聖杯戦争 もう一杯 まる13


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1: 微妙 (2004/04/02 05:17:24)[sevenstar_2 at hotmail.com]

「秋葉様」

「どうしたの翡翠?」

「ぶっちゃけ本当に聖杯戦争に参加する気があるんですか?」

「良く考えてみると胸が大きくなったからって
 兄さんが帰って来るって考え、どうかと思うの」

「・・・・・・・・私もそう思います」

年がら年中、優雅に紅茶タイム








聖杯戦争  もう一杯  まる13





日の落ちた町を駆けるさっちん
探し物は遠野志貴

遠野君と吸血鬼のお姫様が付き合ってる!?

「それなら私とだってオッケーだよね!?遠野くうううううんん!!」

くねくねしながら日の落ちた町を駆けるさっちん
微妙にピントのずれた思考をしている模様

「はぁはぁ・・全く!なんであのごつい剣持ちながらあんな早いのよ!!」

肩で息をしながらなんとか恋のバーサーカー・さっちんに追い縋る遠坂凛

「場所も知らないで・・・はぁはぁ
 どこに行くってのよ馬鹿バーサーカー!!」

ふと、さっちんが足を止める
目の前には高級そうなホテル

「き、聞こえたのバーサーカー?」

「ここから何か人じゃない人がいるような気がする
 ついでにサーヴァントの気配もするけど・・・私が遠野君に会うのは必然だよね!?」

ホテルの中へと駆け出すさっちん

「き、聞こえてなかったみたいね・・・」

最後の気力で走り出す遠坂凛



「マスター」

「ど、どうしたのライダー?」

目が痛いわ!やはり聖杯必要!

「サーヴァントが向かってきています、場所を移しましょう」

「朝の新生モヒー?」

「いえ、別物だと思います」

「やっと私達も聖杯戦争に参加できるんですね〜」

「私達は見ているだけだけどね、姉さん」

「とりあえず屋上へ向かいましょう、ここでは戦えませんから」

と、言うわけで屋上へと向かう私達。緊張感低いわ
屋上でちょっと待つと


「遠野君愛してるよ!!」


変な事を言いながら、ごっつい剣を持った制服姿の女が現れた。

「・・・・・・・・・・ライダー、サーヴァントってあれじゃないわよね?」

「・・・・・・・・・・残念ながら、アレです」

上空から声がする




「・・・あれ?」

遠野君がいない、代わりに人外?と他2名がいる。

「・・・・・・」

私ってもしかしてかなり恥ずかしい事を!?

「お、お邪魔しましたー・・」

いたたまれなくなって帰ろうとする私を

「お待ちなさい!」

人外?さんが声を上げる

「あなたもサーヴァントだと言うのなら戦っていきなさい!」

「・・・・・そんな、戦闘民族じゃあるまいし・・」

「ライダーやりなさい」

その声を聞いて、勘だけを頼りに飛び退いた

「っく!」

ゴオッと、私が一瞬前にいた場所を何かがなぎ払う

「な、な、な」

呂律が回らない、普通あんなの見たらそうなるでしょう

「なんですか!?ソレ!」

ライダーのサーヴァントは、なんか羽の生えた馬に乗っていた




「ちょっと・・付いて行く人間の身にもなってよ・・」

非常階段をあっという間に駆け上がったバーサーカー
一回のジャンプで階段を全部すっ飛ばして上に向かった。
流石にアレは真似したくない

「・・・エレベーター使おう・・」

人間らしく文明の利器に頼る事にした





「剣持ってきてよかった・・」

この剣を盾にしながら避ければなんとかなる、無傷って訳には行かないけど。

ゴオッ!

「っつ!」

何度目かの突撃を避ける、
セイバーさんにど突き回されたおかげで避ける事なら出来る。

「なんだかなぁ、もう!」

言いながら剣を構える

「そんな物構えたってたいした意味はないと思いますよ?」

「何もしないでいるよりマシでしょ!」

ゴオッ!

「〜〜〜!」

じり貧ってこう言うのを言うのね。





「秋葉様」

「どうしたの翡翠?」

「暇ですね」

「・・・・そうね」





「バーサーカー!」

ドアを開けるとライダーとバーサーカーが戦っていた
当然と言えば当然か、サーヴァント同士で出会ったんだから
それにしても

「正直援護なんて出来そうもないわね・・」

早すぎて当たりもしないだろう
よく見れば向こうにも手持ち無沙汰な3人組みが居た




体が慣れてきた、相変わらず殆ど視認できないけど。
なんとなくタイミングが分かる

「勝負に出てやるんだから」

聞こえないように呟く
次の突撃を思いっきり真正面からぶった切ってやる。

「いい加減、諦めてはくれないんですか?
 どうやってももとめる事なんて出来ませんよ」

上空のライダーがなにやら言っている
上に居すぎて聞きづらい、何も言わずに剣を構える

「まぁ、サーヴァントとしている以上
 何かしら負けられない事情があるんでしょうが。結局、無駄骨ですよ」

ゴオッ!

