fate もし34 (傾:微クロス  


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1: 久遠 (2004/04/14 23:21:01)[kuon_kurotuki at passport.net]

  
 注意1:fateもしは電波製なのです。

 注意2:一部のキャラが原作とは性格が異なる場合があります。

 注意3:今回前振りももちろん電波製です。
 
     普段の三割り増しで壊れてる気がしないでもないです。

     君、萌え死にたもうことなかれ

  以上の注意点に気をつけ読んでもよいと思った方は下へどうぞ。
























 前振り純異召喚列伝(アルトリア) 


 「とおう、あなたがわたちのマチュターか?」

 オレを助けてくれたのは、

 「チャーヴァントチェイバー、ちょうかんにおうちてちゃんちょうちまちた」

 3歳児ぐらいの女の子だった。


 「ちょっと! バーサーカー! 真面目に戦いなさい!」

 チェイバーを見た瞬間から急に戦意を失くした巨人。

 チェイバーは巨人から貰ったアメを舐めてご満悦だ。


 「衛宮ーーー!!! 頼むからサーヴァントを交換してくれーーー!!!」

 「何言っとるんじゃけん慎ちゃん、馬子の方がダイナマイトバディじゃー!」

 「くそー! お前が女だなんて絶対に僕は認めないぞ!」

 そう叫び合う慎二とバーサーカーもかくやというほどの巨体を誇る女子高生?

 うん、オレもソレは女の子には見えないよ慎二。


 「ああっ! お、お願いよセイバーのマスター!

  この服をその子に着させてくれないかしら!?」

 ゴスロリを絵に描いたような服を右手に血走った目で迫り来るキャスターさん。

 
 「どうしたセイバー? それ、聖剣を使ってみたらどうだ?

  もっとも使えたらの話だがな」

 溢れんばかりの余裕をもってちみっ子チェイバーを挑発する金ピカ。

 アイツ絶対好きな子を虐めるタイプだ。
 
 「バ、バカにちて、くらいなちゃい! エクチュカリバー!」

 真名をもって発動される宝具は当然発動しなかった。

 何故ならその聖剣の真名はエクスカリバー、

 「はっはっはっ! どうしたセイバー? もういい加減諦めて我が后となるがいい」

 「うう、ぐすっ……も、もういっかい、エクチュ、エクチュカリバー!」

 半べそをかきながらもう一度真名を唱えると今度は発動した。

 「なっ!? 馬鹿な!? 真名をしっかりと発音していないというのに!?」

 どうやら聖剣の方が無理矢理自身の真名を書き換えたようだ。

 それにしても金ピカよ、うっかり過ぎるにも程があるぞ。

 ついでに言うならチェイバーを嫁にする等犯罪だ。


 「チェイバー、君の責務……えっとなんでもいいからアレ壊してくれないかな」
 
 難しい言い方をやめて簡潔に言う。

 「あい、エクチュカリバー!」

 あっ!? 聖剣の一撃があらぬ方向に……ってあそこって言峰の教会じゃん。

 だったらモウマンタイだ。

 その後数十度に渡って的を外したが、まーチェイバーがかわいいのでよしとする。



 「チロウ、またわたちとあちょんでね」


 そう言って朝焼けの中、チェイバーは消えていった。
 

 残されたのは全壊した冬木の街と、


 目覚めてしまったオレだけだった。 

 








 ピロリロリン♪

 ステータスが更新されました。

 衛宮士郎の守備範囲が

 3歳児から見た目若けりゃ何千歳までもOKとなりました。






       fate/stay night もし34



 「何がステータス更新やねん!?」


 オレは自身の夢に対する突っ込みで目を覚ました。

 危うかった……。

 もう少しで道を大きく踏み外す所だった。


 ん? 此処って厨房借りた店だったよな?

 何で半壊してるんだ?

 ……まあ、記憶には無いがあのメンバーで宴会やれば当然と言えば当然なんだが。

 とりあえず少しは片付けておくか。

 ん、あそこで倒れてるのは赤いのだな。

 起こして手伝わせるか。


 「起きれ、赤いの」


 オレは両手にゴミを持ちながらトゥーキックで鳩尾を抉りながら赤いのを起こす。

 親父に習った、優しい男の起こし方だ。

 
 「ゴ、ゴホッ! ゴホッ!

