』って言ったんだよ」

 そう言って、足首に絡めていたブルマとぱんつを引き上げ、履かせてやる。
 大事な部分にじんわりと染みが広がって行き、両端からは俺とアルクェイド
との混合液が滲んで来ていて。
 一際目立ったのが、ブルマに付いた白濁だった。

「え……?」

 慌てて身体を起こすアルクェイドだったが、じゅぷっと股間から音が鳴り。

「楽しいだろうなぁ、散歩……道行く人達に気付かれたりしたら、注目の的だ
ろうなぁ」

「し、志貴ぃ……そんな意地悪、止めてよぉ……」

 涙目になって哀願するアルクェイド。
 常識知らずとは言え、さすがに恥ずかしいのだろう。

「いや、駄目。それとも、俺と一緒に歩くのがそんなに嫌か?」

 なだめるように、キスをすると。

「う、うん……わかった。志貴が言うなら……」

「よし、決まり。早速行こうぜ」

 俺は素早く制服を着ると、まだベッドの上に座ったままのアルクェイドの手
を握り。
 そして半ば強引に、アルクェイドを連れ出した。

 目指すは公園。
 反応によっては、公園で第2ラウンドと言うのも悪くはないかもしれない。
 既にアルクェイドの太股を伝っている白く濁った液を眺めながら、俺は1人
ほくそ笑むのであった。






<続きません>