知得留先生の「終りの会」

わたしの出番っていったい……あ、終りの会が始まってましたか。い、いえなんでもありませんよ。はい、出番に文句はありません。

シエルは相変わらず便利屋役の女だったニャ。

あっ。悪の元凶、アルクェイドじゃないですかー。

わたしは途中で、やめようやめようって言っているじゃニャいのー!

馬鹿ですか、あなたは。遠野くんは他の事はともかく、解体とえっちにかけては一度動き出すとブレーキの壊れたダンプカーになることはよく知っているじゃないですか?

怖いニャ。マジに怖いニャ。

そうそう、ですからわたしがお尻好きというのも冤罪です。あれはお尻好きの遠野くんに押し倒された結果ですから。こうぐちゃっと!

どうかニャ? シエルは志貴より強いんだから、本気で嫌がれば半殺しにできたと思うんだけどニャ……。

何言っているんですか? 無敵のあなただって「──だめっ……! わたし、まだ──」とか言って犯られちゃってるじゃないですか?

う、そ、それはだニャ。志貴が一番強いのはえっちの時だからなんだよ。

えろゲの主人公ですからね。

えろゲの主人公だからニャ。

でも、このお話の主人公は遠野くんじゃないですからね、無敵のえろ力も効かなかったようですね。

主人公って誰ニャ?

もちろん、表主人公は秋葉さんです。

表があるっていうニャら、当然、裏主人公もいるニャ? やっぱりわたしー?

違います。

なんでー。なんでー。わたしのお話の後日談なのにー。ぶうぶう。

それはともかく、最後までお読み頂きありがとうございました。これでこのお話は終りです。

こらー。無視して進行するなー。

いいんです。はい。終りです。終り。さっさと帰ってください。アルクェイド!

あれ? 妹と志貴がらぶらぶになる展開はないの?

ありません。そういう話は『裏秋葉祭り』の他の方の作品を見ましょう! このお話はタイトル通り「Bad End」ですから。

投げているニャ。

適材適所って言うんです。それでは、みなさん。次は『裏シエル祭り』でお会いしましょう!




……裏アルクェイド祭りはあるのかニャア?


2001/8/31 文月 文(FZU02147@nifty.ne.jp)