  な、何事だ!? 鳩尾を思いっきり蹴り抜かれたような痛みがするぞ!?」


 「グーテンモーゲン赤いの。掃除を手伝え」


 「むむ……」


 周りを見渡す赤いの、どうやら状況把握をしているらしい。


 「そう言えば昨日、凛にウォッカのイッキを連続で10度以上やらされて……。

  その後の記憶が無いな」


 普通は死ぬんだけどな、英霊で良かったな赤いの。


 「それにしても衛宮士郎、早起きして命拾いしたな」


 「はあ? なんでさ?」


 「アレを見ろ。お前が起きるのが彼女達より遅ければ又修羅場が発生していたぞ」


 そう言われて赤いのが指差す方を見れば店のソファーを占領して寝こける女性陣。

 しかも全員何故かコスプレしている……。


 遠坂は赤い軍服、何故か露出が偉く多いのを着ている。

 ルヴィアは某パリ華○団の猫スーツ?を着用して丸まっている。
 
 ライダーはスク水だし、バゼットは体操服&ブルマー。

 アルトはフリフリの量が通常の三倍のゴスロリを着ている……一番まともか?

 青子にいたっては何を勘違いしたかセーラー服を着ている。

 似合わないことは無いのだが、イメクラとしか思えない。

 そして……何故貴様がスリットのキワドイチャイナ服を着ているんだフィナ!?

 それはオレに対する宣戦布告か?

 オレをチャイナスキーと知っての行いなのか?

 死ににくい死徒であることを後悔させてやろうかコイツ。


 「衛宮士郎、とりあえずコイツは粗大ゴミに回すか?

  それともいっそのこと燃えるゴミに出して焼却処分するか?」

 
 「どちらに出しても怒られそうだな……聖剣で跡形も無く消すってのはどうだ?」


 「セイバーのか? 止めておけ、聖剣が穢れる」


 赤いのも中々辛辣だな。


 「あっ! 思い出した、プラ犬が昨日から散歩に出かけたままだから探してくれってさ」


 「それは黒の姫からか? ならお前が行くべきだろう。

  私はガイアの怪物を直に見たことが無いから解らん」


 「ぬぬ、だったらそこの変態の事は任せたからな」


 「ああ、とっとと逝ってこい。だが出来るだけ早く帰って来いよ?

  彼女達が起きてお前がいないのに気づいたら倫敦が、

  いやイギリスが地図から消えてなくなるかもしれないからな。

  私にはソレを抑えることなど出来ないし抑えようとも思わんからな」

 
 大げさなことを言う赤いの、確かにそれぐらいの力はあるだろうけどさ。

 オレがいない程度でそんなことはしないだろ。


 「んじゃ行って来る」


 とりあえず屋根の上を走りながらでっかい白コーギーを探す。

 気配で解れば良いんだけどさ、アイツ犬だし。

 店を中心に放射状に探索していき、

 大きな公園を発見した。

 むむ、オレのソウルがあそこが怪しいこともあったりなかったりと訴えている。

 と言うわけでレッツラゴー!

 
 「あれ? 衛宮さんじゃないですか」


 「そう言う君は藤ノンじゃないか、もしかして浅神女学院ってこの時期に修学旅行?」

 
 「ええそうですよ、私は早起きし過ぎたので近くにあるホテルから一人で抜け出して

  来ちゃったんです」


 いや、来ちゃったんですって笑顔で言われてもね。

 怒られるよ?

 
 「そうすると鮮花ちゃん達も来てるのか……彼女の場合時計塔目当てかな?」


 「ええ、そう言ってましたよ。本当は昨日こっそり見学に行く予定でしたけど、

  何かゴタゴタしていて見学できなかったって機嫌が悪かったです」


 はっはっはっ、オレ達のせいだね……黙っとこ。


 「ああ、そうだそうだ。ここら辺で妙にでかい白犬を見なかった?」


 「ソレでしたらそこに大きなダックスフンドがいますよ」


 何ですと?

