Fate/stay night again 後編 傾:バトル


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1: タケ (2004/04/09 19:29:49)[tamaayu at sweet.ocn.ne.jp]




Fate/stay night again 

後編



夕食後。
後片づけを済まして、道場でセイバーと向き合う。

今日の出来事―――――学校の結界の妨害と、明日にも反撃があるはずだという、遠坂の意見を伝える。

セイバーには、慎二の容姿と性格を教えておいた。

紙に鉛筆を走らせて、俺の発言の要点を素早くメモするセイバー。
何が書いてあるか見ようとしたけど、メモが英語で書かれていたため断念。ブロック体ならともかく、筆記体の英文

は、高校卒程度の筆記能力しかない俺には理解するのに時間がかかる。――――話す方は出来るんだ、話す方

は。

自己弁論している俺を尻目に、セイバーは自分で書いたメモを何度も見直したあと、俺の方を見てコクリ。と頷いた


どうやら、俺が説明した慎二の特徴は覚えきったらしい。


「セイバー、もう大丈夫か?」

「ええ。シロウから聞いた特徴は全て、頭に叩き込んでおきました。ただ―――――」

「ただ?」

「いえ、異国人の私の目からは、日本人の顔はほとんど似たようなものに見えてしまうものですから―――」


・・・・・・それは俺の顔も、そこらの有象無象と同じように見られているということなのだろうか。

愛する相手から告げられるには、あまりにも酷な内容だ。


「で、ですが親しくなった相手は別ですよ?全体を遠くから見るのと、相手の顔を近くで見るのとでは、まったくの別

物ですから。シロウやリン、タイガは他のもの達とは違います!」


慌ててフォローを入れるセイバー。


「――――大丈夫、セイバー。俺、気にしてないから。
それより、遅くなる前に訓練を始めるぞ。」


そうだ、セイバーに悪気はなかったんだ。
なら、俺が気にしてセイバーに迷惑をかけるわけにはいかない。



就寝まで、まだ4時間ある。
それだけの時間みっちりセイバーと訓練したら、
きっと何も考えずにぐっすり寝られるさ・・・・・・・・。








――――――・・・・で――――――

・・・・何かの音が聞こえて目が覚める。

「・・・・・・・?」

上体を起こし周りを見渡しても、音を発するようなのは何もなかった。


――――――お・・で――――――


出来の悪い夢を見させられているような気がする。


――――――おいで――――――


声に反応するように体が勝手に動き出した。


家を出て、坂を下り、誰もいない夜の街を一人歩く。


夜の凍てつくような寒さが、これが夢ではないことを明確に告げているのだが、それがどうもしっくりと来ない。


夢ではない。
夢ではないというのに意識は眠ったまま。


どこに行くのだろうか?


自分の意志で体を動かせない危機感よりも、その好奇心が勝った。


俺は声のなすがままに、夜の闇を突き進んでいく。








「あ―――――」



声が漏れた。


目の前には柳洞寺へと続く石段。

体は、その石段を一歩一歩登っていく。


この場所が、目的地なのだろうか。


境内へと続く山門が見えた。


口を開いた大きな門。


その奥に何か見えた。


自由のきかない身体。


何故自分はここにいるのか?


――――――あの門を越えたら、俺はきっと生きて帰れない。


「っ――――――」


まどろみの中に沈む意識が危険を告げている。


逃ゲロ。
逃ゲロ。


逃ゲロ。
逃ゲロ。


「ドアヲアケロー!!」

思わず口をついて出たその言葉によって、意識が完全に覚醒した。


まどろんでいた意識はクリアになって、ようやく自分の意志が戻ってくる。


だが、遅い。


この身は依然いうことを聞かず、山門をくぐっていく。


自分の意志で動かせられる場所は無く、確かなものは思考するこの意識だけ。


俺の体は声の主に逆らわず、境内の中へ入っていった。




闇に沈む境内。


その中心に、さらに濃い闇がわだかまっている。


陽炎のように揺らぐ影、死神のようなフォルムをしたそれは、徐々に身に纏う闇を剥ぎ取っていった。


闇から現れたのは一人の女性。

全身黒ずくめ、円筒のようなフードを目深に被り、漆黒のマントを着たそいつは、俺を見て嘲笑を浮かべた。


「ブギー○ップ!」

俺の口をついて、そんな言葉が出る。


「・・・・・誰ですか、それは?」


・・・・誰だろう?


