まぁ、そのリアクションするのも無理もないけどな。妹よ、あるモノはある
んだ。
 もう一度よく観察すると、膜には少しささくれた疵痕があるのが確認できた。
俺は憶測を素直に話す。

 「もしかしたら、破瓜した後に遠野の血で修復されていると思う」

 普通の女性は破れたまま止血されるのに対し秋葉の場合、遠野の血による強
力な自己回復能力の為、止血ではなく修復されていると思う。

 「………と言う事は、何時までも抱かれる度に痛いという事ですか?………」

 秋葉の表情が曇る。そりゃそうだろう。雑誌を読んだ限り、破瓜は個人差が
あるがかなり痛いらしい。体が成熟していない秋葉なら尚更だろう。
 対処方法を考えている間にも秋葉の秘所からは愛液が腋だす。『秋葉に今度
羞恥プレイをしてやろう』と思わず考え、自己嫌悪に陥る俺(笑

 『破瓜………鈍痛………出血………血………血!』
 「秋葉」
 「何です兄さん」

 この体勢ではやはり窮屈らしく、疲労の表情を浮かべる秋葉。流石に可愛そ
うになり、足を元に戻してやると覆い被さる。

 「俺に考えがある。最初、痛いかもしれないけどいいか?」

 俺の瞳を見ながら頷く秋葉。秋葉の足の間に体を滑り込ませ、いわゆる『正
常位』の体勢をとる。
 秋葉の腰を持ち上げ挿入の意志を伝えると、秋葉は何も言わず片手で花弁を
開きもう一方の手でペニスを掴み中心に誘導する。

 「いくぞ!」

 ずにゅりっ

 「うくっ……」

 苦痛に顔を歪める秋葉。今まで抱いている度に最愛の人に負担を与えていた
かと思うと胸が痛む。
 一生秋葉を苦しめるかも知れない。それでも秋葉はついてきてくれる。
 『秋葉を傷つける俺が秋葉を守る俺。秋葉を愛する俺が秋葉が愛する俺』
 子宮口に先端が到達するのを確認すると、亀頭を支点にするように根本を陰
毛同士を擦り会わせるようにずりあげる。

 「(これで膜は確実に破れたはず………)」

 すかさず居心地の良い膣からペニスを抜き取り、両手で秋葉の太股を固定し
ながら顔を陰部に近づける。

 「に、兄さん何を……」
 「こうするのさ!」

 言うが早いか両手で陰唇を開き、躊躇う事無く口を押しつけ舌を膣に差し込む。

 「ひゃっっ」

  背筋に冷水を浴びたようにビクリとする秋葉。
 舌で膜の残骸を探し出し、出血している患部を丁寧に舐める。口の中は錆び
た鐵の味が広がっていく。
 そう。俺が考えたのは、破瓜した時に修復される前に止血をしようと考えた
のだった。出血中に患部同士が接触しなければ再生しないという単純な考え。
元来、唾液には消毒・止血作用がある上に、健康が回復し精気みなぎる『七夜』
の血の俺ならば尚更だ。
 5分ほど舐めていただろうか?
 血の味が口の中から消え去り、替わって甘酸っぱい秋葉の味が喉に絡みつく。
目の前の秋葉の陰毛を見ながら興奮を覚える俺。そういえば元来血液には興奮
作用があるが、それに加えて秋葉の愛液がミックスされれば下手な媚薬より強
力である。
 もはや本来の意味を半ば忘れ、無我夢中で舐めまくる。頭の上であえぎ声が
聞こえ秋葉の腰が浮くが無理矢理押さえて嬲る。

 「あっ、やっ、だっ…駄目。兄さん。本当に駄目ぇぇぇ」

 舌が締め付けられたと思った刹那、顔面に暖かい液体が吹き付ける。どうや
らイッタらしい。
 陰部から口を放さぬように顔まで舐め上げ、焦点の定まらぬ秋葉に優しくキ
スをする。条件反射的にキスを返す秋葉。
 俺は檜で作られた椅子に腰掛けると足を交差させ軽く胡座をかく。

 「…おいで」

 夢遊病者のようにふらつきながらも俺の前に立ち、俺の肩に手をかけ腰を下
ろす。俺は両手で秋葉の臀部を広げるように掴み上げ、刺さりすぎないように
調節する。
 くちゅりっ……ぬぷっ………

 「あっふぅ〜〜〜きゃんっ」

 吸った息を吐息に変え俺に吹きかける秋葉だったが、子宮口をこづかれた瞬
間、尻尾を悪戯っ子に握られた子犬のような可愛い声をあげる。どうやら挿入
時の痛みは無いらしく安心する。
 最深部を確認した俺は臀部を掴んでいた手を上げる。秋葉も中腰な体勢から
器用にピストン運度の補助をしてくれる。
 ぬちゅ…くちゃ…ぐちゅ……