 オレが振り向くと木の影で寝る白いコーギー……うむ、今日もかわいいな〜。


 「衛宮さんがお飼いになってるんですか?」


 「いや、知り合いの犬だよ。おーいプライミッツ! 起きろー!」


 オレの声にのっそりと起き上がるプラ犬。

 そしてテクテクと歩き出す。


 「んじゃな藤ノン。日本に戻ったら一度伽藍の堂に顔を出すからその時にまた」


 「はい、衛宮さんお気をつけて」


 ああ、藤ノンは良い子だなー。

 ちょっと前にあったタヌキ顔の子も癒し系だが藤ノンも癒し系だ。

 そしてオレは公園を後にし、プラ犬を追いかける。


 今日は朝から良い気分だ。

 もしや一日平穏無事に過ごせるかも。

 オレは期待に胸膨らませながら店へと帰宅する。






 
 ……いやね、解ってたよ?

 プラ犬の言葉って言うか思念がさ、アルトには理解できる訳だしね。

 でもさ、何でオレが藤ノンと会って話をしてただけなのに皆殺気立つかな?

 しかもコスプレしたまんま。

 おいプラ犬、お前アルトに何て伝えたんだよ?


 (エミヤシロウガコウエンデ、オンナトアイビキシテタ)


 あはは〜、こういう時だけお前の思念が聞こえるわけだ。

 って、簡潔に状況を伝えているようでどうよソレは?

 誤解してくださいって言ってるような物じゃないか!?

 
 「大丈夫さしっろう君! 君はこの僕が守って見せるよ!」


 おお! やってくれるかフィナ! 期待してないけど頑張れ!


 「さあさあ、君達! 僕としっろう君のラブラ「五月蝿い」へぶっ!」


 やっぱり……所詮フィナだしな。

 それにしても遠坂、ぐーはヤバイってぐーは。

 お前の拳は既に凶器の域を遥かに超えてるぞ。


 「ふふ、シロウは罪深い男性ですね。

  私をこんなにも狂わせる」


 ルヴィアさん、その宝石が所狭しと並んだグローブは何ですか?

 もしやそれで殴ったりしないですよね?


 「ふむ、私も参加したいのだが仕事が入ったのでね」


 よし! 一人減ったと言うことはそれだけ生存確率が上がったという――


 「私の分まで頼んだぞミスブルー」


 「解ったわ、士郎はしっかりと私好みに再教育しとく」


 ――逆に下がった?


 「ふふ、浮気は甲斐性と言いますけど限度がありますよシロウ」


 スク水で迫ってこないで下さいライダーさん。

 目のやり場に困ります。
 
 あっ! よく見たらスク水の名前、ライガーになってるぞ。


 「ふふ、絶体絶命だねシロウ。

  でも安心して、死ぬ前に私の死徒にしてあげるからね」


 アルト、安心できないよそれは……。

 
 (全く、何時も何時も騒がしいな)

 
 今回の騒動はプラ犬、君を原因です!

 
 「頑張れよ衛宮士郎。私は朝食の準備があるので失礼する」


 あ、赤いの! おい、リィゾまで何厨房に憑いてってるんだよ!

 せめて一人ぐらい止めてくれ。


 「む! 時の呪いが! 無念……」


 滅茶苦茶棒読みじゃないか!?


 「さっ士郎。逝きましょうか?」


 ああ、いいさいいさ、オレの見方なんていないんだ。

 
 ん? おい!? 青子!? その蝋燭とかも使うのか!?

 ルヴィア! 鞭ってのは痛みに耐えられないそうなんだぞ!?

 遠坂! お前何ニヤニヤしながら青子印のボックス漁ってるんだよ!?

 だ、誰かボスけて……今回は本気でヤバイっす。
 

 み、みぎゃーーーーーーー!!!!!



 
 続く・・・のか?





 あとがき

 どうも久遠です。

 修羅場ってどうしてこう同じ様になるのやら。

 と言うわけで何時もは描かれないとこまでちょと書いてみたり。
 
 どうか笑って、もしくは見なかったことにして見逃してくれると助かりますです。

 ネタ
 >ボスけて
 マ○ルさんより


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