突撃してくる天馬とライダー
タイミング通りに剣を振るえば必ず―――当たる!

「!」

ブワァ

ぎりぎりで急降下を止め、上空へ飛び上がる天馬
余波をもろに浴びた私は屋上の端へと吹き飛ばされる

「あ、あぶなー!もうちょっとで落ちるとこじゃない!」

「こっちの台詞です、どういう神経してるんですか?
 真正面から切りかかるなんて、切れたとしてもあなたはバラバラになってしまいますよ?」

そ、そうだったの!?

「けど結果を見れば悪い作戦じゃなかったですね
 この子の羽に傷を付けたのだから」

傷を付けれた?だったらスピードが落ちたりして倒せるかも

「・・・あなたを少々見くびってました、私の宝具を見せてあげます」

宝具って切り札みたいなのだよね、まだ使ってなかったんだー。

「・・・・っ!」

しっかりと剣を握り、相手を見据える。
どんな攻撃か知らないけど、どうにかしてみせる!主に遠野君との未来のために!

一際高く舞い上がる天馬、ライダーの手には鞭と手綱が握られていた


 ベレル
「騎英の――――
         フォーン
      ――――手綱!!」



そのまんま光の矢みたいになって突撃してくるライダー

剣の腹を敵に向け、コンクリートの床に打ち付ける
足を踏ん張り、体を預けて剣を支える

「宝具がない分は、根性でカバー!」

衝撃が私を襲う、

「そんな簡単に壊れないでよ―――!」

祈るように呟く
が、祈りむなしくベキベキと音を立ててひび割れていくごっつい剣

「遠野君に――――会うんだから――――!!」

一瞬、剣の向こうの光が弱ったような気がした



剣が砕けると同時に光の矢ではなくなったライダーを天馬から引き摺り下ろす

「私の負けですね・・」

「か、勝った!勝ったよ遠野君!」

「お疲れ様、バーサーカー
 それからライダーとライダーのマスターさん、聖杯戦争からリタイヤしなさい。そうすれば見逃してあげるわ」

「マスター!今までどこに?」

「そこに」

屋上の入り口を指差すマスター、すいません。まるっきし気付きませんでした。

「まぁ、疲れたでしょう?
 家に帰ったら御飯にしましょ、もうセイバー辺りが食べ始めているでしょうけど」

マスターが珍しく、優しそうに笑った


「ふふふ、勝利ムード&和みムードに浸っている所を悪いですがバーサーカーのマスターさん」

なにやら割烹着を着た人がにやりと笑っている

「ちょっと琥珀?私達は負けたんだから大人しくしなさい」

意外にも殊勝な人外?さん

「そうよ。ムードもなにも、完全勝利じゃない。これ以上どこにケチ付けるって言うの?」

ふん、とマスターが割烹着の人に対峙する

「甘いですね〜、大甘です。この割烹着の悪魔、琥珀が居る限り貴方がたの勝利など有り得ないのですよ〜」

そう言いながら懐から注射機を取り出す、中身はとても素敵な蛍光色。

「な、なによ。あなたがやるっていうの?」

軽く構えるマスター、不気味な笑みにちょっと気圧されているようだ

「私は策を練る人間です、実際に戦うのは別ですよ〜」

ふふふ、と笑う割烹着の琥珀さん

「おちゅ〜しゃです♪」

ドス

「え?」

なにやら黒髪の人外?さんにソレを突き刺した
見る見るうちに巨大化する人外?さん

「・・・・・・・・・・・・・・・・」

呆然とする一同
正気を保っているのは琥珀さんだけだ、いや、正気と言うのか微妙だけど。

「ふふふ、こんな事も有ろうかと完成させておいたマキキューZ・V供!
 なんと前回の3倍のサイズに巨大化するんですよ〜!」

むくむくと巨大化していく人外?さんは、今まさに人外へと変貌した。

メキメキメキメキ

コンクリートの床が音を立てる
私達の戦いでボロボロになった屋上に、ゴジラみたいな生き物がのっかたらそりゃね

「姉さん、ここは屋上です」

「・・・・・・・・あは〜、忘れてました〜」

まだまだおっきくなる人外さん、本人も呆然としてる。

「マスター!逃げよう!!」

「そうね・・流石にどうにもならないわ」

マスターを小脇に抱えて隣のビルへと飛び移る私
背後でホテルが倒壊した。

あと、異常な音量で


「こおおおおおおおおお、はあああああああああ、くうううううううううううううう!!!!」


と言う声が聞こえた
大地を揺るがすその絶叫で鼓膜が、破けました。
痛い。


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