「悪い、電波だ。」


最近の電波はアンテナが無くても受信できるから困りものだ。


「・・・・・・そう、坊やも大変ね。
―――そこで止まりなさい。あんまり近づくと殺してしまうでしょう?」


そう言って、キャスターは嘲りをふくんだ微笑みを浮かべた。

どうやら、この体はキャスターの思い通りらしい。


あれだけ止まれと念じた両足は、今の一言でピタリと止まっていた。


「――――――――――――」


意識がきしむ。


――――体は思い通りにならず、唯一まともな思考ですらたまに変調をきたし、なおかつ目の前にはキャスターが

いる。


「っ――――――!」

両足に力を込めるが、体は全く動いてくれない。



―――くそ、何してるんだ俺は・・・・

こんな所までまんまとおびき寄せられた上に、体が動かないなんて・・・・・・!

前回の方がよっぽどましな動きをしてたじゃないか!!


「あ・・・・・くっ!う、あ・・・・・・・!」

全力で手足に意識を集中させる。

カラクリはわからないが、この体の自由を奪っているのは間違いなくキャスターの仕業だ。

なら、体からその魔力を押し流せば――――!

「自由になれる、と?そんな方法で私の呪縛を解こうだなんて、ずいぶんと優しいのね貴方。」


唯一自由になる意識を総動員して、体内を探る。

――内面を見ることは簡単だ。強化の魔術をこの身に応用するだけだ。

「・・・・・・・・・・・・・・・・!」

・・・・・・それでわかってしまった。

相手による浸食を受けている場所はただの一点。

ただのそれだけで、全身が異常をきたしていた。

流れる物に異常があるのではなく、流れそのものが異常。

この体は、たった一点の呪いで、完全に命令権を奪われている―――――



「そん―――な、バカ、―――な」

魔女という言葉が浮かぶ。

今回のキャスターと俺は、これが初見の筈だ。

と言うことはキャスターは、この土地から俺に対して呪いをかけたことになる。

近距離ですら成功させることの難しい魔術を、遠方から俺の抗魔力を打ち破って成功させるなんて・・・・・・・!

抗魔力を持った魔術師ですら遠方から意のままに操れるというのなら、抗魔力を持たないただの人間はどうなるの

か――――――


「っ――――――」

・・・・余計なことは考えるな。今はこの状況を打破する方法だけを考えろ。

この身を縛っているのが魔術である以上、呪はそれを制御するキャスターに繋がっている筈だ。
そのラインさえ断ち切ることが出来れば――――


「理解できて?貴方を縛っているものは、魔力ではなく魔術そのもの。一度形を得たものは魔力という水では押し

流すことは出来ない。固体に水をかけても、その形は崩れないでしょう?」

冷笑を浮かべ、キャスターが近づいてくる。

目を凝らす。
だが、キャスターから出ているはずの"糸"を見ることが出来ない。

くそっ、俺の低い魔力感知力じゃ駄目なのか!?