 「……はっ……あんっ……あくぃ…」

 段々ペースがあがる。秋葉は俺の顔中にキスの雨を降らせる。俺はお返しに
うなじから首にかけてキスを返すが、射精感がこみ上げて来た関係でそれもお
ぼつかなくなり、下唇をかみしめて最終衝動を抑える。

 「あっ、秋葉。俺そろそろ……」

 秋葉より先にイキそうになるのは何か男性として悲しい気分になるが、素直
に申告する。

 「わ…私もです。兄さん一緒に……」

 どうやら秋葉も、もう少しらしい。やはり感度の良い彼女はいいなぁ〜(笑
 ちなみに抱くときはいつも『中出し』。これは秋葉だけではなく翡翠・琥珀
に対しても同じである。これは俺が避妊しない(鬼畜?)のではなく、3人と
も避妊具の使用を拒むのだ。双子姉妹の場合は直接じゃないと彼女達の能力が
発揮されないし、秋葉の場合は直接兄さんを感じたいと言っている。
 なお避妊自体は琥珀調合の『お薬』を3人が服用しているので大丈夫である………
と言うか、ホルモン剤すら調合できる琥珀はやはり敵には回したくないと胸に
刻む(笑

 本能的に奥に打ち込みたいと思った俺は、座っている椅子から腰を浮かして
床に直接座るとそのまま仰向けになり『騎乗位』の体勢を取る。秋葉もこの方
が動きやすいのか、一段と運動が激しくなる。
 俺は下半身に何か重い液体が流れていく衝動を感じると、俺も積極的に腰を
振り最終地点を確認する。内部の動きがせわしなくなり、秋葉ももうすぐだと
いうことが伝わってくる。

 「に……兄さん……兄さん……もう……私……」
 「お…俺…も…秋葉……秋葉……行く…ぞ……」
 「……はっ…はうく………はぁぁぁぁ〜」

 どくっどくっどくどくっ
 最後の一突きを入れると丁度開きかけた子宮口に亀頭が刺さり、直接子宮に
精液が流れ込む。秋葉の中が強力な収縮運動から、搾り取るように入り口から
内部に向けての搾取運動に切り替わる。

 「………うぅ〜ん」

 弓反りして射精を受け止めた秋葉だったが、そのまま俺の胸に倒れ込む。秋
葉の髪の毛の香りを楽しみながら、赤子をあやすように優しく撫でる。
 最後の一滴まで放出したペニスは、役目を終えるとずるりと外に飛び出す。
飛び出す瞬間ぴくりとした秋葉だったがそれ以降動かない。秋葉からは泡だっ
た液体がだらしなく流れてくる。

 「………秋葉?」

 絶頂を迎えたあと、あまりにも反応がないので心配になり呼びかけるがそれ
に対して、 「すぅ〜〜すぅ〜〜」
 規則正しい寝息で答える秋葉。思わず笑みがこぼれるが、ここはベットでは
なく浴室。このままだと二人とも風邪を引きかねない。

 「………そこにいるんだろ?」

 秋葉の耳を押さえると入り口に向かって叫ぶ。すぐさま一人が飛び出すよう
に、もう一人は躊躇しながらも入ってくる。

 「二人とも趣味が悪いぞ!」

 俺は多少叱る口調で話しながらゆっくりと秋葉を起こさないように上体を上げる。

 「あはははっ〜〜〜〜」
 「…………(真っ赤)」

 覗かれている感じが終始したのでカマを賭けてみたがその通りらしい。
 秋葉を二人に預けるとシャワーで汗諸々を流す。

 「秋葉を頼む………その後は………躾の悪い使用人二人に教育しないとな……」

 意地悪な表情を作り二人をにらむ。

 「あはは〜〜志貴さんも好きですね〜〜(真っ赤)」
 「…………お願いします(ますます真っ赤)」






 部屋に差し込むカーテン越しの日差しで目を覚ます。
 起きあがった私は、スリッパを履き着替えようと衣装棚に向かいかけ、今日
は休日のうえに時間的にも早いのでカーテンを開くとベットに腰掛ける。
 ぼ〜〜〜と外を眺めていたが、昨晩の情事を思いだし顔を真っ赤にすると
ベットに倒れこむ。たぶん気を失った私を着替えさせここまで運んだのは兄さ
ではなく使用人二人だろう。だってもし兄さんなら私はパジャマじゃなく裸だ
ろうし、今の時間まで愛されているはずだから………って?!
 右手を急いで秘部に差し込む…………さらさら(あうぅ)後始末までしてく
れた事を考えると羞恥心がリミッター一杯になる。琥珀の事だから嬉々としな
がら兄さんに見せびらかすように処理したに違いない(真っ赤
 で、私が愛された後を考える………まぁ、あの性欲魔神の兄さんですから、
その後『姉妹丼』を楽しんだんでしょう………ええっ解ってます。兄さんの性
衝動は1回や2回で収まることが無い事なんて……………何か腹が立ってきま
した。