「けれど例外もあるわ。
貴方達の行使する魔術は、私にしてみれば泥で出来た建造物のようなものにすぎない。
そんなもの、かける水量が多く激しければ簡単に洗い流すことが出来る。
現代の魔術師と私たちの差は、そういう次元のものなのよ」


見えないのなら、他の方法を考えろ。


「そう―――かよ。なら何で俺をここまで連れてきたんだ?
わざわざこんなことをしなくても、簡単に俺を殺せたはずだ。」


時間を稼ぐ。


「―――そうね、強いてあげるとするなら、こうした方が楽しそうだったからでしょうね。
どうせ同じことをするなら、少しでも興に乗るものを選ぶものではなくて?」

クスリ、と笑う声。

「安心しなさい。殺すつもりはないわ。殺してしまったら、魔力を吸い上げられなくなるでしょう?
殺さない程度に生かし続けて、最後の一滴まで魔力を差し出して貰わないと」

――――見つけた。
たった一つ。
衛宮士郎に出来ることを――――


「―――I am the bone of my sword.」

―――目を閉じる

衛宮士郎に、キャスターと自身を繋ぐ糸を見ることは出来ない。そんなことは、最初から分かり切っていたことだ。

・・・・なら、全身の感覚に頼るまでだ。

幼児体験か、或いは先天的な物か。衛宮士郎には異変を感知する能力がある。

この身に纏う世界の中で、他とは異なる場所を探すことが出来れば、そこがキャスターへと繋がる場所――――




「あら、もう諦めてしまったの?もう少し抵抗して貰わないとつまらないでしょう。」

目を閉じた俺を、観念したと判断したのか。
キャスターが好き勝手なことを言っている。

・・・・・異変は感知した。あとは剣を振り下ろし、糸を断ち切るのみ。

油断大敵。
散々俺が噛み締めてきたこの言葉をキャスターにも教えてやる――――!!


「・・・・・・つまらないわね。
もういいわ。貴方の顔も見飽きました。そろそろお別れの時間といたしましょう。
それでは、お休みなさいセイバーのマスター。貴方のサーヴァントは私が――――」


「――投影、完了」


奴の言葉を遮るように
虚空に出現した陰剣莫耶が"糸"を断ち切る。

それだけで、俺の体の制御は俺の元に返ってきた。


「なっ――――!」

ここに来て、初めてキャスターの顔から笑みが消えた。


「いくぞキャスター―――闘いはこれからだ」

右手に干将、左手に莫耶を構える。

「・・・・ふん、たかが術を解いた程度で、現代の魔術師風情が私に勝てるとでも?
自らの分をわきまえない者には、相応の罰が必要ね――――」

キャスターのローブが歪む。

大気に満ちた魔力は濃霧となってキャスターを覆っていく。


「罰だって?
――――面白い。俺をただの魔術師と同一視すると、痛い目を見るぞキャスター」


「・・・・ふふ。血の臭いをしない魔術師など魔術師とは呼べませんわ。
三流の魔術師にすら劣る貴方を、どう警戒しろと言うのです?」

そう言って、影が笑った。

「・・・・・なら、その見解が間違っていることを、この一撃を持って証明してみせよう。それで無理なら、あとはセイバ

ーに任せるさ」

突風のように、影に向かって疾走する。

「――――――!」

呪文の詠唱など許さない!

キャスターが片腕を突き出すよりも早く間合いを詰め、
双剣を振り下ろす――――


はらり、と真っ二つになったローブが舞い散る。


「む――――――」

手応えがない。

ローブを切り裂いたものの、それを身に纏うキャスターがいない。


・・・・・・・殺すつもりはなかったとはいえ、あっさりかわされるとは思わなかった。



キャスターを捜して周囲を見渡す。

こういうのは大抵、背後か頭上のどちらかと相場が決まっているのだが――――


「・・・・・・予想よりは速かったと言っておきましょうか。
私と同じ舞台に立つ程のレベルにはとうてい達していませんが」


荒涼とした境内に、キャスターの声が響き渡る。


っ来る!!

「―――――!」

天空より飛来した光弾を双剣で弾き落とす。

頭上を警戒していたおかげで、さほど苦もなくそれを為すことが出来た。


「・・・・・・正確な射撃だな、キャスター。だが、それゆえに予測しやすい。
真上なんてのは、常套手段にも程があるぞ。次回からはもっと別の方法を考えろ」


上空のキャスターを見上げながら告げる。


「たかが一撃防いだ程度で、調子に乗って貰っては困ります。」


「―――同じセリフをお前にも言ってやろうか、キャスター?」


「・・・・不愉快です。消えなさい」

境内に満ちた魔力が、キャスターを中心に渦を巻く。


「チッ――――――!」


・・・・しまった、挑発しすぎた!


俺はキャスターの視界から逃れるため、境内から脱出しようと疾走する。

魔力に満ちたこの空間では、キャスターの独壇場だ。




「ふん、逃げ切れると思って・・・・・!」


キャスターの杖が動く。


その杖の先端がピタリと俺に狙いを定めると、冗談のような攻撃が降ってきた。


キャスターの周りに浮かぶ光弾で、境内が真昼のように照らし出された。


「死になさい!」


キャスターの声に応じて、一撃一撃に必殺の力を込められた光弾が雨のごとく降り注ぐ――――!


こいつ、大魔術クラスの魔術を詠唱無しで!?


「くそっ、強いんだったら、ちゃんと強いところ見せてくれよ――――!」


過去のキャスターに対して愚痴る。



―――無数の光弾が境内に穴を穿つ中、俺は迫り来る光弾を双剣で弾きながら疾走する。


キャスターの魔術を止めなければ、この寺の人がとても可哀想なことになる気がする。


――――男は度胸、そろそろキャスターに一泡吹かせて――――



「ちょこまかと・・・・!」

苛立たしげなキャスターの叫びと共に
突如として世界が凍り付いた。


「――――――――」


身動きがとれない!?

さっきのように体を乗っ取られたか?いや、これは――――


「気分はどうかしら?セイバーのマスター。周りの空間ごと固定されては動けないのでなくて?」


勝ち誇ったキャスターの声。

確かに、動くことは出来ない。


―――しかし、俺の仕込みはもう終わっている。

アレをかわすためには、キャスターも防御に集中しなくちゃならない筈だ。

「どうやらこれで詰めのようね。・・・・そうね、ただの人間としては頑張った方かしら?
貴方を殺してしまっては、セイバーを手に入れることが出来なくなるけど――――まあいいわ、最大の敵が苦もなく

消えるのですから。
それでは、楽しい時間をありがとう、坊や。次に生まれるときはもう少し懸命になることね」

キャスターの左手が向けられる。

もはや自分の勝利しか見えていないのだろう。周りに注意を払うことを完全に止めている。


――あいつ、また油断して・・・・・!


くそっ、なんで俺がここまで気を使わなくちゃならないんだ!


「―――!――――――!」

キャスターに避けるように叫ぼうとするが、思うように声が思うように出せない。空間を固定されたせいか!?

慌てて俺は、自らの中からこの魔術を打ち破るための剣を選定し具現化させる。

ガシャーン!

ガラスの砕けるような音を残して、俺の周りの空間を包んでいた魔術は砕け散った。


「――――馬鹿、避けろキャスター!死ぬぞ!?」


そう叫んで、俺は跳んだ。

一回の跳躍でキャスターの視界から離脱する。




「な、何をバカな――――」


俺の怒号に気を取られ、戸惑うキャスター。

その両脇に、弧を描いてキャスターを狙う双剣が迫りつつあった。

キャスターの魔術を止めるために俺が考えたものがこれだった。
流石に、キャスターも攻撃されては魔術を停止せざるをえないと踏んで、行動を起こしたのだが――――


「――――!!!!!」

俺の叫びで周囲を警戒したおかげだろう。何とかキャスターは双剣を回避した。




「――――the bone of my sword.」

―――そして俺は詰めに入る。

地面に膝を立てて弓を天空に向ける。
狙うはキャスター。
そして、弓にあてがわれた矢こそ、捻れし魔剣。カラドボルク――――!