 私はパジャマ姿のまま兄の部屋の前に立つ。多分この中では3人が兄さんを
真ん中にして安眠しているに違いない。いくら二人を認めていると言っても、
それとこれとは別の話。
 予想通り兄さんのベットの中は丁度3人程の膨らみがある。このまま布団を
引きはがして兄さんが慌てる姿を楽しんだ後、翡翠・琥珀に仕事を押しつけて
今度は自分が同衾しようかと考え思わず下半身がじゅんとする(兄さんに開発
されちゃった(ぽっ))
 私は布団の端をつかみあげ勢いよく引っ張る。

 「兄さん朝ですよ。ほら起きて…………な゛」

 確かにベットの上では3人が寝ていた。寝てはいたが問題は、

 「ん〜〜ん、あっ妹だ。おはよ〜」
 「ふにゅ〜ん………わ、わ、はわわわ。遠野先輩おはようございます」

 何故かアルクェイドさんと瀬尾が兄さんと同衾していた。しかも3人とも当
然といわんばかりに裸である。

 「ど、どうして貴女達がここにいるんですか?」
 「ん〜?夜志貴と遊ぼうと思って町を歩いていたら瀬尾ちゃんがいたんで、
誘って一緒に来たんだよ」
 「でも、貴女達初対面でしょ」
 「そうだけど、瀬尾ちゃんに志貴の残留思念感じたから」

 そういえば、この前瀬尾が遊びに来たとき『私、お兄ちゃん欲しかったんで
すぅ』とか言ってべったりくっついていたのを思いだした。
 で、色々話していたら『志貴に初めてをあげたい』って言ったから、私も手
伝ってあげたんだよ。

 「なっ……せ、瀬尾?」
 「はややややっ」

 瀬尾はまるで鷹に見つかった子狐のような動きでアルクェイドさんの後ろに隠れる。

 「あ〜よしよし。可愛そうな瀬尾ちゃん」
 アルクェイドさんは背中に隠れている瀬尾を起用に持ち上げるとそのまま自
分の前にもってきて覆い被さるように抱き寄せる。
 「あぁ〜ん。アルクェイドお姉さま〜」
 ……………どうやら、瀬尾はどっちかと言うとアルクェイドさんに開発され
てしまったらしい。

 「そういえば、翡翠と琥珀はどうしました?」

 私は疑問をこの大猫と小狐にぶつける。そう、本来ならここには双子姉妹が
寝ているはずだったのである。

 「あの二人なら、私達が志貴の部屋に来たとき二人とも腰抜かして気絶していたわよ」
 「…………兄さん。あなたは鬼ですか?」

 私はまだ夢の中の住人である将来の旦那を見つめ………って、寝ているのに
……その……あの……立派です(ぽっ)

 「あは〜。もう志貴ったら、私と瀬尾にあれほど注いだのに元気なんだ〜」

 アルクェイドさんは、兄さんのそそり立っている先端を軽く弾くと邪気が無
い微笑みを浮かべる。瀬尾はアルクェイドさんの胸の中で幸せそうに寝息を立てている。

 「で、どうする妹。今までのパターンならここで殺し合いなんだけど……」

 私を見つめくすりと笑うアルクェイドさん。まだ目には殺気がない。

 「やめましょう。兄さんの節操無しは昔からですし、誰かが傷ついた事を悲
しむ兄さんを見たくないですから」
 「そ。私も志貴が悲しむの見たくないから、それの方がありがたいかなっ」

 私はパジャマを脱ぎ捨てると、兄さんではなくアルクェイドさんにすり寄る。

 「むぅ〜。どうやったらそんなに胸が大きくなるんですか?」

 羨望の眼差しを向け、アルクェイドさんの胸を間近で見つめる。
 アルクェイドさんは、ちょっと困った感じを浮かべぽりぽりと頬を掻く。

 「私は何もしてないわよ。でも胸が大きいのも考え物だよ。動きが遅くなるしぃ」
 「でも大きい方が兄さんが喜ぶはずですし」
 「妹。志貴が言ってなかった?」
 「まぁ兄さんは気にしないと言ってくれましたが……」
 「ならいいじゃない……でも、せめて瀬尾ちゃんより大きくした方がいいかもねっ」

 がぁぁぁぁぁ〜〜ん。私は致命傷を負ってしまいました。さようなら兄さん。来世こそ豊胸した義妹になりますので。




 今日も遠野家は平和である