「―――偽・螺旋剣!」

俺の声が、境内に響き渡る。

放たれた矢は、大気を巻き込み、螺旋を描いてキャスターに迫る。

夜空に軌跡を残しながら、それは一直線にキャスターへと突き進み――――




「は――――あ・・・・・・・・・・!」

俺の放った矢は、容易くキャスターの防御を貫いた。

おびただしい量の血が、キャスターの体から流れ落ちる。


・・・・やばい、防御結界だけ撃ち貫くつもりだったのに、本体にまでダメージがいっている。

カラドボルクの余波だけで、キャスターのローブの下の肉体はずたずたに引き裂かれてしまった。

キャスターが全魔力を自己再生に回しているのがわかる。


境内には再び沈黙が戻った。

キャスターが呆然と、俺を睨んでいる。


「く・・・・・・・・・あ・・・・・・・」

地上に降り立ったキャスターに覇気はない。

肉体の再生は終わったようだが、それで中身の魔力を使い果たしたらしい。

                                キャスター   
どれだけ魔力が境内に満ちていようとも、それを汲む“器”が万全でなければ意味がない。

今のキャスターは完全に死に体。とても戦闘を続行できるような状態じゃない。

怪我の功名とはこのことか?


「ふぅ・・・ふっ・・・・・はあ・・・・・」

乱れた呼吸のまま、キャスターは俺を見据える。


「・・・・・・セイバーのマスター。何故今の一撃を外したのです?」


覇気のない声で問う。


む・・・・・


「何でって言われてもな・・・・・。一撃で証明できなかったら諦めるって言っただろ?
最初の攻撃を避けられたんだから、後の攻防は全部おまけみたいなもんだ。約束を違えてまで中てるつもりはな

かったし。」


「――――――――――。では、私を殺すつもりはなかったと?」


「あんまり格下だとか、三流だとか言うから挑発に乗っただけだ。
そもそもお前が呼び出さなかったら、まだ闘うつもりも無かったんだぞ?」


・・・・その言葉が面白かったのか。キャスターは口元を緩ませて、愉快そうに微笑んだ。


「そう。なかなか面白いことをいうのね、貴方。
気に入ったわ、貴方は力も、その存在のあり方も稀少よ。敵に回してしまうのは惜しい。
私と手を組まない?私なら、今よりも優れたパートナーを用意してあげることが出来るわ」


「・・・・・・・・魅力的な提案だけど、断る。無関係な人巻き込んでいる限り、お前と手を組むわけにはいかない。
――――それに、俺にはセイバー以上のパートナーなんていないしな」


「――――そう、残念ね」


「そっちが、無関係な人を巻き込むのを止めたら、いつでも手を組むさ」


そう言うと、キャスターは微笑んで


「そうね、考えておくわ。いくら私でも、貴方とセイバーを相手するのは少々骨が折れそうですから」


そう言った。

穏やかな雰囲気。

キィンッ!!

その空気を引き裂くように、鋼を打ち合う音が響く。


「・・・・・迎えが来たみたいだし、そろそろ帰らせて貰うよ」

そう言って、俺はキャスターに背を向けて歩き出す。


「――――ええ、さようならセイバーのマスター。
・・・・・次会うときは敵かしら?それとも味方かしら?」


「全部そっち次第だな。それと、俺には衛宮士郎っていう名前があるんだ。セイバーのマスターなんて名前じゃない

ぞ――――」

山門をくぐりながら、俺はキャスターの言葉にそう答えた。





「――――どうやって、キャスターを丸め込んだ?」

「っ――――!?」

石段を下ろうと足を踏み出した瞬間、突然背後から声をかけられた。

ビクッ!!

驚きのあまり体が硬直する。

   
――――石段を下ろうと、重心を前に移した状態で


「あ――――」



―――それはどちらの漏らした声だったか。

バランスを崩して、石段を転がり落ちていく。

俺の意識が途絶えるその前に
最後に見たのは、焦ったような顔をしたアーチャーだった――――



――――――――――――――――――――――――――
あとがき

やっと・・・・・・・・やっと更新できたんだね・・・・・・・・・・・・
ここ最近私生活が忙しすぎて手を付ける暇が全くありませんでした。
更新遅れた言い訳?そうだよ、何か悪いかーヽ(`Д´)ノ


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